風の便り

心の赴くままに、人生の営みを綴る。

貴方は人の話を真剣に聞けますか?

2016年04月27日 02時40分09秒 | 考え・行動するヒント
講演内容がいいと言っただけではわからないので、もう一つも、まとめてみました。

【聴く姿勢】 澤村直樹 NHKラジオ第2から

傾聴とは
良い聴き方ー暖かく共感的。
先ずは受け止めの言葉から。
アクティブリスニングー聞くことは積極的に、態度は控えめに。
話し手モードではなく、聞き手モードに。
聴くということで相手に思い遣りの心を伝える。

⭐︎まず会話を受け止める言葉から始めるということが大切。
相手の言葉を肯定的に受け止める。
うんうん、そうそう、そうだったのかー頷き
なるほど、わかるよ、それはたいへんでしたねー共感
「そ」から始める受け止めの言葉。
分かりやすく優しいことば。
聴=耳+目と心
+目は素直の直の異体字

質問攻めにすることではない。
断定したり、決めつけたりしない。
しなくてはならない否定というものもあるが、しなくていい否定を沢山してしまっているのが実際。

夫婦の会話の例
なぜ喧嘩になるか
・人はノーと言われるとイエスと言わせたくなる心理を発動させるー承認欲求、防衛機制と呼ばれる。
仕事の愚痴に、仕事だから仕方ないでしょう、の言葉が返ってくる。
ー存在の否定として反応してしまう。心に余裕がない。
どうしてそんな言い方するんだ。君に仕事のたいへんさはわからないだろう。
貴方だって私のたいへんさをわからないでしょう。もっと優しくしてくれればなどなど。
←先ずは受け止めの言葉から始め、言いたいことは二言目にすることで意図せぬ言い争いを避けられる。
・自分の気持ちが十分受け止められれば相手も受け止める様になるー好意の返報性。
・受け止められることによって自分も受けとめやすくなるー受容体験による変化。

言い合う関係から、聴きあう関係に。
客観的事実より、まず個人的実感を肯定的に受け止める。
相手の気持ちになってみる。それから、自分の気持ちを言ってみる、ということ。

患者との関係の例
最近眠れないんです。
そうですか、眠れないのは辛いですよね。
と共感を前提にして、事実を伝える。昨夜はぐっすり眠むれていたようですよ、とか。

但し、相手との間にパラパラ、モラハラ、DVがある場合はこの様な受け止め型の対応は妥当しないことに注意。不健全な関係をより強固にすることになるだけだから。





マネジメントについて

2016年04月27日 02時30分02秒 | 考え・行動するヒント
講演内容、少しまとめてみました。

【人を動かす・マネジメントの基礎理論】
海老原嗣生 NHKラジオ第2から

やる気の研究ーハーズバーグ
内発的動機と外部誘因
やる気の要因の色々
⑴a.ラーメン作りが生き甲斐ー内発的動機
⑵b.夜の街で高級クラブで働く高級ブランド好きでお金が欲しいー外部誘因
⑶c.人柄もよく定時に帰り、自由時間を楽しむー外部誘因
⑷d.研究職 論文好きー内発的動機
内発的動機か外部誘因か、他にも応用可能
何故サッカーが好きか
どうして彼女が好きか

二要因論
衛生要因:ないと文句をいうが、あっても仕事が楽しくなるわけではない。休暇、育休、残業削減など。ー会社はもち出しとなる。

満足要因:それがあれば楽しい。達成感、承認欲求、自己実現など。ー会社も発展。

経済人仮説
報酬はつまらない苦悩的仕事の対価、代償と考える。単純肉体労働に対応。産業革命時に作り出された理論。

ホワイトカラー化にともなう労働観の変化。
工夫、努力、達成感、承認、成長感、
自己効力感、他者承認等からなる仕事自体がマズローの自己実現へと向かう。

人間科学の特殊性について
The thing/ about science --/ natural science --/ is/ that we can spin fantastic theories/ about the cosmos,/ and have complete confidence/ that the cosmos is completely indifferent/ to our theories.//
It's going to work/ the same damn way no matter/ what theories/ we have about the cosmos.//
But we do have to worry/ about the theories/ we have of human nature,/ because human nature will be changed by the theories/ we have/ that are designed to explain/ and help us understand human beings.//
(Barry Schwarts)

そこで、動機づけ理論・モチベーション理論が重要となる。
機会・目標管理、指導、評価、承認昇給昇進へと循環して発展させる好循環の仕組みを作る。

内発的動機
労働は楽しい、成長の対価、自己実現。
言い換えると、内容、成長、自己効力感等を得る。
学習すること
内容・目標、機会、承認、成長
工夫、効率、賞賛、昇給・昇進

現実に教えることが出来ているか?
支援の仕方を考える。
人を動かすマネッジメントの理論
目的、機会、的確な指導支援の与え方
内発的動機、高生産性、企業精神の合理性へという循環を作る。

