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「頼山陽とその時代」 (冒頭部分) 中村真一郎/昭和46・6

2010-04-16 20:47:19 | 現代文
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「頼山陽とその時代」 (冒頭部分)

中村真一郎/昭和46・6



   第一部 山陽の生涯

     まえがき

 四十歳を過ぎた頃、私は一時、古人の伝記類を来る日も来る日も読み漁って過したことがあった。疲れると散歩に出、帰ってくると、また直ぐ長椅子のうえに横になって、読みさしの頁を伏せてある本を卓上からとりあげて、暗くなるまで読みつづけた。
 そうした生活がほぼ一年ほど続いた。
 ――なぜ、そうしたことに専念したかというと、原因は私の病気だった。
 私はかなりひどい神経障害を病み、それから脱するために、気分を息(やす)めながら同時に、意識の統一を計らなければならなかった。
 そのためには、子供の時からの習慣で、読書ということになったのだが、しかし面倒な論理を追わなければならない哲学書などは、私の疲労した脳には負担だった。
 だから、専ら事実だけを記している伝記類が最も目的に適っていた。
 医者は好い機会だから、今まで読み残してあった古今の傑作の、それもなるべく長大な作品を読んでみたらどうか、とすすめていた。


(続きは書店または図書館にて...)



近現代日本文学史年表






【中村真一郎】

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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中村 真一郎(なかむら しんいちろう、1918年3月5日 - 1997年12月25日、なお旧字体の「眞一郎」名義での出版もある[1])は日本の小説家・評論家・詩人・劇作家である。

目次 [非表示]
1 生涯
2 受賞歴
3 著書
3.1 創作
3.2 評論・伝記
4 共編著
5 翻訳
6 研究
7 関連人物
8 脚注
9 外部リンク


生涯 [編集]
東京府に生まれる。幼くして母を失い、幼少期は静岡県森町の母方の祖父母のもとで育った。東京の開成中学校に入学し、終生の文学的盟友であった福永武彦と知り合う。中学時代に父を亡くし、篤志家の援助もあって第一高等学校に進学する。高校時代に加藤周一と知り合う。高校時代のエピソードとして、加藤たちが横光利一を一高に呼んだときに横光を怒らせて、帽子を忘れて帰ったのを中村が届けに行ったという話がある。

東京帝国大学の仏文科に進学。卒業論文はネルヴァルを選ぶ。また、この間に堀辰雄の知己を得る。プルーストと『源氏物語』という、中村の二大文学的源泉への関心はこの時代にはぐくまれた。この頃、作家の芹沢光治良にも、作家としての矜持のありかたについての示唆をうけている。(毎日原稿用紙5枚書くという中村の習慣は、このときのアドバイスに基づいている)

早くから創作を志し、在学中には劇詩の習作も試みた。福永・加藤たちとともに「マチネ・ポエティク」のグループをつくり、押韻定型詩の可能性を追求した。戦後彼らの試みは詩壇から白眼視されたが、中村は最晩年までその試みを続けた。また、ネルヴァルの翻訳もこの時期に公にしたために、戦時中は外国文学紹介の分野で日本文学報国会の会員という扱いを受けている。

小説家としての出発は、戦時中に書いていた作品の公表から始まった。戦時下を生きたひとりの知識人の生涯をたどった『死の影の下に』から始まる長編五部作は、中村を戦後文学の旗手の一人として認知させることになった。また、加藤・福永との共著『1946 文学的考察』では、ヨーロッパの文学への造詣の深さを印象づけた。真善美社の出版した、新進作家の作品集に「アプレゲール叢書」と名づけたのも中村であり、「アプレ」が戦後の流行語となった一因でもある。

当時の中村の作品は、戦前の理想と戦後の現実の中に翻弄される知識人の群像を描いた『回転木馬』に代表されるような、現実の日本社会のなかでの知識人の役割を追求したものが多かった。しかし、1957年に妻の急死をきっかけにして、精神を病み、電気ショックの療法[2]を受けて、過去の記憶を部分的に失い、その予後として、江戸時代の漢詩を読むようになってから、いままでの西洋の文学に加えて、漢文学の要素が作品に加わっていくようになった。香港出身の女優との交流と江戸初期の詩人との感応を描いた『雲のゆき来』、菅原道真の漢詩を現代語にしながらあえて無国籍の詩人のように対象化した『遠隔感応』、外国の都市のなかでの精神のありかを探った『孤独』などが、1960年代の彼の主要な仕事となっていく。さらに、60年代から70年代前半にかけて、『源氏物語の世界』『王朝文学論』『建礼門院右京大夫』『日本古典にみる性と愛』などの古典評論も刊行した。

この時期には、「余技」ともいえる仕事もいくつかの分野にわたってある。ひとつは、海外推理小説についての言及である。これは、福永武彦・丸谷才一との共著、『深夜の散歩』という形で結実し、海外推理小説に対する日本の読者の知識を増加させた。また、福永・堀田善衛とともに「発光妖精とモスラ」(刊行は1990年代にはいってから、筑摩書房からなされた)という作品を合作し、これが映画『モスラ』の原作になった。ただし、彼らに原作料はわずかしか払われなったという。

また、「余技」のレベルをはるかに超えていたのが、ラジオドラマの脚本である。単なる声による演技の再現というレベルをこえて、音による風景描写ともいえる深みを出すことに成功し、安部公房などの後の世代のみならず、ヨーロッパの放送局にも影響を与えた。

1971年に、それまでの江戸時代の漢文学への造詣を基盤にした評伝『頼山陽とその時代』(中央公論社のち中公文庫全3巻)を刊行し、日本の漢文学史の見直しのきっかけをつくる。その後も『蠣崎波響の生涯』(新潮社)で読売文学賞、遺作となった『木村蒹葭堂のサロン』(新潮社)にいたる、浩瀚な評伝へと続いていく、他に『詩人の庭』(集英社)、『江戸漢詩』(岩波書店)がある。

小説では、作者と経歴のよく似た作家を話者として、『四季』四部作(1975年-1984年、新潮社)で日本文学大賞。全体小説のひとつの形をつくりあげた。また、「人間精神の諸領域の探求」というカテゴリーをもつさまざまな短編を執筆し、多様な題材に挑戦した。

『四季』完結後は、再び王朝文学からはじまる日本文学史全体を視野に入れた発言が多くなり、『色好みの構造』『王朝物語』『再読日本近代文学』などの文学史的視野をもった著作や『愛と美と文学』『全ての人は過ぎて行く 私の履歴書ほか』『火の山の物語』『私のフランス』など回想記に類する文章が多くなった。晩年に『中村真一郎小説集成』(全13巻、新潮社)を、またエセー集を筑摩書房で7冊、書評集を新潮社で6冊刊行した。

最晩年には、性愛の意味を文学的に探っていった。『女体幻想』を新潮社で、『四重奏』四部作を中央公論社で、遺作『老木に花の』が集英社であり、最後まで創作意欲を持ち続け、現役作家として生涯を全うした。

中村が最後まで関心をもちつづけたのが、小説の方法であった。欧米の「20世紀小説」と呼ばれた文学動向に関心をもち、それを日本語の小説に生かすことを、終生の課題とした。その点で、大衆的な人気のでる、ベストセラー作家とはいえないが、文学の形式と内容に関心をもつ読者には、無視できない存在であったといえよう。

2006年より、中村真一郎の会が設立された。

受賞歴 [編集]
1974年、『この百年の小説』で毎日出版文化賞
1978年、『夏』で谷崎潤一郎賞
1985年、『冬』で日本文学大賞
1989年、『蠣崎波響の生涯』で読売文学賞(評論・伝記部門賞)と藤村記念歴程賞
著書 [編集]
創作 [編集]
死の影の下に 真善美社 1947 のち新潮文庫、講談社文芸文庫
シオンの娘等 河出書房 1948
昨日と今日の物語 中村真一郎短篇集 河出書房(方舟叢書)1948
愛神と死神と 河出書房 1950
魂の夜の中を 河出書房 1951
中村真一郎詩集 ユリイカ 1951
長い旅の終り 河出書房 1952
夜半楽 新潮社 1954 のち同文庫
冷たい天使 大日本雄弁会講談社 1955
野性の女 河出新書 1955
感情旅行 大日本雄弁会講談社(ミリオン・ブックス) 1955
恋の夜は真昼 宝文館 (ラジオ・ドラマ新書) 1955
恋路 王朝小説集 河出書房 1956
虚空の薔薇 大日本雄弁会講談社 1957
回転木馬 大日本雄弁会講談社 1957 のち同文庫
自鳴鐘 新潮社 1958
天使の生活 東京創元社 1958
永い狂気 新潮社 1960
熱愛者 講談社 1960 のち角川文庫
黒い終点 弥生書房(推理小説傑作選) 1960
中村真一郎放送劇集 夢の両側 早川書房 1960
女たち 中央公論社 1961 のち中公文庫、改題「求婚」 カッパブックス 1964
恋の泉 新潮社 1962
告別療法 河出書房新社 1962
燃える薔薇 講談社 1963
水中花 典子の運命 講談社 1964
空中庭園 河出書房新社 1965
恍惚 新潮社 1965
雲のゆき来 筑摩書房 1966
孤独 河出書房新社 1966
金の魚 河出書房新社 1968
火の祭り 講談社 1969
遠隔感応 新潮社 1969
死の遍歴 文藝春秋 1970 のち集英社文庫
中村真一郎長篇全集 全4巻 河出書房新社 1970-75
心の裂け目 新潮社 1970
永遠のなかの龍 新潮社 1972
中村真一郎詩集 思潮社 1972
中村真一郎短篇全集 河出書房新社 1973
遠い娘 新潮社 1973
今世女性形気 実業之日本社 1974 改題ぼくのマドンナたち 光文社文庫 1988
夢がたり 王朝小説集 人文書院 1975
四季 新潮社 1975 のち文庫
神聖家族 新潮社 1976
連鎖反応 集英社 1978
愛と性をめぐる変奏 思潮社 1978 詩集
死と転生をめぐる変奏 思潮社 1978 詩集
夏 新潮社 1978 のち文庫
死顔 新潮社 1978
秋 新潮社 1981
時のなかへの旅 思潮社 1981 詩集
マチネ・ポエティク詩集 思潮社 1981
永遠の処女 新潮社 1983
冬 新潮社 1984
中村真一郎劇詩集成 全2巻 思潮社 1984
失われた時を求めて ラジオ・ロマン 筑摩書房 1985
夢のなかへの旅 思潮社 1986 
あまつ空なる… 戯曲 河出書房新社 1987
海景幻想 新潮社 1988
美神との戯れ 新潮社 1989
中村真一郎詩集 思潮社(現代詩文庫) 1989
中村真一郎小説集成 全13巻 新潮社 1992-93
仮面と欲望 中央公論社 1992 のち文庫
女体幻想 新潮社 1992 のち文庫
古韻余響 1-3 ふらんす堂文庫 1992-95 訳詩集
時間の迷路 中央公論社 1993 のち文庫
死者たちのサッカー 文藝春秋 1993
樹上豚句抄 東京四季出版 1993 限定版冊子
暗泉空談 集英社 1994
現代美女双六 河出書房新社 1995
魂の暴力 中央公論社 1995
古韻余響 中央公論社 1996  
陽のあたる地獄 中央公論社 1996
老木に花の 集英社 1998 遺著
城北綺譚 あるいは、「忘れな草」 水声社 2006 新発見の遺稿
評論・伝記 [編集]
現代文学入門 二十世紀小説の課題 東京大学出版部 1951
文学の魅力 東京大学出版会 1953
二十世紀文学の展望 河出書房(市民文庫) 1953
文学の創造 未來社 1953
芥川龍之介 要書房(要選書) 1954
芥川竜之介の世界 青木書店 1956 のち角川文庫
王朝の文学 新潮叢書 1957 のち同文庫
文学的感覚 弘文堂 1959
小説入門 人生を楽しくする本 光文社(カッパ・ブックス) 1962 のち同文庫
文学の擁護 河出書房新社 1962
王朝文学の世界 新潮社 1963
戦後文学の回想 筑摩叢書 1963 のち増補版
私説源氏物語・正続 婦人画報社 1963-64、潮出版社 1975
女性論ノート 現代女性の生き方考え方 大和書房 1967、改題「愛するとはどういうことか」1974
私の百章 回想と意見 桂書房 1968
源氏物語の世界 新潮選書 1968
現代小説の世界 西欧20世紀の方法 講談社現代新書 1969
近代文学への疑問 勁草書房 1970
西欧文学と私 三笠書房 1970
頼山陽とその時代 中央公論社 1971 のち同文庫全3巻
批評の暦 冬樹社 1971
氷花の詩 冬樹社 1971
建礼門院右京大夫(日本詩人選) 筑摩書房 1972
愛をめぐる断想 中央公論社 1972 のち同文庫
古寺発掘 日本交通公社 1972 のち中公文庫
聖者と怪物 冬樹社 1972
中村真一郎評論全集 河出書房新社 1972
愛の法廷 冬樹社 1973
この百年の小説 人生と文学と 新潮選書 1974
日本古典にみる性と愛 新潮選書 1975
暗泉夜話 芸術・歴史・紀行 読売選書 1975
文章読本 文化出版局 1975 のち新潮文庫
長い回復期 青娥書房 1976
詩人の庭 集英社 1976
大正作家論 構想社 1977
明治作家論 構想社 1978
読書は愉しみ 新潮社 1979
昭和作家論 構想社 1979
記憶の森 冬樹社 1980
芥川・堀・立原の文学と生 ひとつの系譜 新潮選書、1980
小説の方法 私と「二十世紀小説」 集英社 1981
わが点鬼簿 新潮社 1982
本を読む 新潮社 1982
小説構想への試み 風の薔薇 1982 (「四季」四部作創作ノート1 『春』、『夏』篇) 
艶なる宴 福武書店 1982
中村真一郎評論集成  全5巻、岩波書店 1984
中村真一郎対話集 全4巻、国書刊行会 1985
続・小説構想への試み 風の薔薇 1985 (「四季」四部作創作ノート 2 『秋』、『冬』篇)
江戸漢詩 古典を読む:岩波書店 1985、のち同時代ライブラリー
夢の復権 福武書店 1985
読書三昧 新潮社 1985
色好みの構造 王朝文化の深層 岩波新書 1985
眼の沈黙 朝日出版社 1986
不思議な微熱 筑摩書房 1988
読書好日 附・淫書を読む 新潮社 1988
火の山の物語 わが回想の軽井沢 筑摩書房 1988 
緑色の時間のなかで 筑摩書房 1989
愛と美と文学 わが回想 岩波新書 1989
蠣崎波響の生涯 新潮社 1989
俳句のたのしみ 新潮社 1990 のち同文庫
色後庵漫筆 白楽 1990
暗泉閑話 阿部出版 1991
小説家ヘンリー・ジェイムズ 集英社 1991
読書のよろこび 新潮社 1991
小説家の休業 筑摩書房 1991
文学としての評伝 新潮社 1992
小説とは本当は何か 河合ブックレット 1992
王朝物語 小説の未来に向けて 潮出版社 1993 のち新潮文庫
小さな噴水の思い出 筑摩書房 1993
文学的散歩 筑摩書房 1994
読書の快楽 新潮社 1994
人生を愛するには 仙渓草堂閑談 文藝春秋 1995
テラスに立つ少年 筑摩書房 1995
再読日本近代文学 集英社 1995
眼の快楽 NTT出版 1996 美術論
私のフランス 新潮社 1997
私の履歴書 ふらんす堂 1997 小冊子
読書日記 ふらんす堂 1998 小冊子
全ての人は過ぎて行く 新潮社 1998
死という未知なもの 筑摩書房 1998 遺著
わが心の詩人たち-藤村・白秋・朔太郎・達治 潮出版社(潮ライブラリー) 1998 作品解説
木村蒹葭堂のサロン 新潮社 2000 遺著
共編著 [編集]
1946 文学的考察 加藤周一,福永武彦 真善美社 1947 のち冨山房百科文庫、講談社文芸文庫
永井荷風研究(編纂)新潮社 1956 (作家研究叢書)
深夜の散歩 福永武彦,丸谷才一 早川書房 1963 のち講談社文庫、ハヤカワ文庫
立原道造研究(編纂)思潮社 1971
堀辰雄 小久保実共著 保育社 1972 (カラーブックス
対話篇 小田実 人文書院 1973
おもしろく源氏を読む 源氏物語講義 角田文衛対談 朝日出版社 1980 (Lecture books)
死を考える(編纂)筑摩書房 1988 (こころの本)
恋愛について(編)岩波文庫別冊、1989
発光妖精とモスラ 福永武彦・堀田善衛 筑摩書房 1994 
滞欧日録 1995・夏 佐岐えりぬ ふらんす堂 1996 
翻訳 [編集]
火の娘 (ジェラアル・ド・ネルヴァル 青木書店、1941年/のち新潮文庫)
暁の女王と精霊の王の物語 (ネルヴァル 白水社、1943年/のち角川文庫)
シュザンヌと太平洋 (ジャン・ジュドウ 青磁社、1946年)
ボヘミヤの小さな城 (ネルヴァル 創元社、1950年)
シュペルヴィエル詩集 (クロード・ロワ編 創元社(世界現代詩叢書)、1951年)
双頭の鷲 (ジャン・コクトー 新潮社(現代フランス戯曲叢書)、1953年)
現代作家の叛逆 (R.M.アルベレス ダヴィッド社、1954年)
歯車 (ジャン=ポール・サルトル 人文書院、1954年)
小説と映画 (C.E.マニイ (三輪秀彦共訳) 大日本雄弁会講談社、1958年)
強盗紳士ルパン (モーリス・ルブラン 早川書房(世界探偵小説全集)、1958年)
消しゴム (アラン・ロブ=グリエ 河出書房新社、1959年)
サン・フィアクルの殺人 (ジョルジュ・シムノン 創元推理文庫、1960年)
壁抜け男 (マルセル・エイメ 早川書房〈異色作家短篇集第12巻〉)
モンテ・クリスト伯爵 (デュマ 河出書房(少年少女世界の文学)、1967年)
私のすべては一人の男 (ボアロー&ナルスジャック 早川書房、1967年)
繻子の靴 (ポール・クローデル 人文書院、1968年)
ヴェルヌ全集 第12 インド王妃の遺産 (集英社、1968年/のち集英社文庫)
伊勢物語・現代語訳 (河出書房新社(日本古典文庫)、 1976年)
堤中納言物語・現代語訳 (河出書房新社(日本古典文庫)、1976年) 
とりかえばや物語 (ちくま文庫、1992年)
研究 [編集]
中村真一郎論 (小久保実 審美社、1975年)
中村真一郎とその時代 (小川和佑 林道舎、1983年)
時のいろどり 夫中村真一郎との日々によせて (佐岐えりぬ 里文出版、1999年)
関連人物 [編集]
加藤周一
福永武彦
石川淳
埴谷雄高
武田泰淳
野間宏
堀田善衛
丸谷才一
鶴見俊輔
小田実
松岡青蘿
小川和佑



脚注 [編集]
^ 当人の署名は「眞一郎」だった。[1][2]などを参照。
^ 岩波新書の中村著『愛と美と文学』(ISBN 4-00-430088-6)の167ページ。
外部リンク [編集]
中村真一郎の会公式ホームページ
「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E7%9C%9F%E4%B8%80%E9%83%8E」より作成
カテゴリ: 日本の小説家 | 日本の脚本家 | 谷崎潤一郎賞受賞者 | 東京都出身の人物 | 1918年生 | 1997年没 | 特撮スタッフ
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最終更新 2009年12月19日 (土) 05:19

悲しき玩具―一握の砂以後―石川啄木

2010-04-14 07:42:39 | 現代文
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悲しき玩具
―一握の砂以後―
石川啄木



呼吸《いき》すれば、
胸の中《うち》にて鳴る音あり。
 凩《こがらし》よりもさびしきその音《おと》!

眼《め》閉《と》づれど、
心にうかぶ何もなし。
 さびしくも、また、眼をあけるかな。

途中にてふと気が変り、
つとめ先を休みて、今日も、
河岸《かし》をさまよへり。

咽喉《のど》がかわき、
まだ起きてゐる果物屋《くだものや》を探しに行きぬ。
秋の夜ふけに。

遊びに出《で》て子供かへらず、
取り出して
走らせて見る玩具《おもちや》の機関車。

本を買ひたし、本を買ひたしと、
あてつけのつもりではなけれど、
妻に言ひてみる。

旅を思ふ夫《をっと》の心!
叱《しか》り、泣く、妻子《つまこ》の心!
朝の食卓!

家《いへ》を出て五町ばかりは、
用のある人のごとくに
歩いてみたれど――

痛む歯をおさへつつ、
日が赤赤《あかあか》と、
冬の靄《もや》の中にのぼるを見たり。

いつまでも歩いてゐねばならぬごとき
思ひ湧《わ》き来《き》ぬ、
深夜の町町《まちまち》。

なつかしき冬の朝かな。
湯をのめば、
湯気《ゆげ》がやはらかに、顔にかかれり。

何《なん》となく、
今朝《けさ》は少しく、わが心明るきごとし。
手の爪《つめ》を切る。

うっとりと
本の挿絵《さしゑ》に眺め入《い》り、
煙草《たばこ》の煙吹きかけてみる。

途中にて乗換《のりかへ》の電車なくなりしに、
泣かうかと思ひき。
雨も降りてゐき。

二晩《ふたばん》おきに、
夜《よ》の一時頃に切通《きりどほし》の坂を上《のぼ》りしも――
勤《つと》めなればかな。

しっとりと
酒のかをりにひたりたる
脳の重みを感じて帰る。

今日《けふ》もまた酒のめるかな!
酒のめば
胸のむかつく癖《くせ》を知りつつ。

何事か今我つぶやけり。
かく思ひ、
目をうちつぶり、酔《ゑ》ひを味《あじは》ふ。

すっきりと酔ひのさめたる心地《ここち》よさよ!
夜中に起きて、
墨《すみ》を磨《す》るかな。

真夜中の出窓《でまど》に出《い》でて、
欄干《らんかん》の霜に
手先を冷《ひ》やしけるかな。

どうなりと勝手になれといふごとき
わがこのごろを
ひとり恐《おそ》るる。

手も足もはなればなれにあるごとき
ものうき寝覚《ねざめ》!
かなしき寝覚!

朝な朝な
撫《な》でてかなしむ、
下にして寝た方《はう》の腿《もも》のかろきしびれを。

曠野《あらの》ゆく汽車のごとくに、
このなやみ、
ときどき我の心を通る。

みすぼらしき郷里《くに》の新聞ひろげつつ、
誤植《ごしよく》ひろへり。
今朝のかなしみ。

誰《たれ》か我を
思ふ存分《ぞんぶん》叱《しか》りつくる人あれと思ふ。
何《なん》の心ぞ。

何がなく
初恋人《はつこひびと》のおくつきに詣《まう》づるごとし。
郊外に来《き》ぬ。

なつかしき
故郷にかへる思ひあり、
久し振《ぶ》りにて汽車に乗りしに。

新しき明日《あす》の来《きた》るを信ずといふ
自分の言葉に
嘘《うそ》はなけれど――

考へれば、
ほんとに欲《ほ》しと思ふこと有るやうで無し。
煙管《きせる》をみがく。

今日ひょいと山が恋しくて
山に来《き》ぬ。
去年|腰掛《こしか》けし石をさがすかな。

朝寝して新聞読む間《ま》なかりしを
負債《ふさい》のごとく
今日も感ずる。

よごれたる手をみる――
ちゃうど
この頃の自分の心に対《むか》ふがごとし。

よごれたる手を洗ひし時の
かすかなる満足が
今日の満足なりき。

年明けてゆるめる心!
うっとりと
来《こ》し方《かた》をすべて忘れしごとし。

昨日まで朝から晩《ばん》まで張りつめし
あのこころもち
忘れじと思へど。

戸の面《も》には羽子《はね》突《つ》く音す。
笑う声す。
去年の正月にかへれるごとし。

何となく、
今年はよい事あるごとし。
元日の朝、晴れて風無し。

腹の底より欠伸《あくび》もよほし
ながながと欠伸してみぬ、
今年の元日。

いつの年も、
似たよな歌を二つ三つ
年賀の文《ふみ》に書いてよこす友。

正月の四日《よっか》になりて
あの人の
年《ねん》に一度の葉書《はがき》も来にけり。

世におこなひがたき事のみ考へる
われの頭よ!
今年もしかるか。

人がみな
同じ方角《はうがく》に向いて行《ゆ》く。
それを横より見てゐる心。

いつまでか、
この見飽《みあ》きたる懸額《かけがく》を
このまま懸けておくことやらむ。

ぢりぢりと、
蝋燭《らふそく》の燃えつくるごとく、
夜となりたる大晦日《おほみそか》かな。

青塗《あをぬり》の瀬戸の火鉢によりかかり、
眼|閉《と》ぢ、眼を開《あ》け、
時を惜《をし》めり。

何《なん》となく明日はよき事あるごとく
思ふ心を
叱《しか》りて眠る。

過ぎゆける一年のつかれ出《で》しものか、
元日といふに
うとうと眠し。

それとなく
その由《よ》るところ悲しまる、
元日の午後の眠《ねむ》たき心。

ぢっとして、
蜜柑《みかん》のつゆに染まりたる爪《つめ》を見つむる
心もとなさ!

手を打ちて
眠気《ねむげ》の返事きくまでの
そのもどかしさに似たるもどかしさ!

やみがたき用を忘れ来《き》ぬ――
途中にて口に入れたる
ゼムのためなりし。

すっぽりと蒲団《ふとん》をかぶり、
足をちぢめ、
舌を出してみぬ、誰《たれ》にともなしに。

いつしかに正月も過ぎて、
わが生活《くらし》が
またもとの道にはまり来《きた》れり。

神様と議論して泣きし――
あの夢よ!
四|日《か》ばかりも前の朝なりし。

家《いへ》にかへる時間となるを、
ただ一つの待つことにして、
今日も働けり。

いろいろの人の思はく
はかりかねて、
今日もおとなしく暮らしたるかな。

おれが若《も》しこの新聞の主筆《しゆひつ》ならば、
やらむ――と思ひし
いろいろの事!

石狩《いしかり》の空知郡《そらちごほり》の
牧場のお嫁《よめ》さんより送り来《き》し
バタかな。

外套《ぐわいたう》の襟《えり》に頤《あご》を埋《うづ》め、
夜ふけに立どまりて聞く。
よく似た声かな。

Yといふ符牒《ふてふ》、
古日記《ふるにつき》の処処《しよしよ》にあり――
Yとはあの人の事なりしかな。

百姓の多くは酒をやめしといふ。
もっと困《こま》らば、
何をやめるらむ。

目さまして直《す》ぐの心よ!
年よりの家出の記事にも
涙|出《い》でたり。

人とともに事をはかるに
適《てき》せざる、
わが性格を思ふ寝覚《ねざめ》かな。

何《なに》となく、
案外《あんがい》に多き気もせらる、
自分と同じこと思ふ人。

自分よりも年若き人に、
半日も気焔《きえん》を吐《は》きて、
つかれし心!

