詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

シナリオ風小説「潮騒」第12回

2010年11月27日 | 小説「潮騒」
最終節 ~そして再び海へ

沙羅は、駿との電話を切ったあと、二人の思い出の海に一人できていた。

初めて二人できたときのように、まだ、夏前だったので、人は誰もいなかった。

「Summer days」~オリジナルポエム~

月の明かりがさびしい夜に 一人涙流す
時計の針が今日の終わりゆっくり告げる夏の日
去年の夏は二人一緒だったのに でも今年の夏は・・・・

Memory of summer days 夏の日差しの中一人
去年と同じ海岸通り一人で歩く
I miss you


足元寄せる小さな 波に あの日を想い出す
あなたの優しさ あなたの言葉 あなたの笑顔
去年の夏は二人きりだった でも今年の夏は・・・・
Memory of summer days 夏の黄昏の中一人
去年と同じ夕陽を一人 涙で見つめて
I miss you・・・・・

この詩には、あのあと、駿が曲をつけてくれた。それを口ずさみながら、沙羅は、しゃがみこみ泣いた。泣きつづけた。体中の水分が全部なくなってしまうかのように。
波の音だけが響いていた。
このまま、一緒海の泡として消えてしまいたかった。

沙羅「王子様の愛を受けられなかった人魚姫は、約束どおり、海の泡と消えてしまった・・・
私も・・・・・できれば・・・・・でもそんなことをすれば駿に迷惑がかかる。小百合さんが傷つく・・・
だめ・・・できない」




「セピア色の想いで」 (オリジナルポエム)


潮騒に耳を傾け 遠くを見つめる貴方と
隣の貴方のぬくもりを感じて眠る私
すべては、今は面影として私の心に
映っている

青い海を 月の光が 白く染める

もう2度とは 会えない貴方 涙は 海より青くって

Don't say good bye 出会いは突然で

Please love me again さよならも突然で

あたたかい貴方の腕の中で 哀しみも溶けたらいいのにね



二人の想いで 時を隔てて セピア色に変わる

一つの道が 二つに別れ もう2度と交じわらず

Don't leave me alone 二人の愛は海より深く

Please kiss me again 二人の別れは波より速く

涙は哀色に黄昏れて  想い出は 彼方へ 流されて・・・

沙羅「なぜなぜ・・・・人は他人のことをこんなに愛することができるの。彼を失っただけなのに、私の心の中の柱がなくなってしまったみたい。私はこれから何を頼りに生きていけばいいの。
駿・・・・こんな結末を迎えるならばあなたになんて出会いたくなかった」



「失われた愛」オリジナルポエム

出逢ったあの頃にもどりたくて
受話器をとってボタンを押す・・・

それなのに貴方の声を聞くのがこわくて
つながる前に切ってしまう・・・

今あなたの傍にいる人は誰?
私とは、似ていない笑顔の素敵な人?

Ah 失われた愛を求めて 砕けた想い出拾い集めても

もうひとつのハートの形をした あなたの心が見つからない


あの頃は二人の歯車 永遠に回り続けるって信じていたのに

こんなにも早くさびついてしまうなんて・・・・



沙羅は一人で、海岸線を歩きながら、ゆっくりと駿との思い出を思い出していた。

砕け散った心、終わってしまった恋

最後に、岡田先輩に一通のメールと最後のポエムを贈った

沙羅(岡田先輩へ  いろいろとご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。一身上の都合により、本日をもって退部させていただきたいと思います。最後のポエムをお送りいたします。
もし、お気に召すようであれば次号の同人誌に掲載してください。)






「水色MEDICINE」(オリジナルポエム)

恋を忘れる薬をください・・・

今日は、ひとさじ・・・
明日は、ふたさじ・・・

いつになれば忘れられるの?

あの日のあなたのささやきも あの日のあなたの微笑みも

メールのようにDELETEできたらいいのにね・・・・


心の傷は誰にも見えない

あなたの代わりは誰もなれない・・・・


恋を忘れる薬をください・・・
今日は1錠  明日は2錠

別れがいつかくるならば
いっそ出会わなければよかったのに

想い出詰まった携帯電話

いっそ海にながしてしまおうか・・・

私の心の苦しみも

一緒に流してくれるように・・・・


恋を忘れる薬をください

今日はひとつぶ
あしたはふたつぶ

いくつのめば忘れられるの。。。。。

涙色した
水色 MEDICINE

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。