万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
今日、紹介する歌は、鷹(たか)を詠んだ歌です。
万葉集/巻17-4012 作者/大伴家持(おおとものやかもち)
矢形尾(やかたお)の 鷹を手にすゑ 三島野(みしまの)に
狩らぬ日まねく 月そ経(へ)にける
【意味】矢形模様の尾を持つ鷹を 腕に止まらせ三島野で
狩りすることのない日が続き 月が替わってしまったよ
※「矢形尾」鷹の尾羽の模様。
斑(ふ)の形が矢羽に似ているからとも、
屋根に似ているからともいう。
※「三島野」富山県射水市大門町付近の平野。
※「まねく」形容詞・連用形。数が多く。たび重なって。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用
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