珍《めづ》らしく、今日は、
議会を罵《ののし》りつつ涙|出《い》でたり。
うれしと思ふ。

ひと晩に咲かせてみむと、
梅の鉢《はち》を火に焙《あぶ》りしが、
咲かざりしかな。

あやまちて茶碗をこはし、
物をこはす気持のよさを、
今朝《けさ》も思へる。

猫の耳を引っぱりてみて、
にゃと啼《な》けば、
びっくりして喜ぶ子供の顔かな。

何故《なぜ》かうかとなさけなくなり、
弱い心を何度も叱《しか》り、
金かりに行く。

待てど待てど、
来る筈《はず》の人の来ぬ日なりき、
机の位置を此処《ここ》に変へしは。

古新聞!
おやここにおれの歌の事を賞《ほ》めて書いてあり、
二三|行《ぎやう》なれど。

引越しの朝の足もとに落ちてゐぬ、
女の写真!
忘れゐし写真!

その頃は気もつかざりし
仮名《かな》ちがひの多きことかな、
昔の恋文《こひぶみ》!

八年前《はちねんぜん》の
今のわが妻の手紙の束《たば》!
何処《どこ》に蔵《しま》ひしかと気にかかるかな。

眠られぬ癖《くせ》のかなしさよ!
すこしでも
眠気《ねむけ》がさせば、うろたへて寝る。

笑ふにも笑はれざりき――
長いこと捜《さが》したナイフの
手の中《うち》にありしに。

この四五年、
空を仰《あふ》ぐといふことが一度もなかりき。
かうもなるものか?

原稿紙にでなくては
字を書かぬものと、
かたく信ずる我が児《こ》のあどけなさ!

どうかかうか、今月も無事《ぶじ》に暮らしたりと、
外《ほか》に欲もなき
晦日《みそか》の晩かな。

あの頃はよく嘘《うそ》を言ひき。
平気にてよく嘘を言ひき。
汗が出《い》づるかな。

古手紙よ!
あの男とも、五年前は、
かほど親しく交《まじ》はりしかな。

名は何《なん》と言ひけむ。
姓は鈴木なりき。
今はどうして何処《どこ》にゐるらむ。

生れたといふ葉書《はがき》みて、
ひとしきり、
顔をはれやかにしてゐたるかな。

そうれみろ、
あの人も子をこしらへたと、
何か気の済《す》む心地《ここち》にて寝る。

『石川はふびんな奴《やつ》だ。』
ときにかう自分で言ひて、
かなしみてみる。

ドア推《お》してひと足《あし》出《で》れば、
病人の目にはてもなき
長|廊下《らうか》かな。

重い荷を下《おろ》したやうな、
気持なりき、
この寝台《ねだい》の上に来《き》ていねしとき。

そんならば生命《いのち》が欲しくないのかと、
医者に言はれて、
だまりし心!

真夜中にふと目がさめて、
わけもなく泣きたくなりて、
蒲団《ふとん》をかぶれる。

話しかけて返事のなきに
よく見れば、
泣いてゐたりき、隣の患者《くわんじや》。

病室の窓にもたれて、
久しぶりに巡査を見たりと、
よろこべるかな。

晴れし日のかなしみの一つ!
病室の窓にもたれて
煙草《たばこ》を味《あじは》ふ。

夜おそく何処《どこ》やらの室《へや》の騒がしきは
人や死にたらむと、
息をひそむる。

脉《みやく》をとる看護婦の手の、
あたたかき日あり、
つめたく堅《かた》き日もあり。

病院に入《い》りて初めての夜《よ》といふに、
すぐ寝入りしが、
物足らぬかな。

何《なに》となく自分をえらい人のやうに
思ひてゐたりき。
子供なりしかな。

ふくれたる腹を撫《な》でつつ、
病院の寝台《ねだい》に、ひとり、
かなしみてあり。

目さませば、からだ痛くて
動かれず。
泣きたくなりて、夜明くるを待つ。

びっしょりと寝汗《ねあせ》出《で》てゐる
あけがたの
まだ覚《さ》めやらぬ重きかなしみ。

ぼんやりとした悲しみが、
夜《よ》となれば、
寝台《ねだい》の上にそっと来て乗る。

病院の窓によりつつ、
いろいろの人の
元気に歩くを眺《なが》む。

もうお前《まへ》の心底《しんてい》をよく見届《みとど》けたと、
夢に母来て
泣いてゆきしかな。

思ふこと盗みきかるる如《ごと》くにて、
つと胸を引きぬ――
聴診器《ちやうしんき》より。

看護婦の徹夜するまで、
わが病《やま》ひ、
わるくなれとも、ひそかに願へる。

病院に来て、
妻や子をいつくしむ
まことの我にかへりけるかな。

もう嘘《うそ》をいはじと思ひき――
それは今朝《けさ》――
今また一つ嘘をいへるかな。

何となく、
自分を嘘のかたまりの如《ごと》く思ひて、
目をばつぶれる。

今までのことを
みな嘘にしてみれど、
心すこしも慰《なぐさ》まざりき。

軍人になると言ひ出して、
父母《ちちはは》に
苦労させたる昔の我かな。

うっとりとなりて、
剣をさげ、馬にのれる己《おの》が姿を
胸に描ける。

藤沢といふ代議士を
弟のごとく思ひて、
泣いてやりしかな。

何か一つ
大いなる悪事しておいて、
知らぬ顔してゐたき気持かな。

ぢっとして寝ていらっしゃいと
 子供にでもいふがごとくに
 医者のいふ日かな。

氷嚢の下より
まなこ光らせて、
 寝られぬ夜《よる》は人をにくめる。

春の雪みだれて降るを
 熱のある目に
 かなしくも眺め入《い》りたる。

人間のその最大のかなしみが
 これかと
ふっと目をばつぶれる。

廻診《くわいしん》の医者の遅《おそ》さよ!
痛みある胸に手をおきて
 かたく眼をとづ。

医者の顔色をぢっと見し外《ほか》に
何も見ざりき――
 胸の痛み募《つの》る日。

 病《や》みてあれば心も弱るらむ!
さまざまの
泣きたきことが胸にあつまる。

寝つつ読む本の重さに
 つかれたる
手を休めては、物を思へり。

今日はなぜか、
 二度も、三度も、
 金側《きんかは》の時計を一つ欲しと思へり。

いつか是非《ぜひ》、出《だ》さんと思ふ本のこと、
表紙のことなど、
 妻に語れる。

胸いたみ、
春の霙《みぞれ》の降る日なり。
 薬に噎《む》せて、伏《ふ》して眼をとづ。

あたらしきサラドの色の
 うれしさに、
箸《はし》をとりあげて見は見つれども――

子を叱《しか》る、あはれ、この心よ。
 熱高き日の癖《くせ》とのみ
 妻よ、思ふな。

運命の来て乗れるかと
 うたがひぬ――
蒲団《ふとん》の重き夜半《よは》の寝覚《ねざ》めに。

たへがたき渇《かわ》き覚《おぼ》ゆれど、
 手をのべて
 林檎《りんご》とるだにものうき日かな。

氷嚢のとけて温《ぬく》めば、
おのづから目がさめ来《きた》り、
 からだ痛める。

いま、夢に閑古鳥《かんこどり》を聞けり。
 閑古鳥を忘れざりしが
 かなしくあるかな。

ふるさとを出《い》でて五年《いつとせ》、
 病《やまひ》をえて、
かの閑古鳥を夢にきけるかな。

閑古鳥――
 渋民村《しぶたみむら》の山荘《さんさう》をめぐる林の
 あかつきなつかし。

ふるさとの寺の畔《ほとり》の
 ひばの木の
いただきに来て啼《な》きし閑古鳥!

脈をとる手のふるひこそ
かなしけれ――
 医者に叱られし若き看護婦!

いつとなく記憶《きおく》に残りぬ――
Fといふ看護婦の手の
 つめたさなども。

はづれまで一度ゆきたしと
 思ひゐし
かの病院の長廊下かな。

起きてみて、
また直《す》ぐ寝たくなる時の
 力なき眼に愛《め》でしチュリップ!

堅《かた》く握《にぎ》るだけの力も無くなりし
やせし我が手の
 いとほしさかな。

わが病《やまひ》の
 その因《よ》るところ深く且《か》つ遠きを思ふ。
 目をとぢて思ふ。

かなしくも、
 病《やまひ》いゆるを願はざる心我に在《あ》り。
何《なん》の心ぞ。

新しきからだを欲しと思ひけり、
 手術の傷《きず》の
 痕《あと》を撫《な》でつつ。

薬のむことを忘るるを、
 それとなく、
たのしみに思ふ長病《ながやまひ》かな。

ボロオヂンといふ露西亜名《ロシアな》が、
 何故《なぜ》ともなく、
幾度も思ひ出さるる日なり。

いつとなく我にあゆみ寄り、
 手を握り、
またいつとなく去りゆく人人《ひとびと》!

友も妻もかなしと思ふらし――
 病《や》みても猶《なほ》、
 革命のこと口に絶《た》たねば。

やや遠きものに思ひし
テロリストの悲しき心も――
 近づく日のあり。

かかる目に
 すでに幾度《いくたび》会へることぞ!
成《な》るがままに成れと今は思ふなり。

月に三十円もあれば、田舎《ゐなか》にては、
楽に暮せると――
 ひょっと思へる。

今日もまた胸に痛みあり。
 死ぬならば、
 ふるさとに行《ゆ》きて死なむと思ふ。

いつしかに夏となれりけり。
 やみあがりの目にこころよき
 雨の明るさ!

病《や》みて四月《しぐわつ》――
 そのときどきに変りたる
 くすりの味もなつかしきかな。

病みて四|月《ぐわつ》――
 その間《ま》にも、猶《なほ》、目に見えて、
 わが子の背丈《せたけ》のびしかなしみ。

すこやかに、
背丈《せたけ》のびゆく子を見つつ、
 われの日毎《ひごと》にさびしきは何《な》ぞ。

まくら辺《べ》に子を坐らせて、
まじまじとその顔を見れば、
 逃げてゆきしかな。

いつも子を
 うるさきものに思ひゐし間《あひだ》に、
その子、五|歳《さい》になれり。

その親にも、
 親の親にも似るなかれ――
かく汝《な》が父は思へるぞ、子よ。

かなしきは、
 (われもしかりき)
 叱《しか》れども、打てども泣かぬ児の心なる。

「労働者」「革命」などといふ言葉を
 聞きおぼえたる
 五歳の子かな。

時として、
 あらん限りの声を出し、
唱歌をうたふ子をほめてみる。

 何思ひけむ――
玩具《おもちや》をすてておとなしく、
わが側《そば》に来て子の坐りたる。

お菓子貰ふ時も忘れて、
 二階より、
 町の往来《ゆきき》を眺むる子かな。

新しきインクの匂《にほ》ひ、
目に沁《し》むもかなしや。
 いつか庭の青めり。

ひとところ、畳《たたみ》を見つめてありし間《ま》の
 その思ひを、
妻よ、語れといふか。

あの年のゆく春のころ、
眼をやみてかけし黒眼鏡《くろめがね》――
 こはしやしにけむ。

薬のむことを忘れて、
 ひさしぶりに、
母に叱られしをうれしと思へる。

枕辺《まくらべ》の障子《しやうじ》あけさせて、
空を見る癖《くせ》もつけるかな――
 長き病に。

おとなしき家畜のごとき
 心となる、
熱やや高き日のたよりなさ。

何か、かう、書いてみたくなりて、
 ペンを取りぬ――
花活《はないけ》の花あたらしき朝。

放《はな》たれし女のごとく、
わが妻の振舞《ふるま》ふ日なり。
 ダリヤを見入る。

あてもなき金《かね》などを待つ思ひかな。
 寝つ起きつして、
 今日も暮したり。

何もかもいやになりゆく
この気持よ。
 思ひ出しては煙草《たばこ》を吸ふなり。

或《あ》る市《まち》にゐし頃の事として、
 友の語る
恋がたりに嘘《うそ》の交《まじ》るかなしさ。

ひさしぶりに、
 ふと声を出して笑ひてみぬ――
蝿《はひ》の両手を揉《も》むが可笑《をか》しさに。

胸いたむ日のかなしみも、
 かをりよき煙草の如《ごと》く、
 棄《す》てがたきかな。

何か一つ騒ぎを起してみたかりし、
 先刻《さっき》の我を
 いとしと思へる。

五歳になる子に、何故《なぜ》ともなく、
ソニヤといふ露西亜名《ロシアな》をつけて、
 呼びてはよろこぶ。


   *


解《と》けがたき
不和《ふわ》のあひだに身を処《しょ》して、
 ひとりかなしく今日も怒《いか》れり。

猫を飼《か》はば、
その猫がまた争《あらそ》ひの種となるらむ、
 かなしきわが家《いへ》。

俺《おれ》ひとり下宿屋にやりてくれぬかと、
 今日もあやふく、
 いひ出《い》でしかな。

ある日、ふと、やまひを忘れ、
牛の啼《な》く真似をしてみぬ、――
 妻子《つまこ》の留守に。

かなしきは我が父!
 今日も新聞を読みあきて、
 庭に小蟻《こあり》と遊べり。

ただ一人の
をとこの子なる我はかく育てり。
 父母もかなしかるらむ。

茶まで断《た》ちて、
わが平復《へいふく》を祈りたまふ
 母の今日また何か怒《いか》れる。

今日ひょっと近所の子等《こら》と遊びたくなり、
呼べど来らず。
 こころむづかし。

やまひ癒《い》えず、
死なず、
 日毎《ひごと》にこころのみ険《けは》しくなれる七八月《ななやつき》かな。

買ひおきし
薬つきたる朝に来し
 友のなさけの為替《かはせ》のかなしさ。

児を叱れば、
泣いて、寝入りぬ。
 口すこしあけし寝顔にさはりてみるかな。

何がなしに
肺が小さくなれる如《ごと》く思ひて起きぬ――
 秋近き朝。

秋近し!
 電燈の球《たま》のぬくもりの
 さはれば指の皮膚《ひふ》に親しき。

ひる寝せし児の枕辺《まくらべ》に
人形を買ひ来てかざり、
 ひとり楽しむ。

クリストを人なりといへば、
 妹の眼がかなしくも、
 われをあはれむ。

縁先《えんさき》にまくら出させて、
 ひさしぶりに、
 ゆふべの空にしたしめるかな。

庭のそとを白き犬ゆけり。
 ふりむきて、
 犬を飼はむと妻にはかれる。


底本:「日本文学全集12 国木田独歩・石川啄木集」集英社
   1967(昭和42)年9月7日初版発行
   1972(昭和47)年9月10日9版発行
入力:j.utiyama
校正:浜野智
1998年8月3日公開
2005年11月23日修正
青空文庫作成ファイル:
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高校生クイズ 【一本の●●燃えて戦終る】【 ●●楸邨】

2010-03-31 09:39:33 | 現代文
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google【一本の鶏頭燃えて戦終る】 の検索結果 約 2430 件=2010-3-31

1位
2009/09/29 日記 鶏頭を食べて食糧自給 - 菜花亭日乗2009年9月29日 ... 生けられし鶏頭のなほ静まらぬ 相生垣瓜人. ・鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規. ・【一本の●●燃えて戦終る】【 ●●楸邨】. 鶏頭の「葉と花はアフリカと東南アジアでは食用」とのことだが、鮮烈な赤い花を見ていると何か毒がありそうな気 ...
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2位
一景一句(12) 鶏頭 - 峠越えれば言葉の遊びには違いないのだが、植物にこんな名前がついたところから既に俳句が始まっている。 「仲わるき隣鶏頭火の如し」(野村喜舟) 「一本の●●燃えて戦終る」(加藤楸邨) この常軌を逸した赤は、隣家との諍いから戦争までをも、句の中に取り込んで ...
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【高校生クイズ】=●●●●=一本の鶏頭燃えて戦終る · kensaku6113の日記 · 2009-12-18 · ( д )゜゜ (旧「のど自慢観戦記」) ...
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4位
瑞宝章とは - はてなキーワード2009-12-23. じじぃの「人の死にざま_142_サトウ」 · 老兵は黙って去りゆくのみ. 2009-12-18. 【高校生クイズ】=●●●●=一本の●●燃えて戦終る · kensaku6113の日記. 2009-12-02. 2009年12月2日 · 携帯版e-town八王子~八王子市のニュース ...
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8位
俳人名鑑 ■■■■■ (みずはら しゅうおうし) 明治25年 ...蕪子の「鶏頭陣」ニ拠り東鷹女の名で多佳子、立子,汀女とともに四Tと称され、めざましい活躍をした。 ... 木のあらば一本の櫂削るべし. 帰りなん木を水を風を遊びきり. 三田きえ子 (みた きえこ) .... 句集:『火事物語』『燃えてゐるチェロ』『赤い絵馬』 著作『多感俳句論』. いまダリは何をいてゐる昼顔よ. 門柱に朝刊置かれ火事終る ...
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加●●邨 - Wikipedia ●●●●(かとう しゅうそん、1905年(明治38年)5月26日 - 1993年(平成5年)7月3日)は日本の俳人、国文学者。本名は加藤健雄。 ... 同年、矢野チヨセ(後の俳人・加藤知世子)と結婚。 1931年(昭和6年)粕壁中学の同僚の勧めで俳句を始める。 ...

生涯 - 楸邨山脈 - 作品 - 句集
ja.wikipedia.org/wiki/●藤●邨 - キャッシュ - 類似ページ近現代俳句まとめ - ●●●●加藤楸邨 【かとう しゅうそん】 明治38年5月26日~平成5年7月3日。自己の生活や生き方を誠実に追求していく立場から、人間の内面を深く凝視する句を作った。 代表句集. 「寒雷」 昭和14年; 「野哭」 昭和23年; 「まぼろしの鹿」 昭和42年 ...
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●●●● 俳句鑑賞 - BIGLOBEなんでも相談室2009年2月23日 ... ●●●●のうたである隠岐やいま木の芽をかこむ怒涛かな大まかな解釈の仕方つまり、鑑賞を教えていただければ幸いです。
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加藤楸邨 | 埼玉の文学-現代篇-2004年8月25日 ... 加藤楸邨(かとう■■■■■)は昭和初期から平成5年6月88歳で亡くなるまで、60年あまりにわたって活躍した現代俳句界の巨匠である。水原秋櫻子の「馬●木」から出発したが、第1句集 『寒雷』を刊行した翌年の昭和15年に、みずからも ...
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歴史ー加藤楸邨(俳人)俳句界から孤立し、孤独と混沌を抱えた楸邨の胸に、【隠●の荒々しい自然】と、【流された後鳥羽上皇の孤独】が押し寄せ、一気に【178句の連作】が生まれたのです。【●岐】は、俳人楸邨を語る上で欠かせない土地となりました。
navi.town.ama.shimane.jp/ama_web/link/r-katou.html - キャッシュ


Amazon.co.jp: 加藤楸邨集 (朝日文庫―現代●●の世界): 加藤 楸邨: 本Amazon.co.jp: 加藤楸邨集 (朝日文庫―現代俳句の世界): 加藤 楸邨: 本.
www.amazon.co.jp › 本 › 文学・評論 › 詩歌 › 句集 › 加藤楸邨 - キャッシュ―


加藤楸邨 とは - コトバンクと、その動きが他の葉に伝わり、一群れ全体がさわさわと鳴る。 ... www23.big.or.jp · 近現代俳句まとめ - 加藤楸邨: 加藤楸邨. 明治38年5月26日〜平成5年7月3日。 自己の生活や生き方を誠実に追求していく立場から、人間の内面を深く凝視する句を作った ...
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加藤楸邨と隠岐と: 壺中山紫庵2006年5月24日 ... 前から、藤原俊成の和歌や加藤楸邨の句に付け句をしていたので、そのうち五編くらいを持って大田区の楸邨さんを訪ねました。花神社の大久保憲一君が連れて行ってくれました。楸邨さんは友人の【●東次男の俳句の師匠】でしたし、その句風から ...
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1位
2009/09/29 日記 鶏頭を食べて食糧自給 - 菜花亭日乗2009年9月29日 ... 生けられし鶏頭のなほ静まらぬ 相生垣瓜人. ・鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規. ・一本の鶏頭燃えて戦終る 加藤楸邨. 鶏頭の「葉と花はアフリカと東南アジアでは食用」とのことだが、鮮烈な赤い花を見ていると何か毒がありそうな気 ...
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一景一句(12) 鶏頭 - 峠越えれば言葉の遊びには違いないのだが、植物にこんな名前がついたところから既に俳句が始まっている。 「仲わるき隣鶏頭火の如し」(野村喜舟) 「一本の鶏頭燃えて戦終る」(加藤楸邨) この常軌を逸した赤は、隣家との諍いから戦争までをも、句の中に取り込んで ...
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大月市とは - はてなキーワード[求人] 山岡石材店 への正社員転職募集内容:用地仕入~企画・造成と、一貫して手掛ける【霊園開発】 ... 2009-12-18. 【高校生クイズ】=●●●●=一本の鶏頭燃えて戦終る · kensaku6113の日記 · 2009-12-18 · ( д )゜゜ (旧「のど自慢観戦記」) ...
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瑞宝章とは - はてなキーワード2009-12-23. じじぃの「人の死にざま_142_サトウ」 · 老兵は黙って去りゆくのみ. 2009-12-18. 【高校生クイズ】=●●●●=一本の鶏頭燃えて戦終る · kensaku6113の日記. 2009-12-02. 2009年12月2日 · 携帯版e-town八王子~八王子市のニュース ...
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010まくなぎよく浮く日戦に破れしよ 杉良介あかちゃけし記憶のガダルカナル戦 高澤良一 寒暑あれもこれも戦よりまし落葉焚 前野 ... と戦なし 松山足羽ラグビー戦まづ太陽を蹴り上ぐる 那須 淳男一本の鶏頭燃えて戦終る 加藤楸邨一露のみ戦慄戦趾観光者 香西 ...
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7位
本読みHPブログ: 本ネタ鍛冶ではねえ、いかにも炎がゴウゴウ燃えて、二酸化炭素をどんどん出してそうで、環境にやさしいとはいえない。これがレンジャーとかビオトープ ..... 読み終わるころには、「生類憐みの令を出すことになるのも納得」という気分になります。 桂小五郎(木戸孝允) 「攘夷の果―桂小五郎事件帖」 ... エーッ、十四、五本の鶏頭にそんな秘密があったなんて‥‥! 茶の湯探偵・千利休と寝たきり探偵・子規は、いかにもありそう‥‥。 ...
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8位
俳人名鑑 水原秋桜子 (みずはら しゅうおうし) 明治25年 ...蕪子の「鶏頭陣」ニ拠り東鷹女の名で多佳子、立子,汀女とともに四Tと称され、めざましい活躍をした。 ... 木のあらば一本の櫂削るべし. 帰りなん木を水を風を遊びきり. 三田きえ子 (みた きえこ) .... 句集:『火事物語』『燃えてゐるチェロ』『赤い絵馬』 著作『多感俳句論』. いまダリは何をいてゐる昼顔よ. 門柱に朝刊置かれ火事終る ...
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9位
現代俳句協会168 血のような子規の狭庭の鶏頭花 169 颱風の目の中にゐて昼ごはん 170 痛きほど首傾けて天の月 .... 349 爽秋や敵と握手をして終る 350 屋外を借景とする村芝居 351 忘れ物見つかりさうな十三夜 ... 397 残さずに食べて秋刀魚の骨一本 398 ころころと風に遊ばれ芋の露 399 土用凪東京湾岸警察署 ..... 483 燃えてゆく 紅葉に問う 抱く想い 484 民主党新政権さあ船出 485 鳴きつくし吹かれて軽き蝉の骸 ...
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10位
Kubo-G Homepage Diary路傍に色あせた彼岸花が咲き、沢山の鶏頭の花が咲いていた。 鶏頭燃えたたせて土の老ゆるらし 坂間晴子 TV「現役教師1000人大告白 先生 ... 曼珠沙華一[ひと]むら燃えて秋陽[あきび]つよし そこ過ぎてゐるしづかなる径[みち] 舂[うすづ]ける彼岸秋陽[あきび]に狐ばな 赤々そまれりここはどこのみち .... 明朝の課外の下調べやマークの問題の補助教材の作成もあり、結局、小論文の添削は2編のみに終わる。 ...
homepage3.nifty.com/ko_kubota/diary200509.html - キャッシュ


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google【加藤楸邨 俳句】 の検索結果 約 4万1300 件=2010-3-31


加藤楸邨 - Wikipedia加藤楸邨(かとう しゅうそん、1905年(明治38年)5月26日 - 1993年(平成5年)7月3日)は日本の俳人、国文学者。本名は加藤健雄。 ... 同年、矢野チヨセ(後の俳人・加藤知世子)と結婚。 1931年(昭和6年)粕壁中学の同僚の勧めで俳句を始める。 ...

