今こうして感じる 膝の上のわずかな重み。
手のひらに伝わるやわらかな温かさ。
ゆっくりと上下する 小さな腹。
そんなものを わたしは信じる。
テーブルに連れてきた クリーム色とピンクのミニバラ。
ひっそりと光る ガラスの中の金魚。
電球の灯りを頼りとするポトス。
そんなものを わたしは信じる。
挽いたばかりのコーヒーから立ちのぼる香りや
お湯が元気に沸く音や
注がれたカップの熱さなど
そんなものを わたしは信じる。
早朝の庭の湿った空気と
この目に移る野山の変化と
犬と歩く地面の感触と
そんなものをわたしは信じる。
耳に直接届く音と
隔てるもののない絵と
この舌に拡がる味と
その場その時の 目の前の笑顔と
そんなものを わたしは信じる。
これら他愛のない
広すぎる世界の片隅にある
たったひとつの手の中の真実。
それだけを わたしは信じる。
そして
誰にも邪魔されることのない夢を
自由に思い描き
地の果て宇宙の果てまでも旅をし
あらゆる人と景色とに出会い
いつか静かに拡散し 消えていく。
そういう人で
わたしはありたい。
手のひらに伝わるやわらかな温かさ。
ゆっくりと上下する 小さな腹。
そんなものを わたしは信じる。
テーブルに連れてきた クリーム色とピンクのミニバラ。
ひっそりと光る ガラスの中の金魚。
電球の灯りを頼りとするポトス。
そんなものを わたしは信じる。
挽いたばかりのコーヒーから立ちのぼる香りや
お湯が元気に沸く音や
注がれたカップの熱さなど
そんなものを わたしは信じる。
早朝の庭の湿った空気と
この目に移る野山の変化と
犬と歩く地面の感触と
そんなものをわたしは信じる。
耳に直接届く音と
隔てるもののない絵と
この舌に拡がる味と
その場その時の 目の前の笑顔と
そんなものを わたしは信じる。
これら他愛のない
広すぎる世界の片隅にある
たったひとつの手の中の真実。
それだけを わたしは信じる。
そして
誰にも邪魔されることのない夢を
自由に思い描き
地の果て宇宙の果てまでも旅をし
あらゆる人と景色とに出会い
いつか静かに拡散し 消えていく。
そういう人で
わたしはありたい。