月~火曜は学校教育について書いています。今回は、11月に行われた学習発表会の児童公開日で行った指導について書きます。
児童公開日1日目は土日の連休明けだった事もあり、朝から子供たちは落ち着かない感じでした。ここで色々と注意を与えても、左耳から右耳に抜けてしまいそうです。
でも、もう廊下に整列する時間です。残り時間は、せいぜい3分。どうするか考え、子供たちに指示を出しました。
「目を閉じて、口も閉じて、手は膝の上に置きなさい」
子供たちの中に「?」の表情の子がいたので、全く同じ指示を再度出しました。時々出している指示なので、再度の指示後は全員が指示通りにします。
教室に沈黙の時間が訪れました。廊下から体育館へ、他学年の子が移動する音が聞こえてきますが、教室内は何の音も聞こえません。頑張って1分間は、そうしていたでしょうか。
「落ち着きましたか。では、廊下に並びましょう」
整列の指示を出すと、子供たちは動き出しました。机や椅子をガタガタさせる音は少なく、いつもより早い整列です。移動もスムーズでしたし、何より、会場に入ってからも静かに座っていました。
翌日は児童公開日2日目です。この日は前日よりは落ち着いている雰囲気だったので、沈黙の時間は取らず、廊下に整列するよう指示を出しました。どうなるかと思いましたが、整列するのは早いですし、会場内でも真っ直ぐに整列しています。子供たちの成長を感じました。
もちろん、どちらの日も教室に戻ってから子供たちを褒めました。「素早く並びなさい」とか「真っ直ぐ並びなさい」とか「静かにしなさい」と言わなくても、自分たちで考えて行動できていた点を…です。
ここまで半年以上、地道に指導を積み重ねてきました。B級教師なので、毎日毎日少しずつの積み重ねです。それが、11月になって少しずつ実を結び始めた感じです。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。