御垣内、御本殿前のお堀の中に樹が植えられています。一殿二殿前(南側)には「松」、三殿四殿前(北側)には「オガタマノキ」があります。
明治30年代頃までお堀の中に御本殿がありましたが、一段後方(東側)にお遷しされ、その際、社殿跡地に一対の「オガタマノキ」が植樹されました。
オガタマノキは、神様をお招きする神籬(ひもろぎ)とされ、「招霊」オギタマがなまってオガタマになったといわれています。当時の関係者の「社殿跡地」にたいする、特別な気持ちがあったことを伺い知ることができます。その後、南側の樹は何らかの理由で松に変わりました。
毎年、秋郷祭を行う今頃になると、実が熟してピンク色となって樹を鮮やかに彩ります。綺麗に熟してきましたが、今年は例年より少しだけ遅いようです。
このオガタマノ実の形を真似てつくられているのが「神楽鈴」です。よく神社で巫女さんが鈴を鳴らしていますが、あの鈴の原型はこのオガタマの実だといわれています。
オガタマの実は、鳥の大好物で、特にカラスがものすごい群れでやってきて食します。また、神職がお祭り前食す「潔斎食」にこの実を使う神社もあります。神職がかぶる黒い帽子「烏帽子」(えぼし)=「カラスぼうし」と書きます。おもしろいですね
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