サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

技術士試験

2008年03月27日 | 雑感
昨年度から、所属する会社が変わり、技術士を受けることになった。

環境保全計画の分野で受けた。昨年度、筆記の一次試験、今年度、二次試験の筆記と済ませてきた。冷や汗をかきながらも、なんとか今回の口頭試問にこぎつけた。

11時15分から12時までの45分が私が面接を受ける時間だった。早めに到着するべきと10時過ぎに受付けをしましたが、既に大勢の受験者がいた。平均年齢が高いなというのが最初の印象。

さて、45分という時間の長さ、技術士倫理等あまりなじみこないことに応えなければならなことになどに、やや緊張しながらも、面接の部屋に呼び入れられた。

2人の面接官。

まず最初に、自分の経歴や経験論文の内容を10分で語れという。

会社に入った頃、環境の仕事があまりなかったことから語り、環境白書の仕事、里地研究会、トヨタの森といった、仕事をつかげるきっかけとなった業務のことを語った。そして、三井情報開発の総研が解散し、現在に至ると話し、ついつい15分くらいになった。

その後、準備された質問項目の流れは、下記の通りであった。

・専門的知識を問う質問
 (私の場合は京都議定書等)

・技術士法に基づく倫理に関する質問
 (2、3あげてという質問、3大義務2責務を回答した)

・公益と自社利益との間で困った経験
 (私は、顧客利益と公益との関係におきかえて、回答した)

・技術士取得を目指した目的と取得後の抱負等

上記以外で、面接官のアドリブの質問も含め、具体的なやりとりは次のような感じであった。

Q.地球温暖化防止などに地域レベルで自治体の予算がつかない。
 どうしたらいいか。

 →地域での取組主体は、NPOや企業など、いろいろある。

Q.普及啓発においては、無関心層の巻き込みが大事だが
 
 →無関心層は少ない。関心があるが行動しない層が多い。
  メッセージとメディア選択が重要。

Q.CDMについてどう思うか。

 →欧州で3000円/トンで買われているのは投機目的。
  正当な価格で取引されなくては、環境効率を高めるよい手段
  とはいえない。

Q.二酸化炭素の海底固定はどうか。

 →適応策なども含め、いろいろなシナリオに対応することが大事。
  他に優先してやるべきこともあるが、準備検討はしておくべき。

Q.バイオエタノールをどう思うか。

 →食糧とエネルギーの両方を考慮する総合戦略が必要。また、市場
  メカニズム

Q.日本の休耕田に作付けし、バイオエタノールをつくることはどうか。

 →国土の荒廃を防ぎ、地域に産業をつくるという意味でよいと思う。

Q.地域の環境基本計画は今後どうあるべきか。

 →地域では緑や廃棄物の問題が中心となりがちである。
  地球温暖化問題に踏み出すことが必要である。

Q.里地に対する施策が不十分だと思うが?

 →地域ビジネスとより多くの主体のマンパワーを動員する仕掛けが
  必要。

等々。十分に説明をしたら、この時間では応えきれないので、
適当にはしょった回答となった。

こんなのでよかったのだろうか。。。

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以上の記述は、12月に口頭試問を受けた後に書いたもの。

ようやく、3月に合格通知がきたので、ブログにアップしておく。

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