生涯 - 楸邨山脈 - 作品 - 句集
ja.wikipedia.org/wiki/加藤楸邨 - キャッシュ - 類似ページ近現代俳句まとめ - 加藤楸邨加藤楸邨 【かとう しゅうそん】 明治38年5月26日~平成5年7月3日。自己の生活や生き方を誠実に追求していく立場から、人間の内面を深く凝視する句を作った。 代表句集. 「寒雷」 昭和14年; 「野哭」 昭和23年; 「まぼろしの鹿」 昭和42年 ...
uraaozora.jpn.org/haikato.html - キャッシュ - 類似ページ


加藤楸邨 俳句鑑賞 - BIGLOBEなんでも相談室2009年2月23日 ... 加藤楸邨のうたである隠岐やいま木の芽をかこむ怒涛かな大まかな解釈の仕方つまり、鑑賞を教えていただければ幸いです。
soudan1.biglobe.ne.jp › 学問&教育 › 国語 - キャッシュ - 類似ページ


加藤楸邨の俳句加藤楸邨の俳句秀句とその鑑賞. 加藤楸邨. 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな. 加藤楸邨. 鯵くふや夜はうごかぬ雲ばかり. 加藤楸邨①. 秋の風跫音うしろより来る秋の風が吹く中を ... のハヒフヘホ百代の過客しんがりに猫の子も. インターネット俳句センター.
suien.ne.jp/0001/syuson/kansyo.htm - キャッシュ - 類似ページ


加藤楸邨 | 埼玉の文学-現代篇-2004年8月25日 ... 加藤楸邨(かとうしゅうそん)は昭和初期から平成5年6月88歳で亡くなるまで、60年あまりにわたって活躍した現代俳句界の巨匠である。水原秋櫻子の「馬酔木」から出発したが、第1句集 『寒雷』を刊行した翌年の昭和15年に、みずからも ...
green.ap.teacup.com/sailitera/13.html - キャッシュ - 類似ページ


歴史ー加藤楸邨(俳人)俳句界から孤立し、孤独と混沌を抱えた楸邨の胸に、隠岐の荒々しい自然と、流された後鳥羽上皇の孤独が押し寄せ、一気に178句の連作が生まれたのです。隠岐は、俳人楸邨を語る上で欠かせない土地となりました。
navi.town.ama.shimane.jp/ama_web/link/r-katou.html - キャッシュ


Amazon.co.jp: 加藤楸邨集 (朝日文庫―現代俳句の世界): 加藤 楸邨: 本Amazon.co.jp: 加藤楸邨集 (朝日文庫―現代俳句の世界): 加藤 楸邨: 本.
www.amazon.co.jp › 本 › 文学・評論 › 詩歌 › 句集 › 加藤楸邨 - キャッシュ―


俳句空間―豈weekly: 大井恒行(加藤楸邨鑑賞)加藤楸邨(1905〈明38〉・5・28~93〈平5〉.7.3)の平成の自信作5句は、以下。 征きし日の火鉢のことをまた訊(き)かる 「寒雷」平2・6月号 霾(つちふる)といふ大きな瞳見てゐたり 「俳句」平2・7月号 ...
haiku-space-ani.blogspot.com/2009/05/blog-post_8764.html - キャッシュ


加藤楸邨 とは - コトバンクと、その動きが他の葉に伝わり、一群れ全体がさわさわと鳴る。 ... www23.big.or.jp · 近現代俳句まとめ - 加藤楸邨: 加藤楸邨. 明治38年5月26日〜平成5年7月3日。 自己の生活や生き方を誠実に追求していく立場から、人間の内面を深く凝視する句を作った ...
kotobank.jp/word/加藤楸邨 - キャッシュ - 類似ページ


加藤楸邨と隠岐と: 壺中山紫庵2006年5月24日 ... 前から、藤原俊成の和歌や加藤楸邨の句に付け句をしていたので、そのうち五編くらいを持って大田区の楸邨さんを訪ねました。花神社の大久保憲一君が連れて行ってくれました。楸邨さんは友人の安東次男の俳句の師匠でしたし、その句風から ...
atky.cocolog-nifty.com/bushou/2006/05/post_d703.html - キャッシュ

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加藤楸邨=2010-3-31

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加藤 楸邨(かとう ■■■■■、1905年(明治38年)5月26日 - 1993年(平成5年)7月3日)は日本の俳人、国文学者。本名は加藤健雄。妻は俳人の加藤知世子。

目次 [非表示]
1 生涯
2 楸邨山脈
3 作品
3.1 句集
3.2 著書・作品集
3.3 その他


生涯 [編集]
東京市北千束(現・東京都大田区北千束)に生まれる。父が鉄道官吏であり出生直後に転勤となったため出生届は山梨県大月市で出された。父の転勤に伴い少年時代は関東、東北、北陸を転居した。1921年(大正10年)父の定年退職に伴い、母の郷里である石川県金沢市に転居、石川県立金沢第一中学校(現・石川県立金沢●●高等学校)へ転校。1923年(大正12年)金沢一中を卒業後、石川県松任町立松任小学校(現・白山市立松任小学校)に代用教員として2年間奉職している。この頃はア●●ギ派や石●●木など和歌に興味を抱いていた。1925年(大正14年)父の病死を期に一家揃って上京。1926年(大正15年)東京高等師範学校(現・●●大学)に併設の東京高師第一臨時教員養成所国語漢文科に入学。

1929年(昭和4年)養成所を卒業し、埼玉県立粕壁中学校(現・埼玉県立●●●高等学校)の教員となる。同年、矢野チヨセ(後の俳人・加藤知世子)と結婚。 1931年(昭和6年)粕壁中学の同僚の勧めで俳句を始める。水原●●●の主宰する『●酔木』に投句、秋桜子に師事する。1935年(昭和10年)【馬●●の同人】となる。

1937年(昭和12年)中学を辞め家族を連れ東京に移住。秋桜子の勧めで『馬●木』発行所に勤務しながら、東京文理科大学(現・●●大学)国文科に進学。1940年(昭和15年)大学を卒業し、東京府立第八中学校(現・東京都立●●●高等学校)の教諭となる。俳誌『●雷』を創刊し主宰となる。1942年(昭和17年)馬酔木を離脱。1944年(昭和19年)歌人の土屋文明らと中国に渡り【戦地●●】を詠む。1946年(昭和21年)8月、休刊していた『寒雷』を1年8ヶ月ぶりに復刊。戦地俳句を詠んだことで大本営への協力を疑われ批判された。 1954年(昭和29年)●●学院女子短期大学の教授となり、1974年(昭和49年)まで務める。

1968年(昭和43年)句集『まぼろしの鹿』で第二回蛇笏賞を受賞。1985年日本芸術院会員。1986年(昭和61年)には妻のチヨセが死去。太平洋戦争中より始めた●●芭蕉の研究などの功績により紫綬褒章、勲三等瑞宝章を叙勲した。1993年(平成5年)初頭に病を得て入院。7月3日永眠、享年88。死後の8月2日、従四位を追贈される。

楸邨は「真実感合」を唱え、人の内面心理を詠むことを追求し、中村草田男、石田波郷らと共に【人間探求●】と呼ばれた。

楸邨山脈 [編集]
『寒雷』からは【●●兜太】、森澄雄、古沢太穂、田川飛旅子、石寒太、今井聖など多様な俳人が育った。

その多さと多様さとから、これを【「●●山脈」】という。

「寒雷」の後継者は、次男の嫁の加藤瑠璃子であるが、運営主体は同人の組織の暖響会であり、加藤瑠璃子は主宰でなく「選者」となっている。

作品 [編集]
句集 [編集]
寒雷(1941年)
穂高(1940年)
雪後の天(1943年)
火の記憶(1948年)
野哭(1948年)
起伏(1949年)
山脈(1950年)
まぼろしの鹿(1967年)
吹越(1976年)
怒濤(1986年)
雪起し(1987)
望岳(1996)
著書・作品集 [編集]
芭蕉講座(1951年)
一茶秀句(1964年)
芭蕉全句(1969年)
奥の細道吟行(1974年)
芭蕉の山河(1980年)
加藤楸邨全集(1982年)
猫(1990年)
加藤楸邨初期評論集成(1992年)
その他 [編集]
学園歌(桐蔭学園)(1970年)
「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%A5%B8%E9%82%A8」より作成
カテゴリ: 俳人 | 紫綬褒章受章者 | 日本の高等教育の教員 | 東京都出身の人物 | 1905年生 | 1993年没

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最終更新 2010年3月7日 (日) 18:36

芸術と金銭  岸田國士

2010-03-10 15:58:44 | 現代文
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google【 井伏鱒二 山椒魚】 の検索結果 約 1万7300 件=2010-3-10


山椒魚 (小説) - Wikipedia1985年、『井伏鱒二自選全集』(新潮社)に収録する際、井伏はこの作品の末尾「ところが山椒魚よりも先に~おこってはゐないんだ」の部分を全て削除してしまった。この件に関しては当初、文壇のみならず各方面から非難が集中した。 ...
ja.wikipedia.org/wiki/山椒魚_(小説) - キャッシュ - 類似ページ


井伏鱒二 - Wikipedia井伏 鱒二(いぶせ ますじ、1898年(明治31年)2月15日 - 1993年(平成5年)7月10日)は、日本の小説家。広島県安那郡加茂村(現在の福山市加茂町)の ... 学校の庭には池があって、二匹の山椒魚が飼われており、のちの処女作「山椒魚」に結びついた。 ...
ja.wikipedia.org/wiki/井伏鱒二 - キャッシュ - 類似ページ

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井伏鱒二の「山椒魚」の削除された部分(1/0) | OKWave2008年5月16日 ... 井伏鱒二の「山椒魚」の削除された部分 井伏鱒二の「山椒魚」には、削除された部分があると聞き、昭和66年に改稿されて、「ところが山椒魚~いないんだ」の部分だということは、わかったのですが、なぜ井伏鱒二は.
okwave.jp › 学問&教育 › 文学 - キャッシュ



井伏鱒二『山椒魚』井伏鱒二『山椒魚』●●○; 1 名前: 4回生 投稿日: 01/12/21 05:09: 『山椒魚』で卒論を書き終えた者です。博識で色々な見解をお持ちの 文学板のみなさんに意見を求めたいのです。 蛙の最期の言葉 「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ。」 ...
book.2ch.net/book/kako/1008/.../1008878949.html - キャッシュ - 類似ページ


Amazon.co.jp: 山椒魚 (新潮文庫): 井伏 鱒二: 本「山椒魚」(幽閉)は、若き太宰治をして「埋もれたる天才」と評せしめた小品。その佇まいは飄々としながら屈託している、独特のユーモアのなかに含羞がある。それは「山椒魚」に限られない、井伏鱒二その人の佇まいである。 ...
www.amazon.co.jp › ... › あ行 › い › 井伏鱒二 - キャッシュ - 類似ページ


蔵書 井伏鱒二 「山椒魚」井伏鱒二の代表作であり、また処女作でもあります。大正12年に発表された時の題名は「幽閉」でした。昭和4年になって「山椒魚」と改題されています。太宰治は井伏鱒二の弟子ですが、彼はこの「山椒魚」を読んだ時に大きな衝撃を受け、井伏鱒二に弟子入り ...
zosho.blog19.fc2.com/blog-entry-28.html - キャッシュ - 類似ページ


その61「山椒魚の真実」短編『山椒魚』を書いた井伏鱒二が丸顔だったことは写真を見ればわかる。そして、含羞の人だったかどうかは、『山椒魚』の文体 ... 井伏鱒二は、俳句はつくらなかったが、俳人の雰囲気をたたえた作家で、少なくとも山椒魚を季語とする俳句に関しては俳人 ...
www5f.biglobe.ne.jp/~daddy8/y/61/61k.htm - キャッシュ - 類似ページ



「井伏鱒二の短編小説『山椒魚』の結末って?」- ビジネスマナー・就職 ...井伏鱒二の短編小説『山椒魚』の結末って? 『山椒魚』は、井伏鱒二が書いた「山椒魚は悲しんだ」で始まる有名な短編小説です。タイトルの通り.
mobile.cocoroe.jp/e/9945 - キャッシュ - 類似ページ


井伏鱒二『山椒魚』|新潮社老成と若さの不思議な混淆、これを貫くのは豊かな詩精神。飄々として明るく踉々として暗い。本書は初期の短編より代表作を収める短編集である。岩屋の中に棲んでいるうちに体が大きくなり、外へ出られなくなった山椒魚の狼狽、かなしみのさまをユーモラス ...
www.shinchosha.co.jp › 新潮文庫 - キャッシュ - 類似ページ


井伏鱒二山椒魚1/2

9分 - 2009年8月24日 -






1929年に発表された短編小説。1985年に改変(末尾を削除)。朗読は森繁久彌さんです。
www.youtube.com/watch?v=8DhFnEtG8mk - 関連動画 -
井伏鱒二 山椒魚に関連する検索キーワード 井伏鱒二 勧酒 井伏鱒二 盗作 井伏鱒二 鯉 井伏鱒二 太宰治

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芸術と金銭
岸田國士

 芸術によつて「名」のみを得たものが一番多い。
「恋」を得たものも少くない。
「富」を得たものは、数へるほどしかない。

 自分の作品を「金」に代へることは、一つの方便である。芸術的制作品が、他の商品の如く、需要供給の法則に従つて、それ自身一つの価格を生じるといふのは社会的錯覚である。故に、機会さへあれば、芸術家は、その労力の報酬としてゞなく、単に、作品の唯一無二なる特性によつて、その作品を「利用」するものに対し、如何に多額の謝礼を要求しても差支へない。――とまあ、これが原則だと思つてゐればいゝ。

 実際問題として、芸術家は、その所謂「脱俗振り」によつて自ら高しとすることは勝手であるが、さういふ風潮を招くやうな対他的手段を廻らす必要はない。「金銭のことを口にしない」ことは、「金銭のことを問題にしない」ことにならないのみならず、却つて問題にし過ぎてゐるのかもわからない。

 ロダンは、自分の作品を一銭でも高く売ることにあらゆる根気と算段とを惜まなかつたと伝へられるが、これを以て芸術家としてのロダンを侮蔑する一部の人々に私は与することはできない。

 現代に於て、「清貧」といふ言葉は通用しないやうである。「清富」といふ言葉が永久に意味をなさないやうに。

 軍隊の本に「将校は社会の上流に位し」とか、「国民の模範となり」とかいふ文句があつたと記憶するが、文壇の本にも「文学者は時代の先駆にして」とか、「人類の生活を指導し」とかいふ文句があるらしい。
 その点、剣と筆とは共に誇大妄想狂を作ると見える。そして、その誇大妄想狂は、共に蓄財を卑め、借金を恥としない。
 剣を捨て、筆を取り、蓄財を心掛けて、借金に苦められるのも亦故なりと云ふべしである。呵々。



底本:「岸田國士全集20」岩波書店
   1990(平成2)年3月8日発行
初出:「文芸時代 第三巻第十一号」
   1926(大正15)年11月1日発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志、小林繁雄
2005年10月6日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。












google【高大連携情報誌  小説家  随筆家】 の検索結果 約 535 件=2010-3-10


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nakamurayoshio6113のブログ : 【(いずみ あさと、1956年4月8日 ...この「泉麻人」は、文人(小説家・詩人・歌人・俳人・作家・放送作家・随筆家(コラムニスト)・文芸評論家)に関連した【●きかけ●●】です。 ... 【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入! 高大連携情報誌 調べもの新聞【ブログ=穴埋め・論述問題】 ...
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県立【高等学校】は、岡山県岡山市中区古京町にある県立の高等学校で ...大正時代を代表する小説家の一人芥川龍之介の業績を記念して、友人であった菊池寛が1935年に直木賞とともに創設し、以降年2回 ... 高大連携情報誌 調べもの新聞 【ブログ=穴埋め・論述問題】. 岡山県立岡山朝日高等学校. 【併合学校】 岡山県立岡山第一 ...
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汚ない家 横光利一 - waseda717の日記2010年2月23日 ... 底本:「日本の名随筆83 家」作品社. 1989(平成元)年9月25日第1刷発行. 底本の親本:「定本 横光利一全集 第一四巻」河出書房新社 ... 【高校生クイズ】=【東京都立日比谷高校出身の小説家・文筆家22→25】=【参考】=【3/4/56】 . ... 10月18日高大連携情報誌調べもの ... 竹下夢二・津田左右吉・西田幾多郎・芥川龍之介・高村光太郎・小林多喜二・菊池寛・横光利一・鈴木三重吉・平塚雷鳥・堺 . ...
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2009年08月25日のブログ|検索のブログ2009年8月25日 ... 高大連携情報誌 調べもの新聞【ブログ=穴埋め・論述問題】 東京外国語大学への道 【 新美 南吉】. ●トップ ●インデックス/全 ●作家リスト:公開/作業/全 ..... 井上勇 - 翻訳家 石川淳(フランス語・1920) - 小説家、翻訳家 石原吉郎 - 詩人、エッセイスト H氏賞 ... 永井荷風 - 作家、随筆家、元慶應義塾大学教授 永島直昭 - 翻訳家 中原中也(フランス語)- 詩人 新美南吉 - 児童文学作家 ...
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2009年08月15日のブログ|検索のブログ2009年8月15日 ... この「瀬戸内寂聴」は、文人(小説家・詩人・歌人・俳人・作家・随筆家・コラムニスト)に関連した書きかけ項目です。 ... 高大連携情報誌 調べもの新聞【ブログ=穴埋め・論述問題】. 文学 ポータル 各国の文学記事総覧 ...
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①(みたぶんがく)は、②大学文学部を中心に刊行されてきた文芸雑誌で ...2010年1月29日 ... 1995年 『果てもない道中記』で第47回読売文学賞随筆・紀行賞を受賞 2000年 『鏡川』で大佛次郎賞を受賞 .... ポータル 各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 作家 詩人・小説家 その他作家 ... 高大連携情報誌 高校生新聞「大学受験ニュース」(ブログ版)毎日発信中!=【高校生新聞(紙媒体版)】=【拡大コピー大 ...
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鬼 - 織田作之助 小説@pedia小説家名前検索 小説家名前索引あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行/わ名前がなかったら投票はこちら今日のランキング あ ... 高大連携情報誌 調べもの新聞【ブログ ...2009年10月30日(金)M+ TESTFLIGHT 0272008年12月24日(水)竜が池 -2009年08月11 ...
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構(かまえ)=漢字の少なくとも二辺にまたがる構成要素

2009-12-08 05:10:18 | 現代文
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この項目では、漢字の構造の一つである構(かまえ) について記述しています。植物の構(こう)については「カジノキ」をご覧ください。

構(かまえ)とは、漢字の少なくとも二辺にまたがる構成要素であり、上と左にまたがる垂および左と下にまたがる繞を除いたものである。漢字を外側から包むような形をしている。

主な構 [編集]
もんがまえ: 開、間、関など。門に関する意味を表す。構の中では最も字数が多い。常用漢字は 9。なお、問、聞、悶は門を音符とする形声字であり、それぞれ口、耳、心に分類される。また、元々はとうがまえ(下記)だったものが変化したものも含まれる。
常用漢字: 閉 開 間 閑 閣 関 閥 閲 闘
表外字: 閂 閃 閊 閏 閤 閻 閾 闇 闊 闖 など
くにがまえ: 国、囲、園など。まわりを囲む意味を表す。常用漢字は 12 で、構の中では最も多い。
常用漢字: 四 囚 因 回 団 囲 困 図 固 国 圏 園
表外字: 囮 圃 など
はこがまえ(ホウ)・かくしがまえ(ケイ): 区、匿、匹など。隠す意味を表す。元々、はこがまえ(匚)と、かくしがまえ(匸)とは異なる字体、異なる部首であったが、今日ではほとんど同じ字形であるため、一緒に数えられることが多い。
常用漢字: 匠 区 匹 医 匿 (うち匠のみ、はこがまえ)
表外字: 匡 匣 など
ぎょうがまえ・ゆきがまえ: 街、衛、術など。道に関わる意味を表す。ぎょうにんべんには含まれず、独自の部首である。
常用漢字: 術 街 衝 衛 衡
表外字: 衍 衒 衢 など
つつみがまえ: 包、勺など。人がかがみこんだ動作を意符としたもので、まがる意味を表す。
常用漢字: 勺 匁 包
表外字: 勾 匂 勿 匍 匐 など
けいがまえ(どうがまえ、えんがまえ): 冊など。なお、部首名の「どう」は「同」だが、「同」は口に分類される。また辞書によっては「内」を含める場合もある。
常用漢字: 円 冊 再
かざがまえ: 凪など。かざがまえと呼ばせるのは「風」から構を取って作った国字のみ。なお「風」は風部。部首としてはきにょうに含ませる。ここではきにょうが部首の字も示す。
常用漢字: 凡
主な表外字: 凧 凪 凩 凰 など
ほこがまえ(かのほこ): 戎、戒など。戦に関する文字が見られる。
常用漢字: 成 我 戒
表外字: 戊 戎 或 戚 戴 など
しきがまえ(よくがまえ): 式、弐など。
常用漢字: 式 弐
表外字: 弑 など
きがまえ: 気など。蒸気を表す。比較的知名度が高い構だが、日常で用いられる漢字は「気」ぐらいである。また、中国では気体元素のために作られた漢字が多数見られる。
常用漢字: 気
表外字: 氛など
とうがまえ・たたかいがまえ: 鬨など。戦に関する字が集まる。常用漢字はなし。なお、たたかいがまえという読みは「闘」の旧字体、「鬪」に因む。
表外字: 鬨 鬩 鬮 など
関連項目 [編集]
偏旁
部首






「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A7%8B」より作成
カテゴリ: 漢字


最終更新 2008年2月20日 (水) 10:12










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【日本の国立大学一覧】7+7+9+12+16+14+5+5+10+2=87

[編集 北海道] 7 旭川医科大学 小樽商科大学 帯広畜産大学 北見工業大学 北海道大学 北海道教育大学 室蘭工業大学
[編集 東北] 7 弘前大学 岩手大学 東北大学 宮城教育大学 秋田大学 山形大学 福島大学
[編集 関東] 9 茨城大学 筑波大学 筑波技術大学 宇都宮大学 群馬大学 埼玉大学 千葉大学 横浜国立大学 総合研究大学院大学
[編集 東京] 12 お茶の水女子大学 電気通信大学 政策研究大学院大学 東京大学 東京医科歯科大学 東京外国語大学 東京海洋大学 東京学芸大学 東京芸術大学 東京工業大学 東京農工大学 一橋大学
[編集 中部] 16 上越教育大学 長岡技術科学大学 新潟大学 信州大学 静岡大学 山梨大学 浜松医科大学 愛知教育大学 豊橋技術科学大学 名古屋大学 名古屋工業大学 岐阜大学 富山大学 金沢大学 北陸先端科学技術大学院大学 福井大学
[編集 近畿] 14 三重大学 滋賀大学 滋賀医科大学 京都大学 京都教育大学 京都工芸繊維大学 大阪大学 大阪教育大学 神戸大学 兵庫教育大学 奈良教育大学 奈良女子大学
奈良先端科学技術大学院大学 和歌山大学
[編集 中国] 5 鳥取大学 島根大学 岡山大学 広島大学 山口大学
[編集 四国] 5 徳島大学 鳴門教育大学 香川大学 愛媛大学 高知大学
[編集 九州] 10 九州大学 九州工業大学 福岡教育大学 佐賀大学 長崎大学 熊本大学 大分大学 宮崎大学 鹿児島大学 鹿屋体育大学
[編集 沖縄] 2 琉球大学 沖縄科学技術大学院大学



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【日本の公立大学一覧】5+9+12+16+12+7+3+12=76

[編集 北海道] 5 釧路公立大学 公立はこだて未来大学 札幌市立大学 名寄市立大学 札幌医科大学
[編集 東北] 9 青森県立保健大学 青森公立大学 岩手県立大学 宮城大学 秋田県立大学 国際教養大学 山形県立保健医療大学 会津大学 福島県立医科大学
[編集 関東] 12 茨城県立医療大学 群馬県立県民健康科学大学 群馬県立女子大学 高崎経済大学 前橋工科大学 埼玉県立大学 産業技術大学院大学 首都大学東京
神奈川県立保健福祉大学 横浜市立大学 都留文科大学 山梨県立大学
[編集中部] 16 新潟県立看護大学 長野県看護大学 静岡県立大学 愛知県立大学 愛知県立看護大学 愛知県立芸術大学 名古屋市立大学 三重県立看護大学 岐阜県立看護大学
岐阜薬科大学 情報科学芸術大学院大学 富山県立大学 石川県立大学 石川県立看護大学 金沢美術工芸大学 福井県立大学
[編集 近畿] 12 滋賀県立大学 京都市立芸術大学 京都府立大学 京都府立医科大学 大阪市立大学 大阪府立大学 神戸市外国語大学 神戸市看護大学 兵庫県立大学 奈良県立大学 奈良県立医科大学 和歌山県立医科大学
[編集 中国] 7 島根県立大学 岡山県立大学 尾道大学 県立広島大学 広島市立大学 下関市立大学 山口県立大学
[編集 四国] 3 愛媛県立医療技術大学 香川県立保健医療大学 高知女子大学
[編集 九州・沖縄] 12 北九州市立大学 九州歯科大学 福岡県立大学 福岡女子大学 県立長崎シーボルト大学 長崎県立大学 熊本県立大学 大分県立看護科学大学
宮崎県立看護大学 宮崎公立大学 沖縄県立看護大学 沖縄県立芸術大学



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【日本の私立大学一覧】24+29+143+92+98+36+8+54=484

[編集] 北海道 24
旭川大学 札幌大学 札幌学院大学 札幌国際大学 星槎大学 千歳科学技術大学 天使大学 道都大学 苫小牧駒澤大学 日本赤十字北海道看護大学 函館大学 藤女子大学 北翔大学
北星学園大学 北海学園大学 北海商科大学 北海道医療大学 北海道工業大学 北海道情報大学 北海道東海大学 北海道文教大学 北海道薬科大学 酪農学園大学 稚内北星学園大学
[編集] 東北 29
青森大学 青森中央学院大学 東北女子大学 八戸大学 八戸工業大学 弘前学院大学 岩手医科大学 富士大学 盛岡大学 石巻専修大学 尚絅学院大学 仙台大学 仙台白百合女子大学
北学院大学 東北工業大学 東北生活文化大学 東北福祉大学 東北文化学園大学 東北薬科大学 宮城学院女子大学 ノースアジア大学 秋田看護福祉大学 東北芸術工科大学
東北公益文科大学 いわき明星大学 奥羽大学 郡山女子大学 東日本国際大学 福島学院大学
[編集] 関東 143
茨城キリスト教大学 つくば国際大学 筑波学院大学 常磐大学  流通経済大学 足利工業大学 宇都宮共和大学 国際医療福祉大学 作新学院大学 自治医科大学 獨協医科大学 白鴎大学
文星芸術大学 関東学園大学 共愛学園 前橋国際大学 群馬社会福祉大学 上武大学 創造学園大学 高崎健康福祉大学 高崎商科大学 東京福祉大学 桐生大学 群馬パース大学
跡見学園女子大学 浦和大学 大宮法科大学院大学 共栄大学 埼玉医科大学 埼玉学園大学 十文字学園女子大学 城西大学 尚美学園大学 女子栄養大学 駿河台大学 聖学院大学
西武文理大学 東京国際大学 東邦大学 東邦音楽大学 獨協大学 日本工業大学 日本薬科大学 人間総合科学大学 文教大学 平成国際大学 武蔵野学院大学 明海大学 ものつくり大学
愛国学園大学 江戸川大学 川村学園女子大学 神田外語大学 敬愛大学 国際武道大学 秀明大学 淑徳大学 城西国際大学 聖徳大学 清和大学 千葉科学大学 千葉経済大学 千葉工業大学 千葉商科大学 中央学院大学 帝京平成大学 東京基督教大学 東京歯科大学 東京情報大学 東京神学大学 東京成徳大学 東洋学園大学 東京理科大学 東京電機大学 日本橋学館大学
麗澤大学 和洋女子大学 東京成徳短期大学 青山学院大学 明治学院大学 亜細亜大学 上野学園大学 桜美林大学 大妻女子大学 嘉悦大学 学習院大学 学習院女子大学 北里大学
共立女子大学 共立薬科大学 杏林大学 国立音楽大学 慶應義塾大学 國學院大學 国際基督教大学 国士舘大学 駒澤大学 上智大学 聖心女子大学 専修大学 大東文化大学 中央大学
帝京大学 二松學舍大学 日本体育大学 法政大学 武蔵大学 武蔵野大学 明治大学 明星大学 目白大学 東海大学 立教大学 立正大学 早稲田大学 麻布大学 神奈川大学 神奈川工科大学 神奈川歯科大学 鎌倉女子大学 東京工芸大学 関東学院大学 相模女子大学 産能大学 松蔭大学 湘南工科大学 情報セキュリティ大学院大学 昭和音楽大学 女子美術大学
聖マリアンナ医科大学 洗足学園音楽大学 鶴見大学 田園調布学園大学 桐蔭横浜大学 東洋英和女学院大学 フェリス女学院大学 八洲学園大学 横浜商科大学 健康科学大学 帝京科学大学 身延山大学 山梨英和大学 山梨学院大学
[編集] 中部 92
長岡大学 長岡造形大学 新潟医療福祉大学 新潟経営大学 新潟工科大学 新潟国際情報大学 新潟産業大学 新潟青陵大学 新潟薬科大学 諏訪東京理科大学 清泉女学院大学 長野大学
松本大学 松本歯科大学 静岡英和学院大学 静岡産業大学 静岡福祉大学 静岡文化芸術大学 静岡理工科大学 聖隷クリストファー大学 東京女子医科大学 常葉学園大学 浜松学院大学
浜松大学 光産業創成大学院大学 富士常葉大学 LEC東京リーガルマインド大学 愛知大学 愛知医科大学 愛知学院大学 愛知学泉大学 愛知工科大学 愛知工業大学  愛知産業大学
愛知淑徳大学 愛知新城大谷大学 愛知東邦大学 愛知文教大学 愛知みずほ大学 桜花学園大学 金城学院大学 椙山女学園大学 星城大学 大同工業大学 中京大学 中京女子大学
中部大学 東海学園大学 同朋大学 豊田工業大学 豊橋創造大学 名古屋音楽大学 名古屋外国語大学 名古屋学院大学 名古屋学芸大学 名古屋経済大学 名古屋芸術大学 名古屋産業大学 名古屋商科大学 名古屋女子大学 名古屋造形芸術大学 名古屋文理大学 南山大学 日本赤十字豊田看護大学 日本福祉大学 人間環境大学 藤田保健衛生大学 皇學館大学
鈴鹿医療科学大学 三重中京大学 四日市大学 鈴鹿国際大学 朝日大学 岐阜医療科学大学 岐阜経済大学 岐阜聖徳学園大学 岐阜女子大学 中京学院大学中部学院大学 東海女子大学
名城大学 高岡法科大学 桐朋学園大学院大学 富山国際大学 金沢医科大学 金沢学院大学 金沢工業大学 金沢星稜大学 金城大学 北陸大学 仁愛大学 福井工業大学

