とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第151話  「日光名物ゆばむすび」

2013-07-09 18:54:45 | 栃木の郷土食

日光の友人からいただきました。ふだらく本舗(日光市石屋町)の「日光名物ゆばむすび」をご紹介します。

ふっくら炊きあがったおこわを伝統の「日光ゆば」でやさしく包んであります。おこわは栃木県内産のもち米使用。

やわらかいゆばの食感がなんとも味わいがあるおむすびでした。

(以下は参考文献より)

ゆばは豆乳を作り、これを煮たときに表面にできる薄い膜を引き上げたものです。生ゆば、干しゆばなどがあります。

京都のゆばは仕上がりが平たいのに対して、日光のゆば(特に揚げゆば)は幾重にも巻き上げるので、丸くボリュームがある。漢字をあてると、京都のゆばは「湯葉」で、日光のゆばは「湯波」と書くところも微妙に違っている。
 日光ゆばの歴史は古い。輪王寺-りんのうじ-を中心とした仏徒修行が盛んになるにともない、日光には多くの僧、修験者が集まった。修行をする者には精進(菜食)が要求される。そこで、たんぱく源は大豆に求められ、修験者たちが山岳地帯を旅するときには、軽量で、保存がきき、栄養にすぐれた食品として、きな粉やゆばを利用したという。
 このように日光ゆばの起源は、都から伝えられたものと思われ、社寺の僧侶-そうりょ-や神官の食品として存続し、明治になってから一般に販売が始まった。



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