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宮司よりひとこと



                    蘇った鳥居と斎館

 神社にはさまざまな建造物があります。神霊を祀る本殿、拝礼するための拝殿や神饌所、授与所、社務所、手水舎、灯篭、狛犬、鳥居、摂社、末社等があり、神社の規模によっては、幣殿や参集殿、儀式殿や斎館等々の建物があります。枚岡神社では長い歳月を重ねて、諸建造物の老朽化が進み、過年(平成25年)、「平成の大造営」と銘打って奉賛会を結成しました。ご本殿をはじめ諸施設の修復、鎮守の杜の育成、境内の整備事業を目的としています。奉賛会結成後、氏子や崇敬者から真心こもるご浄財が寄せられ、そのお陰で昨年、収蔵庫が完成しました。

 今年は枚岡の神様がお祀りされて2680年という目出度い年を迎えたので、これを記念して今春、二の鳥居の新築と、斎館の修復並びに増築工事に着手しました。近鉄線の枚岡駅を出ると、すぐ境内があり、その正面に二の鳥居が建っています。昭和9年と54年に建て替えられ、38年経過して根腐れが激しくなり、又々建て替えを余儀なくされ、この度完成いたしました。尾鷲の檜で、柱の直径は75㎝、総高は7,4mです。一方斎館は昭和12年に、貞明皇太后さまがご親拝の折に、御休息された建物で、80年が経過して損傷が著しく、大がかりな修復工事を行い、かつての立派な佇まいに蘇りました。

 去る9月に両建造物の竣工清祓式を斎行し、氏子らが新築された木の香も芳しい鳥居の通り初めをしました。思えば長い年月その時代々々に遭遇した神職が、修復や造営を重ねて、その神社の歴史や伝統を支えてきました。今回これら一連の事業に従事出来たことは、感慨も一入で、幸せを感じているところです。来年は愈々ご本殿の修復工事が始まります。
                             宮司 中 東  弘



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宮司よりひとこと



                  柏槙が取り持つご縁

枚岡神社の神前には幹回り6,5mの柏槙(びゃくしん)があります。カンヤマトイワレビコノミコト(後の神武天皇)が日本の平国(建国)を祈念して、枚岡山の山頂、神津嶽に天児屋根命をお祀りした際に、柏槙をお手植えされました。白雉元年(650)に麓に御殿を建てた際、この柏槙の枝を神前に挿し木した、と伝えられています。かつてこの柏槙は樹高が20余mあり、当社の歴史を物語るご神木として、氏子の人々から信仰され、親しまれてきました。昭和13年には大阪府の天然記念物に指定されましたが、昭和36年の第2室戸台風の被害にあって、今は地上3mの幹しか残っていない状態で、真に残念な限りです。

佐賀市諸富町の新北神社に、徐福がお手植えされたといわれる、樹齢2200年の立派なご神木の柏槙があります。徐福は中国の『史記』によると、「秦の始皇帝から不老不死の仙薬を持ち帰るよう命じられ、童男童女三千 五穀の種 百工(技術者)を連れ、蓬莱の国を目指した」とあります。蓬莱の国とは日本のこと。佐賀県の有明海にやって来て、水稲をはじめ弥生の新しい文化を広められました。今から2200年前の話です。40余年前に吉野ケ里遺跡が発掘され、膨大な弥生遺跡が見つかりました。これが徐福の年代と合致し、彼が残した文化だろう、と話題になりました。

徐福伝説は全国20余箇所にあり、徐福が日本の文化に大きく貢献されたことが伺われます。この徐福お手植えの柏槙を、実生から大事に育てた苗を、枚岡神社に献木、という話が持ち上がっています。神武東征と建国。水稲をはじめ弥生の文化を広めた徐福。柏槙の奉納を通じて古代のロマンが大きく膨らんでいます。
                       宮司 中 東  弘