[編集] 近畿 98
成安造形大学 聖泉大学 長浜バイオ大学 びわこ成蹊スポーツ大学 大谷大学 京都外国語大学 京都学園大学 京都光華女子大学 京都嵯峨芸術大学 京都産業大学 京都女子大学
京都精華大学 京都創成大学 京都造形芸術大学 京都橘大学 京都ノートルダム女子大学 京都文教大学 京都薬科大学 種智院大学 同志社大学 同志社女子大学 花園大学 佛教大学
明治国際医療大学 立命館大学 龍谷大学 藍野大学 追手門学院大学 大阪青山大学 大阪医科大学 大阪音楽大学 大阪観光大学 大阪学院大学 大阪河崎リハビリテーション大学
大阪経済大学 大阪経済法科大学 大阪芸術大学 大阪工業大学 大阪国際大学 大阪産業大学 大阪歯科大学 大阪樟蔭女子大学 大阪商業大学 大阪女学院大学 大阪成蹊大学
大阪総合保育大学 大阪体育大学 大阪電気通信大学 大阪人間科学大学 大阪薬科大学 関西大学 関西医科大学 関西外国語大学 関西医療大学 関西福祉科学大学 近畿大学
四條畷学園大学 四天王寺大学 摂南大学 千里金蘭大学 相愛大学 太成学院大学 帝塚山学院大学 常磐会学園大学 羽衣国際大学 阪南大学 梅花女子大学 東大阪大学 プール学院大学 平安女学院大学 桃山学院大学 森ノ宮医療大学 芦屋大学 聖トマス大学 大手前大学 関西福祉大学 関西学院大学 関西国際大学 近畿医療福祉大学 近大姫路大学 甲子園大学
甲南大学 甲南女子大学 神戸海星女子学院大学 神戸学院大学 神戸芸術工科大学 神戸国際大学 神戸夙川学院大学 神戸松蔭女子学院大学 神戸親和女子大学 神戸女学院大学
神戸女子大学 神戸ファッション造形大学 神戸薬科大学 神戸山手大学 順心会看護医療大学 聖和大学 園田学園女子大学 宝塚造形芸術大学 姫路獨協大学 兵庫大学 兵庫医科大学
兵庫医療大学 武庫川女子大学 流通科学大学 畿央大学 近畿大学 帝塚山大学 天理大学 奈良大学 奈良産業大学 高野山大学

[編集] 中国 36
鳥取環境大学 岡山学院大学 岡山商科大学 岡山理科大学 川崎医科大学 川崎医療福祉大学 環太平洋大学 吉備国際大学 倉敷芸術科学大学 くらしき作陽大学 山陽学園大学 就実大学 中国学園大学 ノートルダム清心女子大学 美作大学 エリザベト音楽大学 呉大学 日本赤十字広島看護大学 比治山大学 広島経済大学 広島工業大学 広島国際大学 広島国際学院大学
広島修道大学 広島女学院大学 広島文教女子大学 福山大学 福山平成大学 安田女子大学 宇部フロンティア大学 東亜大学 徳山大学 梅光学院大学 山口東京理科大学 山口福祉文化大学 山口学芸大学

[編集] 四国 8
四国大学 徳島文理大学 聖カタリナ大学 松山大学 松山東雲女子大学 四国学院大学 高松大学 高知工科大学

[編集] 九州 ・沖縄 54
九州栄養福祉大学 九州共立大学 九州国際大学 九州産業大学 九州情報大学 九州女子大学 久留米大学 久留米工業大学 産業医科大学 西南学院大学 西南女学院大学 第一福祉大学
第一薬科大学 筑紫女学園大学 東和大学 中村学園大学 西日本工業大学 日本赤十字九州国際看護大学 福岡大学 福岡経済大学 福岡工業大学 福岡国際大学 福岡歯科大学
福岡女学院大学 西九州大学 活水女子大学 長崎ウエスレヤン大学 長崎外国語大学 長崎国際大学 長崎純心大学 長崎総合科学大学 九州看護福祉大学 九州東海大学
九州ルーテル学院大学 熊本学園大学 熊本保健科学大学 尚絅大学 崇城大学 平成音楽大学 日本文理大学 別府大学 立命館アジア太平洋大学 九州保健福祉大学 南九州大学
宮崎国際大学 宮崎産業経営大学 鹿児島国際大学 鹿児島純心女子大学 志學館大学 第一工業大学 沖縄大学 沖縄キリスト教学院大学 沖縄国際大学 名桜大学

最終更新 2009年3月8日 (日)
 


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闇中問答  芥川龍之介 (昭和二年、遺稿)

2009-11-10 04:38:00 | 現代文
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闇中問答



       一

[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
或声 お前は俺の思惑とは全然違つた人間だつた。
僕 それは僕の責任ではない。
或声 しかしお前はその誤解にお前自身も協力してゐる。
僕 僕は一度も協力したことはない。
或声 しかしお前は風流を愛した、――或は愛したやうに装つたらう。
僕 僕は風流を愛してゐる。
或声 お前はどちらかを愛してゐる? 風流か? それとも一人の女か?
僕 僕はどちらも愛してゐる。
或声 (冷笑)それを矛盾《むじゆん》とは思はないと見えるな。
僕 誰が矛盾と思ふものか? 一人の女を愛するものは古瀬戸《こせと》の茶碗を愛さないかも知れない。しかしそれは古瀬戸の茶碗を愛する感覚を持たないからだ。
或声 風流人はどちらかを選ばなければならぬ。
僕 僕は生憎《あいにく》風流人よりもずつと多慾に生まれついてゐる。しかし将来は一人の女よりも古瀬戸の茶碗を選ぶかも知れない。
或声 ではお前は不徹底だ。
僕 若《も》しそれを不徹底と云ふならば、インフルエンザに罹《かか》つた後も冷水摩擦をやつてゐるものは誰よりも徹底してゐるだらう。
或声 もう強がるのはやめにしてしまへ。お前は内心は弱つてゐる。しかし当然お前の受ける社会的非難をはね返す為にそんなことを言つてゐるだけだらう。
僕 僕は勿論そのつもりだ。第一考へて見るが善《い》い。はね返さなかつたが最後、押しつぶされてしまふ。
或声 お前は何と云ふ図々《づうづう》しい奴だ。
僕 僕は少しも図々しくはない。僕の心臓は瑣細《ささい》な事にあつても氷のさはつたやうにひやひやとしてゐる。
或声 お前は多力者のつもりでゐるな? 
僕 勿論僕は多力者の一人だ。しかし最大の多力者ではない。若し最大の多力者だつたとすれば、あのゲエテと云ふ男のやうに安んじて偶像になつてゐたであらう。
或声 ゲエテの恋愛は純潔だつた。
僕 それは※[#「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74]《うそ》だ。文芸史家の※[#「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74]だ。ゲエテは丁度三十五の年に突然|伊太利《イタリイ》へ逃走してゐる。さうだ。逃走と云ふ外はない。あの秘密を知つてゐるものはゲエテ自身を例外にすれば、シユタイン夫人一人だけだらう。
或声 お前の言ふことは自己弁護だ。自己弁護位|手易《たやす》いものはない。
僕 自己弁護は容易ではない。若《も》し手易いものとすれば、弁護士と云ふ職業は成り立たない筈《はず》だ。
或声 口巧者《くちがうしや》な横着ものめ! 誰ももうお前を相手にしないぞ。
僕 僕はまだ僕に感激を与へる樹木や水を持つてゐる。それから和漢東西の本を三百冊以上持つてゐる。
或声 しかしお前は永久にお前の読者を失つてしまふぞ。
僕 僕は将来に読者を持つてゐる。
或声 将来の読者はパンをくれるか?
僕 現世の読者さへ碌《ろく》にくれない。僕の最高の原稿料は一枚十円に限つてゐた。
或声 しかしお前は資産を持つてゐたらう?
僕 僕の資産は本所にある猫の額ほどの地面だけだ。僕の月収は最高の時でも三百円を越えたことはない。
或声 しかしお前は家を持つてゐる。それから近代文芸読本の……
僕 あの家の棟木《むなぎ》は僕には重たい。近代文芸読本の印税はいつでもお前に用立ててやる。僕の貰つたのは四五百円だから。
或声 しかしお前はあの読本の編者だ。それだけでもお前は恥ぢなければならぬ。
僕 何を僕に恥ぢろと云ふのだ?
或声 お前は教育家の仲間入りをした。
僕 それは※[#「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74]だ。教育家こそ僕等の仲間入りをしてゐる。僕はその仕事を取り戻したのだ。
或声 お前はそれでも夏目先生の弟子か?
僕 僕は勿論夏目先生の弟子だ。お前は文墨《ぶんぼく》に親しんだ漱石先生を知つてゐるかも知れない。しかしあの気違ひじみた天才の夏目先生を知らないだらう。
或声 お前には思想と云ふものはない。偶々《たまたま》あるのは矛盾だらけの思想だ。
僕 それは僕の進歩する証拠だ。阿呆はいつまでも太陽は盥《たらひ》よりも小さいと思つてゐる。
或声 お前の傲慢《がうまん》はお前を殺すぞ。
僕 僕は時々かう思つてゐる。――或は僕は畳の上では往生しない人間かも知れない。
或声 お前は死を恐れないと見えるな? な?
僕 僕は死ぬことを怖れてゐる。が、死ぬことは困難ではない。僕は二三度|頸《くび》をくくつたものだ。しかし二十秒ばかり苦しんだ後は或快感さへ感じて来る。僕は死よりも不快なことに会へば、いつでも死ぬのにためらはないつもりだ。
或声 ではなぜお前は死なないのだ? お前は誰の目から見ても、法律上の罪人ではないか?
僕 僕はそれも承知してゐる。ヴエルレエンのやうに、ワグナアのやうに、或は又大いなるストリントベリイのやうに。
或声 しかしお前は贖《あがな》はない。
僕 いや、僕は贖つてゐる。苦しみにまさる贖ひはない。
或声 お前は仕かたのない悪人だ。
僕 僕は寧《むし》ろ善男子《ぜんなんし》だ。若《も》し悪人だつたとすれば、僕のやうに苦しみはしない。のみならず必ず恋愛を利用し、女から金を絞るだらう。
或声 ではお前は阿呆かも知れない。
僕 さうだ。僕は阿呆かも知れない。あの「痴人の懺悔」などと云ふ本は僕に近い阿呆の書いたものだ。
或声 その上お前は世間見ずだ。
僕 世間知りを最上とすれば、実業家は何よりも高等だらう。
或声 お前は恋愛を軽蔑してゐた。しかし今になつて見れば、畢竟《ひつきやう》恋愛至上主義者だつた。
僕 いや、僕は今日でも断じて恋愛至上主義者ではない。僕は詩人だ。芸術家だ。
或声 しかしお前は恋愛の為に父母妻子を抛《なげう》つたではないか?
僕 ※[#「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74]をつけ。僕は唯僕自身の為に父母妻子を抛つたのだ。
或声 ではお前はエゴイストだ。
僕 僕は生憎《あいにく》エゴイストではない。しかしエゴイストになりたいのだ。
或声 お前は不幸にも近代のエゴ崇拝にかぶれてゐる。
僕 それでこそ僕は近代人だ。
或声 近代人は古人に若《し》かない。
僕 古人も亦一度は近代人だつたのだ。
或声 お前は妻子を憐まないのか?
僕 誰か憐まずにゐられたものがあるか? ゴオギヤアンの手紙を読んで見ろ。
或声 お前はお前のしたことをどこまでも是認するつもりだな。
僕 どこまでも是認してゐるとすれば、何もお前と問答などはしない。
或声 ではやはり是認しずにゐるか?
僕 僕は唯あきらめてゐる。
或声 しかしお前の責任はどうする?
僕 四分の一は僕の遺伝、四分の一は僕の境遇、四分の一は僕の偶然、――僕の責任は四分の一だけだ。
或声 お前は何と云ふ下等な奴だ!
僕 誰でも僕位は下等だらう。
或声 ではお前は悪魔主義者だ。
僕 僕は生憎悪魔主義者ではない。殊《こと》に安全地帯の悪魔主義者には常に軽蔑を感じてゐる。
或声 (暫く無言)兎に角お前は苦しんでゐる。それだけは認めてやつても善《い》い。
僕 いや、うつかり買ひ冠《かぶ》るな。僕は或は苦しんでゐることに誇りを持つてゐるかも知れない。のみならず「得れば失ふを惧《おそ》る」は多力者のすることではないだらう。
或声 お前は或は正直者かも知れない。しかし又或は道化者《だうけもの》かも知れない。
僕 僕も亦どちらかと思つてゐる。
或声 お前はいつもお前自身を現実主義者と信じてゐた。
僕 僕はそれほど理想主義者だつたのだ。
或声 お前は或は滅びるかも知れない。
僕 しかし僕を造つたものは第二の僕を造るだらう。
或声 では勝手に苦しむが善《い》い。俺はもうお前に別れるばかりだ。
僕 待て。どうかその前に聞かせて呉れ。絶えず僕に問ひかけるお前は、――目に見えないお前は何ものだ?
或声 俺か? 俺は世界の夜明けにヤコブと力を争つた天使だ。
[#ここで字下げ終わり]

       二

[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
或声 お前は感心に勇気を持つてゐる。
僕 いや、僕は勇気を持つてゐない。若し勇気を持つてゐるとすれば、僕は獅子の口に飛び込まずに獅子の食ふのを待つてゐるだらう。
或声 しかしお前のしたことは人間らしさを具へてゐる。
僕 最も人間らしいことは同時に又動物らしいことだ。
或声 お前のしたことは悪いことではない。お前は唯現代の社会制度の為に苦しんでゐるのだ。
僕 社会制度は変つたとしても、僕の行為は何人かの人を不幸にするのに極《き》まつてゐる。
或声 しかしお前は自殺しなかつた。兎に角お前は力を持つてゐる。
僕 僕は度たび自殺しようとした。殊に自然らしい死にかたをする為に一日に蠅《はへ》を十匹づつ食つた。蠅を細かにむしつた上、のみこんでしまふのは何でもない。しかし噛みつぶすのはきたない気がした。
或声 その代りお前は偉大になるだらう。
僕 僕は偉大さなどを求めてゐない。欲しいのは唯平和だけだ。ワグネルの手紙を読んで見ろ。愛する妻と二三人の子供と暮らしに困らない金さへあれば、偉大な芸術などは作らずとも満足すると書いてゐる。ワグネルでさへこの通りだ。あの我《が》の強いワグネルでさへ。
或声 お前は兎に角苦しんでゐる。お前は良心のない人間ではない。
僕 僕は良心などを持つてゐない。持つてゐるのは神経ばかりだ。
或声 お前の家庭生活は不幸だつた。
僕 しかし僕の細君はいつも僕に忠実だつた。
或声 お前の悲劇は他の人々よりも逞《たくま》しい理智を持つてゐることだ。
僕 ※[#「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74]をつけ。僕の喜劇は他の人々よりも乏しい世間智を持つてゐることだ。
或声 しかしお前は正直だ。お前は何ごとも露《あらは》れないうちにお前の愛してゐる女の夫へ一切の事情を打ち明けてしまつた。
僕 それも※[#「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74]だ。僕は打ち明けずにはゐられない気もちになるまでは打ち明けなかつた。
或声 お前は詩人だ。芸術家だ。お前には何ごとも許されてゐる。
僕 僕は詩人だ。芸術家だ。けれども又社会の一分子だ。僕の十字架を負ふのは不思議ではない。それでもまだ軽過ぎるだらう。
或声 お前はお前のエゴを忘れてゐる。お前の個性を尊重し、俗悪な民衆を軽蔑しろ。
僕 僕はお前に言はれずとも僕の個性を尊重してゐる。しかし民衆を軽蔑しない。僕はいつかかう言つた。――「玉は砕けても、瓦は砕けない。」シエクスピイアや、ゲエテや近松門左衛門はいつか一度は滅びるであらう。しかれ彼等を生んだ胎《たい》は、――大いなる民衆は滅びない。あらゆる芸術は形を変へても、必ずそのうちから生まれるであらう。
或声 お前の書いたものは独創的だ。
僕 いや、決して独創的ではない。第一誰が独創的だつたのだ? 古今の天才の書いたものでもプロトタイプは至る所にある。就中《なかんづく》僕は度たび盗んだ。
或声 しかしお前は教へてもゐる。
僕 僕の教へたのは出来ないことだけだ。僕に出来ることだつたとすれば、教へない前にしてしまつたであらう。
或声 お前は超人だと確信しろ。
僕 いや、僕は超人ではない。僕等[#「僕等」に傍点]は皆超人ではない。超人は唯ツアラトストラだけだ。しかもそのツアラトストラのどう云ふ死を迎へたかはニイチエ自身も知らないのだ。
或声 お前さへ社会を怖れるのか?
僕 誰が社会を怖れなかつたか?
或声 牢獄に三年もゐたワイルドを見ろ。ワイルドは「妄《みだ》りに自殺するのは社会に負けるのだ」と言つてゐる。
僕 ワイルドは牢獄にゐた時に何度も自殺を計つてゐる。しかも自殺しなかつたのは唯その方法のなかつたばかりだ。
或声 お前は善悪を蹂躙《じうりん》してしまへ。
僕 僕は今後もいやが上にも善人にならうと思つてゐる。
或声 お前は余り単純過ぎる。
僕 いや、僕は複雑過ぎるのだ。
或声 しかしお前は安心しろ。お前の読者は絶えないだらう。
僕 それは著作権のなくなつた後だ。
或声 お前は愛の為に苦しんでゐるのだ。
僕 愛の為に? 文学青年じみたお世辞は好《い》い加減にしろ。僕は唯情事に躓《つまづ》いただけだ。
或声 誰も情事には躓き易い。
僕 それは誰も金銭の慾に溺《おぼ》れ易いと云ふことだけだ。
或声 お前は人生の十字架にかかつてゐる。
僕 それは僕の自慢にはならない。情婦殺しや拐帯《かいたい》犯人も人生の十字架にかかつてゐるのだ。
或声 人生はそんなに暗いものではない。
僕 人生は「選ばれたる少数」を除けば、誰にも暗いのはわかつてゐる。しかも又「選ばれたる少数」とは阿呆と悪人との異名なのだ。
或声 では勝手に苦しんでゐろ。お前は俺を知つてゐるか? 折角お前を慰めに来た俺を?
僕 お前は犬だ。昔あのフアウストの部屋へ犬になつてはひつて行つた悪魔だ。
[#ここで字下げ終わり]

       三

[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
或声 お前は何をしてゐるのだ?
僕 僕は唯書いてゐるのだ。
或声 なぜお前は書いてゐるのだ。
僕 唯書かずにはゐられないからだ。
或声 では書け。死ぬまで書け。
僕 勿論、――第一その外に仕かたはない。
或声 お前は存外落ち着いてゐる。
僕 いや、少しも落ち着いてはゐない。若し僕を知つてゐる人々ならば、僕の苦しみを知つてゐるだらう。
或声 お前の微笑はどこへ行つた?
僕 天上の神々へ帰つてしまつた。人生に微笑を送る為に第一には吊《つ》り合《あ》ひの取れた性格、第二に金、第三に僕よりも逞しい神経を持つてゐなければならぬ。
或声 しかしお前は気軽になつたらう。
僕 うん、僕は気軽になつた。その代りに裸の肩の上に一生の重荷を背負はなければならぬ。
或声 お前はお前なりに生きる外はない。或は又お前なりに……
僕 さうだ。僕なりに死ぬ外はない。
或声 お前は在来のお前とは違つた、新らしいお前になるだらう。
僕 僕はいつでも僕自身だ。唯皮は変るだらう。蛇の皮を脱ぎ変へるやうに。
或声 お前は何も彼も承知してゐる。
僕 いや、僕は承知してゐない。僕の意識してゐるのは僕の魂の一部分だけだ。僕の意識してゐない部分は、――僕の魂のアフリカはどこまでも茫々《ばうばう》と広がつてゐる。僕はそれを恐れてゐるのだ。光の中には怪物は棲《す》まない。しかし無辺の闇の中には何かがまだ眠つてゐる。
或声 お前も亦俺の子供だつた。
僕 誰だ、僕に接吻したお前は? いや、僕はお前を知つてゐる。
或声 では俺を誰だと思ふ?
僕 僕の平和を奪つたものだ。僕のエピキユリアニズムを破つたものだ。僕の、――いや、僕ばかりではない。昔支那の聖人の教へた中庸の精神を失はせるものだ。お前の犠牲になつたものは至る所に横はつてゐる。文学史の上にも、新聞記事の上にも。
或声 それをお前は何と呼んでゐる?
僕 僕は――僕は何と呼ぶかは知らない。しかし他人の言葉を借りれば、お前は僕等を超えた力だ。僕等を支配する 〔Daimo^n〕 だ。
或声 お前はお前自身を祝福しろ。俺は誰にでも話しには来ない。
僕 いや、僕は誰よりもお前の来るのを警戒するつもりだ。お前の来る所に平和はない。しかもお前はレントゲンのやうにあらゆるものを滲透して来るのだ。
或声 では今後も油断するな。
僕 勿論今後は油断しない。唯ペンを持つてゐる時には……
或声 ペンを持つてゐる時には来いと云ふのだな。
僕 誰が来いと云ふものか! 僕は群小作家の一人だ。又群小作家の一人になりたいと思つてゐるものだ。平和はその外に得られるものではない。しかしペンを持つてゐる時にはお前の俘《とりこ》になるかも知れない。
或声 ではいつも気をつけてゐろよ。第一俺はお前の言葉を一々実行に移すかも知れない。ではさやうなら。いつか又お前に会ひに来るから。
僕 (一人になる。)芥川龍之介! 芥川龍之介、お前の根をしつかりとおろせ。お前は風に吹かれてゐる葦《あし》だ。空模様はいつ何時変るかも知れない。唯しつかり踏んばつてゐろ。それはお前自身の為だ。同時に又お前の子供たちの為だ。うぬ惚《ぼ》れるな。同時に卑屈にもなるな。これからお前はやり直すのだ。
[#ここで字下げ終わり]
[#地から2字上げ](昭和二年、遺稿)



底本:「現代日本文学大系43芥川龍之介集」筑摩書房
   1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
入力:j.utiyama
校正:野口英司
1998年3月23日公開
2004年2月17日修正
青空文庫作成ファイル:













【東京都立日比谷高校出身の小説家・文筆家22→24】=【参考】=【3/4/56】
●●七生 「ルネサンスの■たち」 東京都立日比谷高校→△△△大学文学部哲学科
●●次郎 「鞍馬■狗」 旧制東京府立第一中学(現東京都立日比谷高校)→旧制第一高校→東京帝国大学法学部政治学科 学科
●●紅葉 「■色夜叉」 旧制東京府第二中学中退→三田英学校→東京大学予備門→旧制第一高等中学に編入→東京帝国大学法科大学政治科→△△△△大学国文科に転科、退学
●●漱石 「吾輩は■である」 旧制東京府第一中学(現東京都立日比谷高校)中退→漢学塾二松學舍(現△△△△大学)中退→東京大学予備門(現東京大学)→東京帝国大学英文科
●●潤一郎 「痴人の■」「細雪」 旧制東京府立第一中学(現東京都立日比谷高校)→旧制第一高校(現東京大学)→△△△△大学文科大学国文科中退
●●露伴 「五重■」 東京府第一中学(現東京都立日比谷高校)正則科中退→東京英学校(現△△△△大学)中退

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①【●●●●大学】39②【●●●大学】29③上智大学22④立教大学14⑤青山学院大学13⑤学習院大学13⑦東京女子大学12 ⑧お茶の水女子大学1⑨【●●大学】10 ⑩神戸女学院大学・
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【名古屋】=【東海テレ】『中部日本放送』『名古屋テレビ放送』『中京テレビ』【●●●】4 関西学院4 【●●●●】3 立教3 お茶の水3
【出典(進路図鑑)2010 光文社】の〈出典〉=『TVスター名鑑2008』


高校生クイズ=【出藍の誉れ】=【誰だって 満点が取れる!】

2009-09-29 08:54:12 | 現代文
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【故事成語の一覧】

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Wiktionary:故事成語の一覧

故事成語の一覧

あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ ゐ ゑ






[編集] あ
①■は■より■でて■より■し
悪事千里を走る
中らずと雖も遠からず
圧巻
②■に■りて■を■く
過ちては則ち改むるに憚る事勿れ
晏子之御
暗中模索

[編集] い
唯唯諾諾
意気軒昂
懿公の鶴
③■に■ぎ■れに■す
石に立つ矢
石を射て羽を飲む
石を浮かせ木を沈む
④■■■りて■■を■る
一炊の夢
一字千金
一日千秋
一陽来復
一蓮託生
一を聞きて以って十を知る
一挙両得
一刻千金
⑤■■■■って■■■る
一寸光陰
一物全体
一旦の功、万世の功
一朝一夕
一敗、地に塗る
一辺倒
命長ければ辱多し
井の中の蛙
井の中の蛙大海を知らず
葦編三絶
曰く言い難し
いわゆる忠は不忠、いわゆる賢は不賢なり
殷鑑遠からず

