2019ジャパンカップクリテリウム(UCI公認) 10月19日(土)15:40~
会場:宇都宮市大通り周回コース
距離:38.25km(2.25x17周・パレードラン2周+レース15周)
出場選手:木村圭佑、湊諒、一丸尚伍、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶
ジャパンカップクリテリウムが、10月19日、宇都宮市大通りで開催された。ジャパンカップサイクルロードレースの前哨戦として2010年に始まったクリテリウムも今年で10年目。宇都宮の市街地を舞台に数々の熱戦が繰り広げられ、沿道を埋め尽くす観客を魅了してきた。先日の台風19号では大通りも一部浸水したが、懸命な復旧作業により、無事にレースは開催。心配された雨も昼ごろには上がり、コースはドライコンディションとなった。
今年は、世界最高峰のUCIワールドチーム5チームを含む全22チーム118選手が出場。シマノレーシングはスプリンターの黒枝咲哉を中心に海外の強豪に挑む。全日本チャンピオンの入部正太朗は明日20日のロードレースを見据えて欠場し、代わって一丸尚伍が出走した。
高校生によるホープフルクリテリウム、今年初開催となった女子選手によるジャパンカップウィメンズクリテリウム、ガールズケイリンが行われた後、出場選手らがパレードランに登場。シマノレーシングの選手たちも、沿道の声援に笑顔で手を振って応えた。
レースがスタートすると、序盤からワールドチーム勢がハイペースのレースを展開。前半、積極的に動いていたチーム・ユンボ・ヴィズマからニールソン・パウレスが集団から飛び出す。ここに代わる代わる海外勢が合流し、激しいアタック合戦が続いた。今年のツール・ド・フランス総合3位のステーフェン・クライスヴァイク(チーム・ユンボ・ヴィズマ)が抜け出す場面もあったが、集団はトレック・セガフレード、バーレーン・メリダなどがコントロール。タイム差を広げさせないまま、周回を重ねていく。シマノレーシングは黒枝、木村圭佑、中井唯晶らが集団前方に位置取り、レースを進めていった。
しかし、9周目に集団落車が発生。シマノレーシングは黒枝、湊諒、横山航太らが巻き込まれる。特に黒枝は右肩、右太もものジャージが破けるほどのダメージを負っていた。
レースはいったん中断となり、残り5周で再開。シマノレーシングの選手も全員、再スタートを切った。畑中勇介(チーム右京)、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)ら国内勢がアタックを試みるが、別府史之(トレック・セガフレード)、新城幸也(バーレーン・メリダ)がチームメイトのために集団をけん引し、逃げを封じ込める。シマノレーシングは落車を免れた中井が、最後の争いに加わろうと集団前方の位置をキープし続ける。
最後は集団ゴールスプリント勝負となり、ハンドルを投げ合う僅差の争いを制したエドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード)がクリテリウム10年目のウィナーとなった。中井はスプリント争いに加われず、34位でフィニッシュした。
明日20日は、宇都宮市森林公園でジャパンカップサイクルロードレースが開催。シマノレーシングは落車でダメージを負った選手がいるものの、持てる力をふり絞って戦いに挑む。
■コメント 中井唯晶 「集団内がカオスで危なくて前の方が安全かなと思ったけど、そしたら幸い落車を免れることができた。咲哉さんが落車したのを聞いて、僕一人で戦うしかなかった。最後1周半のコーナーを先頭で曲がっていい位置にいたんですが、最後はダメでしたね」
■リザルト <2019ジャパンカップクリテリウム>
1 エドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード)13'33"
2 ソンニ・コルブレッリ(バーレーン・メリダ)st
3 ブレントン・ジョーンズ(デルコ・マルセイユ・プロヴァンス)st
4 ポン・ユエンタン(リュブリャナ・グスト・サンティック)st
5 孫崎 大樹(チームブリヂストンサイクリング)st
6 クインテン・カービー(ワイルドライフ・ジェネレーション・プロサイクリング)st
7 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン)st
8 沢田 桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)st
9 ティモシー・ガイ(リュブリャナ・グスト・サンティック)st
10 バトゥハン・オズギュル(チーム・サプラ・サイクリング)st
34 中井唯晶(シマノレーシング)st
40 一丸尚伍(シマノレーシング)st
82 木村圭佑(シマノレーシング)+35″
110 横山航太(シマノレーシング)+2'49" DNF
湊諒(シマノレーシング) DNF
黒枝咲哉(シマノレーシング)
クリテリウム動画https://youtu.be/bKdUxQ7Hq7E
Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)