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明日 二の鳥居、斎館竣工祭



本日、御鎮座2680年記念神津嶽本宮例祭を滞りなくご奉仕申し上げました。

明日、9月17日(日)午前10時より二の鳥居・斎館竣工祭を執り行います。
拝殿にて祭典を行い、引き続き二の鳥居前で新しくなった鳥居の清祓いを行った後、通り初め式を行います。
まず、夫婦三代でご参列の皆様より順に、氏子総代、崇敬会、敬神婦人会、氏子青年会、工事関係者、一般参列者の皆様に通り初めをしていただきます。その後、参道広場まで進みましたら次に斎館の清祓いを行う予定です。
しかしながら、台風18号の接近による天候悪化の場合は、通り初め式中止の可能性がありますのでご了承ください。








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御鎮座2680年 神津嶽本宮例祭



本日、9月16日は神津嶽本宮例祭です。本来ですと神津嶽にて神事を行うのですが、本日は雨天の為、御本社拝殿にて執り行います。どうぞご参列ください。

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宮司よりひとこと



                    鹿と自然の営み

 鹿は大人しい動物ですが、時として野生を発揮します。毎年春になると雄鹿は柔らかい袋角が伸びて、秋には立派な角に成長します。この時期は雄の発情期で、雌の獲得に向けて縄張り争いが起こります。体重が120キロもある雄同士の激しい戦いに巻き込まれたら、人間はひとたまりもありません。強い雄鹿は雌鹿を100頭以上も抱えています。これによって、より強い子孫が生れる自然界の仕組みなのです。

 雄鹿による事故多発を見かねて、寛文年間に鹿の角切りが行われるようになりました。秋になると伸びきった角は固まって、神経も血管も止まり、切っても痛くない10月に角切りが行われます。毎年300頭近くが切られて、鹿園から外へ出されます。一年でもう一つ危険な季節は、雌鹿の出産期である5月、6月です。毎年200頭余のバンビーが生れます。この時に子鹿に何気なく近づくと、雌鹿は母性本能が強いために襲ってきます。前足の一撃は強烈で、とても危険です。これらの注意さえしておれば、奈良公園は鹿と人間が共存している、真に長閑な「世界の楽園」でもあるのです。

 この豊かな自然が維持されて行くには、それなりの自然の仕組みがあるのです。鹿が常食としている芝生は「生産者」でもあります。それを食む鹿は「消費者」と言えます。消費者の出した糞はフンコロガシというコガネムシが食べて、より小さな糞となり、それを微生物<バクテリア>が分解して土の肥料となり、それによって芝生が元気に生育するのです。この生産と消費と分解があって自然界はうまく循環しており、その目に見えない微生物のお陰によって、私たちは生かされているのです。
                                宮司 中 東  弘


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宮司よりひとこと

                        

                      春日の神鹿

 春日大社の境内は御蓋山(みかさやま)を含めて30万坪。その一角に「飛火野(とびひの)」という芝生の丘陵があります。万葉の昔、乙女たちが若菜を摘み、官人たちが打毬を楽しんだ所で、烽火(のろし)を上げて合図をしていたところから、この名がついています。この辺りで芝生を食んでいる群れ鹿の光景は実に長閑で、万葉の昔を偲ばせてくれます。

 奈良の鹿は神鹿と呼ばれて、大切にされてきました。奈良に都が出来た時に、都の守護神として、春日大社が創建され、藤原氏が深く信仰していた常陸の国の鹿島神宮から、武瓶槌神(たけみかづちのかみ)をお迎えしました。この神様が鹿に乗って来られたところから、春日の神の使いとして、長い間崇められてきたのです。因みに春日大社の神様はこの外に、香取神宮の経津主神と枚岡神社の天児屋根命、比売神の四柱です。

 戦中戦後の食料難には、密猟が頻繁に行われ、79頭にまで激減しました。この危機を乗り越えるために国に申請して、天然記念物の指定を受けました。これを機に年々増加の一途をたどり、1400頭を超えて久しい年月が過ぎています。鹿が過剰となると、餌を求めて春日山原生林にまで進入するようになりました。冬になれば鹿の餌である芝生が枯れるので、鹿たちは立ち上がって木の葉を食べます。それで奈良公園の森の木立は、地上から180㎝は枝葉がなく、見通しの良い特殊な林相になっているのです。

