060602尻焼温泉キャンプツーリング＜その１＞

文吉にとって、一年で最低でも５回は訪れないと気がすまないところが「尻焼温泉」。ＧＷの時は洪水状態でガッカリだったけど、今回は満喫することができました。　新しい出会いあり、野宿ありで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
今回は長いので２回に分かれております。


２００６年６月２日（金）晴れ

リーマンライダー文吉は久しぶりに有給休暇を取ることが出来ました。しかも、木曜日にいきなり「明日休みます」宣言。職場の暖かい恨みのこもった視線を背に受けて有給休暇届をだしてきました。

　そんなわけで、この休みを無駄に過ごしてはバチがあたます。木曜の夜は２３時に寝たのに、２時には起きてしまいました。今日の天気予報とメールのチェック＆カキコをしてからツーリングの準備をして出発です。

03:36(12880)
ガソリン満タンでまだ薄暗い中出発。気温は思ったより寒くない。 今日は暑くなりそうだ。

03:42-04:16(12883)
ショップ99でお買物。食料品だけ11点1143円。

04:50(12895)
川越通過。空はかなり明るくなってきた。平日のため交通量も少なく、流れは快適。

05:13(12915)
関越自動車道「東松山IC」前に到着。
このまま下道で行くか、高速に乗るか判断に迷うところだが文吉は高速を選択した。理由はちょっと飛ばしたい気分になったから。

高速に乗るとメチャクチャ空いている。120～140Km/hで快適に走る。ほとんど第2車線を直線的に走ることが出来た。

05:35-05:57(12952)
上里SAで休憩。体が冷えてきて少し寒い。無料の熱いお茶を喉から流して温める。小腹がすいたのでアップルパイを食べる。

06:18(12982)
渋川伊香保IC到着。ここで関越を降りる。1500円。
17号→353号→中之条から145号

07:18(13032)
長野草津口駅前通過。「草津温泉に寄り道しようかな」という誘惑が頭の中で湧いてきたが、ハンドルを右に切って須川橋を渡る。目指すは六合村、尻焼温泉。

08:00(13051)
尻焼温泉到着。
この前の大雨で川の中のコケやゴミがきれいさっぱり流されて、ほんのり湯気を立てている。まるで文吉を招いているようだ。

荷物をバイクから川の湯へ運んだら、まずはテントの設営。今回は川の向こう岸に陣をはった。落石の心配が少しあったが、もう雪解け時期は過ぎたろうから大丈夫だろうと思う。

テントが出来上がると早速お風呂。先客が２名いたので「お早うございます」と挨拶する。これが大事。この一言で人間は警戒心を解いてくれる。

お湯に浸かると「熱い」。ここの温度は気まぐれで毎日変化する。それがまた自然で良い。

長野県小諸から着ていた青年とバイク談義に花が咲く。
彼のことをSHさんと命名する。小学6年と3年の二人のお子さんを持つ自動車部品メーカーに勤める中堅社員である。

バイクはＧＢ４００。そう聞いてもピンとこなかったが、「クラブマン」と聞いてなるほどと思った。彼は８０年代のバイクが好きで自分でも少しいじるらしい。

お湯の中で楽しい語らいをしていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。 11時近くになったのをしおに、風呂から上がって文吉はSHADOW７５０を駐車場に入れるために、SHさんは次の目的地に旅立つためにバイクを置いてあるところへ行った。

なるほど、良く手入れされている。とても20年以上前のバイクとは思えぬような輝きをはなっていた。では、気をつけて。

町営の無料駐車場には「テント、タープ等禁止」の立て札がたっていた。
ここの駐車場を利用する人はだいたい３つのパターンに別れる。
①近隣の旅館に宿泊する人
②日帰りで帰る人
③勝手に野宿する人

近隣の旅館や地元の人たちにとって一番厄介なのは③番なのは明白だ。
尻焼温泉には常連さんがたくさんいるので、宿代を浮かすために野宿する者も少なくない。文吉もその中の一人なわけです。 （2005年7月16日尻焼温泉ツーリング参照）

そんな連中が夜になると駐車場で宴会を始める。ここまでは良いが、中には他の客と小競り合いを始めたり、花火をしたりする者がいる。
これでは地元の人たちも怒りますよね。その結果、こういう立て札になって返ってくる。いやはや反省すべきです。

そんなわけもあって、文吉は一人川向こうにこっそりテントを張るのでありました。

テントに戻ると昼食です。といっても簡単にロールパン3個とチーズとコーヒーだけです。これだけでお腹もふくれました。
そしてまたお風呂にドブン。いやああ、極楽、ごくらく。

お昼を過ぎた頃からお客がチラホラ。ドライブの途中に寄った老夫婦。若いカップル。中年のオジサン4人グループ。
適当にやって来ては、驚いたり、はしゃいだり、よろこんだりして時間をつぶして去っていきました。

１８時になるとあたりも少し暮れてきます。文吉はテントに戻って夕食の準備です。今回は少し頑張ってみました。

ご飯を炊いて、鯖の塩焼き、白菜の浅漬け、カップヌードルシーフードという豪華メニューの上に、妻の愛情こもった肉じゃが。（昨晩の残り物）
うーん。どれをとっても美味い。いやあ、心の隅っこまで暖まるなああ・・・。

少しごはんが余ったので、捨てるのはもったいないし、何か良い手はないか。
そうだ、カップヌードルの残った汁と肉じゃがの残った汁を足して、少し水を入れてご飯をぶっこんで煮詰めれば・・・。ほうら、美味しい「おじや」の出来上がり。
だんだん、寒くなった外気の中で白い湯気をホッ、ホッと吐きながら食べてしまいました。

お腹が膨れると人間は眠くなるもので、テントの中でゴロンとなったらいつの間にか居眠りしていたらしい。

ふっと気がつくと人の声がしている。あれ、あれ、何だろう。外を見ると、知らないおじさんが犬を連れて立っていた。

「一人で寂しくないかい」
「いえ、慣れてますから」
「駐車場に仲間がいるから、良かったら来ないかい。発泡酒でよければ沢山あるよ」

なんとありがたいお誘いのお言葉でありました。良く見ると何度かお目にかかったことのある常連さんで、向こうも文吉のことを覚えていて誘っているのです。時計を見ると20時を廻っています。
「ありがとうございます。今日は疲れているので、もう一風呂浴びたら寝ようと思います」と丁寧にお断りしました。申し訳ありません。

川の湯に入って空を見上げると、薄ぼんやりと三日月が見えます。星は数個。どうやら上空は曇っているようです。残念。
実はここの醍醐味は、お風呂につかって満天の星空を眺めることにあったのです。この時期はあまり星が見えないんでしょうか。天文学の知識が全くない文吉には分かりませんでした。

そんなわけで20時30分にはテントに戻って爆睡していた文吉でありました。


本日の走行距離　171Km

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最近は５１－１５０位のところに出没しているようです。

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