goo blog サービス終了のお知らせ 

私が死んだあとであなたが読む物語

基本的には「過食症患者の闘病記」、と言っていいでしょう。

綱引き

2017年12月03日 10時45分38秒 | 過食症
通常状態29日目。

昨日はかなり危なかった。

前回の通常状態は25日目に崩壊しました。

なので今回もその日は警戒していました。

ただ今回の25日目は、派遣のアルバイトの予定が入っています。

家でやることも無く過ごすよりも安定していられる。

その次の26日目もアルバイトだから、たぶん大丈夫。

問題は27日目、その日は休みです。

だからひょっとしたら危ないかも。

で、その27日目をどう過ごしたか。

その日、午前中に創価学会の財務の振り込みをしに家を出て、そのついでにスーパーに寄ったら若鳥の手羽元が100g36円と安かったので買うことにしました。

骨があるため廃棄率は高く、実際に食べられる部分で換算すると実質のグラム当たりはもっと高くなるんでしょうが、それでも305円でたくさん食べることができました。

いつもとは違う食事です。

普段の通常メニューでは一日の摂取カロリーは900前後ですが、この日は1500カロリーほど食べました。

チートデイってやつでしょうか。

それに、散々バイトで体を酷使したし、これくらい食べたっていいだろう。

通常メニューから逸脱したのに、意外と崩壊せずに冷静に過ごせました。

カロリーやタンパク質・脂質・炭水化物の摂取量を自分で把握できているので安心だったんでしょう。

普段摂らない脂質をたくさん食べたからでしょうか、胃のあたりが過食したときの感覚に近くなりました。

一瞬ちょっとだけ引きずり込まれそうになる。

そうして迎えた翌28日目の昨日、かなり際どいところまで追い込まれました。

夕食の後、そのまま過食へと崩壊しそうになる。

鎖に繋がれた犬が暴れ出そうとする。

それをグッと押さえつける。

綱引きをしているイメージ。

向こうの力に負けない力で綱を引いて暴走を防ぐ。

向こうもずっとは暴れていられないから、いずれおとなしくなる。

過食という餌を与えずにいればいつかは死んでくれる。

そうなればいいんですが、つぎに暴れ出すときは今よりもずっと強い力で暴れ出す可能性だってある。

今日は無事に終えられるだろうか。

おせち料理

2017年11月25日 20時06分36秒 | 過食症
通常状態21日目。

昨日も登録している派遣会社の紹介でアルバイトに行ってきました。

初めての現場です。

いつも行っている現場をA社、昨日行ったところをB社としましょう。

A社は倉庫内作業、B社は食品加工です。

肉体的にはA社の方が圧倒的にしんどいです。

それでも、昨日行ったB社よりはいいと思えました。

食品加工の現場自体は以前も別の会社で行ったことがあります。

そのとき財布から現金を盗まれるという苦い思い出があります。

安直に考えてはいけませんが、食品加工はそういった盗人が働いている場所だという感覚があります。

また、ああいった接客業じゃない閉鎖的な空間では、どうしても威圧的な空気が生まれやすい。

社員が我が物顔で下の者をこきつかう。

それをおもうと、A社はいい現場だと思います。

社員の人も丁寧な感じですし、ああいった現場にしては働きやすさはある方だと思います。

昨日行ったB社は社員の人が少し苦手でした。

でも、世の中ってそんなもんなんだろうな。

B社よりもっとひどい現場だってこれまで経験したことがある。

そんなとこで何十年間も働けって言われたらきつい。

でもそれを強いられて生きなきゃいけない可能性だってある。

そう考えると吐き気がしてきました。


話は変わって。

今日、少し過食衝動が疼きました。

過食の景色が脳裏をよぎりました。

それでも普通にいられたのは、来週の水曜日からまたA社での勤務が入っているから。

ここで過食してしまっては来週の水曜日欠勤してしまうかも。

そう思うと思いとどまることができました。

もしそれが無かったらどうなっていただろう。

切り離し作業

2017年11月06日 23時33分03秒 | 過食症
過食しました。

通常状態25日目のことでした。

今年6度目の通常状態が崩壊。

一ヶ月も持たなかった。


過食崩壊する前日の通常状態24日目のブログ記事からもわかるように、前兆は来ていました。

前兆を感じてから崩壊するまで2,3日くらいしかない。

前兆がきたときにはもう手遅れか。


崩壊の仕方は前回と同じです。

2回目の食事を上手に終えることができず、そのままピーナツをむさぼり、挙句コンビニに菓子パンを買いに走りました。

「切り離し作業」が上手くいかないという崩壊パターンですね。


食事が終わったら明確に終止符を打って切り離す。

それが上手くいかないことがある。

この終止符は、基本的には食事を開始する前から既に打たれています。

食事メニューが事前に決まっていて、いわばゴール地点が明確でゴールテープが張られている。