 明治以前まで狼がいて、過度な増殖が抑えられていたのですが、それもいなくなり、加えて観光客から貰う鹿せんべいのお陰で栄養が行きわたり、数が増えて自然のバランスが崩れつつあるのです。
                         宮司 中 東  弘


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夏休み「子供ひらおか塾」開催のお知らせ



本年も、毎年恒例の「夏休み子供ひらおか塾」を開催いたします。
日時は、平成29年7月24日(月)午前10時〜午後3時(予定)です。

産経新聞社ウェーブ産経主催。参加ご希望の方は、ハガキかFAXでお申込ください。
はがき…〒556-8660(住所不要) ウェーブ産経「ひらおか塾」係
FAX…06-6633-0281
お問合せ…産経新聞社ウェーブ産経 TEL06-6633-9087(10:00〜17:00土日祝休)

どうぞご参加ください。 


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宮司よりひとこと



                 遠方からやって来た巫女さん

 緋の袴をつけた巫女(みこ)は未婚の女性で、神楽や結婚式の奉仕等、神職の補助的な仕事をしています。現在は美しい舞をご覧いただいて、神様のおもてなしをしているのですが、太古は神様と交信をする重要な役目をしていました。鈴や榊を持って踊るうちに神憑りして、神の声を政治に取り入れていたのが、祭政一致の時代です。今も沖縄をはじめ各地で、神様と交信するシャーマン的な女性がいますが、太古はそれが当たり前だったのです。

 戦後の高学歴化に伴い、中学から高校卒の巫女が増え、そして今では大学卒が通常となりました。大学出はしっかりしているのですが、働く年数が短くなってきます。ところがこのたび高卒の巫女がわが社に来ることになりました。当社の巫女研修を初級、中級、上級と受ける中で、すっかり気に入り、是非とも奉仕したい、神道を通じて自分の内なる魂を磨きたい、勉強したい、という気持ちが高まって、遥々と鹿児島からやって来たのです。

 神様に対する最高のおもてなしが、神社の祭りです。美味しいご馳走を供え、感謝の美しい祝詞を奏上し、美しい舞をご覧いただくことが、おもてなしに繋がります。このおもてなしの心と、凛とした姿を身につけるには、まず心を磨き、舞の習得のほかに、立ち居振る舞い、歩き方、背筋を伸ばした所作、時処以に応じた拝礼の角度や緩急、間合い、節度、注目等々を稽古しなくてはなりません。月日を重ねて行くうちに所作が美しくなり、また目に見えない心を体に表現することが出来るのです。 彼女に対する期待が大きければ大きいほど、先輩たちの指導も厳しくなり、本人の並々ならぬ努力が必要となるのです。
                      宮司 中 東  弘




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明日「平國祭」



明日、5月21日(日)午前九時より平國祭(くにむけのみまつり)を斎行いたします。※諸事情により、祭典開始時間が例年より1時間早くなります。
枚岡神社の創祀にかかわる重要なお祭りです。どうぞご参列ください。




平國の矛


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二の鳥居解体作業終える


平成29年5月16日、17日の両日で二の鳥居解体作業が終わりました。
















5月16日(火)解体作業。前回、氏子崇敬者の皆様のご奉賛により、昭和54年建替工事が行われることとなり、同年9月に竣工されて以来38年間聖域を守り続けた二の鳥居は一時姿を消すこととなりました。












5月17日の本日、大型トラックに積まれて奈良県の作業場へと運ばれて行きました。

9月中旬竣工予定です。御鎮座2680年大祭の記念事業として竣工祭を執り行う見込みです。それまでしばらくの間、氏子崇敬者の皆様には何かとご迷惑をお掛けいたしますがご了承いただきまして、竣工を楽しみにお待ちいただければ幸いに存じます。





斎館南棟では、屋根の瓦葺作業が進められています。


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