津城寛文・匡徹の徒然草Shiloh's Blog

時事問題や世間話その他に関して雑感を記し、著書その他の宣伝、関係者への連絡も載せています。

集中と分散

2024年05月14日 | 日記
 スマホが普及して、一人一台(以上)を持つ時代になってきて、機能も雪だるま式に膨らんでいます。

 もともとは携帯電話ですから、電話がまず第一の機能でした。他方、その少し前からでしたか、ポケットベルという端末があって、呼び出しができ、短いメッセージもやりとりできたと思います。友人の外科医は、このポケベルをもっていて、病院からの急な呼び出しをいつでも受けられるようにしていました。携帯電話は、メールができるようになり、iモードによって、インターネット検索ができるようになりました。

 ここまでは私も使っていますが、その後の機能、「お財布ケータイ」「モバイルスイカ」「カード(クレジット、キャッシュ)」などは、使う気になりません。まして免許証や保険証、ましてまして、悪だくみ絡みのマイナンバーカードとつなぐ気はしません。もし強制されたら、携帯電話も解約しようと思うくらいです。

 分散したいのは、スマホが1台使えなくなったら、何もできなくなるからです。ちょっとした経験として、パスモとクレジットカードを一体化していて、どっちかが使えなくなって、片方も不自由になったことがありました。分けていれば、片方がだめでも、もう片方は使えますので、これをきっかけに、カードをもとどおり、分離しました。

 資金運用の世界では、ポートフォリオというスタイルが普通です。預貯金、不動産、株式くらいが普通でしょうか。普通の人でも、FXをやる人が増えてきました。このところの為替相場の変動で、大儲け(あるいは大損)をした人も多いでしょう。

 かくいう私も、資産家の友人の入れ知恵で、40代のころ、株を数年やったことがあります。成果は、200万円くらい利益がでて、400万円くらい損失がでました。「儲かった分だけ、損をする」という格言を、高い授業料を払って学んだわけです。知人のほうは、1億儲かって、2億損した(2億儲かって、4億損した?)そうで、桁が2つ違いますが、これも法則どおりでした。一応、分散投資していましが、株式市場全体の動きからは逃れられません。

 日本人は預貯金に偏りがちだというので、「投資へ」と政府が煽っていますが、いくらお人好しの国民でも、「政府が大声で勧めることに碌なことはない」と骨身にしみていますので、大多数は、インフレで目減りしても、雀の涙の預貯金と、雀の目くそほどの年金で、渇いた雑巾を絞るように、爪に火をともすように、暮らしています。政府がそそのかすのは、ハイリスク・ローリターンで、万一リターンが多くても、今度は税金や社会保障費(という第二の税金)で抜かれますので、どっちにしても、国民はリスクだけ大きくなり、「骨折り損のくたびれ儲け」となることにきまっています。

 もう少し言うと、こんな国に集中しないで各国に分散すること、さらに言うと、各国も似たようなものですから、この世に集中しないで、「あの世」に分散することが、より安全なポートフォリオになります。東京一極集中と同様、中央集権国家と同様、この世だけに集中するのは、むしろ時代遅れではないでしょうか。南無三宝。
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