風の便り

心の赴くままに、人生の営みを綴る。

一人遊びの俳句です

2015年04月08日 01時43分39秒 | 文芸
無聊慰む寝ながら俳句です。

はらからと愛でることなき今日の梅
同胞の逝きしあとなる梅の香や
駘蕩の美空たゆたふ飛行音
早春の学舎に響く声澄みて
声弾む集団登校春の朝
諸々を溶かして流る雪解川
何やらにまた虚しゅうて浅き春
啓蟄や事を焦らす眠りかな
時折の囀りを聞く窓の外
メンバーも少なくなるや春巡り
春祭り一人歩きの頼りなさ
金色の波くねらして鴨の陣
咳ひとつゆっくりとして春浅し
この街は何を孕んで着膨れん
春の風少女の髪の香を連れて
秋暮れてあん饅を手の帰宅路
赤い傘人待つ時雨井の頭
一夜過ぎ手にする固き桜餅
桜餅食べ柏餅のこと思う
春の野の夢を頼りに午睡かな
吸い物に我が庭の柚子立ち香る
福袋一年一度の運試し
じいちゃんにあげると五色の雛あられ
雪街の酒場通りの轍踏む