[編集] う
魚を得て筌を忘る
烏合の衆
右翼すでに成り、動かし難し
恨み骨髄に入る
雲泥の差

[編集] え
役夫の夢
遠交近攻
⑥■■■くんぞ■■の■を■らんや
遠水は近火を救わず

[編集] お
王侯将相なんぞ種あらんや
温故知新

[編集] か
膾炙
⑦■より■めよ
骸骨を乞う
鼎の軽重を問う
臥薪嘗胆
合従連衡
我に似せる者は生き、我を象る者は死す
彼、とって代わるべきなり
画竜点睛
華を務めて根を絶つ
雁書
邯鄲の夢
完璧
⑧■■の■わり

[編集] き
奇貨おくべし
疑行は名なく、疑事は功なし
杞憂
牛耳を執る
疑心暗鬼を生ず
曲学阿世
漁夫の利
金城湯池

[編集] く
愚公山を移す
国の宝は徳に在りて険に在らず

[編集] け
鶏口牛後
傾国
鶏鳴狗盗
蛍雪
逆鱗
乾坤一擲
玄孫の孫を何となす
捲土重来
剣は一人の敵なり、学ぶに足らず

[編集] こ
紅一点
狡兎死して走狗烹らる
呉越同舟
国士無双
⑨■■に■らずんば■■を■ず
五十歩百歩
琴柱に膠して瑟を鼓す

[編集] さ
塞翁が馬
⑩■んずれば■を■す
左袒
三顧の礼
三寸の舌をもって百万の師よりも彊し
三人これを疑えば、その母も懼る
三人、市虎をなす




[編集] し
歯牙に懸けず
七歩の才
四面楚歌
衆人みな酔いて、われ独り醒む
酒池肉林
弱冠
守株
食指が動く
助長
出藍の誉れ
親仁善隣
人間万事塞翁が馬

[編集] す
水魚の交わり
推敲
⑪■ぎたるは■ばざるがごとし
杜撰

[編集] せ
掣肘
折檻
⑫■■の■も■■から

[編集] そ
糟糠の妻
宋襄の仁
滄桑の変
双璧
草莽

[編集] た
太公望
蛇足
多多益々弁ず
⑬■■の■い

[編集] ち
近くの者悦べば、遠くの者もきたる
朝三暮四

[編集] つ
⑭■を■めて■を■す

[編集] て
鼎立

[編集] と
登竜門
徳をもって隣となす
虎を描きて狗に類す

[編集] な
内柔外剛
泣いて馬謖を斬る
⑮■かず■ばず

[編集] に
鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん

[編集] ぬ

[編集] ね
拈華微笑

[編集] の
嚢中の錘

[編集] は
背水の陣
白眉
⑯■■の■い
白楽天
破天荒

[編集] ひ
顰みに効う
髀肉の嘆
比翼連理
⑰■■から■

[編集] ふ
⑱■■■に■らず
刎頚の交わり

[編集] へ
辟易

[編集] ほ
鳳凰は燕雀と群をなさず
傍若無人
墨守

[編集] ま
⑲■を■くして■る
まさに断ずべくして断ざれば、かえってその乱を受く
豆を煮るに萁を焼く
満を持す

[編集] み
水清ければ魚棲まず
水清ければ大魚なし
水は方円の器に随う
三日天下

[編集] む
矛盾

[編集] め
明鏡止水
面壁九年

[編集] も
孟母三遷
孟母断機
門前市を成す

[編集] や
野心
病膏肓にいる
夜郎自大

[編集] ゆ
⑳■く■は■わず■たる■は■まず

[編集] よ
佯狂
羊頭狗肉
羊頭を懸げて狗肉を売る
楊布の狗

[編集] ら
洛陽の紙価を貴む
濫觴

[編集] り
臨池
李下に冠を正さず
流言蜚語
竜頭蛇尾
梁上の君子
遼東の豕
良薬は口に苦し
両雄並び立たず

[編集] る

[編集] れ

[編集] ろ
壟断
隴を得て蜀を望む
六十にして耳順う

[編集] わ
和光同塵
禍は口より生ず
禍転じて福と為す

[編集] ゐ

[編集] ゑ
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あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ ゐ ゑ






[編集] あ
青は藍より出でて藍より青し
悪事千里を走る
中らずと雖も遠からず
圧巻
羮に懲りて膾を吹く
過ちては則ち改むるに憚る事勿れ
晏子之御
暗中模索

[編集] い
唯唯諾諾
意気軒昂
懿公の鶴
石に漱ぎ流れに枕す
石に立つ矢
石を射て羽を飲む
石を浮かせ木を沈む
衣食足りて礼節を知る
一炊の夢
一字千金
一日千秋
一陽来復
一蓮託生
一を聞きて以って十を知る
一挙両得
一刻千金
一将功成って万骨枯る
一寸光陰
一物全体
一旦の功、万世の功
一朝一夕
一敗、地に塗る
一辺倒
命長ければ辱多し
井の中の蛙
井の中の蛙大海を知らず
葦編三絶
曰く言い難し
いわゆる忠は不忠、いわゆる賢は不賢なり
殷鑑遠からず

[編集] う
魚を得て筌を忘る
烏合の衆
右翼すでに成り、動かし難し
恨み骨髄に入る
雲泥の差

[編集] え
役夫の夢
遠交近攻
燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや
遠水は近火を救わず

[編集] お
王侯将相なんぞ種あらんや
温故知新

[編集] か
膾炙
隗より始めよ
骸骨を乞う
鼎の軽重を問う
臥薪嘗胆
合従連衡
我に似せる者は生き、我を象る者は死す
彼、とって代わるべきなり
画竜点睛
華を務めて根を絶つ
雁書
邯鄲の夢
完璧
管鮑の交わり

[編集] き
奇貨おくべし
疑行は名なく、疑事は功なし
杞憂
牛耳を執る
疑心暗鬼を生ず
曲学阿世
漁夫の利
金城湯池

[編集] く
愚公山を移す
国の宝は徳に在りて険に在らず

[編集] け
鶏口牛後
傾国
鶏鳴狗盗
蛍雪
逆鱗
乾坤一擲
玄孫の孫を何となす
捲土重来
剣は一人の敵なり、学ぶに足らず

[編集] こ
紅一点
狡兎死して走狗烹らる
呉越同舟
国士無双
虎穴に入らずんば虎子を得ず
五十歩百歩
琴柱に膠して瑟を鼓す

[編集] さ
塞翁が馬
先んずれば人を制す
左袒
三顧の礼
三寸の舌をもって百万の師よりも彊し
三人これを疑えば、その母も懼る
三人、市虎をなす




[編集] し
歯牙に懸けず
七歩の才
四面楚歌
衆人みな酔いて、われ独り醒む
酒池肉林
弱冠
守株
食指が動く
助長
出藍の誉れ
親仁善隣
人間万事塞翁が馬

[編集] す
水魚の交わり
推敲
過ぎたるは及ばざるがごとし
杜撰

[編集] せ
掣肘
折檻
千里の道も一歩から

[編集] そ
糟糠の妻
宋襄の仁
滄桑の変
双璧
草莽

[編集] た
太公望
蛇足
多多益々弁ず
断腸の思い

[編集] ち
近くの者悦べば、遠くの者もきたる
朝三暮四

[編集] つ
角を矯めて牛を殺す

[編集] て
鼎立

[編集] と
登竜門
徳をもって隣となす
虎を描きて狗に類す

[編集] な
内柔外剛
泣いて馬謖を斬る
鳴かず飛ばず

[編集] に
鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん

[編集] ぬ

[編集] ね
拈華微笑

[編集] の
嚢中の錘

[編集] は
背水の陣
白眉
破竹の勢い
白楽天
破天荒

[編集] ひ
顰みに効う
髀肉の嘆
比翼連理
瓢箪から駒

[編集] ふ
覆水盆に返らず
刎頚の交わり

[編集] へ
辟易

[編集] ほ
鳳凰は燕雀と群をなさず
傍若無人
墨守

[編集] ま
枕を高くして寝る
まさに断ずべくして断ざれば、かえってその乱を受く
豆を煮るに萁を焼く
満を持す

[編集] み
水清ければ魚棲まず
水清ければ大魚なし
水は方円の器に随う
三日天下

[編集] む
矛盾

[編集] め
明鏡止水
面壁九年

[編集] も
孟母三遷
孟母断機
門前市を成す

[編集] や
野心
病膏肓にいる
夜郎自大

[編集] ゆ
往く者は追わず来たる者は拒まず

[編集] よ
佯狂
羊頭狗肉
羊頭を懸げて狗肉を売る
楊布の狗

[編集] ら
洛陽の紙価を貴む
濫觴

[編集] り
臨池
李下に冠を正さず
流言蜚語
竜頭蛇尾
梁上の君子
遼東の豕
良薬は口に苦し
両雄並び立たず

[編集] る

[編集] れ

[編集] ろ
壟断
隴を得て蜀を望む
六十にして耳順う

[編集] わ
和光同塵
禍は口より生ず
禍転じて福と為す

[編集] ゐ

[編集] ゑ
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高大連携情報誌 調べもの新聞 2009-8-7
高校生新聞 『大学受験ニュース』(ブログ版) 毎日更新
【47都道府県の名門高校259】(抜粋)
  
【北海道】札幌北 旭川東 札幌南 札幌西 札幌東 札幌旭丘 函館中部 小樽潮陵【青森】弘前 八戸 青森 
【岩手】盛岡第一 水沢 花巻北 一関第一 盛岡第三 【宮城】仙台第二 第一女子 仙台第一 第二女子 仙台第三
【秋田】秋田 横手 能代 本荘 大館鳳鳴 【山形】山形東 山形南 酒田東 米沢興譲館 山形西 鶴岡南
【福島】福島 安積 会津 磐城 原町 白河 【茨城】土浦第一 水戸第一 竹園 水戸第二 土浦第二
【栃木】宇都宮 栃木 大田原 宇都宮東 宇都宮女子 足利【群馬】前橋 高崎 太田 高崎女子 桐生 前橋女子 
【埼玉】浦和 大宮 川越 春日部 熊谷 浦和第一女子 不動岡【千葉】千葉 東葛飾 船橋 佐倉 長生 千葉東
【東京】筑波大付駒場 学芸大付属 筑波大付 日比谷 八王子東 西 国立 お茶の水女大付 戸山 立川 両国 新宿 小山台 
【神奈川】湘南 厚木 横浜翠嵐 平塚江南 横須賀 希望が丘 小田原 光陵 横浜平沼 川和 横浜緑ヶ丘
【新潟】新潟 長岡 三条 高田 【富山】富山中部 高岡 富山 魚津 砺波
【石川】金沢大付属 金沢泉ヶ丘 七尾 小松 金沢二水 【福井】藤島 高志 大野 若狭 武生
【山梨】吉田 甲府南 韮崎 甲府第一 都留 日川 【長野】長野 松本深志 上田 諏訪清陵 飯田 松本県ヶ丘
【岐阜】岐阜 可児 大垣北 多治見北 関 【静岡】浜松北 静岡 沼津東 富士 磐田南 清水東 韮山 
【愛知】旭丘 岡崎 時習館 一宮 刈谷 明和 菊里 五条【三重】四日市 津 伊勢 桑名  
【滋賀】彦根東 膳所 水口 【京都】洛北 堀川 紫野 京都教育大付属 桃山 嵯峨野 
【大阪】北野 大阪教育大付属池田 天王寺 大手前 大阪教育大付属天王寺 茨木 三国ヶ丘 八尾 生野 
【兵庫】姫路西 長田 神戸 加古川東 兵庫 星陵 【奈良】郡山 奈良 奈良女子大付属 畝傍
【和歌山】桐蔭 田辺 新宮 向陽 【島根】鳥取西 倉吉東 米子東 鳥取東
【島根】松江北 出雲 松江南 浜田 太田 【岡山】岡山朝日 岡山白陵 岡山 津山 
【広島】広島国泰寺 広島大付属福山 広島大学付属 呉三津田 尾道北 基町 舟入 
【山口】山口 下関西 徳山 岩国 防府 宇部 【徳島】城南 徳島市立 城東 
【香川】高松 丸亀 高松第一 観音寺第一  【愛媛】松山東 今治西 西条 宇和島東 新居浜西
【高知】高知追手前 高知小津 安芸 中村 【福岡】修猷館 筑紫丘 福岡 小倉 東筑 明善
【佐賀】佐賀西 佐賀東 佐賀北【長崎】長崎西 佐世保北 佐世保南 諫早 大村 長崎東 長崎北陽台
【熊本】熊本 済々黌 玉名 八代 【大分】大分上野丘 大分舞鶴 日田 中津南 
【宮崎】宮崎大宮 宮崎西 宮崎南 延岡 高鍋 妻 小林【鹿児島】鶴丸 甲南 川内 
【沖縄】首里 開邦 球陽 向陽 那覇国際

  【参考資料;全国学校総覧2009年度版 原書房】
  【参考資料:2009年度版 大学ランキング 朝日新聞出版 編集長 中村正史】
  【参考資料:47都道府県の名門高校 藩校・一中・受験校の系譜と人脈 平凡社新書】 
   (※【有名私立400校】サンデー毎日 2008-11-8 編集:大学通信)


google【会津大学】 の検索結果 約 124,000 件中 1 - 10 件目 (0.19 秒) 2009-8-7
1
会津大学 - University of Aizu会津若松市。大学案内、入試情報、カリキュラム、卒業生の進路、イベント、教員・研究活動などの紹介。
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会津大学オフィシャルwebサイト全国の中高生を対象とする「コンピュータサイエンスサマーキャンプ」が今年も会津大学で開催されます。期間は8月3日(月) から6日(木)まで。日本有数のコンピュータ専門大学である会津大学の学生と共に、コンピュータの持つ無限の可能性と楽しさを体験 ...
3
会津大学 - Wikipedia会津大学(あいづだいがく、英語: The University of Aizu)は、福島県会津若松市一箕町鶴賀字上居合90に本部を置く日本の公立大学である。1993年に設置された。大学の略称は会津大(あいづだい)。 日本初のコンピュータ専門大学として設置された。 ...
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【東京大学落語研究会メールマガジン】

2009-09-10 13:33:52 | 現代文
【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入!
高大連携情報誌 調べもの新聞
【ブログ=穴埋め・論述問題】


【東京大学落語研究会メールマガジン】
コント集団ナナペーハー第18回公演のお知らせ 受信トレイ
東京大学落語研究会 [メルマ!:00148553] <trans_g0g2h6hb209b3f78@melma.com> 2009年9月10日12:33
To: nakamurayoshio@gmail.com
返信 | 全員に返信 | 転送 | 印刷 | 削除 | メッセージのソースを表示
バックナンバー・メルマガ解除 ⇒ http://www.melma.com/backnumber_148553


…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─↑ ↑─…


コント集団ナナペーハー第18回公演のお知らせ
2009/9/10(Thu)


今年は冷夏の影響もあってか、残暑もそれほど厳しくなく秋を迎えるところですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、このたび、東大落語研究会の有志によるコントグループ「ナナペーハー」の第18回公演を行います。


コント集団ナナペーハー第18回公演『わかば』

日時:10月3日(土)、4日(日)

開場:18時30分 開演:19時00分(両日とも)

場所:駒場小空間(東京大学駒場キャンパス内)

入場無料

ホームページ:http://www008.upp.so-net.ne.jp/c-7ph/18th/18th_index.html

メンバー一同、みなさまのご来場を心よりお待ちしております!お時間あれば、ぜひお越しください。
今後もナナペーハーならびに東大落研をよろしくお願いします。

コント集団ナナペーハー
HP:http://www008.upp.so-net.ne.jp/c-7ph/
Mail:conte-group-7ph@infoseek.jp




********************************************
東京大学落語研究会
Mail:todaiochiken@infoseek.jp
HP:http://todai-ochiken.cocolog-nifty.com
********************************************
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【検索の達人  東京大学落語研究会】 約 5470 件  2009-9-10

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【大学 落語研究会】 約 33万6000 件  2009-9-10
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東京大学落語研究会落語はもちろん、漫才・コントまで幅広く活動中。 他大からも参加できるインカレサークルです。
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落語研究会ようこそ笑タイム(旧落語研究会) へ. 七夕寄席. 全日本学生落語選手権. 全国学生落語選手権策伝大賞 に入ろう! [利用規約] · FreeML, メールアドレス. 鵜 笑 寄 席 ... 落研OBの浮世床屋 · 落語リンク集 · 北海道大学 · 東北大学 · 筑波大学 ...
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3
学習院大学落語研究会活動内容や部員募集の案内、落語の見方。
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4
早稲田大学落語研究会2009年3月31日 ... わせだ寄席と活動内容や練習時間などの紹介。
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5
法政大学落語研究会活動内容をレポート形式で解説。法大落研ちゃんねるや箱根駅伝クイズなどのユニークなコーナーも。
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6
首都大学東京 落語研究会会の活動案内以外に、代表的な噺の紹介や衰退する落語を憂慮するコーナー、コント・漫才などについてもある。
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樹木とその葉  歌と宗教  若山牧水

2009-08-22 09:19:38 | 現代文
【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入!
高大連携情報誌 調べもの新聞
【ブログ=穴埋め・論述問題】

樹木とその葉
歌と宗教
若山牧水



 私は宗教といふものを持たない。また、それを知らない。知るべき機會にまだ遭遇しないでゐるのである。
 既成宗教に對する概念も極めて漠たるもので、寧ろ古いお寺とかお宮とか佛像とか、または昔の多くの殉教者たちの傳説などに親しみを感じてゐる位ゐのもので、全く宗教といふことに就いて云々する資格はないのである。
 然し斯ういふ心持は或はその宗教といふものに通じてゐるのではあるまいかといふことを折々考へる事がある。それは「歌」に對する私の心情である。
 歌に對する私の考へを極く簡單に言ふと、歌は自分を知りたいために詠むもの、守り育てたいために詠むもの、慰め樂しませ勵ますために詠むものと私は思つて居る。
 自分の生れて來てゐること、生きて行かうとしてゐること等に氣のついてゐる人は餘り多くあるまい樣におもはれる。多くはたゞ其處に置かれてあるとだけにぼんやりと生きてゐるので、オヤオヤこれが自分か、これが眞實の自分かと自分の姿に對して眼を見張る人すらも少ない樣に思はれてならない。
 それに反して歌を求むる心のうちには多少とも確に自分自身といふものに氣づいてゐる心が動いてゐるのを感ずる。また、何か知ら自分の思つてゐることを言ひ現はしてみたいといふ心の下には必ずその「自分」といふものが動いてゐねばならぬ筈である。
 斯くして漸く自分といふものゝあるのを知る。さうして其處に見出でた唯一無二の自分といふものに對して次第に親しみを感じ始めるのはこれは自然である。親しみを感ずると共にその自分を一層濁りのないものに、美しいものに、深い大きいものに進めてゆきたい心の起るのもまた自然であるといはねばならぬ。
 一首々々と拙い歌を作り重ねて行きつゝあることは、要するにこの自分といふものをもつとよく知らう、もつとよくしようといふねがひから出てゐる樣に私には思はるゝのである。斯ういふ風に言つて來るといかにも概念的に理窟つぽく聞えるのを思ふが、實は無自覺ながらに自づとさういふ傾向をとつて來てゐる樣に思はれてならないのである。
 私の曾つて詠んだ一首に、

わがこころ澄みゆく時に詠む歌か詠みゆくほどに澄めるこころか

 といふのがある。
 まつたく歌に詠み入つてゐる瞬間は、普通の信者たちが神佛の前に合掌禮拜してゐる時と同じな、或はそれより以上であらうと思ふ法悦を感じてゐるのである。
 おそらく私はこの歌の道を自分の信仰として一生進んでゆくであらうとおもふ。さうしていま自分の前に横たはつて居る歌の道はいよ/\寂しく、そしていよ/\杳《はる》かに續いてゐるのを感ずるのである。



底本:「若山牧水全集 第七卷」雄鷄社
   1958(昭和33)年11月30日発行
入力:柴 武志
校正:浅原庸子
2001年3月20日公開
2005年11月12日修正
青空文庫作成ファイル:










google【検索の達人   若山牧水】 約 1170 件 2009-8-22 9:25

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樹木とその葉 跋 若山牧水|検索のブログ【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入! 高大連携情報誌 調べもの新聞. 【ブログ=穴埋め・論述問題】. 樹木とその葉跋若山牧水. 大正十年の春から同十三年の秋までに書いた隨筆を輯めてこの一册を編んだ。並べた順序は不同である。 ...
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検索の達人ポータルサイト 検索の達人 http://www.shirabemono.com/ 札幌時代の石川啄木 4286字野口雨情 石川啄木の代表作は和歌にある。 ...... 底本:「若山牧水全集 第八巻」雄鶏社 1958(昭和33)年9月30日初版1刷入力:柴武志校正:小林繁雄ファイル作成:野口 ...
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樹木とその葉 若葉の頃と旅 若山牧水

2009-08-18 12:07:37 | 現代文
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高大連携情報誌 調べもの新聞
【ブログ=穴埋め・論述問題】

樹木とその葉
若葉の頃と旅
若山牧水



 櫻の花がかすかなひかりを含んで散りそめる。風が輝く。その頃から私のこゝろは何となくおちつきを失つてゆく。毎年の癖で、その頃になると必ずの樣に旅に出たくなるのだ。また、大抵の年は何處かへ出かけてゐる。

 櫻の花の散りゆくころ、やはらかく萌えわたる若葉の頃、その頃の旅の好みを私は海よりもおほく山に向つて持つ。山と云つても、青やかな山と山との大きな傾斜が落ち合ふ樣な、深い溪間が戀しくなる。
 上州の吾妻川《あがつまがは》は澁川町で沼田の方から來た利根川と落ち合つてゐるが、その澁川町から十里ほど溯つたあたりに普通に關東耶馬溪と呼びなされてゐる溪谷がある。兩岸は切り立つた樣な斷崖で、その斷崖には意外なほど多くの樹木が生えてゐる。その相迫つた斷崖の底に極めて細く深く青み湛へた淵は、時にまた雪白な飛沫をあげた奔湍となつて流れ下る。
 溪流そのものも矢張り他に見られぬ面白さを持つて居るが、私はことにその流を挾む兩岸の斷崖に茂つて居る木立を愛するものである。樹は多く年を經た老樹で、土氣とぼしい岩の間に、殆んど鑛物化した樣なその根を張り枝を伸ばして、形あやしく立つて居る。私が初め其處を見たのは秋の末、落葉の頃であつた。いはゆる寒巖枯木《かんがんこぼく》の風情《ふぜい》は充分に眺められたが、それを見るにつけても若葉の頃がなほ一層にしのばれた。で、その翌年の五月、はる/″\とまた其處へ出かけて、山櫻が咲き、山櫻が散り、とりどりの木の芽が萌え、躑躅が咲き、藤の花の咲き出すまで、二十日ほども其處に程近い川原湯温泉に泊つてゐて、毎日々々その溪間の眺めを樂しんだものであつた。川原湯温泉から直ぐその不思議な眺めを持つ峽谷に入つて出はづれるまで約一里、出はづれると遙かに大きな吾妻川の流域が見渡された。野原とも云ひたいこの廣大な溪谷にももく/\とした若葉の呼吸が萌え立つてゐるのであつた。
[#ここから3字下げ]
朝づく日峯をはなれつわが歩む溪間のわか葉青みかがやく
朝づく日さしこもりたる溪の瀬のうづまく見つつ心しづけき
溪合にさしこもりつつ朝の日のけぶらふところ藤の花咲けり
荒き瀬のうへに垂りつつ風になびく山藤の花の房長からず
[#ここで字下げ終わり]
 溪間と云へばおほく其處に多い温泉を見逃がすわけにはゆかぬ。谷にそつた川原湯温泉は吾妻川に臨んだ斷崖の上に在つて、非常に靜かな、景色もいゝ所である。其處から、少し下つて中之條町より左折した一支流の谷間には四萬《しま》温泉がある。また、澁川から利根川の方へ溯ればその本流に沿うて十幾個所かの温泉が出てゐるのだ。私の其處を※[#「廴+囘」、第4水準2-12-11]り歩いたは秋であつたが、若葉の頃、ことに細かな雨のそゝぐ曙《あけぼの》など、人知らぬそれら谷間の湯にひつそり浸つてゐるのは決して惡くあるまいと思ふ。
 東京近くの溪では秩父《ちちぶ》であらう。信越線熊谷驛から入つて三峰山に登る間の溪流、それから東京山手線の池袋驛から武藏野を横切つて飯能《はんのう》に到り、其處から沿うて上つてゆく名栗川の溪流、共に秩父の山から出て、前のはやゝ大きく、後者は極めて小さい流であるが、小さいなりにいかにも清らかなすが/\しい溪である。名栗川の上流には名栗鑛泉がある。杉木立の青々した中に、ちよろ/\と流れる水を控へて二軒の湯宿があつた。
[#ここから3字下げ]
朝ばれのいつかくもりて眞白雲峰に垂りつつ蛙鳴くなり
下ばらひ清らになせし杉山の深きをゆけばうぐひすの啼く
つぎつぎに繼ぎて落ちたぎち杉山のながき峽間《はざま》を落つる溪見ゆ
しらじらとながれてとほき杉山の峽《かひ》の淺瀬に河鹿なくなり
[#ここで字下げ終わり]
 湖もいゝ。山の奧の靜かな湖、新樹がひそかに影をひたして、羽蟲の群がひくゝ水の上にまひ、小魚がをり/\跳ね、郭公が岸の木立の中で啼く。さうした景情を私は榛名山《はるなさん》の上の湖で心ゆくまで味つた事がある。
 その湖には伊香保温泉を經て登つてゆくのだ。伊香保の若葉のよさは多くの人が知つて居ることゝおもふ。温泉町附近の木立の深いのもよく、其處から見渡した前面の廣々しい雜木原の新緑は全く心を躍らせた。人はよく伊香保の紅葉といふが、紅葉は何と云つても感じが乾いてゐる。枯れてゐる。
 其處から湖までたしか二里か二里半の登りであつたと思ふ。その間、多くは松や落葉松の植林地を行くのであるが、その林の中に郭公がよく啼いた。松林を通り越すと、一里四方もありさうな廣い草原が見出された。其處の山窪の上の空には夏雲雀が無數に啼いてゐた。その草原を通り過ぎると湖の輝きが岸の木立がくれに見えて來るのだ。
 湖岸に在る宿屋も氣持のいゝものであつた。宿の前の湖でとれた魚や蜆《しじみ》をいろいろに料理してたべさせてくれたのも嬉しかつた。私の行つた日の夕方からはら/\と雨が落ちて來て、翌朝はまたこの上ない晴であつた。
[#ここから3字下げ]
みづうみのかなたの原に啼きすます郭公の聲ゆふぐれ聞ゆ
湖《うみ》ぎはにゆふべ靄《もや》たち靄のかげに魚の飛びつつ郭公きこゆ
吹きあぐる溪間の風の底に居りて啼く郭公の煙らひきこゆ
となりあふ二つの溪に啼きかはしうらさびしかも郭公聞ゆ
[#ここで字下げ終わり]
 それは山上の湖、これは例の『あやめ咲くとはしほらしや』の唄で潮來《いたこ》あたりの水の上を船で※[#「廴+囘」、第4水準2-12-11]つたも同じく初夏の頃であつた。香取の宮から河とも湖ともつかぬ所を漕いで鹿島の宮へ渡り、更に浪逆《なさか》の浦を潮來へ横切る時には小雨が降つてゐた。『潮來出島の眞菰のなかで』といふ眞菰や蒲の青々した蔭にはあやめはやゝ時過ぎてゐたが、薊《あざみ》の花の濃紫が雨に濡れて咲き亂れてゐた。舟はあやめ踊を以て聞えて居る潮來の廓《くるわ》の或る引手茶屋の庭さきの石垣下に止つた。そして船頭の呼ぶ聲につれて茶屋の小女は傘を持つていそ/\舟まで迎ひに來たのであつた。
[#ここから3字下げ]
明日漕ぐと樂しみて見る沼の面の闇のふかみに行々子《よしきり》の啼く
わが宿の灯かげさしたる沼尻の葭《よし》のしげみに風さわぐなり
苫蔭にひそみつつ見る雨の日の浪逆《なさか》の浦はかきけぶらへり
雨けぶる浦をはるけみひとつ行くこれの小舟に寄る浪聞ゆ
[#ここで字下げ終わり]

