エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

笑いと泣きの塩梅が良い『悪役令嬢レベル99』

2024-08-01 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛の日。今回は、ラノベもコミックも面白い作品を紹介します。
 今回紹介するのは、七夕さとり先生の『悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~』です。
 前世は日本人女性だった主人公は、前世で好きだった乙女ゲームの悪役令嬢ユミエラ・ドルクネスに転生します。しかも、このユミエラ、ゲームでラスボスである魔王を倒すと登場する、裏ボス設定のあるキャラでした。
 普通のラノベですと主人公は断罪されないよう努力するのですが、ユミエラは前世と同じ黒髪に黒い目で生まれており、御丁寧に、この世界では「黒=悪」と言う差別が定着しています。そのため、生まれた時から周囲に「悪の存在」認定されて恐れられており、そもそも断罪されない事が難しい状況となっています。
 しかも、ユミエラに転生した主人公…ちょっと、いや、かなり天然で世間の価値判断からズレています。そのため、幼少の頃からレベル上げに力を入れてしまい、魔王よりも強い、レベル99にまで到達してしまうのです。さて、平穏な生活を望む主人公ユミエラは、果たして平穏を手に入れる事が出来るのか…。
 以上、概略を書けば予想出来る通り、この作品はコメディです。天然でズレているユミエラが、真面目に善良に頑張った結果、様々な事件を引き起こしてしまう…と言うのが基本的な流れです。
 漫画家の大和和紀先生が、「当人は真面目に頑張った事が、ちょっとズレていた時、笑いが生まれる」…と言う様な事を、何かの漫画の中で仰っていました(確か、『ハイヒールCOP』だった様な…)。正に、その通りの内容で、当然、とても面白いです。
 それが物語のクライマックスでは一転。びっくりする様なシリアス展開が…。
 全体の割合で言うと、コメディ、コメディ、コメディ、コメディ…コメディ、シリアス、コメディって展開です。最後はコメディで終わるのでホッと一安心ですが、クライマックスのシリアス展開によって、作品全体がぐぐっと引き締まる感じがします。松竹新喜劇などで多かった、「笑いと泣き」の塩梅が良い作品って感じでしょうか。
 この作品、コミカライズもされている他、令和6年にはアニメ化もされました。私はラノベとコミックしか読んでませんが、どちらも同じくらい面白かったです。ラノベは、すっきりしていて読みやすく、コミックは、細部が詳しくなっていて楽しく読めました。

 ところで、令和6年7月29・30日のブログに「いいね」などをいただきました。いつも、どうも、ありがとうございます。とても嬉しいです!
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。


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