
季節の移り変わりは、気がつかないうちに変わっていくものです。
閉ざされた空間の中で生きている文吉にとって、外の世界はただ、まぶしいばかりです。
憧れににも似た感情で、自分に都合の良いことだけをイメージにして残していますが、現実の世界は少し違っているようです。
2011年05月15日(日)晴れ
04:20
起床。
昨日ほどではないけれど、やはり筋肉痛で左足が張っています。
ベッドの上でもみほぐしながら、ブログの下書きをします。
06:30
検温&血圧測定
血圧は上が120、下が72。少し低くないかい。
07:30
朝食の時間になりました。

献立で「・・・カレー味・・・」とあったので、期待していました。
実は文吉はカレー大好きなんです。
でも、でてきたのはかすかにカレーの匂いがする程度で、味付けはカレーとはほど遠いものでした。
辛くも酸っぱくもありません。でも、とりあえず完食します。

09:25
今日はリハビリがお休みなので、自主トレをちゃんとやることにします。
シャドーⅡ(松葉杖)を取り出すと、デジカメを首から下げて部屋をでます。
そのまま一階へ降りて行き、売店の横をとおります。
廊下のつきあたりにある扉を開くと、外の世界が待っています。
一歩外へ踏み出したときに、昨日の初老のおばさんがいました。
彼女は車椅子でここまで来ており、おいしそうに煙草を吸っていました。
「もう、歩けるんですか?」
「ちょっと、自主トレをしているんです」
おばさんに感心されながら、文吉の病院一周の旅がはじまりました。
時計回りに進んで行き、最初の角を曲がったところには、ツツジの垣根があります。
しかし、先日見たときと大きく違って、見るも無残な姿になっています。
花はほとんど落ちるか枯れるかしており、鮮やかだった薄紅が茶色くしぼんだ風船のようになっています。
本当に「花の命は短くて・・・」です。
先日の雨ですっかり変わったようです。
これが現実なんですね。文吉はだんだん浦島太郎化して、外の世界から取り残されていくような気がしました。
垣根の前をそのまま素通りして、次の角を曲がります。
ここからは道幅が狭い、「かべ伝いの道」になります。
人っ子ひとりいないこの直線路に、誰が置いたのかパイプ椅子が一脚ありました。
文吉はデジカメを動画撮影にセットして、パイプ椅子の上に置きます。
ここから向こうの端まで約20m。往復を録画します。
昨日、リハビリの先生に撮影してもらった時は、健康な足を先に出す歩き方でしたが、今日は怪我した足を先にだすやり方です。
実にスムーズに往復ができて、撮影終了。
これも非公開です。
次の角を曲がると、さらに狭くなったうえに、ビルの形状に合わせて小さなクランクがあります。
マンホールの蓋もあるので、足もとも注意が必要です。
しかし、こんなものは難なくクリアです。
向こうから、工事現場の人たち3名がやってきました。
二人は肩になにか道具箱みたいなものを担いでいます。
無理してつっこんでは接触事故が起きそうなので、文吉が一時停止して、相手が通り過ぎるのをやり過ごします。
3名は軽く頭を下げて、文吉に触れないようにわざと大回りしてよけてくれました。
こうして、文吉のソロツーリングは終了しました。
時計を見ると約16分かかったことが分かります。
途中で、撮影会をしたにもかかわらずこのタイムはなかなか優秀で、励みになります。
次は10分の壁を越えることができるかもしれません。
その次は5分を越えて、その次は3分です。
もし、そこまでできるようになったら、ロンドン・オリンピックも夢ではなくなるでしょう。
問題は何の種目にエントリーするかですね。
10:50
部屋に戻って、くつろいでいると、薬剤師のヒロPONさんの息子さんがあいさつに見えました。
今日は夜勤明けとのことで、これから帰るそうです。
本当にまじめで律義な好青年です。
11:45
昼食の時間になりました。

完食です。でも、写真は取り損ねました。
12:50
書きかけのブログの下書きを終わらせて、ブログにアップしたので、昼寝をします。
14:28
看護師さんに起こされて目を覚ましました。どうやら血圧を測るみたいです。
上が129、下が88。問題ありませんね。
まだ、夕食までは時間があるので、ブログの下書きを始めます。
いがいと今回はサラサラっと筆がはずんで、一気に書き上げてアップしました。
いつも筆の遅い文吉にとって、一日に二回のアップは久しぶりです。
18:05
夕食の時間です。