 さきに私は若葉の頃になれば旅をおもふといふことを書いた。さういふ言葉の裏にはその季節に啼く鳥の聲、山ふかく棲むいろいろな鳥の啼聲をおもふ心がかなり多分に含まれてゐるのを自分では感じてゐる。
 先づ郭公である。次いで杜鵑である。筒鳥である。呼子鳥である。その他山鳩の啼く音、駒鳥の啼く音、それからそれと思ひ出されて來て、斯う書いてゐながらも何處やらにそれらの鳥のそれぞれの寂しい聲の聞えてゐるのを感ずるのだ。まつたく若葉のころの山にはいろ/\な鳥が啼く。しかも何處にか似通つた韻律を持ち、その韻律の中にはまた同じ樣な寂しさが含まれてゐるのを思ふ。杜鵑、駒鳥は鋭くて錆び、郭公、筒鳥、呼子鳥、山鳩のたぐひはすべて圓みを帶びた聲の、しかも消しがたい寂しさをその啼聲の底に湛へてゐる鳥である。筒鳥と呼子鳥とは同じものだといふ人もあるが、よく聞くと矢張り違ふ。筒鳥は大きく、呼子鳥の聲は小さい。初め私はこれを親鳥雛鳥のちがひだと思うたが、耳を澄ませば確かに違つて居る。筒鳥は大きく、呼子鳥は小さい。一は晝間の日の光りかがよふ溪間によく、一は日暮方の木立の奧に聞くべき鳥である。杜鵑は空を横切る姿がよく、思はずも聞きつけたその一聲二聲が甚だいゝ。續けば或は耳につくかも知れない。郭公のたぐひには私は終日耳を傾けてなほ飽きない。
 それらの鳥を最も多く聞いたのは山城の比叡山々中の古寺に泊つてゐた時であつた。彼處は全山が寺領で、それこそ空を掩ふ大きな杉がぎつちりと生ひ茂り、銃獵を許さぬのであゝまで鳥が多いのだらうと思はれた。然し、少し山深い所に行けば大抵の所ではこのうちのどれかは聞ける。郭公はなかなか姿を見せぬ鳥だといふが、上州の草津から信州の澁へ白根山の中腹を縫うて越した時、其處の噴火の山火事あとの落葉松林の梢から梢へ移る姿を見た。年老いた案内者は、『はアあれかね、あれはハツポウ鳥だよ』と事もなげに言ひすてた。澁峠の頂上に近づくと五月の中ばすぎといふに、雪は一面に栂《とが》や樅《もみ》の森林を埋めつくし、その梢ばかりが僅かに表はれてゐる荒涼たる原野の樣な中で、杜鵑と郭公とはかたみがはりに啼いてゐたのであつた。
 山深いところなどで不圖《ふと》聞きつけた松風の音や遠い谷川のひゞきに我等はともすると自分の寄る邊ない心の姿を見るおもひのすることがある。然し、松風や水のひゞきは終《つひ》に餘りに冷たく、餘りに寄る邊ないおもひがしないではない。それに比べて私は遙かにこれらの鳥の啼く音に親しみを持つのである。カツコウ、カツコウと啼くあの靜かな寂しい温かい聲を聞いてゐると、どうしても私は眼を瞑ぢ頭を垂れ、其處に自分の心の迷ひ出でて居る寂しさ温かさを覺えずにはゐられないのだ。
[#ここから3字下げ]
うき我をさびしがらせよ閑古鳥
[#ここで字下げ終わり]
 芭蕉の閑古鳥はたしかに郭公鳥の事であらねばならぬ。東北の或る地方ではまたこの鳥を豆蒔鳥とも呼ぶさうだ。ソレあの鳥が啼く、豆を蒔けといふのであらう。いゝ名だとおもふ。
 海も強《あなが》ちにいけないのではない。海ならば岬が好きだ。また、島もいゝ、入江も若葉にふさはしく、奧深い港もこの頃靜かである。外洋そのものはどうも秋の風の冴えた頃がいゝ樣に思はれる。
 紀州の熊野浦、勝浦の港に入らうとする頃であつた。五月雨の雲の斷間に遙かの山腹に奈智の瀧の見えた時の感興を忘れ得ない。そしてその勝浦港の港口、崎山の茂みの蔭にある赤島温泉に二三日雨に降りこめられながら鰹の大漁に舌鼓を打つたことも思ひ出さるゝ。
 瀬戸内海の中でも鯛漁の本場だと言はれてゐる備前沖の直島に鯛網を見に行つたも五月であつた。島は極めて小さい島だが、其處に崇徳上皇の流され給うた遺跡があつた。島の八幡宮の神官に案内せられて其處へ行くと、何のそれらしい面影もなく、たゞ一面に小松の立ち並んでゐる浪打際の山の蔭であつた。伸び揃うた小松のしんの匂ひが寂しい心を誘ふのみであつた。琴彈濱といふ所で鯛を取つて、これも折からの雨に濡れながら松蔭の海人の小屋で、さま/″\に料理して貪り喰うた事も忘れ難い。夜に入つて小松ばかりの島山の峯づたひに船着場まで歸らうとすると、ちやうど晴れそめた望《もち》の夜の月が頭上にあつた。うち渡す島から島への眺めに時を忘れて、定期の發動機船に乘り遲れ、わざ/\小舟をしたてゝ備前路までその月の夜を漕がせた事をも思ひ出す。
[#ここから3字下げ]
繁山の岬のかげの八十島《やそしま》をしまづたひゆく小舟ひさしき
したたかにわれに喰はせよ名にし負ふ熊野が浦はいま鰹時
むさぼりて腹な破りそ大ぎりのこれの鰹の限りは無けむ
琴彈の濱の松かぜ斷えぬると見れば沖邊を雨のゆくなり
[#ここで字下げ終わり]

 山や海の事ばかり書いてゐた。京都の嵯峨から御室、嵐山から清涼寺大覺寺を經て仁和寺《にんなじ》に到るあたりの青葉若葉の靜けさ匂はしさを何に譬へやう。單に青葉若葉と云はない、あのあたり一面におほい松の林の松の花、蕪村《ぶそん》が歌うた
[#ここから3字下げ]
若竹やゆふ日の嵯峨となりにけり
[#ここで字下げ終わり]
 の篁《たかむら》つゞきの竹の秋の風情《ふぜい》、思ひ起すだに醉ふ樣な心地がする。
 また、新藥師寺唐招提寺の古い御寺をたづね歩いて、過ぎ去り過ぎゆく『時』のかをりに身を沈め、奈良の春日の森の若葉の中に入り行く心を誰に告げやう。鹿の子の群れあそぶ廣い/\馬醉木《あしび》の原は漸くあの可憐な白い花に別れやうとする頃である。若草山のみどりは漸く深く、札所九番の南圓堂の鐘の音に三笠山の峯越しの雲の輝きこもる頃である。
[#ここから3字下げ]
吾子《あこ》つれて來べかりしものを春日野に鹿の群れをる見ればくやしき
葉を喰《は》めば馬も醉ふとふ春日野の馬醉木《あしび》が原の春すぎにけり
奈良見人つらつら續け春日野の馬醉木が原に寢てをれば見ゆ
つばらかに木影うつれる春日野の五月の原をゆけば鹿鳴く
[#ここで字下げ終わり]
 思ひ起し、書きつらねて行けばまことに際がない。
 私のこの文章を書いてゐるのもまた旅さきに於てである。伊豆天城山の北の麓、狩野川の上流に當る湯ヶ島温泉にもう十日ほど前から來てゐるのだ。來た頃に咲きそめた山ざくらは既に名殘なく散つて、宿の庭さきを流るゝ溪川に鳴く河鹿の聲が日ましに冴えてゆく。晴れた日に川原に落つる湯瀧に肩を打たせながら見るとなく、仰ぎ見る山の上の雲の輝きは何と云つてももう夏である。
 彼處か此處か、行つて見度いところを心に描いてゐると、なか/\斯うぢつとしてゐられない氣持である。旅にゐてなほ旅を思ふ、自づと苦笑せずにはゐられない。(四月十一日、湯ヶ島湯本館にて)



底本:「若山牧水全集 第七卷」雄鷄社
   1958(昭和33)年11月30日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:柴 武志
校正:林 幸雄
2001年9月7日公開
2005年11月10日修正
青空文庫作成ファイル:










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児童文学研究者一覧

2009-08-17 13:31:24 | 現代文
【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入!
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【ブログ=穴埋め・論述問題】

児童文学研究者一覧

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児童文学研究者一覧は、五十音順の児童文学研究者の一覧である。その仕事の重点によって、研究者と翻訳家に大別される。

目次 [非表示]
1 児童文学の研究者
1.1 あ
1.2 か
1.3 さ
1.4 た
1.5 な
1.6 は
1.7 ま
1.8 や
1.9 ら
1.10 わ
2 児童文学の翻訳家
2.1 あ
2.2 か
2.3 さ
2.4 た
2.5 な
2.6 は
2.7 ま
2.8 や
2.9 ら
2.10 わ



児童文学の研究者 [編集]

あ [編集]
赤木かん子
石井直人
石澤小枝子

か [編集]
桂宥子
川端有子
かつおきんや

さ [編集]
佐藤嗣二
定松正
神宮輝夫
末松氷海子

た [編集]
谷本誠剛
鳥越信

な [編集]
灘本昌久
西本鶏介

は [編集]
原昌
本多英明

ま [編集]
宮川健郎
三宅興子
目黒強

や [編集]
吉田純子
吉田新一

ら [編集]

わ [編集]
鷲津名都江

児童文学の翻訳家 [編集]

あ [編集]
石井桃子
宇佐川晶子
岡本浜江
大久保康雄

か [編集]
金原瑞人
神戸万知
こだまともこ

さ [編集]
清水真砂子
瀬田貞二

た [編集]
代田亜香子
田村隆一

な [編集]

は [編集]
林容吉
平井正穂

ま [編集]
松居直
松岡享子
松岡佑子
宮下嶺夫
村岡花子
村上春樹

や [編集]
柳瀬尚紀
山形浩生

ら [編集]

わ [編集]
若松賤子
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%AB%A5%E6%96%87%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A6%A7" より作成
カテゴリ: 人名一覧 | 児童文学研究者 | 学者の人名一覧



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検索の達人 【光文社 検索の達人】高大連携情報誌 調べもの新聞【ブログ=穴埋め・論述問題】 【光文社 検索の達人】 の検索結果 約 1万9500 件 2009-5-9 4:20 ... Amazon.co.jp: 超絶ハワイ術―達人になるための80の方法 (光文社文庫): 野田 貢次: 本. ... 出版社,著者の方へ:「なか見! ... 【学生街 北海道大学 検索の達人】①~⑩ 約 6万6400 件 - 検定問題の ...国立大学 ブログ記事一覧 - にほんブログ村キーワード検索の達人さんのプロフィール 08/09/28 ...
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検定問題の達人のブログ詳細情報 - livedoor ブログ検索ブログタイトル, 検定問題の達人. ブログの説明, 【▲▲▲大学■■学部・検定】 穴埋め問題(QRコード付き) ... 大原麗子; 2009-08-07 06:38:45: 【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入! 高大連携情報誌 調べもの新聞【ブログ=穴埋め・論述問題】 大原麗子おおはられいこ ... レクラム文庫に模範し、古典的価値を持つ書物を刊行する。日本出版史における文庫本の草分け的存在で、学術分野を一般層に広めた功績は大きい。 ...
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調べもの文庫  『大川の水 』 芥川龍之介  5000字

2009-08-13 06:35:34 | 現代文
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高大連携情報誌 調べもの新聞
【ブログ=穴埋め・論述問題】

大川の水
芥川龍之介



 自分は、大川端《おおかわばた》に近い町に生まれた。家を出て椎《しい》の若葉におおわれた、黒塀《くろべい》の多い横網の小路《こうじ》をぬけると、すぐあの幅の広い川筋の見渡される、百本杭《ひゃっぽんぐい》の河岸《かし》へ出るのである。幼い時から、中学を卒業するまで、自分はほとんど毎日のように、あの川を見た。水と船と橋と砂洲《すなず》と、水の上に生まれて水の上に暮しているあわただしい人々の生活とを見た。真夏の日の午《ひる》すぎ、やけた砂を踏みながら、水泳を習いに行く通りすがりに、嗅《か》ぐともなく嗅いだ河《かわ》の水のにおいも、今では年とともに、親しく思い出されるような気がする。
 自分はどうして、こうもあの川を愛するのか。あのどちらかと言えば、泥濁《どろにご》りのした大川のなま暖かい水に、限りないゆかしさを感じるのか。自分ながらも、少しく、その説明に苦しまずにはいられない。ただ、自分は、昔からあの水を見るごとに、なんとなく、涙を落したいような、言いがたい慰安と寂寥《せきりょう》とを感じた。まったく、自分の住んでいる世界から遠ざかって、なつかしい思慕と追憶との国にはいるような心もちがした。この心もちのために、この慰安と寂寥とを味わいうるがために、自分は何よりも大川の水を愛するのである。
 銀灰色の靄《もや》と青い油のような川の水と、吐息《といき》のような、おぼつかない汽笛の音と、石炭船の鳶色《とびいろ》の三角帆と、――すべてやみがたい哀愁をよび起すこれらの川のながめ[#「ながめ」に傍点]は、いかに自分の幼い心を、その岸に立つ楊柳《ようりゅう》の葉のごとく、おののかせたことであろう。
 この三年間、自分は山の手の郊外に、雑木林《ぞうきばやし》のかげになっている書斎で、平静な読書|三昧《さんまい》にふけっていたが、それでもなお、月に二、三度は、あの大川の水をながめにゆくことを忘れなかった。動くともなく動き、流るるともなく流れる大川の水の色は、静寂な書斎の空気が休みなく与える刺戟《しげき》と緊張とに、せつないほどあわただしく、動いている自分の心をも、ちょうど、長旅に出た巡礼が、ようやくまた故郷の土を踏んだ時のような、さびしい、自由な、なつかしさに、とかしてくれる。大川の水があって、はじめて自分はふたたび、純なる本来の感情に生きることができるのである。
 自分は幾度となく、青い水に臨んだアカシアが、初夏のやわらかな風にふかれて、ほろほろと白い花を落すのを見た。自分は幾度となく、霧の多い十一月の夜《よ》に、暗い水の空を寒むそうに鳴く、千鳥の声を聞いた。自分の見、自分の聞くすべてのものは、ことごとく、大川に対する自分の愛を新たにする。ちょうど、夏川の水から生まれる黒|蜻蛉《とんぼ》の羽のような、おののきやすい少年の心は、そのたびに新たな驚異の眸《ひとみ》を見はらずにはいられないのである。ことに夜網《よあみ》の船の舷《ふなばた》に倚《よ》って、音もなく流れる、黒い川をみつめながら、夜と水との中に漂う「死」の呼吸を感じた時、いかに自分は、たよりのないさびしさに迫られたことであろう。
 大川の流れを見るごとに、自分は、あの僧院の鐘の音と、鵠《くぐい》の声とに暮れて行くイタリアの水の都――バルコンにさく薔薇《ばら》も百合《ゆり》も、水底《みなそこ》に沈んだような月の光に青ざめて、黒い柩《ひつぎ》に似たゴンドラが、その中を橋から橋へ、夢のように漕《こ》いでゆく、ヴェネチアの風物に、あふるるばかりの熱情を注いだダンヌンチョの心もちを、いまさらのように慕わしく、思い出さずにはいられないのである。

 この大川の水に撫愛《ぶあい》される沿岸の町々は、皆自分にとって、忘れがたい、なつかしい町である。吾妻橋《あづまばし》から川下ならば、駒形《こまかた》、並木、蔵前《くらまえ》、代地《だいち》、柳橋《やなぎばし》、あるいは多田の薬師前、うめ堀、横網の川岸――どこでもよい。これらの町々を通る人の耳には、日をうけた土蔵の白壁と白壁との間から、格子戸《こうしど》づくりの薄暗い家と家との間から、あるいは銀茶色の芽をふいた、柳とアカシアとの並樹《なみき》の間から、磨《みが》いたガラス板のように、青く光る大川の水は、その、冷やかな潮のにおいとともに、昔ながら南へ流れる、なつかしいひびきをつたえてくれるだろう。ああ、その水の声のなつかしさ、つぶやくように、すねるように、舌うつように、草の汁をしぼった青い水は、日も夜も同じように、両岸の石崖《いしがけ》を洗ってゆく。班女《はんじょ》といい、業平《なりひら》という、武蔵野《むさしの》の昔は知らず、遠くは多くの江戸|浄瑠璃《じょうるり》作者、近くは河竹|黙阿弥《もくあみ》翁《おう》が、浅草寺《せんそうじ》の鐘の音とともに、その殺し場のシュチンムングを、最も力強く表わすために、しばしば、その世話物の中に用いたものは、実にこの大川のさびしい水の響きであった。十六夜《いざよい》清心《せいしん》が身をなげた時にも、源之丞《げんのじょう》が鳥追姿《とりおいすがた》のおこよを見そめた時にも、あるいはまた、鋳掛屋《いかけや》松五郎が蝙蝠《こうもり》の飛びかう夏の夕ぐれに、天秤《てんびん》をにないながら両国の橋を通った時にも、大川は今のごとく、船宿の桟橋《さんばし》に、岸の青蘆《あおあし》に、猪牙船《ちょきぶね》の船腹にものういささやきをくり返していたのである。
 ことにこの水の音をなつかしく聞くことのできるのは、渡し船の中であろう。自分の記憶に誤りがないならば、吾妻橋《あづまばし》から新大橋までの間に、もとは五つの渡しがあった。その中で、駒形《こまかた》の渡し、富士見の渡し、安宅《あたか》の渡しの三つは、しだいに一つずつ、いつとなくすたれて、今ではただ一の橋から浜町へ渡る渡しと、御蔵橋《みくらばし》から須賀町へ渡る渡しとの二つが、昔のままに残っている。自分が子供の時に比べれば、河の流れも変わり、芦荻《ろてき》の茂った所々の砂洲《すなず》も、跡かたなく埋められてしまったが、この二つの渡しだけは、同じような底の浅い舟に、同じような老人の船頭をのせて、岸の柳の葉のように青い河の水を、今も変わりなく日に幾度か横ぎっているのである。自分はよく、なんの用もないのに、この渡し船に乗った。水の動くのにつれて、揺籃《ゆりかご》のように軽く体をゆすられるここちよさ。ことに時刻がおそければおそいほど、渡し船のさびしさとうれしさとがしみじみと身にしみる。――低い舷の外はすぐに緑色のなめらかな水で、青銅のような鈍い光のある、幅の広い川面《かわづら》は、遠い新大橋にさえぎられるまで、ただ一目に見渡される。両岸の家々はもう、たそがれの鼠色《ねずみいろ》に統一されて、その所々には障子《しょうじ》にうつるともしびの光さえ黄色く靄《もや》の中に浮んでいる。上げ潮につれて灰色の帆を半ば張った伝馬船《てんまぶね》が一|艘《そう》、二艘とまれに川を上って来るが、どの船もひっそりと静まって、舵《かじ》を執《と》る人の有無《うむ》さえもわからない。自分はいつもこの静かな船の帆と、青く平らに流れる潮のにおいとに対して、なんということもなく、ホフマンスタアルのエアレエプニスという詩をよんだ時のような、言いようのないさびしさを感ずるとともに、自分の心の中にもまた、情緒の水のささやきが、靄の底を流れる大川の水と同じ旋律をうたっているような気がせずにはいられないのである。

 けれども、自分を魅《み》するものはひとり大川の水の響きばかりではない。自分にとっては、この川の水の光がほとんど、どこにも見いだしがたい、なめらかさと暖かさとを持っているように思われるのである。
 海の水は、たとえば碧玉《ジャスパア》の色のようにあまりに重く緑を凝らしている。といって潮の満干《みちひ》を全く感じない上流の川の水は、言わばエメラルドの色のように、あまりに軽く、余りに薄っぺらに光りすぎる。ただ淡水と潮水《ちょうすい》とが交錯する平原の大河の水は、冷やかな青に、濁った黄の暖かみを交えて、どことなく人間化《ヒュウマナイズ》された親しさと、人間らしい意味において、ライフライクな、なつかしさがあるように思われる。ことに大川は、赭《あか》ちゃけた粘土の多い関東平野を行きつくして、「東京」という大都会を静かに流れているだけに、その濁って、皺《しわ》をよせて、気むずかしいユダヤの老爺《ろうや》のように、ぶつぶつ口小言を言う水の色が、いかにも落ついた、人なつかしい、手ざわりのいい感じを持っている。そうして、同じく市《まち》の中を流れるにしても、なお「海」という大きな神秘と、絶えず直接の交通を続けているためか、川と川とをつなぐ掘割の水のように暗くない。眠っていない。どことなく、生きて動いているという気がする。しかもその動いてゆく先は、無始無終にわたる「永遠」の不可思議だという気がする。吾妻橋、厩橋《うまやばし》、両国橋の間、香油のような青い水が、大きな橋台の花崗石《かこうせき》とれんがとをひたしてゆくうれしさは言うまでもない。岸に近く、船宿の白い行灯《あんどん》をうつし、銀の葉うらを翻す柳をうつし、また水門にせかれては三味線《しゃみせん》の音《ね》のぬるむ昼すぎを、紅芙蓉《べにふよう》の花になげきながら、気のよわい家鴨《あひる》の羽にみだされて、人けのない廚《くりや》の下を静かに光りながら流れるのも、その重々しい水の色に言うべからざる温情を蔵していた。たとえ、両国橋、新大橋、永代橋《えいたいばし》と、河口に近づくに従って、川の水は、著しく暖潮の深藍色《しんらんしょく》を交えながら、騒音と煙塵《えんじん》とにみちた空気の下に、白くただれた目をぎらぎらとブリキのように反射して、石炭を積んだ達磨船《だるまぶね》や白ペンキのはげた古風な汽船をものうげにゆすぶっているにしても、自然の呼吸と人間の呼吸とが落ち合って、いつの間にか融合した都会の水の色の暖かさは、容易に消えてしまうものではない。
 ことに日暮れ、川の上に立ちこめる水蒸気と、しだいに暗くなる夕空の薄明りとは、この大川の水をして、ほとんど、比喩《ひゆ》を絶した、微妙な色調を帯ばしめる。自分はひとり、渡し船の舷に肘《ひじ》をついて、もう靄《もや》のおりかけた、薄暮の川の水面《みのも》を、なんということもなく見渡しながら、その暗緑色の水のあなた、暗い家々の空に大きな赤い月の出を見て、思わず涙を流したのを、おそらく終世忘れることはできないであろう。
 「すべての市《いち》は、その市に固有なにおいを持っている。フロレンスのにおいは、イリスの白い花とほこりと靄と古《いにしえ》の絵画のニスとのにおいである」(メレジュコウフスキイ)もし自分に「東京」のにおいを問う人があるならば、自分は大川の水のにおいと答えるのになんの躊躇《ちゅうちょ》もしないであろう。ひとりにおいのみではない。大川の水の色、大川の水のひびきは、我が愛する「東京」の色であり、声でなければならない。自分は大川あるがゆえに、「東京」を愛し、「東京」あるがゆえに、生活を愛するのである。
[#地から2字上げ](一九一二・一)
[#ここから1字下げ]
 その後「一の橋の渡し」の絶えたことをきいた。「御蔵橋の渡し」の廃《すた》れるのも間があるまい。
[#ここで字下げ終わり]



底本:「羅生門・鼻・芋粥」角川文庫、角川書店
   1950(昭和25)年10月20日初版発行
   1985(昭和60)年11月10日改版38版発行
入力:j.utiyama
校正:かとうかおり
1999年1月11日公開
2004年3月10日修正
青空文庫作成ファイル:











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『風博士 』 坂口安吾 【比較】   新字新仮名⇔新字旧仮名

2009-08-11 23:46:12 | 現代文
[総合ランキング] デイリー : 17298位 月間 : 19805位
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記事一覧 | [ 紙媒体】 24・・・ »
2009-08-11 23:43:11

『風博士 』 坂口安吾       新字新仮名⇔新字旧仮名
テーマ:調べもの文藝文庫

【検索の達人 ■■■】■■■に文字を記入!
高大連携情報誌 調べもの新聞
【ブログ=穴埋め・論述問題】



風博士




 諸君は、東京市某区某町某番地なる風博士の邸宅を御存じであらう乎? 御存じない。それは大変残念である。そして諸君は偉大なる風博士を御存知であらうか? 御存知ない。それは大変残念である。では偉大なる風博士が自殺したことも御存じないであらうか? ない。嗚乎。では諸君は遺書だけが発見されて、偉大なる風博士自体は杳として紛失したことも御存知ないであらうか? ない。嗟乎《ああ》。では諸君は僕が其筋《そのすじ》の嫌疑のために並々ならぬ困難を感じてゐることも御存知ないのであらうか? 於戯《ああ》。では諸君は僕が偉大なる風博士の愛弟子であつたことも御存じあるまい。しかし警察は知つてゐたのである。そして其筋の計算に由れば、偉大なる風博士は僕と共謀のうへ遺書を捏造して自殺を装ひ、かくてかの憎むべき蛸博士の名誉毀損をたくらんだに相違あるまいと睨んだのである。諸君、これは明らかに誤解である。何となれば偉大なる風博士は自殺したからである。果して自殺した乎? 然り、偉大なる風博士は紛失したのである。諸君は軽率に真理を疑つていいのであらうか? なぜならそれは、諸君の生涯に様々な不運を齎らすに相違ないからである。真理は信ぜらるべき性質のものであるから、諸君は偉大なる風博士の死を信じなければならない。そして諸君は、かの憎むべき蛸博士の――あ、諸君はかの憎むべき蛸博士を御存知であらうか? 御存じない。噫吁《ああ》、それは大変残念である。では諸君は、まづ悲痛なる風博士の遺書を一読しなければなるまい。

