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私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

第4期、崩壊

2017年06月29日 23時40分05秒 | 過食症
過食しました。

6月16日金曜日、通常状態23日目のことでした。


短い。

短すぎる。

3週間程度しか維持できないなんて。

これじゃあ病気が発症したばかりの頃に逆戻りだ。

食事を制限しすぎたんだろうか。


その日2回目の食事を終えたあと、物足りなさを覚え冷蔵庫のピーナッツバターをスプーンでそのまま食べました。

そんなもの冷蔵庫になきゃいいんですが、前の過食状態のときに買って余っていたやつです。

一口くらい大丈夫だろう。

チートデイがあるんだ、今日一日くらいは問題ないだろう。

そんな気の緩みもあったように思います。

結局おさまりが効かず、2週間ほど過食状態。

同じ一口でも、食べたいという欲望のもとで食べる一口は過食衝動の崩壊を招く。

もっと気を引き締めるべきでした。

歯を食いしばって過食の禁断症状と真っ向から戦うべきだった。

前に「ジッと耐え忍ぶのではなく、敵本体を撃破すべく打って出よ」って書きましたが、この場合、一時の衝動にはグッと堪えて、次の日にでも落ち着いた冷静な状態のもとで多めの食事をとって衝動の変化を様子見るという手があったかもしれません。