完食しました。

19:10
看護師さんにお願いして、シャワーの許可をもらいました。
今日は暑い一日でした。
おまけに外歩きもしたので、汗をかいていたので、シャワーで洗い流せて、スッキリしました。
シャワーのおかげで、足の筋肉痛もほとんど気にならないようになりました。
20:09
看護師さんが消灯のために部屋に来た時に、対面のおじさんが何やら話しかけています。
一度出て行った看護師さんが、血圧計を持って戻ってきました。
こんな時間に血圧測定なんて、意味不明の行動ですが、対面のおじさんの測定が済むと、文吉に話しかけてきます。
「文吉さんも血圧を気にしているから、測ってあげますね」
結果は上が128、下が84。しごくまともです。
消灯とともに就寝。
・・・つづく
**************************************************************************
「自分に何かできることはないか?」
もし、あなたが被災地の方々へ一言、励ましのメッセージを送りたいと思ったら
ここをクリックしてください。
きっとあなたの思いが届きます。
東北方面地震の被災者の方々へ心よりお悔やみ申し上げます
【文吉からのお願い】
バイク好きの人たちのブログランキングです。決して怪しいところではありません。
ここをクリックしてランキングを上げればより多くの方に見ていただく機会が増えると思います。
人気blogランキングへ
閉ざされた空間の中で生きている文吉にとって、外の世界はただ、まぶしいばかりです。
憧れににも似た感情で、自分に都合の良いことだけをイメージにして残していますが、現実の世界は少し違っているようです。
2011年05月15日(日)晴れ
04:20
起床。
昨日ほどではないけれど、やはり筋肉痛で左足が張っています。
ベッドの上でもみほぐしながら、ブログの下書きをします。
06:30
検温&血圧測定
血圧は上が120、下が72。少し低くないかい。
07:30
朝食の時間になりました。

献立で「・・・カレー味・・・」とあったので、期待していました。
実は文吉はカレー大好きなんです。
でも、でてきたのはかすかにカレーの匂いがする程度で、味付けはカレーとはほど遠いものでした。
辛くも酸っぱくもありません。でも、とりあえず完食します。

09:25
今日はリハビリがお休みなので、自主トレをちゃんとやることにします。
シャドーⅡ(松葉杖)を取り出すと、デジカメを首から下げて部屋をでます。
そのまま一階へ降りて行き、売店の横をとおります。
廊下のつきあたりにある扉を開くと、外の世界が待っています。
一歩外へ踏み出したときに、昨日の初老のおばさんがいました。
彼女は車椅子でここまで来ており、おいしそうに煙草を吸っていました。
「もう、歩けるんですか?」
「ちょっと、自主トレをしているんです」
おばさんに感心されながら、文吉の病院一周の旅がはじまりました。
時計回りに進んで行き、最初の角を曲がったところには、ツツジの垣根があります。
しかし、先日見たときと大きく違って、見るも無残な姿になっています。
花はほとんど落ちるか枯れるかしており、鮮やかだった薄紅が茶色くしぼんだ風船のようになっています。
本当に「花の命は短くて・・・」です。
先日の雨ですっかり変わったようです。
これが現実なんですね。文吉はだんだん浦島太郎化して、外の世界から取り残されていくような気がしました。
垣根の前をそのまま素通りして、次の角を曲がります。
ここからは道幅が狭い、「かべ伝いの道」になります。
人っ子ひとりいないこの直線路に、誰が置いたのかパイプ椅子が一脚ありました。
文吉はデジカメを動画撮影にセットして、パイプ椅子の上に置きます。
ここから向こうの端まで約20m。往復を録画します。
昨日、リハビリの先生に撮影してもらった時は、健康な足を先に出す歩き方でしたが、今日は怪我した足を先にだすやり方です。
実にスムーズに往復ができて、撮影終了。
これも非公開です。
次の角を曲がると、さらに狭くなったうえに、ビルの形状に合わせて小さなクランクがあります。
マンホールの蓋もあるので、足もとも注意が必要です。
しかし、こんなものは難なくクリアです。
向こうから、工事現場の人たち3名がやってきました。
二人は肩になにか道具箱みたいなものを担いでいます。
無理してつっこんでは接触事故が起きそうなので、文吉が一時停止して、相手が通り過ぎるのをやり過ごします。
3名は軽く頭を下げて、文吉に触れないようにわざと大回りしてよけてくれました。
こうして、文吉のソロツーリングは終了しました。
時計を見ると約16分かかったことが分かります。
途中で、撮影会をしたにもかかわらずこのタイムはなかなか優秀で、励みになります。
次は10分の壁を越えることができるかもしれません。
その次は5分を越えて、その次は3分です。
もし、そこまでできるようになったら、ロンドン・オリンピックも夢ではなくなるでしょう。
問題は何の種目にエントリーするかですね。
10:50
部屋に戻って、くつろいでいると、薬剤師のヒロPONさんの息子さんがあいさつに見えました。
今日は夜勤明けとのことで、これから帰るそうです。
本当にまじめで律義な好青年です。
11:45
昼食の時間になりました。