     風博士の遺書

 諸君、彼は禿頭である。然り、彼は禿頭である。禿頭以外の何物でも、断じてこれある筈はない。彼は鬘を以て之の隠蔽をなしおるのである。ああこれ実に何たる滑稽! 然り何たる滑稽である。ああ何たる滑稽である。かりに諸君、一撃を加へて彼の毛髪を強奪せりと想像し給へ。突如諸君は気絶せんとするのである。而して諸君は気絶以外の何物にも遭遇することは不可能である。即ち諸君は、猥褻名状すべからざる無毛赤色の突起体に深く心魄を打たるるであらう。異様なる臭気は諸氏の余生に消えざる歎きを与へるに相違ない。忌憚なく言へば、彼こそ憎むべき蛸である、人間の仮面を被り、内にあらゆる悪計を蔵《カク》すところの蛸は即ち彼に外ならぬのである。
 諸君、余を指して誣告《ぶこく》の誹《そしり》を止《や》め給へ。何となれば、真理に誓つて彼は禿頭である。尚疑はんとせば諸君よ、巴里府モンマルトル Bis 三番地、Perruquier ショオブ氏に訊き給へ。今を距ること四十八年前のことなり、二人の日本人留学生によつて鬘の購はれたることを記憶せざるや。一人は禿頭にして肥満すること豚児の如く愚眛の相を漂はし、その友人は黒髪明眸の美青年なりき、と。黒髪明眸なる友人こそ即ち余である。見給へ諸君、ここに至つて彼は果然四十八年以前より禿げてゐたのである。於戯《ああ》実に慨嘆の至に堪へんではない乎! 高尚なること※[#「木+解」、第3水準1-86-22]《かしわ》の木の如き諸君よ、諸君は何故彼如き陋劣漢を地上より埋没せしめんと願はざる乎。彼は鬘を以てその禿頭を瞞着せんとするのである。
 諸君、彼は余の憎むべき論敵である。単なる論敵であるか? 否否否。千辺否。余の生活の全てに於て彼は又余の憎むべき仇敵である。実に憎むべきであるか? 然り実に憎むべきである! 諸君、彼の教養たるや浅薄至極でありますぞ。かりに諸君、聡明なること世界地図の如き諸君よ、諸君は学識深遠なる蛸の存在を認容することが出来るであらうか? 否否否、万辺否。余はここに敢て彼の無学を公開せんとするものである。
 諸君は南欧の小バスクを認識せらるるであらうか? 仏蘭西《フランス》、西班牙《スペイン》両国の国境をなすピレネエ山脈を、やや仏蘭西に降る時、諸君は小バスクに逢着するのである。この珍奇なるは、人種、風俗、言語に於て西欧の全人種に隔絶し、実に地球の半廻転を試みてのち、極東じやぽん国にいたつて初めて著しき類似を見出すのである。これ余の研究完成することなくしては、地球の怪談として深く諸氏の心胆を寒からしめたに相違ない。而して諸君安んぜよ、余の研究は完成し、世界平和に偉大なる貢献を与へたのである。見給へ、源義経は成吉思可汗《ジンギスカン》となつたのである。成吉思可汗は欧洲を侵略し、西班牙に至つてその消息を失ふたのである。然り、義経及びその一党はピレネエ山中最も気候の温順なる所に老後の隠栖を卜したのである。之即ちバスク開闢の歴史である。しかるに嗚乎、かの無礼なる蛸博士は不遜千万にも余の偉大なる業績に異論を説《とな》へたのである。彼は曰く、蒙古の欧洲侵略は成吉思可汗の後継者太宗の事蹟にかかり、成吉思可汗の死後十年の後に当る、と。実に何たる愚論浅識であらうか。失はれたる歴史に於て、単なる十年が何である乎! 実にこれ歴史の幽玄を冒涜するも甚しいではないか。
 さて諸君、彼の悪徳を列挙するは余の甚だ不本意とするところである。なんとなれば、その犯行は奇想天外にして識者の常識を肯んぜしめず、むしろ余に対して誣告の誹を発せしむる憾みあるからである。たとへば諸君、頃日余の戸口に Banana の皮を撒布し余の殺害を企てたのも彼の方寸に相違ない。愉快にも余は臀部及び肩胛骨《けんこうこつ》に軽微なる打撲傷を受けしのみにて脳震盪の被害を蒙るにはいたらなかつたのであるが、余の告訴に対し世人は挙げて余を罵倒したのである。諸君はよく余の悲しみを計りうるであらう乎。
 賢明にして正大なること太平洋の如き諸君よ、諸君はこの悲痛なる椿事をも黙殺するであらう乎。即ち彼は余の妻を寝取つたのである! 而して諸君、再び明敏なること触鬚《しょくしゅ》の如き諸君よ、余の妻は麗はしきこと高山植物の如く、実に単なる植物ではなかつたのである。ああ三度冷静なること扇風機の如き諸君よ、かの憎むべき蛸博士は何等の愛なくして余の妻を奪つたのである。何となれば諸君、ああ諸君永遠に蛸なる動物に戦慄せよ、即ち余の妻はバスク生れの女性であつた。彼の女は余の研究を助くること、疑ひもなく地の塩であつたのである。蛸博士はこの点に深く目をつけたのである。ああ、千慮の一失である。然り、千慮の一失である。余は不覚にも、蛸博士の禿頭なる事実を余の妻に教へておかなかつたのである。そしてそのために不幸なる彼の女はつひに蛸博士に籠絡せられたのである。
 ここに於てか諸君、余は奮然|蹶起《けっき》したのである。打倒蛸! 蛸博士を葬れ、然り、懲膺《ちょうよう》せよ憎むべき悪徳漢! 然り然り。故に余は日夜その方策を錬《ね》つたのである。諸君はすでに、正当なる攻撃は一つとして彼の詭計に敵し難い故以《ゆえん》を了解せられたに違ひない。而して今や、唯一策を地上に見出すのみである。然り、ただ一策である。故に余は深く決意をかため、鳥打帽に面体を隠してのち、夜陰に乗じて彼の邸宅に忍び入つたのである。長夜にわたつて余は、錠前に関する凡そあらゆる研究書を読破しておいたのである。そのために、余は空気の如く彼の寝室に侵入することができたのである。そして諸君、余は何のたわいもなくかの憎むべき鬘を余の掌中に収めたのである。諸君、目前に露出する無毛赤色の怪物を認めた時に、余は実に万感胸にせまり、溢れ出る涙を禁じ難かつたのである。諸君よ、翌日の夜明けを期して、かの憎むべき蛸はつひに蛸自体の正体を遺憾なく曝露するに至るであらう! 余は躍る胸に鬘をひそめて、再び影の如く忍び出たのである。
 しかるに諸君、ああ諸君、おお諸君。余は敗北したのである。悪略神の如しとは之か、ああ蛸は曲者の中の曲者である。誰かよく彼の神謀遠慮を予測しうるであらう乎。翌日彼の禿頭は再び鬘に隠されてゐたのである。実に諸君、彼は秘かに別の鬘を貯蔵してゐたのである。余は負けたり矣。刀折れ矢尽きたり矣。余の力を以つてして、彼の悪略に及ばざることすでに明白なり矣。諸氏よ、誰人かよく蛸を懲す勇士はなきや。蛸博士を葬れ! 彼を平和なる地上より抹殺せよ! 諸君は正義を愛さざる乎! ああ止むを得ん次第である。しからば余の方より消え去ることにきめた。ああ悲しいかな。

 諸君は偉大なる風博士の遺書を読んで、どんなに深い感動を催されたであらうか? そしてどんなに劇しい怒りを覚えられたであらうか? 僕にはよくお察しすることが出来るのである。偉大なる風博士はかくて自殺したのである。然り、偉大なる風博士は果して死んだのである。極めて不可解な方法によつて、そして屍体を残さない方法によつて、それが行はれたために、一部の人々はこれは怪しいと睨んだのである。ああ僕は大変残念である。それ故僕は、唯一の目撃者として、偉大なる風博士の臨終をつぶさに述べたいと思ふのである。
 偉大なる博士は甚だ周章《あわ》て者であつたのである。たとへば今、部屋の西南端に当る長椅子に腰懸けて一冊の書に読み耽つてゐると仮定するのである。次の瞬間に、偉大なる博士は東北端の肱掛椅子に埋もれて、実にあわただしく頁をくつてゐるのである。又偉大なる博士は水を呑む場合に、突如コップを呑み込んでゐるのである。諸君はその時、実にあわただしい後悔と一緒に黄昏に似た沈黙がこの書斎に閉ぢ籠もるのを認められるに相違ない。順《したが》つて、このあわただしい風潮は、この部屋にある全ての物質を感化せしめずにはおかなかつたのである。たとへば、時計はいそがしく十三時を打ち、礼節正しい来客がもぢもぢして腰を下さうとしない時に椅子は劇しい癇癪を鳴らし、物体の描く陰影は突如太陽に向つて走り出すのである。全てこれらの狼狽は極めて直線的な突風を描いて交錯するために、部屋の中には何本もの飛ぶ矢に似た真空が閃光を散らして騒いでゐる習慣であつた。時には部屋の中央に一陣の竜巻が彼自身も亦周章てふためいて湧き起ることもあつたのである。その刹那偉大なる博士は屡々《しばしば》この竜巻に巻きこまれて、拳を振りながら忙がしく宙返りを打つのであつた。
 さて、事件の起つた日は、丁度偉大なる博士の結婚式に相当してゐた。花嫁は当年十七歳の大変美くしい少女であつた。偉大なる博士が彼の女に目をつけたのは流石に偉大なる見識と言はねばならない。何となればこの少女は、街頭に立つて花を売りながら、三日といふもの一本の花も売れなかつたにかかわらず、主として雲を眺め、時たまネオンサインを眺めたにすぎぬほど悲劇に対して無邪気であつた。偉大なる博士ならびに偉大なる博士等の描く旋風に対照して、これ程ふさわしい少女は稀にしか見当らないのである。僕はこの幸福な結婚式を祝福して牧師の役をつとめ、同時に食卓給仕人となる約束であつた。僕は僕の書斎に祭壇をつくり、花嫁と向き合せに端坐して偉大なる博士の来場を待ち構えてゐたのである。そのうちに夜が明け放たれたのである。流石に花嫁は驚くやうな軽率はしなかつたけれど、僕は内心穏かではなかつたのである。もしも偉大なる博士は間違へて外《ほか》の人に結婚を申し込んでゐるのかも知れない。そしてその時どんな恥をかいて、地球一面にあわただしい旋風を巻き起すかも知れないのである。僕は花嫁に理由を述べ、自動車をいそがせて恩師の書斎へ駈けつけた。そして僕は深く安心したのである。その時偉大なる博士は西南端の長椅子に埋もれて、飽くことなく一書を貪り読んでゐた。そして、今、東北端の肱掛椅子から移転したばかりに相違ない証拠には、一陣の突風が東北から西南にかけて目に泌《し》み渡る多くの矢を描きながら走つてゐたのである。
「先生約束の時間がすぎました」
 僕はなるべく偉大なる博士を脅かさないやうに、特に静粛なポオズをとつて口上を述べたのであるが、結果に於てそれは偉大なる博士を脅かすに充分であつた。なぜなら偉大なる博士は色は褪せてゐたけれど燕尾服を身にまとひ、そのうえへ膝頭にはシルクハットを載せて、大変立派なチューリップを胸のボタンにはさんでゐたからである。つまり偉大なる博士は深く結婚式を期待し、同時に深く結婚式を失念したに相違ない色々の条件を明示してゐた。
「POPOPO!」
 偉大なる博士はシルクハットを被り直したのである。そして数秒の間疑はしげに僕の顔を凝視めてゐたが、やがて失念してゐたものをありありと思ひ出した深い感動が表れたのであつた。
「TATATATATAH!」
 已にその瞬間、僕は鋭い叫び声をきいたのみで、偉大なる博士の姿は蹴飛ばされた扉の向ふ側に見失つてゐた。僕はびつくりして追跡したのである、そして奇蹟の起つたのは即ち丁度この瞬間であつた。偉大なる博士の姿は突然消え失せたのである。
 諸君、開いた形跡のない戸口から、人間は絶対に出入しがたいものである。順つて偉大なる博士は外へ出なかつたに相違ないのである。そして偉大なる博士は邸宅の内部にも居なかつたのである。僕は階段の途中に凝縮して、まだ響き残つてゐるそのあわただしい跫音《あしおと》を耳にしながら、ただ一陣の突風が階段の下に舞ひ狂ふのを見たのみであつた。
 諸君、偉大なる博士は風となつたのである。果して風となつたか? 然り、風となつたのである。何となればその姿が消え去《う》せたではないか。姿見えざるは之即ち風である乎? 然り、之即ち風である。何となれば姿が見えないではない乎。これ風以外の何物でもあり得ない。風である。然り風である風である風である。諸氏は尚、この明白なる事実を疑るのであらうか? それは大変残念である。それでは僕は、さらに動かすべからざる科学的根拠を附け加へやふ。この日、かの憎むべき蛸博士は、恰もこの同じ瞬間に於て、インフルエンザに犯されたのである。



底本:「坂口安吾全集 01」筑摩書房
   1999(平成11)年5月20日初版第1刷発行
底本の親本:「青い馬 第二号」
   1931(昭和6)年6月1日
初出:「青い馬 第二号」
   1931(昭和6)年6月1日
※新仮名によると思われるルビの拗音、促音は、小書きしました。
入力:砂場清隆
校正:土屋隆
2008年4月11日作成
青空文庫作成ファイル:





風博士
坂口安吾

-------------------------------------------------------
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)あろう乎《か》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)黒髪|明眸《めいぼう》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「木+解」、第3水準1-86-22]
-------------------------------------------------------

 諸君は、東京市某町某番地なる風博士の邸宅を御存じであろう乎《か》? 御存じない。それは大変残念である。そして諸君は偉大なる風博士を御存知であろうか? ない。嗚呼《ああ》。では諸君は遺書だけが発見されて、偉大なる風博士自体は杳《よう》として紛失したことも御存知ないであろうか? ない。嗟乎《ああ》。では諸君は僕が其筋《そのすじ》の嫌疑のために並々ならぬ困難を感じていることも御存じあるまい。しかし警察は知っていたのである。そして其筋の計算に由れば、偉大なる風博士は僕と共謀のうえ遺書を捏造《ねつぞう》して自殺を装い、かくてかの憎むべき蛸《たこ》博士の名誉毀損をたくらんだに相違あるまいと睨《にら》んだのである。諸君、これは明らかに誤解である。何となれば偉大なる風博士は自殺したからである。果して自殺した乎? 然《しか》り、偉大なる風博士は紛失したのである。諸君は軽率に真理を疑っていいのであろうか? なぜならば、それは諸君の生涯に様々な不運を齎《もた》らすに相違ないからである。真理は信ぜらるべき性質のものであるから、諸君は偉大なる風博士の死を信じなければならない。そして諸君は、かの憎むべき蛸博士の――あ、諸君はかの憎むべき蛸博士を御存知であろうか? 御存じない。噫呼《ああ》、それは大変残念である。では諸君は、まず悲痛なる風博士の遺書を一読しなければなるまい。

【中略】



 諸君、開いた形跡のない戸口から、人間は絶対に出入しがたいものである。順《したが》って偉大なる博士は外へ出なかったに相違ないのである。そして偉大なる博士は邸宅の内部にも居なかったのである。僕は階段の途中に凝縮して、まだ響き残っているその慌しい跫音《あしおと》を耳にしながら、ただ一陣の突風が階段の下に舞い狂うのを見たのみであった。
 諸君、偉大なる博士は風となったのである。果して風となったか? 然り、風となったのである。何となればその姿が消え失せたではないか。姿見えざるは之即ち風である乎? 然り、之即ち風である。何となれば姿が見えないではない乎。これ風以外の何物でもあり得ない。風である。然り風である風である風である。諸氏は尚、この明白なる事実を疑るのであろうか。それは大変残念である。それでは僕は、さらに動かすべからざる科学的根拠を附け加えよう。この日、かの憎むべき蛸博士は、恰《あたか》もこの同じ瞬間に於て、インフルエンザに犯されたのである。



底本:「坂口安吾全集1」ちくま文庫、筑摩書房
   1989(平成元)年12月4日第1刷発行
   1989(平成元)年12月25日第2刷発行
底本の親本:「黒谷村」竹村書房
   1935(昭和10)年6月25日発行
初出:「青い馬 第二号」岩波書店
   1931(昭和6)年6月1日発行
入力:砂場清隆
校正:伊藤時也
2005年11月19日作成
青空文庫作成ファイル:








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ある心の風景  梶井基次郎  8ooo字

2009-08-11 16:43:31 | 現代文
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ある心の風景
梶井基次郎



     一

 喬《たかし》は彼の部屋の窓から寝静まった通りに凝視《みい》っていた。起きている窓はなく、深夜の静けさは暈《かさ》となって街燈のぐるりに集まっていた。固い音が時どきするのは突き当っていく黄金虫《ぶんぶん》の音でもあるらしかった。
 そこは入り込んだ町で、昼間でも人通りは少なく、魚の腹綿《はらわた》や鼠の死骸は幾日も位置を動かなかった。両側の家々はなにか荒廃していた。自然力の風化して行くあとが見えた。紅殻《べにがら》が古びてい、荒壁の塀《へい》は崩れ、人びとはそのなかで古手拭のように無気力な生活をしているように思われた。喬の部屋はそんな通りの、卓子《テーブル》で言うなら主人役の位置に窓を開いていた。
 時どき柱時計の振子の音が戸の隙間から洩れてきこえて来た。遠くの樹に風が黒く渡る。と、やがて眼近い夾竹桃《きょうちくとう》は深い夜のなかで揺れはじめるのであった。喬《たかし》はただ凝視《みい》っている。――暗《やみ》のなかに仄《ほの》白く浮かんだ家の額《ひたい》は、そうした彼の視野のなかで、消えてゆき現われて来、喬は心の裡に定かならぬ想念のまた過ぎてゆくのを感じた。蟋蟀《こおろぎ》が鳴いていた。そのあたりから――と思われた――微《かす》かな植物の朽ちてゆく匂いが漂って来た。
「君の部屋は仏蘭西《フランス》の蝸牛《エスカルゴ》の匂いがするね」
 喬のところへやって来たある友人はそんなことを言った。またある一人は
「君はどこに住んでも直ぐその部屋を陰鬱にしてしまうんだな」と言った。
 いつも紅茶の滓《かす》が溜っているピクニック用の湯沸器。帙《ちつ》と離ればなれに転《ころが》っている本の類。紙切れ。そしてそんなものを押しわけて敷かれている蒲団。喬はそんななかで青鷺《あおさぎ》のように昼は寝ていた。眼が覚めては遠くに学校の鐘を聞いた。そして夜、人びとが寝静まった頃この窓へ来てそとを眺めるのだった。
 深い霧のなかを影法師のように過ぎてゆく想念がだんだん分明になって来る。
 彼の視野のなかで消散したり凝聚《ぎょうしゅう》したりしていた風景は、ある瞬間それが実に親しい風景だったかのように、またある瞬間は全く未知の風景のように見えはじめる。そしてある瞬間が過ぎた。――喬にはもう、どこまでが彼の想念であり、どこからが深夜の町であるのか、わからなかった。暗のなかの夾竹桃はそのまま彼の憂鬱であった。物陰の電燈に写し出されている土塀、暗と一つになっているその陰影。観念もまたそこで立体的な形をとっていた。
 喬《たかし》は彼の心の風景をそこに指呼することができる、と思った。

     二

 どうして喬がそんなに夜更けて窓に起きているか、それは彼がそんな時刻まで寝られないからでもあった。寝るには余り暗い考えが彼を苦しめるからでもあった。彼は悪い病気を女から得て来ていた。
 ずっと以前彼はこんな夢を見たことがあった。
 ――足が地脹《じば》れをしている。その上に、噛《か》んだ歯がた[#「がた」に傍点]のようなものが二列《ふたなら》びついている。脹れはだんだんひどくなって行った。それにつれてその痕《あと》はだんだん深く、まわりが大きくなって来た。
 あるものはネエヴルの尻のようである。盛りあがった気味悪い肉が内部から覗《のぞ》いていた。またある痕は、細長く深く切れ込み、古い本が紙魚《しみ》に食い貫《ぬ》かれたあとのようになっている。
 変な感じで、足を見ているうちにも青く脹れてゆく。痛くもなんともなかった。腫物《はれもの》は紅い、サボテンの花のようである。
 母がいる。
「あああ。こんなになった」
 彼は母に当てつけの口調だった。
「知らないじゃないか」
「だって、あなたが爪でかた[#「かた」に傍点]をつけたのじゃありませんか」
 母が爪で圧したのだ、と彼は信じている。しかしそう言ったとき喬《たかし》に、ひょっとしてあれじゃないだろうか、という考えが閃《ひらめ》いた。
 でも真逆《まさか》、母は知ってはいないだろう、と気強く思い返して、夢のなかの喬は
「ね! お母さん!」と母を責めた。
 母は弱らされていた。が、しばらくしてとうとう
「そいじゃ、癒《なお》してあげよう」と言った。
 二列の腫物《はれもの》はいつの間にか胸から腹へかけて移っていた。どうするのかと彼が見ていると、母は胸の皮を引張って来て(それはいつの間にか、萎《しぼ》んだ乳房のようにたるんでいた)一方の腫物を一方の腫物のなかへ、ちょうど釦《ボタン》を嵌《は》めるようにして嵌め込んでいった。夢のなかの喬はそれを不足そうな顔で、黙って見ている。
 一対《つい》ずつ一対ずつ一列の腫物は他の一列へそういうふうにしてみな嵌まってしまった。
「これは××博士の法だよ」と母が言った。釦の多いフロックコートを着たようである。しかし、少し動いてもすぐ脱《はず》れそうで不安であった。――
 何よりも母に、自分の方のことは包み隠して、気強く突きかかって行った。そのことが、夢のなかのことながら、彼には応《こた》えた。
 女を買うということが、こんなにも暗く彼の生活へ、夢に出るまで、浸《し》み込んで来たのかと喬は思った。現実の生活にあっても、彼が女の児の相手になっている。そしてその児が意地の悪いことをしたりする。そんなときふと邪慳《じゃけん》な娼婦は心に浮かび、喬《たかし》は堪《たま》らない自己|嫌厭《けんお》に堕《お》ちるのだった。生活に打ち込まれた一本の楔《くさび》がどんなところにまで歪《ひずみ》を及ぼして行っているか、彼はそれに行き当るたびに、内面的に汚れている自分を識《し》ってゆくのだった。
 そしてまた一本の楔、悪い病気の疑いが彼に打ち込まれた。以前見た夢の一部が本当になったのである。
 彼は往来で医者の看板に気をつける自分を見出すようになった。新聞の広告をなにげなく読む自分を見出すようになった。それはこれまでの彼が一度も意識してした事のないことであった。美しいものを見る、そして愉快になる。ふと心のなかに喜ばないものがあるのを感じて、それを追ってゆき、彼の突きあたるものは、やはり病気のことであった。そんなとき喬は暗いものに到るところ待ち伏せされているような自分を感じないではいられなかった。
 時どき彼は、病める部分を取出して眺めた。それはなにか一匹の悲しんでいる生き物の表情で、彼に訴えるのだった。