ゴールテープを切ったあとに少しでも食事を口にすれば、もうアウト。

ゴール地点を修正して、なかったことにするなんてことはできない。


崩壊までの流れはこうです。

ゴールテープを切ったあと、つまり食事を終えたあと、苦痛が始まる。

まだ終えたくない、まだ足りない、頭の中で過食衝動が暴れる。

思考回路が奪われ何も手につかない。

じっと耐えた挙句、頑張りも虚しく食べ物を口にして崩壊。

何とかやり過ごして無事に切り離し作業に成功することもある。


今回の場合は、通常のメニューを食べている時点でもう過食したくなっていました。

このまま食事を終えることは難しいだろうとわかっていた。

終わらせるつもりも無かった。

ゴールテープを切ったあとも止まることもなくそのまま走り続けた。


難しい。

今年に入ってからはボロボロだ。

過食状態が17日間続き、ようやく昨日復帰しました。

2017年7度目の通常状態、今日がその2日目。

危険信号

2017年10月18日 18時49分41秒 | 過食症
通常状態24日目。

今日は少し危なかったです。

禁断症状、過食衝動が疼く。

見てはいけない景色が見える。

結果としては耐えましたが、結構ギリギリのところまでいってた気がします。

こける寸前といいましょうか。

今日だけのことなのか、こんな状態がこれからも続くのか。

まわれ右でもっとあがけ

2017年09月27日 14時00分07秒 | 過食症
過食をしました。

8月30日、通常状態62日目のことでした。

今年5度目の通常状態が崩壊。

一応、今年で一番長い通常状態でした。

それでもたかが62日ですが。


今期の通常状態では食事メニューにピーナッツを取り入れていました。

規定の食事としてのピーナツを食べた終えたあとに、やんわりと物足りなさを覚える日々が続いていました。

物足りないのか、大丈夫だよな、そんなことないよな、てな具合にやり過ごしていました。

しかしその日は上手くいかず、向こう側に過食が見えました。

そう、見てはいけない景色。

そこに吸い寄せられていく。

あそこでもっと闘えなかったろうか。

いつものことですがそう思います。

あのときもっと反対側の景色を見ていたら。

結局は、食事を終えたにもかかわらずもう一度ピーナツの袋を取り出し、バクバク食べました。


崩壊してからは過食状態がわりと長く続きました。

26日間過食状態が続き、先日なんとか復帰。

とはいえまだ3日目、生活は不規則です。

29時間ずっと起きっぱなしだったのに、いざ寝てみると4時間しか寝られなかったり。


とはいえ2017年6度目の通常状態に入りました。

このまま来年までいってみせる。

安井友梨

2017年08月17日 22時31分22秒 | 過食症
通常状態49日目。

普段は見ないのですが、先日たまたま「深イイ話」を見ていたら安井友梨さんという女性が出演されていました。

フィットネスビキニという肉体美を競う大会に2年連続で優勝した人だそうです。

もともとぽっちゃり体型だったそうですが10ヶ月ほどの短期間で体を仕上げ優勝したそうです。

それも30歳を越えてから目覚めたそうです。

食事、トレーニング、どちらの面でもストイックに生活されていました。


こういうのを見ているとなんだかモチベーションが上がりますね。

摂食障害になるような私は人一倍体型というものに執着している節があります。

だからこういうのを見ていると、ここに一つの答えがあるのかななんて思ったりもします。

許されるならジムに通ってみたいもんです。


こういったボディビル系の大会に参加していると、もし他の人たちと食事をすることになった時なんかでも「大会がありますんで」といって簡単に断れる理由になる。

反面、ストイックにやればやるほどちょっとしたことで過食状態へと崩壊する危険性がある。

一長一短ですね。

過食症を克服してからこういったのに手を出した方がいいのか、こういうのに挑戦しながら克服していくのか、どっちがいいのか難しいところです。

結婚式

2017年08月11日 20時42分29秒 | 過食症
通常状態43日目。


先日、親戚の結婚式に出席してきました。

その日はいつもの食事ができないため、危険といえば危険です。

普段と違う食事を摂ることが、過食状態への崩壊のきっかけになることが過去にも何度かありました。

なので前々からこの日を警戒はしていました。


結果からいえば、崩壊することなく自分で納得のいく食事の摂り方ができました。

結婚式の食事ってのは自分で好きなだけ取るビュッフェスタイルではなく、コース料理です。

つまり、すでに提供されるメニューが決まっている。

量やカロリーがすでに決まっている。

だから「枠」ってのがしっかり決まっていて、はみ出しにくい。

これが助かった大きな要因でした。

プロのシェフが適正な一人前の量を出してくれるから食べ過ぎになることはない、と。

ただ、当然といえば当然ですが、ケーキやパンなどは食べずに残しました。

