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チャイ語な日々

完全に途切れてしまった中国語学習を再開したい45歳の日常。

マイ・バック・ページ感想

2011年06月02日 | 映画

   MyBackPageパンフ
           <マイ・バック・ページのパンフ>

人生、色々迷うことがあり、
こういう時は気分転換だ!と
映画を観て来た。

マイ・バック・ページ。
時代背景は、1969年から1972年がメイン。
主人公は新聞社に勤める青年記者。
その新聞社に学生運動組織の幹部を名乗る学生が接触してくる。

ジャーナリストとしての有り方に悩む主人公と、
「“本物”になりたい」と足掻く運動家の学生。

先輩記者は「あいつは偽者だ」とすぐ見抜くが、
まだ歳若い主人公は、運動への共感とスクープへの期待から深入りしすぎて、
結局、警察に引っ張られ、会社も辞める破目になる。

全体として面白かったけど、
なぜか妙に現実感がなかったというか、
「この時代の若者って熱いなあ」と
ちょっと離れた感覚で観ていました。

それとも、ああいうふうに若者が政治に興味を持つのが、
正常な国の状態なのかな。
まあ、とはいっても、実際あの時代でも
全部の若者があんなに熱かったわけではないと思うけど。
「ノルウェイの森」も同時代の話だし。

でも、確か、私が学生の時も、大学の門の横に、
「ヘルメットと棍棒の持込禁止」と書いたプレートがあった。
初めてそのプレートに気が付いた時は、
おお、古い時代の名残りがこんなところに、と珍しい気がした。

うーん、まだ観て日が経ってないので、
感想がよくこなれていないというか、
頭のなかで感想の断片がうまく統合できない。
  


奇迹愛情物語

2011年02月06日 | 映画

   ウルトラミラクルラブストーリー
        <ウルトラミラクルラブストーリー>

昨年末に観た「ノルウェイの森」で、
松山ケンイチという俳優さんを初めて認識し(名前ぐらいは知ってたけど)、
この人の出てる他の映画も観たいなー、と思って、
「ウルトラミラクルラブストーリー」(2009年公開 横浜聡子監督)を
DVDで観た。

「奇迹愛情物語」(ウルトラミラクルラブストーリー)

観終わって第一の感想は、

すげー、松ケン、すげえええー。

ストーリー自体は、ラストがよく分からなくて「え?なんで???」と思ったが、
よく分からないことを差し引いても、松山ケンイチの演技がスゴイ。

自分でストーリー説明しろ、と言われると難しいので、
Yahooの映画紹介を引用させていただくと、

   「青森で農業を営みながら一人で暮らす水木陽人(松山ケンイチ)は、
    やることなすことすべてが常識外れな町の変わり者。
    ある日陽人は、訳あって東京からやって来た神泉町子(麻生久美子)に一目ぼれする。
    恋を知らない陽人にとっての生まれて初めての恋は、
    常識を超えた奇跡のような出来事を次々に呼び起こす。」

この「やることなすことすべてが常識外れな町の変わり者」というのがほんとにすごくて、
一箇所にじっとしていられなくて、とにかくやたら動き回る。わめく。走る。
落ち着きのない子どもがそのまま大人になったような感じ。

主人公の陽人は、いわゆるADHD(多動性障害)なのかな、と思った。
それを演技でやっているわけですが、演技に見えない。
で、セリフもバリバリ青森の言葉だし。
(でも、観た後で知ったんですが、松山ケンイチは出身が青森なんですねー)

うーわー、この俳優さんはこういう演技もできるんだなー、
やっぱ売れてる人は、容姿だけじゃないんだなー、と
しみじみ思いました。
   

しかし、やっぱりラストの意味が分かんない。


Nuo威的森林…その1

2010年12月14日 | 映画

   ノルウェイの森パンフ
          <ノルウェイの森パンフレット>

映画「ノルウェイの森」を観てきた。

「挪威的森林」(ノルウェイの森)

邦画だし平日だし、どうせ人少ないだろー、と思って、
上映時間近くに行ったら、とんでもない、けっこうな入りで、
スクリーン近くの見上げるような席しかなかった。
   

それはともかく。
映画は、思っていたよりもずっと面白かった。
そもそも、砥峰高原がどういうふうに映画の中に使われているのかが見たくて、
観に行ったのだが、他にも思いがけず、以前、東京に住んでいた時に
親しんでいた場所がいくつか出てきて、懐かしく、楽しめた。
   

あと、セリフが、小説の中ではすごく不自然だけど、
あれ、映画ではどうなっているんだろう、やっぱりあのままなのかなー、と
その点にも興味があったが、登場人物たちが皆優しい口調で話すので、
意外にも、むしろ映像のほうが受け入れやすかった。
   

以前、村上春樹著の原作を読んだことがあるが、
今回、映画を観て、やっぱりイメージと違うところもあったけれども
(直子とか。なんか、ああいうイメージじゃなかったんだけど。
じゃあ、他にどの女優さんが良かったのかと言われたら思いつかないんだけど)、
本を読んだ時には気に留めず読み落としていた部分が、映画の中では
繊細に映像化されていて(風景とか。登場人物のセリフ以外の所作とか)、
ああ、こういう感じかー、と気づいたり。

ストーリーは何とも、若く、もどかしく、切ない話だ。

映画の中で、最後の最後の部分に違和感。
ワタナベがミドリに電話して、ミドリが「今どこにいるの?」と聞くシーン。
受話器を握るミドリの表情は、柔らかくて嬉しそうですらある感じ。
でも、小説では、表情についての描写は無かったような気がするけど、
間の取り方で、もっと何か冷静というか、じっと何かを考えているような
感情を抑えたような感じではなかったか?

もう一回、本を読み返そうかな。
   
後日、本を読み返した感想(Nuo威的森林…その2)