goo blog サービス終了のお知らせ 

korou's Column

2024.5.1 音楽ブログとして再スタート。

「Yシャツ」「引っ越せない」 ~小田さくら考察~

2018-04-07 | J-POP

小田さくらのことはいつも気になっている。

いまだに松浦亜弥を尊敬し目標にしている健気なアイドル。

また、そう思うにふさわしい「歌う才能」にあふれた人。

最初にその存在、歌唱力をyoutubeの映像で知ったとき

まだ彼女は10代前半だったが

十分その才能は感じられた。

そのときから数年が経ち

いまやモーニング娘。の中心的存在になりつつあるが

実際のところ、あの将来性に満ちた歌唱力は

今どうなのだろうか?

 

以下

今現在確認できるyoutubeの映像で

”おださく”の最近の歌唱をチェックしてみることにする。

やはり目標が亜弥さんということだから

亜弥さんが歌った曲で確認することにする。

(それにしても、いまだに亜弥さんの曲を歌ってくれるのには

 亜弥ファンとしては”ありがとう”と言うべきだろう。

 ”おださく”のファンは、当然ながら亜弥さんの後期の曲など

 知る由もないのだから、彼女が歌うことによって

 それらの曲たちに新しい生命が吹き込まれ、聴く人の記憶に

 新しく刻まれることになる)

 

まず「部屋とYシャツと私」から。

これは、亜弥さんを先に聴くか、さくらちゃんを先に聴くかで

印象が変わってくる。

小田さくらを先に聴くと

どうしても

後から聴く亜弥さんの上手さが際立ってしまう。

先に亜弥さんを聴いて

後からさくらちゃんを聴くほうが

小田さくらの才能が正しく見えてくるように思う。

まずは、もはや紹介するまでもない亜弥さんの名唱から。

https://www.youtube.com/watch?v=7USV1xFVFLI

 

これに対して

(多分17歳の)小田さくらの歌唱がこれ。

小田さくら 『部屋とYシャツと私』 (さくらのしらべ5)

 

歌い出しこそ

明らかに10代の歌手っぽい薄い感じがして

一瞬がっかりするものの

よくよく聴いてみると

10代の歌手らしからぬ丁寧さがあって

細かいニュアンスもきちんと歌い分けられているのに気づく。

聴き込んでいくうちに

この曲にはもともとメルヘンチックなところがいっぱいあるのに

亜弥さんの大人の歌唱を何度も聴いたせいで

そのことを忘れてしまっていたことにも気づく。

いろいろな意味で

これは小田さくらの「Yシャツ」であり

これはこれで優れた歌唱であることは間違いない。

特に、細かいニュアンスを歌い分けられるということが

近年増えている「いかにも上手く聴こえる歌手」とは

一線を画す美点に思えた。

まだまだ、小田さくらからは目を離せない。

 

もう1曲、「引越せない気持ち」も見逃せない歌唱だ。

これは、松浦亜弥ディスコグラフィーでも書いたように

亜弥さんの歌唱にイマイチ合わない曲なのだが

それでも、亜弥さんは

”ダブルレインボウ・ツアー”のライブ

熱っぽく歌ってくれたし

マニアックライブ3では

もはや原曲を超えた解釈、イメージで

この曲の新しい魅力を引き出してくれている。

 

では、小田さくらはどうだろう?

いやはや、私は驚いてしまった。

特に最後のあたり。

 

小田さくら 『引越せない気持ち』 さくらのしらべ6

 

この曲に関する限り

小田さくらは松浦亜弥を超えてしまった?

そう思う人が居ても不思議はないだろう。

この曲の曲想に最も合致した歌いっぷりと言える。

作曲者はこういう風に歌って欲しかったのではないかと

思えるほどピッタリだ、

3分50秒あたりから徐々に取り憑かれたかのように勢いを増していった歌唱は

とにかく素晴らしい。

”ダブルレインボウ”ツアーの亜弥さんの熱唱ですら

この迫力には負けるだろう。

(とはいえ

 マニアックライブ3の亜弥さんの歌唱は

 この曲の本質を巧みに避けながら

 違う美しさを発掘した職人的歌唱なので

 それはそれで凄いことだと思う。

 ただ、この曲の本質を突いた歌唱となれば

 小田さくらのほうが上回っているかもしれない)

 

というわけで

やはり、小田さくらからは目が離せない。

まだまだ上手くなるような予感がする。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春爛漫、松浦亜弥 | トップ | メモワール ~薬師丸ひろ子~ »

コメントを投稿

J-POP」カテゴリの最新記事