今日、犬を買った。
これは、衝動買いではない。
昨日、昆虫ウォーター』(カブトムシやクワガタムシの幼虫ヨウの栄養剤のようなもの)を探してあちこち行ってみた。
真夏には置いてあった所にも、もう涼しくなってきたためだろう、置いてはいないのだ。
近所の心当たりの場所を回って見つからなかったので、以前新聞広告でカブトムシを売っていると出ていたちょっと遠くの大きなペットショップに行ってみた。
そこは、ペットショップなので、仔犬や仔猫が沢山いる。
いつ見ても血統書つきのいくばかりで「どれも高いなぁ」と思っていた。
今回探しきた目的のブツどころか、そこのペットショップにはカブトムシや
クワガタムシに関するものはひとつも置いていなかった。
自分が店内をあちこち探している間、いつものようにカミさんと子供達は
犬や猫を見てかわいいかわいいと楽しそうにしていた。
自分は、犬や猫をよく見ないようにしている。
∵ 自分もほしくなってしまうからだ。
昨日も、いつものとおりどんな種類がどれくらいの値段で売られているのかな、
位に思いながら流すように見ていた。
すると、その中の一匹が、自分を追いかけて狭いスペースの端から端までヨチヨチ歩いて来たのが見えた。
少し見てみると、尻尾を振って自分の顔を見ている。
「かわいいな」
と思ったが、その場はすぐに離れた。
すると、その子犬が鳴いている声が聞こえてきた。
まさか、自分のことを探しているのではないだろう(思い込みが激しすぎる)
とおもっていたが、なかなか泣き止まないので、その犬のところへ行ってみると、
なんと、自分を見つけて尻尾を振ってこっちにくるではないか。
もう、こうなると自分にはこの犬が「僕のことを買ってつれて帰って」と
言っているようにも見えてきた。
自分の子供を呼んで抱っこしながら「この犬かわいいよ」と言って見せて
あげると子供ではなく自分の顔を見ているみたいに見えた。
その日はふざけて「じゃぁ、この仔を買うか」
などと言ったが、それは本心でもあった。
帰りの車の中で、子供たちも欲しいと騒ぎ出してしまった。
しかし
まだ子供たちが小さくて世話できないから飼えない。
と言うように話して、いつものように我慢させようとした。
カミさんも自分も結婚前はそれぞれの実家で犬を飼っていた経験はある。
自分たちが飼っていた時のことをいろいろ話して、
子供たちが大きくなってからだと、部活やら何やらで世話をする
時間がなくなってきてしまう。
子供の友達の家でも犬を飼っている所は結構ある。
今頃から飼っても大丈夫だろう。
という話になった。
帰宅途中に、デパートによって犬を飼う為にはどんなことをやらなければ
いけないのかなどが書かれている、子供でも分かるような簡単な本を選んで
買って帰った。
子供達は帰宅後、その本を一生懸命読んでいた。
今日、もう一度、子供たちに
犬を飼う=命を大切にする
と言うことを説明し(どれだけ理解しているかな....)、もし、その犬が
売れていなかったら抱っこさせてもらって考えようと言うことで
そのペットショップへ出かけた。
幸か不幸か、その犬はまだいた。
今日はおなかを上にして眠っていた。
昨日買った本には仔犬が寝ている時は起こしちゃいけないと書いてあったので
起きるのをじっと待っていた。
目覚めて、自分が顔を近づけるとまた自分の顔を見て尻尾を振ってくれた。
犬は目が悪いので、自分のかけている眼鏡がキラキラして興味を惹かれている
だけかもしれないとカミさんと話して、眼鏡を取って自分とはケースの
反対方向へもって言ってみると、一瞬眼鏡を追いそうになったが、やはり
自分の顔を見ていたのだ。
店員に、抱っこしたいと言ってその犬を出してもらい自分やカミさんが抱っこ
してみた。
まだ本当に軽くて、とても暖かい。
下の子も恐る恐る抱っこできた。
上の子は怖がっていたが、
「抱っこできなかったら飼えないよ」
と言うと、彼女なりに勇気を出して抱っこすることができた。
ということで飼う事に決めたが、昨日予防注射を受けたばっかりなので
環境を大きく変化させない方がいいと言うことで、犬の引き取りは来週に
することにした。
今日はゲージ(柵)やもろもろの室内で買うために必要な道具を買い、
車に乗せて帰った。
来週からは本当に大変になる。
帰りに、
「服はまたユニクロに逆戻りだなぁ」
と言うと、カミさんは
「ユニクロで買えると思ってんの?」
だって。
ちなみに、『昆虫ウォーター』は本を買ったデパートにあったので、
こっちは土曜日のうちに買うことができた。
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