他の料理に関しても何品か、少し残った状態でお皿を下げてもらったりもしました。

お皿に料理が残っているっていうのは摂食障害の人間にとってはとても安心できるものだったりします。

食べ過ぎていない、枠からはみ出ていない、と安心できる。


普段と違う食事にもかかわらず、普通に食べることができたことで少し自信が持てました。

そうかこうすればいいんだって。

あとは実家に帰ったときの食事ですね。

親は次々あれも食べこれも食べって言ってくることがありますから、適正な枠が決められていない上に、自分で設けた枠もはみ出し易い。


ちなみに、結婚式のときこんなことがありました。

一通り料理が終わった頃、切り分けられたウェディングケーキが一人一人に配られました。

するとまもなくして、列席者たちが席を立ち列を作って並び始めました。

どうやらウェディングケーキとは別に、デザートとして新郎新婦が自ら色んな種類のケーキをお皿にたくさん取り分けてくれるそうです。

並び終えた人たちが、いろんなケーキがのっかったお皿を手にして、みんな順番に自分の席に戻ってきました。

それを見て、一瞬だけ過食衝動が疼きました。

ケーキって値段が高いから過食状態のときだってそんなには食べられない。

今なら・・・ってそんな思考が一瞬働いた。

結局大丈夫でしたが。


これを食べたところで何になるんだ、残した方がよっぽど心が落ち着くじゃないか。

NNNドキュメント「ギャンブル依存症」

2017年07月31日 20時00分56秒 | 過食症
通常状態32日目。

NNNドキュメント’17「ギャンブル依存症」を見ました。

過食症は一種の依存症なんじゃないのかって思えることがあります。

過食という行為に依存している。

だからか、依存症という病気には少し関心がある。

たばこ、アルコール、ギャンブル、覚せい剤など、なんでも。

治療や克服という「断ち切る」という点において何かしら共通点はないか。

何かしら役立つ情報がありはしないか。


番組内では40代の男性が社会復帰に向けて一歩を踏み出す。

そんな矢先、街中を歩いていると目の前にパチンコ屋が姿を現す。

素通りできない。

立ち止る。


「突然襲ってくるギャンブルへの衝動。
再発の不安は常につきまとう」


過食症もまたしかり。

完治、すなわちゴールというものが無い。

いつだって再発可能であり、よし完全に治ったぞと思った次の瞬間には危機が迫っていることだってある。

何をもって完治とするのかってなると、実はない。

いわばゴールも無いのに走っていることになる。

たまらない事実です。

死ぬまでずっと戦い続ける覚悟のある者だけが、先に進めるのかもしれない。

情熱大陸「AYA」

2017年07月24日 18時32分56秒 | 過食症
通常状態25日目。

情熱大陸を久しぶりに見ました。

ここ最近見ていなかったのですが、気になる人が出ていたので。

フィットネストレーナーのAYAさんという女性の方です。

AYAさんのことは知らなかったのですが、内容的に見てみたかった。

最近はYouTubeなんかでも、それ系の動画をよく見たりしています。

それ系っていうのは、いわゆる肉体改造系の動画です。

どういう食事をしているのかとか、どういうトレーニングをしているのかとか、そういった動画です。


番組を見てみると、彼女はストイックなまでに自分を追い込んでいる。

見ていて心配になった。

ここまでやって大丈夫なんだろうか、と。

こんなことでは自分が壊れやしないか、と。

でも彼女はチートデイを設けている。

週末、友人とカフェでパンケーキを食べる。

モデルとして撮影を終えた後、スタッフが用意したアップルパイも美味しそうに頬張る。

それでいて壊れずにいる。

過食症を発症させることはない。


私だったらそんなの食べたら一瞬で過食状態へと崩壊してしまう。

というか、たぶん食べることを拒む。

拒めるか、拒めないかの二択であって、食べてなお自分を維持できるか否かではない。


やっぱり私は壊れているなと思った。

摂食障害特集

2017年07月11日 08時37分49秒 | 過食症
通常状態12日目。


昨日、朝の情報番組「スッキリ」で摂食障害の特集がされていました。

別に普段から見ている番組でもないのですが、昨日はたまたまチャンネルを合わせたときにタイミングよくやってました。


過去に摂食障害だった人と、今でも苦しんでいる人と、二人の一般人女性がVTRの中に登場してきました。

いずれも拒食症の患者さんでした。

やっぱり摂食障害といえば拒食症なのでしょうか。

拒食症の方が命に関わりますからね。

それで番組でも採り上げたのでしょう。

VTRの最後では、国政も関与するレベルで摂食障害への取り組み方や体制が変わったみたいなことを言ってました。

でもそれもやっぱり、過食症というよりは拒食症の人たちを対象にってことなんでしょうか。


病院での治療面における変化もいいですが、私としては摂食障害の人でも受け入れられるような世の中の変化に期待したいところです。