前回の通常状態のとき、毎日のように体重計に乗ってました。

あれもよした方がいいかもしれません。

そういえば昔読んだ過食症の本にもそんなことが書いてあったな。

もっといい加減でいいんだと思います、きっと。

きっちり毎日体重と体脂肪を管理したりなんかするから、一口のピーナッツバターでもアウトなんじゃないかって不安になる。

今年に入ってからの通常状態は、どうもダイエット意識が強すぎます。


今日の買い物はお菓子やパンなどの過食食糧には手を出さず通常の買い物ができました。

だから明日から2017年第5期通常状態を開始することにします。

チートデイ

2017年06月12日 19時56分05秒 | 過食症
通常状態19日目。

突然ですが、チートデイってご存知でしょうか。

ダイエットを始めてある程度すると体重が落ちにくくなります。

停滞期ってやつですね。

これは生き物に備わっている恒常性という性質によるものです。

恒常性、つまり一定の状態を保ちづつけようとする性質です。

それで、体重が減り続けていることに気がついた体が、一定であり続けようと体重を落ちないようにするわけです。

具体的にどうやっているかというと、できるだけカロリーを消費しないようにしているそうです。

体を省エネモードに切り替える。

この省エネモードを解除する方法がチートデイです。

チート、すなわち騙す。

体を騙すわけです。

その日一日はいつもと違って大量にカロリーを摂取する。

すると肉体はカロリーを節約する必要はない、それどころかもっと消費しなければ、となる。

チートデイの翌日なんかは体重は増えますが、あくまでも一時的なものでその後は停滞期の頃の体重よりも減っていくらしい。


先日ネットで調べ物をしているときに、ひょんなことからこのチートデイという存在を知りました。

この出会いは私に過食症との新たな戦い方を身につけさせてくれたかもしれません。

過食衝動が毎日のように居座って、出ては消え出ては消えの日々が続き疲弊しているときに、このチートデイによってこうした鬱屈した状況を打破したりできないだろうか。

敵本体を撃破せよ

2017年06月05日 19時51分24秒 | 過食症
通常状態12日目。


私はよく、禁断症状がでて過食衝動が疼くときのことを嵐にたとえます。

嵐が過ぎ去るのを待てと。

でもこれは実は違う。

嵐は過ぎ去ったらもうどっか遠くに行く。

でも過食はそうじゃない。

たとえるなら、眠たくてうつらうつらと船をこいでいるとする。

眠ってしまわぬよう、なんとか首を振ったり顔を叩いたりして眠気を覚ます。

そうやって意識をはっきりさせたとしても、数秒後またうつらうつらと瞼が重い。

根本的に眠気そのものは何も解消されていないから。


過食は嵐のようによそからきて自分の外をただ通り過ぎるようなものじゃない。

自分の中にある泥沼から湧き出てきて、その沼の中に引きづり込もうとする。

引きづり込まれぬよう耐えてそいつの手を振り払っても、そいつ自体は消えていないから、しばらくするとまた腕をつかまれる。

敵そのものをいかに撃破するか。

そんな方法がはたして存在しているのか。


睡魔の場合なら、眠ってしまうことで睡魔本体は消えてくれる。

睡魔の場合ならそれでいいのかもしれない。

しかし過食の場合はそうはいかない。

過食すれば消えてはくれるが、それは敵が勝利をあげて帰って行っただけ。

あくまでも敵に「負けました」と言わせて帰らせたい。


嵐のようなものとして考えるなら「ジッと耐える」っていう手法は有効かもしれない。

時が経ちさえすればどっかに行ってくれる。

でも沼から現れた敵なら、ただ待っているだけでどうこうなるわけでもない。

こちらから何か打って出ないと。

それがあるいは病医に行って薬を貰うことだったりするのかもしれない。

奴が現れた時点で

2017年05月31日 20時28分11秒 | 過食症
通常状態7日目。

過食症に関しておもうところがある。

順調に通常状態を過ごしていたある日のこと、禁断症状のように過食衝動が疼きだしたとします。

いわば敵が現れたわけです。

さあ、いよいよ戦いの始まりだ。

しかし、ひょっとしたら敵が現れた時点で、もう既にこちらの負けなんじゃないか。

正しい方法はそもそも敵が現れないようにすることなんじゃないのか。

そんな風に思えるときもあります。


前回の崩壊は、自ら敵を招いていた感があります。

ネットで過食動画を見たりして。

禁止にしましょう、あれ見るの。

あれ見たくなってる時点で奴に首根っこ掴まれてるみたいなもんです。

2017年第4期開始

2017年05月26日 10時29分00秒 | 過食症
過食をしました。


5月10日の水曜日、通常状態52日目のことでした。

その日一回目の食事は無事に終えました。

二回目の食事のためにスーパーに買い物に出かける必要がありました。

そこで過食買いをしてアウトです。

家を出るときから既におかしかった。

気がふれたかのように冷静さを失っていた。

店内で急におかしくなったわけじゃなかった。

「通常の買い物時に危険に陥る」というパターンは過去にも何度かありますが、家を出るときに既におかしくなっているというケースは珍しいかもしれません。

そういえば確かに、数日前からもうかなりグラグラしている感じでした。

毎日過食動画を見たりしては、過食衝動を刺激していました。

過食したい願望を振り払っても、次の日またへばりついてくる。

全然取れない。

ジリ貧になって負ける、そんな感じです。

あの状態で毎日毎日グラグラ揺れながらそれでも耐えるなんてことができただろうか。

耐えればいつかトンネルを抜け揺るぎない安定を得られていたろうか。




過食状態は2週間ほど続きます。



そして昨日とりあえず復帰して、今日が通常状態2日目。

今年4度目の通常状態。

とりあえず52日を越えたい。

低い目標のような気もする。

160日維持したあれはなんだったのか。

無題

2017年05月04日 22時12分03秒 | 過食症
通常状態46日目。

ここ最近は、YouTubeなんかで食べ動画を見ています。

あまり良くない傾向です。

こういうのを見ることで耐性をつけようとか、食べた気になってスッキリしようとかって思うけど、ミイラ取りがミイラになる予感がします。

これも君子危うきに近寄らずでしょうか。

人生最高レストラン

2017年04月15日 21時33分59秒 | 過食症
通常状態27日目。

2017年に入って3回目となる今回の通常状態も、一応そろそろ安定してきたでしょうか。

まだまだ油断はできませんが。


TBSで放送されている「人生最高レストラン」という番組をご存知でしょうか。

ゲストの人が今まで食べた中で最高においしかった一品を紹介する番組です。

毎週見ているわけではないのですが、以前千原ジュニアさんが出演しているときの回を見ました。

千原ジュニアさんは痩せています。

それでも食事というものを楽しんでいる。

自分にはできないことだなと思いましたし、こうなれたらいいなと思いました。