     三

 喬はたびたびその不幸な夜のことを思い出した。――
 彼は酔っ払った嫖客《ひょうきゃく》や、嫖客を呼びとめる女の声の聞こえて来る、往来に面した部屋に一人坐っていた。勢いづいた三味線や太鼓の音が近所から、彼の一人の心に響いて来た。
「この空気!」と喬《たかし》は思い、耳を欹《そばだ》てるのであった。ゾロゾロと履物《はきもの》の音。間を縫って利休が鳴っている。――物音はみな、あるもののために鳴っているように思えた。アイスクリーム屋の声も、歌をうたう声も、なにからなにまで。
 小婢《こおんな》の利休の音も、すぐ表ての四条通ではこんなふうには響かなかった。
 喬は四条通を歩いていた何分か前の自分、――そこでは自由に物を考えていた自分、――と同じ自分をこの部屋のなかで感じていた。
「とうとうやって来た」と思った。
 小婢が上って来て、部屋には便利炭の蝋《ろう》が匂った。喬は満足に物が言えず、小婢の降りて行ったあとで、そんなすぐに手の裏返したようになれるかい、と思うのだった。
 女はなかなか来なかった。喬は屈託した気持で、思いついたまま、勝手を知ったこの家の火の見へ上って行こうと思った。
 朽ちかけた梯子《はしご》をあがろうとして、眼の前の小部屋の障子が開いていた。なかには蒲団が敷いてあり、人の眼がこちらを睨《にら》んでいた。知らぬふりであがって行きながら喬は、こんな場所での気強さ、と思った。
 火の見へあがると、この界隈《かいわい》を覆っているのは暗い甍《いらか》であった。そんな間から所どころ、電燈をつけた座敷が簾《すだれ》越しに見えていた。レストランの高い建物が、思わぬところから頭を出していた。四条通はあすこ[#「あすこ」に傍点]かと思った。八坂神社の赤い門。電燈の反射をうけて仄《ほの》かに姿を見せている森。そんなものが甍《いらか》越しに見えた。夜の靄が遠くはぼかしていた。円山、それから東山《ひがしやま》。天の川がそのあたりから流れていた。
 喬《たかし》は自分が解放されるのを感じた。そして、
「いつもここへは登ることに極めよう」と思った。
 五位が鳴いて通った。煤《すす》黒い猫が屋根を歩いていた。喬は足もとに闌《すが》れた秋草の鉢を見た。
 女は博多から来たのだと言った。その京都言葉に変な訛りがあった。身嗜《みだしな》みが奇麗で、喬は女にそう言った。そんなことから、女の口はほぐれて、自分がまだ出て※[#「勹<夕」、第3水準1-14-76]々《そうそう》だのに、先月はお花を何千本売って、この廓《くるわ》で四番目なのだと言った。またそれは一番から順に検番に張り出され、何番かまではお金が出る由言った。女の小ざっぱりしているのはそんな彼女におかあはん[#「おかあはん」に傍点]というのが気をつけてやるのであった。
「そんなわけやでうち[#「うち」に傍点]も一生懸命にやってるの。こないだからもな、風邪ひいとるんやけど、しんどうてな、おかあはん[#「おかあはん」に傍点]は休めというけど、うち[#「うち」に傍点]は休まんのや」
「薬は飲んでるのか」
「うちでくれたけど、一服五銭でな、……あんなものなんぼ飲んでもきかせん」
 喬はそんな話を聞きながら、頭ではS―という男の話にきいたある女の事を憶《おも》い浮かべていた。
 それは醜い女で、その女を呼んでくれと名を言うときは、いくら酔っていても羞《はずか》しい思いがすると、S―は言っていた。そして着ている寝間着の汚《きたな》いこと、それは話にならないよと言った。
 S―は最初、ふとした偶然からその女に当り、その時、よもやと思っていたような異様な経験をしたのであった。その後S―はひどく酔ったときなどは、気持にはどんな我慢をさせてもという気になってついその女を呼ぶ、心が荒くなってその女でないと満足できないようなものが、酒を飲むと起こるのだと言った。
 喬《たかし》はその話を聞いたとき、女自身に病的な嗜好《しこう》があるのなればとにかくだがと思い、畢竟《ひっきょう》廓での生存競争が、醜いその女にそのような特殊なことをさせるのだと、考えは暗いそこへ落ちた。
 その女は※[#「病」の「丙」に代えて「亞」、第3水準1-88-49]《おし》のように口をきかぬとS―は言った。もっとも話をする気にはならないよと、また言った。いったい、やはり※[#「病」の「丙」に代えて「亞」、第3水準1-88-49]の、何人位の客をその女は持っているのだろうと、その時喬は思った。
 喬はその醜い女とこの女とを思い比べながら、耳は女のお喋《しゃべ》りに任せていた。
「あんたは温柔《おとな》しいな」と女は言った。
 女の肌は熱かった。新しいところへ触れて行くたびに「これは熱い」と思われた。――
「またこれから行かんならん」と言って女は帰る仕度をはじめた。
「あんたも帰るのやろ」
「うむ」
 喬は寝ながら、女がこちらを向いて、着物を着ておるのを見ていた。見ながら彼は「さ、どうだ。これ[#「これ」に傍点]だ」と自分で確めていた。それはこんな気持であった。――平常自分が女、女、と想っている、そしてこのような場所へ来て女を買うが、女が部屋へ入って来る、それまではまだいい、女が着物を脱ぐ、それまでもまだいい、それからそれ以上は、何が平常から想っていた女だろう。「さ、これが女[#「女」に傍点]の腕だ」と自分自身で確める。しかしそれはまさしく女の腕であって、それだけだ。そして女が帰り仕度をはじめた今頃、それはまた女[#「女」に傍点]の姿をあらわして来るのだ。
「電車はまだあるか知らん」
「さあ、どうやろ」
 喬《たかし》は心の中でもう電車がなくなっていてくれればいいと思った。階下のおかみは
「帰るのがお厭《いや》どしたら、朝まで寝とおいやしても、うちはかましまへん」と言うかも知れない。それより「誰ぞをお呼びやおへんのどしたら、帰っとくれやす」と言われる方が、と喬は思うのだった。
「あんた一緒に帰らへんのか」
 女は身じまいはしたが、まだ愚図ついていた。「まあ」と思い、彼は汗づいた浴衣《ゆかた》だけは脱ぎにかかった。
 女は帰って、すぐ彼は「ビール」と小婢《こおんな》に言いつけた。

 ジュ、ジュクと雀の啼声《なきごえ》が樋《とゆ》にしていた。喬は朝靄《あさもや》のなかに明けて行く水みずしい外面を、半分覚めた頭に描いていた。頭を挙げると朝の空気のなかに光の薄れた電燈が、睡っている女の顔を照していた。
 花売りの声が戸口に聞こえたときも彼は眼を覚ました。新鮮な声、と思った。榊《さかき》の葉やいろいろの花にこぼれている朝陽の色が、見えるように思われた。
 やがて、家々の戸が勢いよく開いて、学校へ行く子供の声が路に聞こえはじめた。女はまだ深く睡っていた。
「帰って、風呂へ行って」と女は欠伸《あくび》まじりに言い、束髪の上へ載せる丸く編んだ毛を掌に載せ、「帰らしてもらいまっさ」と言って出て行った。喬《たかし》はそのまままた寝入った。

     四

 喬は丸太町の橋の袂《たもと》から加茂|磧《かわら》へ下りて行った。磧に面した家々が、そこに午後の日蔭を作っていた。
 護岸工事に使う小石が積んであった。それは秋日の下で一種の強い匂いをたてていた。荒神橋の方に遠心乾燥器が草原に転っていた。そのあたりで測量の巻尺が光っていた。
 川水は荒神橋の下手で簾《すだれ》のようになって落ちている。夏草の茂った中洲《なかす》の彼方《かなた》で、浅瀬は輝きながらサラサラ鳴っていた。鶺鴒《せきれい》が飛んでいた。
 背を刺すような日表《ひなた》は、蔭となるとさすが秋の冷たさが跼《くぐま》っていた。喬はそこに腰を下した。
「人が通る、車が通る」と思った。また
「街では自分は苦しい」と思った。
 川向うの道を徒歩や車が通っていた。川添の公設市場。タールの樽《たる》が積んである小屋。空地では家を建てるのか人びとが働いていた。
 川上からは時どき風が吹いて来た。カサコソと彼の坐っている前を、皺《しわ》になった新聞紙が押されて行った。小石に阻《はば》まれ、一しきり風に堪えていたが、ガックリ一つ転ると、また運ばれて行った。
 二人の子供に一匹の犬が川上の方へ歩いて行く。犬は戻って、ちょっとその新聞紙を嗅《か》いで見、また子供のあとへついて行った。
 川のこちら岸には高い欅《けやき》の樹が葉を茂らせている。喬《たかし》は風に戦《そよ》いでいるその高い梢《こずえ》に心は惹《ひ》かれた。ややしばらく凝視《みい》っているうちに、彼の心の裡のなにかがその梢に棲《とま》り、高い気流のなかで小さい葉と共に揺れ青い枝と共に撓《たわ》んでいるのが感じられた。
「ああこの気持」と喬は思った。「視《み》ること、それはもうなにか[#「なにか」に傍点]なのだ。自分の魂の一部分あるいは全部がそれに乗り移ることなのだ」
 喬はそんなことを思った。毎夜のように彼の坐る窓辺、その誘惑――病鬱や生活の苦渋が鎮められ、ある距《へだた》りをおいて眺められるものとなる心の不思議が、ここの高い欅の梢にも感じられるのだった。
「街では自分は苦しい」
 北には加茂の森が赤い鳥居を点じていた。その上に遠い山々は累《かさな》って見える。比叡山――それを背景にして、紡績工場の煙突が煙を立登らせていた。赤|煉瓦《れんが》の建物。ポスト。荒神橋には自転車が通り、パラソルや馬力《ばりき》が動いていた。日蔭は磧に伸び、物売りのラッパが鳴っていた。

     五

 喬《たかし》は夜更けまで街をほっつき歩くことがあった。
 人通りの絶えた四条通は稀《まれ》に酔っ払いが通るくらいのもので、夜霧はアスファルトの上までおりて来ている。両側の店はゴミ箱を舗道に出して戸を鎖《とざ》してしまっている。所どころに嘔吐《へど》がはいてあったり、ゴミ箱が倒されていたりした。喬は自分も酒に酔ったときの経験は頭に上り、今は静かに歩くのだった。
 新京極に折れると、たてた戸の間から金盥《かなだらい》を持って風呂へ出かけてゆく女の下駄が鳴り、ローラースケートを持ち出す小店員、うどんの出前を運ぶ男、往来の真中で棒押しをしている若者などが、異様な盛り場の夜更けを見せている。昼間は雑閙《ざっとう》のなかに埋れていたこの人びとはこの時刻になって存在を現わして来るのだと思えた。
 新京極を抜けると町はほんとうの夜更けになっている。昼間は気のつかない自分の下駄の音が変に耳につく。そしてあたりの静寂は、なにか自分が変なたくらみを持って町を歩いているような感じを起こさせる。
 喬は腰に朝鮮の小さい鈴を提《さ》げて、そんな夜更け歩いた。それは岡崎公園にあった博覧会の朝鮮館で友人が買って来たものだった。銀の地に青や赤の七宝がおいてあり、美しい枯れた音がした。人びとのなかでは聞こえなくなり、夜更けの道で鳴り出すそれは、彼の心の象徴のように思えた。
 ここでも町は、窓辺から見る風景のように、歩いている彼に展《ひら》けてゆくのであった。
 生まれてからまだ一度も踏まなかった道。そして同時に、実に親しい思いを起こさせる道。――それはもう彼が限られた回数通り過ぎたことのあるいつもの道ではなかった。いつの頃から歩いているのか、喬《たかし》は自分がとことわの過ぎてゆく者であるのを今は感じた。
 そんな時朝鮮の鈴は、喬の心を顫《ふる》わせて鳴った。ある時は、喬の現身《うつせみ》は道の上に失われ鈴の音だけが町を過るかと思われた。またある時それは腰のあたりに湧《わ》き出して、彼の身体の内部へ流れ入る澄み透った溪流のように思えた。それは身体を流れめぐって、病気に汚れた彼の血を、洗い清めてくれるのだ。
「俺はだんだん癒《なお》ってゆくぞ」
 コロコロ、コロコロ、彼の小さな希望は深夜の空気を清らかに顫わせた。

     六

 窓からの風景はいつの夜も渝《かわ》らなかった。喬にはどの夜もみな一つに思える。
 しかしある夜、喬は暗《やみ》のなかの木に、一点の蒼白《あおじろ》い光を見出した。いずれなにかの虫には違いないと思えた。次の夜も、次の夜も、喬はその光を見た。
 そして彼が窓辺を去って、寝床の上に横になるとき、彼は部屋のなかの暗にも一点の燐光《りんこう》を感じた。
「私の病んでいる生き物。私は暗闇のなかにやがて消えてしまう。しかしお前は睡らないでひとりおきているように思える。そとの虫のように……青い燐光を燃《もや》しながら……」



底本:「檸檬・ある心の風景」旺文社文庫、旺文社
   1972(昭和47)年12月10日初版発行
   1974(昭和49)年第4刷発行
入力:j.utiyama
校正:陸野義弘
1998年10月13日公開
2005年10月2日修正
青空文庫作成ファイル:



魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ

2009-08-09 06:52:34 | 現代文
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google【金子兜太  トラック島】 約 2050 件 
2009-8-9 6:15 nhk短歌
テーマ:人物

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【金子兜太全句鑑賞111~120 (『少年』40~49)】

111/shounen-40
句集『少年』一部
-東京時代-

稲架野に聞く海鳴り父のそばでも聞く 昭和15~18
(1940~1943)
21歳~24歳 鑑賞日
2004年
7月9日
 〈入隊を前に父と千葉県白浜に行くー八句〉と前書のある句の三句目
 この句から受ける印象は、父の存在感のようなものである。その懐かしさ、匂いのようなものである。
 私は、これからの社会は母系制に限ると思っている。これは私の直感に過ぎないのだが、どうも男がイニシアティブを取ると世の中の回転が速くなりすぎて良くない。しばらくは女性がイニシアティブを取ってゆったりした大地のリズムに戻してもらいたいという気がしているのである。現代は家族がばらばらになってきていて、これが老人問題や子供たちの心の問題などの原因の一つになっていると私は見ているのだが、もし母系的な社会になってゆけばこれらの問題も自然に解決するに違いないと思っている。第一、命を産み育む女性がイニシアティブを取れば戦争やテロはこんなに起きないだろう。
 母系制父系制は別にして、この句を味わっていると、父親というものも良いものだなあと思う。



112/shounen-41
句集『少年』一部
-トラック島-

足につくいとど星座は島被う 昭和19~21
(1944~1946)
25歳~27歳 鑑賞日
2004年
7月10日
 今日からトラック島、すなわち戦場での句群となる。トラック島というのを知らないのでネットで検索してみた。


●トラック環礁(一般にはトラック島と呼ばれている)の地理
日本からグァム経由(コンチネンタルミクロネシア航空便)日本~グアム・3時間  グアム~トラック環礁・90分
●トラック環礁はミクロネシア連邦(ポネペ、ヤップ、コスラエ、トラックの四州からなる)の一州で首都はポナペに在り飛行場もここにある。人工6万人(トラック環礁)の小さな島である。
●歴史
戦前、戦中は日本の政治下であり、日本軍の重要な軍事拠点であった。
米軍のトラック諸島大空襲により60隻余りの艦船が沈没し、今でも環礁内に沈んでいる。
戦後は戦没者の遺族が慰霊団として訪れることが多く、戦後五十年までは毎年多くの日本人が訪れていた。現在アメリカが統治している。
●自然を守ろう
トラック環礁の州知事はトラック環礁の未来像として、エコロジーツーリズムを中心に考えている。
 珊瑚はホテル等で使われるシャンプー剤や洗剤によって死滅する。いったん失った珊瑚を回復するためには何百年もの歳月が必要とされるという。トラック環礁の自然資産は世界最大級の珊瑚礁であるのでいつまでも保存していただきたい。




 「足につくいとど星座は島被う」、美しい南の島に溶け込んでいる一場面である。戦場であるということを考えなければ、至福に満ちた時間である。この美しい自然、そして戦争の事実。この事の全体が兜太の中で受け入れられ何かが醸されていったであろうことは容易に想像がつく。



113/shounen-42
句集『少年』一部
-トラック島-

犬は海を少年はマンゴーの森を見る 昭和19~21
(1944~1946)
25歳~27歳 鑑賞日
2004年
7月11日
 『少年』冒頭の「少年の放心葱畑に陽が赤い」が連想される。この「少年の放心・・・」についてはピカソの青の時代の雰囲気が有る、と前に書いた。この句ではツンとしたような青の印象は薄れて、もっと解けた印象を受ける。多分南国の風土の所為なのだろう。あまり関連づけるのは良くないが、どうしても連想が働いてしまうのはピカソのバラ色の時代ということである。その時代の絵を一つ


114/shounen-43
句集『少年』一部
-トラック島-

魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ 昭和19~21
(1944~1946)
25歳~27歳 鑑賞日
2004年
7月12日
 「うん・・なんじゃこりゃ・・固いものだな・・裏へ廻っても・・表にもどっても・・のっぺらぼうとして・・変なものだ・・いずれにしても・・俺とは関係なさそうなものだ・・」と蜥蜴(とかげ)の気持ちになってみる。
 戦争の道具としての魚雷と自然物としての蜥蜴の一つの出会いが提示されている。
 先ず感じるのは、魚雷の物としての、ぬっとあるような存在感である。またいかにも有りそうな蜥蜴の仕草を描いているので、蜥蜴を書いたものとも言える。
 最終的に私が感じるのは、どうにもならない人間の愚かさである。ぬけぬけと確実に自然の中に居座る愚かさである。反戦の句というよりもっと根源的な人間の愚かさを描いている、と私は見る。
 この句の優れたところは事実をぽんと書いたように見せかけて、あとは読者の受容力に任せてしまうところである。だから飽きが来ない。


115/shounen-44
句集『少年』一部
-トラック島-

急ぎ且首あぐる蜥蜴吾も独り 昭和19~21
(1944~1946)
25歳~27歳 鑑賞日
2004年
7月13日
 この句そのものに感心したのではない。114で鑑賞した句もそうだし「蜥蜴」を書いた句が多いような気がするのである。『少年』のトラック島での句44句のうちに4句ある。この率が高いのかは知らないが目に付いたのである。また兜太が中村草田男の「父となりしか蜥蜴とともに立ち止る」という句を褒めている文に度々出会った記憶があるので、蜥蜴に親しみがあるのかな、などと思ったのである。
 また、「蛾のまなこ赤光なれば海を恋う」(『少年』)や「捨てし蛾のまた窓を打つ霧ふらし」(『生長』)などの秀句も含めて「蛾」の句も多いので、結局、身近な小動物への親しみかも知れないなどと思い直した。
 連想で、中村加津彦さんなどは難しい句を書く人だが、「くらげ」を書かせると抜群に上手い句を書くのはどういうわけだろうか。
 そやつは水母だんだん昏(くら)くくらくなる
 海月たち白い夕日のまま沈む            中村加津彦



116/shounen-45
句集『少年』一部
-トラック島-

水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る 昭和19~21
(1944~1946)
25歳~27歳 鑑賞日
2004年
7月14日
 〈帰国 三句〉と前書のある句の二句目。〈水脈〉は[みお]とルビ
 帰国する船に乗っている、水脈(航跡)の先の先の果ての炎天の中に戦友達の墓碑を置いて、自分は今日本に帰るのだ。
 私にはこの墓碑、すなわち墓が兜太自身の一つの墓であったような感じがある。
 おそらく死を覚悟して行ったであろう戦地。たくさんの戦友達の死。そして敗戦。おそらく途轍も無い自我の空白があった筈である。過去との断絶があった筈である。そしてその過去の象徴としての墓。
 この空白。しかし決意はできている・・「生き死に言わず生きんとのみ」・・・今はただこの戦友達また俺自身の墓に静かに別れを告げよう・・・



117/shounen-46
句集『少年』一部
-トラック島-

北へ帰る船窓雲付し雲行くなど 昭和19~21
(1944~1946)
25歳~27歳 鑑賞日
2004年
7月15日
 〈帰国 三句〉と前書のある句の三句目。
 おそらく茫々とした無に近い心の状態。今は意志してやることが何も無い時間。心の窓から見えるのは沸き上る雲、伏す雲、行く雲達である。それを今は手放しで見ている。「伏し」たければ伏せばいい、「行き」たければ行けばいい。心の手放し状態。流れに任せた状態。やるべきことはやった、そして終わった。これから何がやって来るか分らない。雲は伏し雲は行く。虚脱状態というのではない。物事をただ眺めている時の気持ち良さのようなものもある。これからやって来る運命を受け入れようとする悟りもある。そして雲は伏し雲は行く・・・老子無心の旅に住む・・・・



118/shounen-47
句集『少年』二部
-結婚前後-

一汽関車吐き噴く白煙にくるまる冬 昭和22~23
(1947~1948)
28歳~29歳 鑑賞日
2004年
7月16日
 今日から『少年』の二部に入る。〈結婚前後〉という副題が付いている。戦場から復員してからの約一年であろう。
 敗戦という、国にとっても自分にとっても大きな変化、過去が断ちきられたといってもいいだろう変化があった。戦友達もたくさん死に、自分の意識の中でも死んだものがあったに違いない。
 この句を読むと、そういう大きな断絶の後にも、容赦なく生のエネルギーは流れて行き、社会はまた先へ先へと進んで行く、という雰囲気を感じる。そしてその雰囲気にくるまれている作者。まだ違和感もあったかも知れないし、頼もしいという感じもあったかも知れない。  



119/shounen-48
句集『少年』二部
-結婚前後-

切株あまた雪に現われ不安つづく 昭和22~23
(1947~1948)
28歳~29歳 鑑賞日
2004年
7月17日
 この句を読んでから、この句の前にある四句を読むと心の拠り所が無い状態のようなものがはっきりと示唆される。その四句
 壁に身をする馬や雪山眼のあたり
 中学生神語りおり雪積む藁
 髪の雪直ぐに乾けり幸なきごと
 山に寒星厠の穴に顔うつ向く

 何か居心地悪く壁に身をする馬、覚束ない中学生が神をかたる、直ぐに乾いてしまう雪、そして厠の穴に顔をうつむける作者。
 そして掲出句でははっきりと「不安」という言葉が出てくる。切株あまた・・たくさんの事が切断されているような状態・・またこの句や上の四句にある「雪」は何を表象しているのだろうか。
 この辺りの句を読むと、やはり兜太は心の揺れそのものを、生きて有る時やって来る全てを句に書き留めようとしているのが再確認できる。そして次の句が出てくる。



120/shounen-49
句集『少年』二部
-結婚前後-

死にし骨は海に捨つべし沢庵噛む 昭和22~23
(1947~1948)
28歳~29歳 鑑賞日
2004年
7月18日
 強く言い切ったところが気持ちが良い。
 あらゆる不安は元を正せば死の不安からやって来るという。私もそう思う。不安が昂じれば十全には生きられない。だから、死の問題にどう決着を付けておくかが、生きていく上では大きな問題となってくる。
 「海に青雲生き死に言わず生きんとのみ」(『生長』)と言い放った兜太の決着の付け方が「死にし骨は海に捨つべし」なのである。「沢庵噛む」は「生きる」という行為そのものの表象である。この二句は表裏一体の句として記憶に留めておくべきだろう。
 

【出典】










google【検索の達人  金子兜太  トラック島】 約 101 件  2009-8-9

1
BookWebPro 和書検索「人生の達人」と「障害の鉄人」、初めて出会う。 米寿を前に初めて出会った二人が、定型詩の世界に自由闊達に遊び、永遠の少年少女の如く語らう中 ... 第2場 二〇〇五年二月二十三日・水曜日(金子兜太俳句塾;切れ字は間なんです;定型ということ;「創る自分」と「主体」 ほか) ... トラック島で終戦を迎え、46年帰国。戦後第一句集『少年』で現代俳句協会賞受賞。62年に同人誌『海程』創刊、後に主宰。74年、日銀 ...
bookwebpro.kinokuniya.co.jp/wshosea.cgi?W-ISBN... - キャッシュ - 類似ページ


2
NHK番組表・ジャンル検索結果ページ季語などにとらわれない自由な句作で知られる俳人・金子兜太さん。花鳥風月よりも、人間と社会、人間存在の根底をつかみ取りたいと句作を続けてきた。89歳のいま、「いのち」そのものに限りなく ... 戦地トラック島での鮮烈な体験。そして、戦後に受けた衝撃。「人間がどう生きるか。その答えは、いのちの本当の姿にある。 ..... 達人の作る泡の秘密に迫る。 「BSハイビジョン」午後3時55分から午後4時00分(放送時間5分間) ...
cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/read/g.cgi?... - 2時間前 - 類似ページ


3
米寿快談: 紀伊國屋書店BookWeb紀伊國屋書店 米寿快談 by 金子兜太 藤原書店 税込価格:\2940. ... 詳細検索. 『「藤子・F・不二雄大全集」第1期・全33巻』全巻ご予約承り中。こちらからどうぞ。 ... 「人生の達人」と「障害の鉄人」、初めて出会う。 米寿を前に初めて出会った二人が、定型詩の世界に自由闊達に遊び、永遠の少年少女の ... トラック島で終戦を迎え、46年帰国。戦後第一句集『少年』で現代俳句協会賞受賞。62年に同人誌『海程』創刊、後に ...
bookweb.kinokuniya.jp/htm/4894345145.html - キャッシュ - 類似ページ


5
きょうの発見: 映画・テレビさまざまな分野の達人を探し出して紹介してくれる。きのうは「ホースセラピー」を行っている齋藤純子さん。 ...... 課外授業「ようこそ先輩」は、俳人の金子兜太とうた先生だった。いきなり、金子先生がふんどし姿で腹を乾布摩擦している映像が出た。 ... トラック島で生き残った先生は、多くの仲間の死を見ている。その供養をしているのだ。その数は130人という。 ...... ネットを検索をしたら、こんなページに出くわした。しばた歩実さんの映像と歌が楽しめる。後半の「嫁と姑のハーモニー」というのが面白い。 ...
yokido.cocolog-nifty.com/today/.../index.html - キャッシュ - 類似ページ












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人文学部

①■■■■(じんぶんがくぶ)は、人文科学(人文学)の教育・研究を行う学部である。


日本の人文学部には、内容的にも歴史的にも異なる二種類の系統がある。

一般に、人文科学あるいは人文学は、学問の三分法に基づいて文系学問から法学・政治学・経済学といった社会科学を除いた学問群を指す②(■■の人文学)。この意味での人文学を修する学部は③■■■と同義であり、その説明は文学部に譲られるべきである。

他方、学問の伝統的二分法において、自然科学に対する精神科学(英: Human Science/moral science、独: Geisteswissenschaften)を意味する学問、すなわち④■■ (nature) に対しての人間の所産 (arts) を研究する学問としての学問を人文科学あるいは人文学と呼ぶ事がある⑤(■■の人文学)。成立上の経緯はともあれ、この意味での人文学を修する人文学部が存在する(あるいは、した)。

学制改革による新制大学の設置の際、日本の各県に旧制高校を母体とした国立大学が誕生する。このとき多くの文系学部は文系理系を合わせた⑥■■■■として出発した。なお、戦前には旧制高等学校であった金沢大学(旧四高)、熊本大学(旧五高)、岡山大学(旧六高)と新潟大学は始めから文・理が独立した形でスタートするが、この三校は東北・九州両旧帝国大学にならって⑦■■■■と名づけたが、新潟大学は新たに⑧■■■■という名を設けた。この二種の学部は成立の経緯も学部としての内容もほぼ同等である。

その後、各地の文理学部が⑨■■していく際、埼玉大学と佐賀大学を除いては、人文学部あるいは法文学部と理学部(と教養部)へと分離していく。そのそれぞれの名称は金沢大学他(法文学部)と新潟大学(人文学部)に倣ったものである。法文学部の項でも説明があるように、これらの人文学部には、(狭義の)人文学系に法学系あるいは経済学系の学科が含まれている(法科を含むところは少ないが)。山口大学などは始めから経済学部が独立していたため、文理学部からの独立の時点で既に狭義の人文学部であった。さらに、新潟大学、千葉大学、信州大学の人文学部は法学系・経済学系の学科を分離し、狭義の人文学部や文学部へと改組されていった。

なお、三重大学の人文学部は国立大学では唯一旧制学校の系統をひかない1980年代の新設学部である。(そのほか岩手大学の人文社会学部も旧制高校の系統をひかない1977年の新設学部である)


[編集] 人文学部を持つ日本の大学

[編集] 国公立
弘前大学 山形大学 茨城大学 高知大学 新潟大学 宮崎公立大学
静岡大学 三重大学 富山大学 信州大学 山口大学



[編集] 私立
北海道・東北
札幌学院大学 札幌国際大学 北海学園大学 いわき明星大学
関東
恵泉女学園大学 敬和学園大学 駒沢女子大学 城西国際大学 聖学院大学
聖徳大学 東京家政学院大学 東京成徳大学 東洋学園大学 新潟産業大学
武蔵大学 明星大学 目白大学 和洋女子大学
中部
桜花学園大学 中京女子大学 中部大学 東海学園大学 南山大学
近畿
京都精華大学 神戸学院大学 神戸山手大学 聖和大学 相愛大学
中国・四国・九州 福山大学
広島修道大学 松山大学 松山東雲女子大学 九州ルーテル学院大学 西南女学院大学
長崎純心大学 福岡大学 福岡女学院大学 沖縄大学 沖縄キリスト教学院大学




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   横光利一『機械』(付録:近代文学史の基礎)
   樋口一葉『たけくらべ』(旧字旧かな)
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10冊 3000+300×0.5×10=4500円   1冊450円 損
30冊 3000+300×0.5×30=7500円   1冊250円 得
50冊 3000+300×0.5×50=10500円  1冊210円 得
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