エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

察しが悪いのはワザと

2024-05-21 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、子供への対応…と言うか、子供との関わり方について書きます。
 最近の子供たちは、大人に「してもらう」事に慣れています。だから、何かをしてほしいと言う気持ちを伝えてきません。
 例えば、給食時間にスプーンを落としてしまったとします。すると、私の横にやって来て言うのです。「先生、スプーン落としました」と。
 ここで、察しの良い大人である教師は、ついついやってしまいます。新しいスプーンを手渡しながら、「はい、これと取り替えてね」と。
 私も、そんな事をしていた時期がありました。
 でも、ある時、思ったのです。「こうやって察し良く対応すればする程、子供たちは対応してもらう事に慣れて、自分から考えて行動できなくなるのではないか?」と。
 そう考えてから私は、「察しの悪い大人」になる事にしました。
 先程の例で言えば、私の横に子供がやって来て、「先生、スプーン落としました」と言ったとします。私は、「あら、それは大変ですね」と、にこやかに答えて…終わりです。その後は、自分の給食を食べ続けます。
 多くの子供は困った顔をします…が、私は給食を食べ続けます。やがて、子供は言います。「先生、新しいスプーンと取り替えてください」と。
 そう言われたら、にこやかに笑いながら私は言います。「スプーンを取り替えてほしいんですね。そう言ってくれると、先生に何をしてほしいか分かります。(新しいスプーンを手渡しながら)はい、どうぞ」と。
 こう言う地味な対応を根気よく続ける事…これが、ほんの少しずつですが、子供たちを成長させると思います。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 嘘くさい物語でノート指導・後編 | トップ | 羊蹄山山頂へ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

教育」カテゴリの最新記事