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新月のサソリ

空想・幻想・詩・たまにリアル。
孤独に沈みたい。光に癒やされたい。
ふと浮かぶ思い。そんな色々。
(主・ひつじ)

はてな と note

2025-05-31 02:10:00 | weblog

こちらの過去記事を修正したので、はてなnoteにインポートした記事にも修正を施してみました。

gooで記事を書く時は、PCのメモ帳機能を使って書いたものを全コピして貼っていたのですが、はてなでは行間がおかしくなってしまいました。何をどうしても直らないので、HTMLの下書きに切り替え、別の記事と見比べながらコードを書き換え、やっとうまくいきました。
コピペの投稿で、毎回こんな修正をしなくてはいけないのなら、それはちょっと面倒だなあ。「メモ帳」がダメなのかしら。なんにしてもやり方を変えなくては。

noteでも若干おかしくなりましたが、改行をやり直したらうまく表示されました。が、noteの方はインポートした記事の画像がどこにあるのかわからない。リンクを確認すると、ちゃんとnoteに移行はできている。
設定の「画像」の項目ページを見ると「アップロードした画像」となっているので、公開すれば見れるのかな? でもすでにプロフィールなどの公開している画像も、ない。どこへ行った~

どちらも慣れるまで、というか、わかるまで、四苦八苦しそうです。
一応はてなの体裁は整いました。
はあ。


こーゆー日記を書く日が来るなんてねー。




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ブログ引っ越し先の検討

2025-05-25 01:40:00 | weblog

gooブログ終了のお知らせからひと月以上経ちまして、皆さんどんどん移行を進める中、自分もそれなりに準備をしているのですが、移行先の候補として当初は情報提供くださる方々のブログを有り難く読みあさり、ほぼ、はてなブログにしようかなあ、と考えアカウントを作っていろいろ設定をするうち、下記の項目が引っかかりました。

【自分のブログを読んだ読者が記事の一部を選択したとき、引用しやすくなるようにする】
という旨のチェックボックスがあるのです。

引用ありきのサイトなのか・・・。ざわ・・。
もちろん間違った引用を防ぐための、先回りのツールなのだろうとは思う(使ってないのでどういう感じなのかわからない)。規約なども「飛べば」読めるようになっている。だけど、うーん。ざわざわ・・。
チェックボックスを外し、いや、外さない方がいいのか? と迷う。ざわざわざわ・・・。

gooブログを始めるにあたっては、初記事を載せる前に、しつこいほど「著作権」についての注意勧告が表示された。だから比較的安心して投稿だけに専念できたのですが。

gooブロク終了の通達の少し前から、もうひとつ別のサイトで、こことは違う形の投稿をしようかな、と考えていました。gooにも慣れてきたし7月で一年になるので、それを機にとのんびり構えていたのが、終了となると、新しい場所をふたつ作って同時進行するのはハードだなあ、どうしようかなあ、とグズグズ「note」にもアカウントを作ったりして。
noteは創作系の投稿を応援するというテーマが掲げられており、著作権云々は当たり前に守られるべく運営をされている。これは心強い。

一応、はてなnoteに、これまでのデータは移行したけれど、noteでの問題は、インポートした記事は全部下書きとして(過去投稿日時も)保存されるのですが、それをアップする際、アップした現在の日時になってしまい、有料版でないとその日時変更は不可だそうで。意味ないじゃん的な。
はてなに、これまでの記事を置いて、noteは新しく一から始めるか、有料お試しに入って期間中に全記事の日時を変更しながらアップして、note一本でやっていくか。
取り敢えずgooを閉じるまでは、はてなは自分だけ閲覧できる設定にして、温存しております。

引っ越しは現実でも仮想空間でも面倒な作業ですねえ。
またお知らせします。
長々と失礼いたしました。



05.31 追記・note公開日付→アップした日ではなく、インポートした日の日付になるようです。新しく書いたものは下書きの日付か公開の日付かまだよくわかってません。




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月が赤くそこにあった

2025-05-19 00:05:00 | Short Short

「ふっ」とくちびるを尖らせて吹きかけた息は、ゆらりと大きく炎を揺らしはしたものの、吹き消すほどではなかった。
泥を這う迷路の闇は眼を閉じた眩暈に似ていて、向かっている先が夜なのか朝なのかさえわからず、日々の些末な不安など大したことではなかった。
月が赤く染まっていく。まるで消えない炎を映し私を嘲笑うように、上弦を過ぎ膨らみかけた月が赤く、そこにあった。

