サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

リペアビジネスに注目!

2009年03月21日 | 循環型社会・3R
写真:チューリップの蕾


委託調査の締切に終わる日々。友人の出版記念の会や、同僚の送別会やら、祖母の法事やら、行事も重なるから、3月はやはり忙しい。

ふと、目をやると、暖かい日差しに草花の芽の成長は早い。庭のレンニョもうっすっらと黄色い花をひらきつつある。


さて、
今年度の仕事がそれぞれが興味深いものが多い。興味深いというのは、まだまだ検討すべき課題や解明すべきこと、実践すべきことが残されており、やり足りないということだ。

例えば、環境省の委託でリペアに関する調査を実施した。リペアとは、修理・修繕のことで、こわれたものを直すこと、手入れをして長くつかうこと、改良してよくすること等、やや多様な意味を持つ。

新聞等では、景気が停滞する今、リペアをする人が増えていると書いている。新しいものを買う経済的余裕がなく、今あるものを大事にするためだという。

一方、昨今では、質が悪くても安いものを購入する場合も増えている。そうすると、リペアがやりにくいし、安いからと使い捨てになる。景気の停滞は、リペアビジネスの追い風であり、向かい風である。


そもそもリペアの市場は、バブル期とその後に活性化した。靴の修理でいえば、
高級なハイヒールの修理で、駅周辺や繁華街に出展する修理業は活況を呈したという。高級なものが購入され、それに伴いリペアビジネスが離陸した時代である。

その後、景気停滞とともに、バブル期の追い風にあおられたリペア業の市場はしぼんだとみられるが、経営体質の改善等により、盛り返しをみせてきた。

その矢先に、未曾有の不況となった。これまでのリペア業ではもちろん向かい風である。しかし、体質を変えたリペア業は、それを追い風にしようとしているわけである。


大阪のミスター・クイックマンという、関西で靴・鞄修理の店を20店舗近く出店している会社をたずねた。

インターネットでの問い合わせも多く、どこも修理してくれなかったものが修理できたと喜びの声が多いという。

修理の作業場をみせてもらった。ぼろぼろの鞄、これを直したいと注文した持ち主の思い入れの深さを感じた。

景気の変動に左右されるだけでなく、自分の物を大事にしたいという思い入れ市場に支えられ、リペア・ビジネスが生き残っていく道があると確信した。
























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