貧乏でお金が無いからっていう理由もありますが、毎日の食事でメニューをいろいろ変えて楽しむってことができない。

今回の通常状態ではいろんなものを食べようなんて思っていたのですが、気付いたら同じメニューを繰り返す日々に落ち着いています。

いつもの決まった食事っていうのは「不安が無い」っていうのがいいところです。

しかしそれに慣れ過ぎた頃、他人が用意したガラリと変わった食事を前にうろたえて我を忘れる危険があります。

気をつけないと。

もう一つの空腹感

2017年03月31日 22時41分31秒 | 過食症
通常状態12日目。


空腹や満腹にもいくつか種類がある。

一つは胃袋が空になって縮こまり感じる空腹や胃袋が満たされ膨らんで感じる満腹。

もう一つは頭が求める空腹。

これが過食症の正体ともいえます。

これと対をなす満腹ってのが、いわば過食状態を抜け出すきっかけになるやつだと思います。

前者の空腹は別に苦でもないしいくらでも耐えられます。

なんだったら心地よく感じることだってある。

問題は後者の空腹。

こいつは厄介です。

みじめな気がしてくる。

今日、それがあった。

強烈なものではなかったけど、やんわり危なかった気がする。

やることが無くて無為な感じがたまらない。

かといって何かをやろうという気にもならない無気力感。

何をやっても上の空になる気がする。

こんなことならいっそ過食して楽になろうか。

でもこういう状態になってただ時間をやり過ごしているだけでも大きな意味がある。

人差し指でこめかみのあたりをツンツンつついてみる。

この中。

この中がおかしなことになっている。

それといま戦っている。

これを心地よく思えたら最強なんだけどな。

わかっちゃいるがやめられない

2017年03月22日 17時47分03秒 | 過食症
またまた過食してしまいました。

今年に入ってからのことをちょっと振り返ってみましょう。


1月1日から2月1日までが過食状態。

2月2日、通常状態に復帰する。

これがいわば2017年の第1期通常状態の開始。

さあこっからまた160日間目指すぞと思いきや、わずか一週間たらずで過食。

そのまま過食状態は10日間ほど続いた。

2月19日、復帰して第2期通常状態を開始。

しかしこれもまた16日しか続かない。

その後、過食状態は15日間続く。

3月20日、もういっちょ復帰、第3期通常状態を再開してみる。

現在がその3日目。


どうも短いスパンで通常状態と過食状態を繰り返してしまっています。

これはまるで過食症が発症した当時のような状態ともいえます。

これはまずい、なんかこじらせてしまった感じです。

160日間も通常状態でいられたのにどうしちまったんだ。


でもその理由はなんとなくわかっています。

焦ってるんですよね。

8月に身内の結婚式に出席する予定があります。

そのときまでには痩せていたいって考えがあります。

だから、過食状態のときに太った体重を取り戻そうと、必要以上に頑張った。

炭水化物抜きダイエットっていうですかね、そんなことをやってました。

過食症の治療にあたってダイエットは御法度なんですけどね。

ダイエットは過食症が治ってからってのが基本なんでしょうけど。


少し長くなりますが、具体的な話をしようかとおもいます。

これまで、通常状態の食事としては一日二回、ご飯に納豆や卵や豆腐、そのほかプロテインも少し摂取していました。

毎日決まった時間に決まったものを食べるってのが原則です。

一日のトータル摂取量は、カロリーが996カロリー、タンパク質が57.7グラム、脂質が23.4グラム、炭水化物が131.4グラム。

これが私の通常状態の基本的な食事スタイル。


しかし今年に入ってからは、やはり焦る気持ちがあって、通常状態に戻るにしてもそんなもんじゃダメだって考えてしまっています。

第1期通常状態のときは炭水化物を極限まで抜いて一日の摂取量は10グラムにも満たなかったかもしれません。

もちろんずっとそんな食生活を続けるつもりもなくどこかでちゃんとした食事をしようと考えていたのですが、それよりも先に過食してしまいました。

食後、過食の波にあらがえず自宅内に残っていた菓子パンに手をでして崩壊。

第2期通常状態はその反省も踏まえてそれなりに炭水化物も摂取するようにしました。

この病気をやってると、自分は過食症にかまけて怠惰な生活を送っているという罪悪感を感じることがあります。

まるでその罰であるかのように、自分を追い込みました。

そうすることで辻褄を合わせるかのように。

世間の人たちがいま必死で働いているのに、自分ときたらいったい何ができるっていうんだ。

そうだ痩せることだ。

痩せて社会に復帰することだ。

違う、治すことだ。

病気を治して社会に復帰することだ。

完全に過食症患者における典型的な悪循環思考に陥っていました。


第2期通常状態の崩壊もまた、食後に襲って来た過食の波にあらがえずに崩壊。

今回は家に過食向きの食料品が無かったので財布をポッケに入れ家を飛び出すという、いわゆる過食買いというタイプの崩壊。

この崩壊の仕方はかなり久しぶりだと思います。

第2期通常状態では炭水化物を摂取するようにしたといっても、それでも50グラムほどの日が続いていた思います。


悪循環思考に陥っているとはわかっていても、そこから抜け出せないのが過食症患者だったりします。

ダイエット志向は強いし、カロリーなどが不明だと不安で口にできない。

今回の第3期通常状態もどうなるでしょう。

いまのところまだ通常の食事スタイルには戻っておらず低炭水化物気味の食事になっています。

崩壊のパターン

2017年03月04日 10時31分09秒 | 過食症
通常状態14日目。

少し危なかった。

今日はスーパーの特売日。

食事を終えたら買い物に行こうと考えていました。

通常の食事のための買い物です。

食事を終えた直後、どうも過食衝動が疼いている感じがする。

物足りない感じ。

もし今ここに過食に適した食糧があったら、どうなっているだろうか。

なんて考える。

少し危険な気もしたが、せっかくの特売日なので家を出た。

店内で菓子パンを目にする。

過食衝動が一気に膨らむ。

揺れる。

結論からいうと当初の目的通り、必要としていた特売品だけを買って店を出ることができた。

しかし危なかった。

もう別にいいやという波に流されそうになる。

助かったのはなんかたまたま運が良かっただけって気もする。

レジに並ぶ直前心の中で「勝つ」って念じた。

一旦切り抜ければ、もうなんてことはない。

むしろ達成感や爽快感といったものさえ感じる。


通常状態の壊れ方も二種類ある。

年初めに実家で崩壊したような「なし崩し」パターン。

もう一つは「一線を越える」パターン。

今回のピンチは後者のパターン。

菓子パンをカゴに入れてレジに並ぶか、欲しかった特売品だけをカゴに入れてレジに並ぶか。

二つに一つ。

はっきりしている。

だからまだ助かったのかもしれない。