普及の時系列的な過程を研究する研究の対象は、大きく、次のように分類される。
(1)普及の社会過程(集団間過程)
(2)普及の個人間過程、個人過程
(3)普及の供給側の過程
ここでは、(1)について、基本的な理論を説明する。
①ロジャースの普及理論
エベレット・ロジャーズは、トウモロコシの新種等の普及過程を分析し、1962年に「イノベーションの普及学」という本を著した。
ロジャー . . . 本文を読む
日本では、第二次オイルショック後に、1度、木質ペレットの普及しかけたことがあった。1984年には、製造メーカーが26 箇所、年間生産量28,000トンにも達したとされる。しかし、石油の価格が持ち直し、木質ペレット需要は大幅に減少し続け、1999年には、操業メーカー2 箇所、年間生産量1,500ton という状態までに衰退した。
2000年代に入り、木質ペレットが再度、注目された。スウェーデン . . . 本文を読む
新エネルギー財団による住宅用太陽光発電への助成制度が2005年で終了した。しかし、都道府県等による独自の助成制度が継続されてきた。環境省や東京都等も新規の支援制度をたちあげる構えだ。
こうした中、太陽光発電がもっとも普及している地域はどこだろうか。
市町村別のデータは基本的にはないが、新エネルギー財団が2004年までの助成件数を公表しているので、それを分析してみた。
1994年から2 . . . 本文を読む
2000年度に、東京都「環境に配慮した商品等の製造・流通・消費に関する実態調査」を受託し、環境配慮商品の普及実態に関して、まとまった調査を担当させていただいた。
環境配慮商品に関する各種既存調査は、消費者の環境配慮意識を取り上げた調査が中心である。つまり、多くの調査において、消費者の環境配慮に関する意識や取組み行動の調査の一環として、環境配慮商品の消費や製造等に関する調査項目が扱われているに . . . 本文を読む
政府では、チーム・マイナス6%(国民運動)として、2005年度より、年間30億円弱の予算を用い、マスメディアの多用という、これまでにない手法を用いた普及啓発事業を実施してきた。
また、生活者に対する普及啓発は、その身近にいる地方公共団体の役割が重要であるとして(京都議定書目標達成計画より)、各都道府県への地球温暖化防止普及センター設置、地球温暖化防止普及指導員の任命・研修等を行ってきた。
. . . 本文を読む