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サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

地区活動と地球温暖化防止とのつながり ~飯田市で調査中

2010年10月02日 | 環境と教育・人づくり
 昨年度、飯田市において、地球温暖化や太陽光発電の設置に関する住民アンケートを実施した。これを踏まえ、今年は次のような観点で、フィールド調査をするために飯田市に通っている。


1.地区公民館活動等と住民の環境配慮度との関連

 昨年度のアンケートの結果、近隣関係が強い層(高齢者層)ほど、つまり結合型社会関係資本が強いほど、環境意識、環境配慮行動の実施度が高いことが明らかになった。

 飯田市は、もともと地区公民館活動が活発な地域である。これは、過去の市町村合併時に、地区公民館は統合せず、旧町村毎に独立した運営を維持したことによる。

 この地区公民館活動の活発さ、結合型社会関係資本の高さ、高齢者の環境配慮度の高さは関係するのだろうか。

 また、飯田市の高齢者は全国平均と比較して環境配慮度が高い一方、若年層は全国平均と比較して、環境配慮度が同程度か下回る傾向にある。

 若年層は地区公民館活動等の地区への関与が低く、このことと環境配慮度の低さが関係すると考えられるが、実態はどうなのか。  


2.環境関連の市民活動と地区活動・住民の関係

 昨年度のアンケートでは、市民共同発電事業を実施している市民団体(おひさま進歩エネルギー)の活動の影響を受けた住民が多いことがわかった。

 飯田市における環境関連の市民団体は、おひさま進歩以外にも数多い。こうした市民団体はどのような活動を実施しているのか。

 また、公民館等の地区レベルの活動に若年層の参加が薄れ、一方若年層の参加の受け皿として市民団体が期待されている。

 地区公民館等の地区活動と環境市民活動の連携や補完関係の形成が期待されるが、実態はどのようにあるのか。


3.市民共同発電事業、太陽光発電の普及と地区活動・住民との関係

 おひさま進歩は、地区活動・住民に4つの点で影響を与えると考えられる。

 1つめは、市民共同発電で太陽光パネルを設置した保育園等での園児や父兄向けの環境教育活動である。

 2つめは、市民共同発電への住民出資である。特に興味深い点は、飯田市に20ある地区のうち、2地区がおひさま進歩に出資している。この出資はどのような関係の中でなされ、またどのような関係を創造しているか。

 3つめは、おひさま進歩が関わるメガソーラー事業である。この大規模な太陽光発電所を誘致した地区では、何を狙いとし、どのような成果が得られているか。

 4つめ、その他として、社長の原さんが公民館で講師を務めたり、メディアでおひさま進歩が取り上げられたりすることの効果がある。

 おひさま進歩は、実際、どのように飯田市内の各地区や住民につながり、どのように影響を与えているのか。
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