♪ジッコ・ワールドの住人たち♪ 某漫画家のあれこれ

某漫画家の日常の一コマ☆プライベート☆旅日記☆が主の備忘録☆

前原作品のめざすもの

2023-10-09 | 前原と漫画と思い出ぽろぽろ

 

人が破滅に向かう話より

人間の幸福とは何かを追求し

読者に夢と希望を与えるものを

全身の力を振り絞って

作り続けていきたいと思う

 

 

作家 宮本輝さんの言葉です。

激しく同意したので,

私の座右の銘のファイルに保存してあります。

 

 

 

 

私の場合、

全身の力を振り絞ってはいたけれど、

不器用な私は、〆切という魔物にうまく対応できず、

いつも不本意な作品を出し続けるしかなかったですが…。

 

10年前_____、

自分が本当に描きたいものを、

納得がいくまで時間をかけて、

よし!これなら大丈夫。と、合格点が出せたものだけを、

読者に届けたい。

そんな思いから、個人出版が可能な電子書籍・キンドルの世界に

飛び込んでみました。

右も左もわからないまま、ただがむしゃらに進むしかなかった。

道なき道を手探りで、何度も躓いては転びながら。

 

初めての電子書籍『BGMはいらない①』が発売されてから

来年の春でちょうど10年を迎えます。

 

ここまで来て後ろを振り返ると、

ようやく道らしきものが見えています。

 

*********************************

 

久しぶりに、先が読みたくてたまらない本に出会えました。

石井妙子さんの『おそめ』

 

綿密でこまやかな取材の数々と膨大な資料の山。

それらに裏付けされたが故の、的を得た心理描写と情景描写が

登場人物に命を吹き込んでいる。

長い歳月をかけて、それこそ命を削るようにして書かれた作品。

まさに作家魂を見せられた思い。

 

ああ、いまでもこういう書き方をする人がいるのね。と、

こういう本に出会えると嬉しくて心が躍ります。

 

私も見習いたいです。

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