 ・・・

誰もいない原野をひとりで歩いていた。平原は彼方まで続き、その先に暮れていくオレンジの玉が自分の魂みたいに思えた。沢山の中にいることの虚しさや寂しさを散々味わった。それでも僕はそこから離れられずに、自分の呼吸が浅く細くなっていくことからも目を逸らし続けた。
刻々と色を変え、沈んでいく空の残り火のような光を名残り惜しく見ていたけれど、本当は苦しかったんだ。僕が僕であるための大切なものが消えていくようで、苦しかった。

 ・・・

遠くから見るとその藤棚はモザイクの建造物のようで、近づくにつれ、広く高く、そして圧倒的な精気の匂いを放っていた。花を分けしばらく進むと、たわわに咲き垂れる花の下に仰向けに寝転ぶ彼を見つけた。私は薄紫に染まる彼を蝋燭の灯りで照らした。
体を起こして僕が振り返ると、彼女の後ろには蝋燭の炎を映したような月が、揺れる藤の向こうにチラチラと見え隠れし、彼女を見守っていた。
彼が手招きをして私を呼び寄せ、並んで座る。ふたりで垂れそぼる薄紫の花を見上げた。淡く紫が照り、ひとひら、ふたひら、あちらこちらで、降る。

「今日、僕のオレンジの魂を見送ったんだ」
ぼんやりと彼は宙につぶやく。
「え、それじゃあ追いかけなくちゃ」
驚いたように彼女が僕を見る。
「いいんだ。もう沈んでしまったから」とうに諦めたような口ぶりだった。
「大丈夫。追いかけましょう」眼差しも淡く、けれど小さな炎が宿った。

私は蝋燭の火をさっきよりも強く吹いた。白い煙がするりと昇り私たちの行く先をさした。月が赤くそこにあった。彼女が立ち上がり、僕の手を強く引いた。

月が落としたアレスの馬でふたり夜を駆けのぼる。石碑に刻む文字は決めた。虚しさも寂しさも連れて行こう。瞬きはしない。カオスの沼に落ちてゆく闇の向こうに滾る泉を、あの月が教えてくれる。
遥か眼下に薄紫の天泣が夜を仄かに染めていた。




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約束

2025-05-16 01:20:00 | Short Short

真っ暗な浜辺から見ると、街の灯りが一列に並んで見えて、その上空で夜があまりそこには降りたくないような、曖昧な色合いで漂っていた。

ああ、あの街は夜を知らないんだなあ、ともう一度空へ視線を移すと、曖昧なその夜空で薄く人工的な虹がまるく、丁度お見舞いのフルーツの盛り合わせなんかの籠の取手のようにかかって、ぼくの街の両端を捕まえていた。

海と空の境も見えない暗い水平線の向こうに、なにがあるのかまだ知らなかった頃と、世界を見てしまった今と、どちらが幸せなのだろう。
まだ見ぬものを求める心はとても瑞々しくて、なにも知らない頃の方が自由で希望があったのでは、とこの頃よく思う。
ずっと同じリズムだった波が引いた。

夕方いつものあのヤドカリは浅瀬に隠れて夜を過ごすつもりだったのに、ほくの眼を覗き込んだ彼は、何でもないことのようにぼくに言ったんだ。とんがった貝のお尻をツンと空に向けて。
「きみの落っことした夢は、ボクが拾ってきっと戻って来るよ。ボクがきみを自由にしてあげる」
砂浜に浅く残した彼の軌跡がぐねぐねと伸び、波打ち際で波がザッと平たく砂を均してヤドカリをさらった。
そんな夜もあった。もうずいぶん遠い。
ぼくは街の灯りを、曖昧な夜と同じくらい曖昧な眼差しで見つめ、あの日のヤドカリを思った。
街はぼくの夢を欲しがっている。いつか、もしまたここで彼と逢えたなら、あの街はぼくを放してくれるだろうか。

風が凪いだ。
寄せる波に光る浜辺をゆっくりと近づいてくるものに、ぼくはまだ、気づかないでいた。





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