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【Report】ジャパンカップサイクルロードレース 入部正太朗が粘りの走りでUCIポイント獲得

2019年10月21日 | レースリポート・動画

2019ジャパンカップサイクルロードレース(UCIアジアツアー1.HC)
10月20日(日)
会場:宇都宮市森林公園周回コース
距離:10.3kmx10周=144.2km
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

アジア最高峰のワンデーレース、ジャパンカップサイクルロードレースが10月20日、宇都宮市森林公園周回コースで開催された。本場ヨーロッパなどで活躍する海外選手を国内選手が迎え撃つジャパンカップ。近年は海外チームのモチベーションが高く、レースは激しさを増していっており、名物・古賀志林道の上りを含めアップダウンの続くコースでは数々の名勝負が繰り広げられてきた。

今年はグランツールやクラシックレースなどで好成績を残してきたUCIワールドチーム5チームを含む、120選手が出場。先日の台風19号でコースの一部に土砂崩れがあったものの、関係者による復旧作業のおかげでレースは予定通り開催され、8万2000人の観客が詰めかけた。

▲台風の影響が残るが多くの観客が詰めかけた会場でレースがスタート Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)

シマノレーシングは、前日のクリテリウムで湊諒、横山航太、黒枝咲哉が集団落車に巻き込まれた。3人は体に痛みは残っているもののもスタートラインに並ぶことを選択し、チームとして全日本チャンピオンの入部正太朗を中心に戦いに挑んでいく。

前日のクリテリウム同様、レースは序盤からワールドチーム勢が積極的でハイペースのアタック合戦を仕掛ける。この動きで集団はいくつかに分裂し、シマノレーシングの中井唯晶も後ろの集団に取り残される。

2周目にフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が飛び出し、ここに他の選手たちが合流して8人の逃げが形成。この中には今年のツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを一時着たジューリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)をはじめ、ワールドチーム5チームがそれぞれ選手を送り込んだほか、2年前のジャパンカップ覇者マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)らも含まれる強力な先頭集団となった。

メイン集団は宇都宮ブリッツェン、チームブリヂストンサイクリング、チーム右京、そしてシマノレーシングも加わって国内チームを中心にけん引。1~2分のタイム差でコントロールする。しかし、シマノレーシングからは横山、黒枝、湊と前日の落車に巻き込まれた3人がレース中盤までに脱落。その中で、入部とキャプテン木村圭佑はメイン集団の後方にくらいついて、後半の勝負に備えた、

残り4周になると逃げ集団、メイン集団ともにペースが上がり、レースは振り出しに。先頭集団は20数人となり、入部はその後方の20数人の追走集団に入る。一方、木村は残り3周で遅れを取り始める。

先頭では、チーム・ユンボ・ヴィスマが連続攻撃。今年のツール・ド・フランス総合3位のステーフェン・クライスヴァイクをはじめ、セップ・クース、ニールセン・パウエルスが代わる代わるアタックを見せる。しかし、ラスト2周の古賀志林道でバウケ・モレマ(トレック・セガフレード)とマイケル・ウッズ(EFエデュケーションファースト)がアタックし、新たに先頭に躍り出る。2人は後続との差をどんどん開いて、最終周回に突入。最後はこの両雄一騎打ちのゴールスプリントとなり、モレマがトップでゴールに飛び込んだ。先週、イタリアのクラシックレース、イル・ロンバルディアを制したばかりのモレマは2015年以来のジャパンカップ2勝目となった。

粘りの走りを続けた入部は、UCIポイント圏内の40位でフィニッシュした。

▲入部は苦戦しながらも粘り強い走りでUCIポイントを獲得 Photo:Tatsuya Mitsuishi (OCN)
 


■コメント
入部正太朗
「目標にしていた結果には程遠いかたちに終わった。前半から位置取りに気をつけていたけど、例年と違う速い展開でかなり体力の消耗も早かった。ラスト4周でユンボ・ヴィスマの選手が隊列を組み始めたので、この周にペースが上がるのは察知できたけど、その周にオールアウトしてしまって後ろのグループに留まることになった。その中でもこのジャージを着ているので少しでも上の順位を目指して走ろうと思ったけど、最終周回でも脚をつったりして、力不足以外の何物でもない。受け入れて、次につなげていきたい」


■リザルト
<2019ジャパンカップサイクルロードレース>
1 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)3:41'13"
2 マイケル・ウッズ(EFエデュケーション・ファースト)+0'01"
3 ディオン・スミス(ミッチェルトン・スコット)+0'44
4 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)+0'44"
5 セップ・クース(チーム・ユンボ・ヴィスマ)+0'44"
6 中根 英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+0'52"
7 ニールソン・パウレス(チーム・ユンボ・ヴィスマ)+2'09"
8 ロバートゥ・ヘーシンク(チーム・ユンボ・ヴィスマ)+2'09"
9 ケニー・モリー(ワロニー・ブリュッセル)+2'31
10 オールイス・アルベルト・アウラール・サナブリア(マトリックスパワータグ)+2'31"

40 入部正太朗(シマノレーシング)+11'03"
DNF 木村圭佑(シマノレーシング)
DNF 湊諒(シマノレーシング)
DNF 中井唯晶(シマノレーシング)
DNF 横山航太(シマノレーシング)
DNF 黒枝咲哉(シマノレーシング)
 
動画
■2019ジャパンカップサイクルロードレース インタビュー
https://youtu.be/ULJj2v6iOVU
Photo&Text&Movie:Tatsuya Mitsuishi (OCN)
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