普段使いしているクレカのカード番号が変更されたため、新しいカードが送付されてきた。しばらくは今までのカードも使えるらしいが、インフラ料金の支払いをこのカードで行っているため、新しい番号への変更手続が面倒くさい。一個ずつ変更方法を確認したところ、そのほとんどがWEB上で出来る事が分かり、思いの外スムーズに進める事ができた。以前は往復ハガキに必要事項を記入して返送していたから便利な時代になった。ただ、新規も変更も同じフォームから進めて良いのか不安だったのでいちいちオペレーターに電話で確認しなければならなかった。変更の場合も、以前のカード情報が上書きされる形らしいので全く問題なかったのだが、入力フォームにその文言を一言添えて貰えれば、オペレーターに余計な応対をさせずに済んだ。どうせ通話内容が録音されるなら、こういった部分を少しずつ改良してスタッフの手間を減らして欲しいと思った。
日本に限った話ではないが、運送業や医療、介護といったエッセンシャルワーカーは、社会に必要とされる仕事にも関わらず、業務負荷が高い割に低賃金の場合が多い。知的労働か肉体労働かと問われたら後者の部分が強い面もあるが、昨今の人手不足で業務量がパンパンになってくると、効率良く業務をこなす事も考えなければならず、必然的に知的労働も問われ、知的な肉体労働が強いられる。こういう人々の業務負荷をどれだけ軽くできるかが肝だと思うし、そのための技術開発が今後の日本経済の伸びしろだと思っている。
昨今はどこもかしこも機械化が進められ、現場スタッフが使いづらい端末を持たされて逆に業務効率が下がる職種も多いと聞く。かつては端末の実践投入後に開発チームが現場入りし、実態を把握しながら細かい改善を積み重ねて改良されていたのに、最近はそうした技術改善が追い付いていない。今は次々と新製品が作られる風潮が続いているが、以前は一つの製品を開発したら、時間を掛けて現場が使いやすいように改良していなかったか。
身近な例で言うと、小売店はセルフレジだらけになったが、これによって操作が分からず精算に時間が掛かったり、万引きや精算漏れも増え、操作説明や万引き対策等で現場スタッフの負荷が逆に増えている。レジ打ちは慣れたスタッフがこなし、精算だけをセルフ化する方がよほど現場の効率も上がり負荷も減る。ただ機械さえ導入すれば業務効率が上がるわけじゃない。業界のトップが現場の実情や苦労を知らないとこうなる。それがエッセンシャルワーカー分野に増えている。