完食です。でも、写真は取り損ねました。
12:50
書きかけのブログの下書きを終わらせて、ブログにアップしたので、昼寝をします。
14:28
看護師さんに起こされて目を覚ましました。どうやら血圧を測るみたいです。
上が129、下が88。問題ありませんね。
まだ、夕食までは時間があるので、ブログの下書きを始めます。
いがいと今回はサラサラっと筆がはずんで、一気に書き上げてアップしました。
いつも筆の遅い文吉にとって、一日に二回のアップは久しぶりです。
18:05
夕食の時間です。

完食しました。

19:10
看護師さんにお願いして、シャワーの許可をもらいました。
今日は暑い一日でした。
おまけに外歩きもしたので、汗をかいていたので、シャワーで洗い流せて、スッキリしました。
シャワーのおかげで、足の筋肉痛もほとんど気にならないようになりました。
20:09
看護師さんが消灯のために部屋に来た時に、対面のおじさんが何やら話しかけています。
一度出て行った看護師さんが、血圧計を持って戻ってきました。
こんな時間に血圧測定なんて、意味不明の行動ですが、対面のおじさんの測定が済むと、文吉に話しかけてきます。
「文吉さんも血圧を気にしているから、測ってあげますね」
結果は上が128、下が84。しごくまともです。
消灯とともに就寝。
・・・つづく
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「自分に何かできることはないか?」
もし、あなたが被災地の方々へ一言、励ましのメッセージを送りたいと思ったら
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東北方面地震の被災者の方々へ心よりお悔やみ申し上げます
【文吉からのお願い】

バイク好きの人たちのブログランキングです。決して怪しいところではありません。
ここをクリックしてランキングを上げればより多くの方に見ていただく機会が増えると思います。
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リハビリ、お疲れ様。
至極、順調ですね。血圧も正常で、喜ばしい事です。
後は、気を抜いて転んだりして、つまらない怪我で、治療を遅らせないように。
それにしても、君らしくないね。
入院しているとはいえ、気持ちも考え方もネガティブですよ。
自分だけ世間から取り残されてるみたいな気になって、大袈裟なんだって。
何か、足の怪我より、心の病のほうが心配になってきたなあ。
な~んて、それも、大袈裟か。
家に戻れば気分も変わるだろうし、あと少し、頑張れ、がんばれ!
もう1ヶ月近くの入院なんですねぇ!
リハビリ頑張って下さいね。
また、近いウチに復活してツーリングに行って、日記の更新待ってます。
今回も一番乗り、なかなかいいペースで進んでいるじゃありませんか。
感心,感心。
さて、このときの文吉は自分がベッドに縛られている間に世の中がどんどん、変わっていき、おいてきぼりになる感が確かにありました。
でも、実際はそうでもなかったんですね。
文吉は世の中より数段先を行っている男ですから、やっと世の中が文吉に追いついてきているということだったんですね。
久しぶりですね。
お子さんは大きくなったことでしょうね。
今でもバイクは乗っているんでしょうか。
ふがいないことに文吉は事故で左足を骨折してしまいました。
ただいまリハビリ中です。
でも、夏ごろには復活してまたツーリングを続けていきますので、期待して待っていてください。
早く完治し、幹事会に帰還してほしいよ。 仲間の皆で待っているよ。
やまこうは、この12日長崎の雲仙に92歳の恩師を招き、
電子工学科37年卒の同級生と宴会をやった。
メンバーに、埼玉県上尾市から雲仙まで、ナナハンで軽~く駆けつけて来た剛の者がいた。
文吉君もこれにあやかり、元気なライダーの雄姿を取り戻してほしいものだ。
加油 加油 文吉!、hurray hurray 文吉!、플레이 플레이 文吉!、
フレーフレー 文吉!!!
それでは、又。
追記:あっそうだ、「もっちゃん」って良い友達ですね。
雲仙での同窓会楽しかったでしょうね。
それにしても、92歳の恩師というのもすごいですね。よくぞご健在でいらしたものです。
それから上尾在住のナナハンライダーさんもすごい。
文吉なら、途中で音をあげているでしょうね。根性無しですから。
上尾なら近いので、ご紹介いただいて一緒にツーリング行きたいものです。
語学堪能なやまこう先輩は流石ですね。
いろんな国の言葉で応援いただき、文吉励みになります。ありがとうございます。
でも、理解できたのは「フレーフレー 文吉」だけですけど、フレーって日本語なんですかね。
あっそうだついでにもっちゃんのこともほめていただき、ありがとうございます。