動機付け理論によれば、
日本では評価、承認、昇給は査定でやっている。
しかし、目標管理、適確な指導・支援が欠けている。

そこで、2W2R三つのギリギリー大沢理論が生まれる。
これにより内発的動機、高生産性、企業精神の合理性のサークルの仕組みを作り、方法として流し込めば良い。

先ずは2W
何もできない人には手取り足取りで。
教えるという行為はwhatとwayからなる。
何をどうやってのこと。
単にwhatだけでなくwayでsolutionを与える。
2wを常識化することで社内中が成長。

次に2R
まず目的・理由reasonー自分で考え工夫することができるようになる。理由が工夫の入り口となる。
理由を教えその先の工夫して遊ぶを考えさせることにより、成長し、みんなが褒めてくれる、楽しいとなる。

最後のRの前提として
最適な機会の与え方を考える。
例えば、やる気元気なだけの彼を、
仕事のステージの変化にどう対応させるか?
3つのギリギリの目標を立てる
①出来るか出来ないかギリギリの目標。
易し過ぎても、難しすぎても駄目。
②活かし場を残す。得意領域を残す。
③逃げ場をなくす。
以上のような新たな場所の提供が妥当。

これに2つの見通しがつくとやる気が出て元気になる。
①横の見通し 分業で細分化、なんのためかわからない状態をなくす。他の部署が見えるようにする。支社に、各部署の合同研修良いとこを考えるとか。
②縦の見通し これからどうなるか、自分の先行き。

最後にスーパーなR
企画もプランニングも出来るようになる。
自立性を育てること。

指示の段階ーこれをやりなさいという明確な指示から徐々に。
pointーこれをやりなさい。
directionーこっちの方向。
object、goalー最終成果だけ決める。

いよいよ、本当に自由にさせる自立へのためのR。
rengeー自由空間を渡しそこで遊ばせる、自由空間を作る行為のこと。

課長が作る課の中のルール。課の中では社長のようなもの。
さあ、自由空間を作ってみよう。
これができれば貴方も経営者。


*これはまさしく他の教え方にも参考になる。そして学び方においてもしかり。




桜に思う

2016年04月23日 16時23分44秒 | 文芸
クーベルタンのオリンピックみたいですみません。クーさん、ダシにしてごめん。

花曇りみな人生を演じをり
地上には夢の名残の桜蘂
花の宴ひとり歩けば物思う
幾度目の胸の痛みか花は散る
魂の花ひとひらの散りにけり
生き惑う人の世こその桜かな
まぶたには昼の名残の桜かな
身に付けた花ひとひらが湯舟中
序破急と舞見せて行く花吹雪
鳥立てば一ひら浮かぶ花の酒
花の杜抜けて団子の三の酉
花の下清張ドラマ紡がれて
遅れ来て先去ぬ上司花の茣蓙
女子会のそばに茣蓙敷く花見かな
一ひらをノートに乗せて花篝
空を染めやがて地を染む桜かな
ほろほろと我が手の平に桜かな
花も無き屋根の下にて昼の酒
集い人迷い人あり桜愛ず
舞う春を揺るがしてゆく弓道場
待つ身には狂おしきもの恋に花
諸処の事語り尽くせよ花のもと
一分咲きまだよまだよの桜かな
空騒ぎ桜情報飛び交いて
再会の喜びに満つ花は八重
鳥居抜け氷川の森に桜満つ
妖艶の花付けたるや大古木
染め上げて尚静かなる花大樹
群蝶の舞うが如くに桜散る
川影に散りていずくへ花筏
待ちて酔い見て酔い去りて酔う桜
夜桜や月下いよいよ狂おしき
散り際を忘れて我も残花なり
花冷えも楽しからずや肩を寄せ
満開の花を夢見て枕する
日が昇りけふひとときの花の宴
美しくただひたすらに風に花

なぜこんなに駄句ばかり並べるのでしょうか。やはりヘボだからでしょうが、ヘタレの優しさばかりで、厳しさと潔さがないのでしょう。しょうもない自己分析でした。


ラジオで学ぼう

2016年04月23日 15時57分51秒 | 考え・行動するヒント
久々の更新です。

NHKラジオの「人を動かす・マネジメントの基礎理論」 海老原嗣生 が面白いので、再度youtubeで聴いてしまった。こんな風に育てられ、育てて来たら仕事も楽しかったろうと思う。返す返すも残念無念。

ついでに、「聴き上手のレッスン/人間関係を良くするヒントー まずは受け止めるの言葉から」 澤村直樹も心に沁みた。講師の夫婦の会話の例は、はまさしく我々にぴったり当てはまる。簡単な話だが、無意識の傾向なので、人に指摘されないと自分ではわからないものなのだ。

ラジオもいい番組が沢山ある。とても得した気分だ。澤村直樹さんの話、次回もある。ちなみに、24日午前6時45分からNHK第二から。

ついでだから、今日の朝日のbeの悩みのるつぼ、美輪さんの回答。成る程こういう風に回答は出すものだと感心。その人の悩みにそって応えるということの意味を教わりました。勿論、私の世界観や人生の読み解き方は違います。身の上相談とは、そういう話ではないのです。