是々初心忘るべからず

日々思ったこと

食欲と明日

2018-03-11 17:22:54 | 日記
気弱な数日を送ったが、やっと食欲が出てきた。

人間、食欲が一番大事だ。

悲しい時
哀しい時
辛い時
儚い時
無理しても食べられない時

そこから抜け出せるカギは食欲だ。



お腹を病んだので、
食欲が出てきたのは薬のおかげでもあるが、
なんとなくアレが食べたいなぁとか、
コレが食べたいなぁとか、
欲が出てきたのは、復調の兆しである。


体重が4キロ落ちたのは、
医者に絶食しなさいと言われて、
なおかつ吐き気がなかなか治らなかったからで、
食欲さえ戻れば、
たとえお粥だろうがお粥だろうが、お粥だろうが、
口から食べれば血となり肉となる。






東東北の美味しい海産物が食べたいなぁ。
値段の高いお寿司が食べたいなぁ。
宇都宮の餃子が食べたいなぁ。

ヤオコーの寿司でもいいか。
ヤオコーの餃子でもいいや。

固形物はまだ無理やろ。
消化の良いものを医者に言われたやん。


我ながら呆れる。
「56歳の自分を大事にしよう」と書いたひとつ前のブログ投稿記事をなんとする!
痛さ辛さを忘れると、この有様だ。






世の中には、
7年も痛さや辛さに向き合っている人たちがいて
風化させない為に頑張っている人たちがいて
忘れたいと思っているのに忘れられない人たちがいて
忘れないよ頑張ってって言う人たちもいて
誰もが明日を見ている。

その明日は、ひとりひとりが違う明日。
人に寄り添い、人を想うことは、
そのそれぞれの違いを見ることだと思う。



7年前の、この時間にどれだけの人が寒さに震え、空腹に耐え、助けを待ち、はぐれた家族や知人を心配していたか。
ワタシは今日という日をそれを想像する日にする。


布団の中で腹痛を病んでいた今年の3月11日。
食欲が出てきた嬉しさを噛みしめるワタシと
夕闇の中であの日のことを考えるワタシが
同居してる。

どっちも、ワタシ。



そして、さらに食欲が増しているであろう、
ワタシの明日は必ず来る。






布団の中で読んでいた。

敬愛するほぼ日の3.11より
https://www.1101.com/kuruma_kesennuma/

ささやかながらも同業の片隅にいるものとして
https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/etuko-satake



56歳ということ。

2018-03-11 14:16:16 | 日記
55歳と一個違うだけ。
昨日と今日がほぼ同じであるように、
55歳も56歳も差異はない。

と思っていた3カ月。






毎週末、寝込んでいるワタシ。

落ち込むというか、
落ち込みざらえないこの事態。


病は気から
でもあるが、
病は気を悪くする。
確実に。

遠い日の病床を思い出したり、
この先のことを心配したり、
普段忘れていることをわざわざ思い出し、
キテレツな都市伝説を思いついたり。

吐き気どめが効いてくるまで、
布団の中でもがきながら、
自分の頭の中でも七転八倒していた。






大丈夫です。
大げさな書き方をして心配をかけたり、
同情を得ようとしているのは、

やっと回復の兆しが見えてきて、
とても苦しかった時期は抜け、
落ち着いたからです。
余裕が出てきました。

ご心配もご同情も、無用です。






たかが腸炎。
症状はお腹の痛みと、吐き気。嘔吐数回。

が、完全に侮っていたワタシ。
とくに、吐き気がどんなにツライものか、忘れていた。

幼少からの持病「自家中毒」。
ひどい乗り物酔い。
つわりは悪阻になり緊急入院数度。
そう、ワタシは吐き気と嘔吐のプロだった。

生まれた時に長くは生きられないと言われて、
それを覆すために母がワタシの吐き気と戦った。
母が勝ち取らせてくれた健康のおかげで、
ワタシの毎日があるのを、
布団の中でうーうー言いながら思い知らされた。

そうだ、昔ワタシは病弱だった。

一瞬、
このまま吐き気が続いたらどうしようと、考えた。
すると、グッーとマイナス思考に引っ張られる。

長く生きられない運命を生きているから身体が弱いのか。
長生きできないな。
このまま病弱にもどるのか。

たかが腹痛と吐き気で、ここまで考えるか?

考えちゃったんだよ、一瞬だけど。




そんな考えを持つのが、56歳ということ、なのか。
と、納得した。

もっと苦しい経験をしてきたはずなのに、
若い頃はそんなこと考えたことはなかった。

もちろん、まだまだ56歳。
ワタシより上の方が張り切って頑張っているのに、笑うくらい弱気になっている自分か可笑しい。

でも、56歳で感じること、考えることは、
確実にそれ以前とは違うと思う。



ダラダラ書いて、なにが言いたいか。

56歳だから、
もっと自分を大事にしよう。

走る面白さ、
登る面白さ、
出かける喜び、
旅する喜び、
仲間と創り上げ発表する幸せ、
56歳までに知ったいくつもの楽しみをずっとずっとやり続けたい。
死ぬまでやり続けたい。









今日は3月11日。


7年前に病弱だろうが健康だろうが、
毎日元気に生きていた何名かの56歳の方の時は、
あの時で止まっている。

たくさんの方々の生きたかった日々を、
ワタシは生きている。




吐き気に萎えている場合じゃない。
今週末のLiveで精一杯発表し、たくさん笑顔をもらいたい。

56歳は、57歳に向かって進むだけ。
大事にしよう、56歳。

#オナジソラノシタ