続・切腹ごっこ

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「少年切腹」

2008-10-05 | ◆小説・kiku様

 掌編小説ブログ「女切腹、心中情死、処刑。愛と死とエロスの妄想。」のkikuさんから掌編小説を戴いた。その話からイメージしたイラストを描いたので、いっしょに公開する。


少年切腹

無地屏風に囲まれて、古式にのっとった切腹場が用意されていた。
制服姿で入ってきたのはまだ少年に見えた。
「委員長として責任をとり、切腹させていただきます。」
席に着いて、彼は落ち着いた様子で挨拶した。
「俺が見届けてやる。立派にやれ。」
前に座る立会いの教官が厳しい顔つきで応じた。

少年は上着を脱ぎ傍らによせる。
ズボンの前を開けワイシャツを開くと、彼の肉体はもう青年のそれを感じさせた。
白いブリーフを突き上げて勃起しているのがわかる。
「見事だな。」
教官が苦笑する。少年が恥ずかしそうに屈んで隠そうとした。
「恥ずかしいことではない。死ぬのを前にして当然のことだ。」
「はい。」
「男として逝け。」
少年は顔を上げた。
「男として・・・。」
しばらく考えてから、彼は胸を張り膝を開いてもう隠そうとはしなかった。
下着にゆっくりと萌え水の染みが広がる。
濃い恥毛までが覗いたが、彼はかまわず押し下げた。
柔らかい下腹が露わになる。
見下ろして何度も大きく息を吸い腹を揉んだ。
短刀を取る。刃先は冷たく鋭い光を放った。
張り詰めた緊張が切腹場を包んだ。
「切腹・・・。」
彼は短刀の刃をしばらく見詰めて呟くように言った。
腰を上げ腹をせり出す。
「逝きます。」
しっかりとした声だった。
次の瞬間、一気に刃を突き立てた。
血が飛沫いて、すべての筋肉が強張り震えている。
「うぐぅぅぅ・・・。」
教官が立ち上がって後ろに立つ。
ゆっくりとした動作で刀を抜いた。
「介錯をしてやろう。」
「まだ・・・、まだ・・・。」
苦しそうな声で少年が叫ぶ。
「まだだぁ―・・・!!」
叫びながらズブズブッと切り割いた。
間断なく襲う激痛の中で、少年は不思議なエクスタシーに包まれていた。
『僕は今切腹している・・・。』
それが死の恍惚といわれるものだとは彼は知らない。
薄れていく意識が苦痛を遠ざけていく。
血で染まった股間に下着を撥ねて亀頭が顔を出す。
思わず屈んで手を添えた。
「きええぃーーー!」
鋭い気合いが響いて、介錯の太刀が少年の首を一気に切断した。
肩口から血を噴き上げ、頭を失った胴がゆっくりと倒れてゆく。
それを目で追いながら、教官はしばらく残心の姿勢をとり続けた。
静かになった切腹場に血が広がる。
前に転がった首が愉悦の笑みを浮かべているように見えた。

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 当方特にメガネ萌えというわけではないので今までメガネは滅多に描かなかったが、今回「委員長⇒マジメ&知的⇒メガネ」という安直な発想のもと描いてみた。大きさとか位置とかが難しい。でも割と気に入った。
 頸の左右端から血飛沫が上がっているのは、後藤寿庵さんのイラストの真似。たぶん左右の椎骨動脈や内頸動脈から噴き上がっているんだろう。ワイシャツの着方は、最近よく描く第1・2ボタンを留めてその下を広げるパターン。広げたシャツを背中で束ねるか何かしないとこんな風にはならないだろうな。
 こんな感じに切腹する時にチ○ポ勃ってたらけっこう邪魔かも。
 勢いで描いたので粗いし、細かいとこは気にしてない。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
掲載お礼 (kiku)
2008-10-05 13:18:23
切腹と射精という結びつきが無理なのかどうかとは疑問のあるところですが、切腹萌えフェチには自然な気もします。
妄想自慰のおかずとしては、きっと違和感なく読めるのでしょうね。
切腹して精を放つ瞬間に逝く。フェチにはきっと理想的最期かとも思います。
挿絵としてはあまりに男性自身が立派過ぎる気もするのですが。(笑)
どこまでいっても隠花妄想の世界ですのでこれぐらい過激でないと面白くないですね。

やはりこの話は、こちらの部屋に似合いますね。
掲載ありがとうございました。
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立派な少年 (切腹ごっこ)
2008-10-05 16:07:23
kikuさん、いえいえこちらこそ素敵な掌編を掲載させて戴きありがとうございます

一時期、イヤにリアルさを求めた(というか気にした)こともあるんですが、最近はそんなこともなくなりました。気にしてたら描けるシチュエーション少なくなっちゃうんで。下腹部切腹中の吐血しかり、切腹中の射精しかり。
切腹して射精の瞬間に逝く‥おそらく三○由○夫も憧れたであろう理想的最期、これは切腹フェチにしか描けない絵だと思います。ここからもっと発展させていきたいですね。
いつものことながつい大きめに描いてしまいがちです、男性自身。この子は、勃ってないのに常に股間が膨らんでるので今までコンプレックスを感じてたかもしれません。それが切腹の場で初めて堂々と人前に晒すことができた。精神的な開放とともに、いつもにも増して大きくなってたかもしれません(笑
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すばらしいです (腹・切太郎)
2008-10-06 00:05:14
ストーリーがいいし、絵もそそられます。へその形がいいです。
今夜は裸で寝ます。明日は切腹オカズに自慰行為。
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ヘソの個性 (切腹ごっこ)
2008-10-06 01:43:40
腹・切太郎さん、コメントありがとうございます~

お褒めの言葉、励みになります!ヘソの形も人様々なんですよね、顔の描き分けみたいにヘソも描き分けないとw
存分にお楽しみ下さ~い
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素晴らしいです。 ()
2008-10-06 19:06:36
お久しぶりです。また切腹ごっこ様、遅くなりましたが、海外渡航お疲れ様でした。羨ましい限りです。今回のイラストはパーフェクトですね。私の理想そのものです。切腹の際のワイシャツ、そのボタンの開け方、最期の射精、そして介錯。切腹の場に入る際も、上着は着ているけれども、きっとネクタイはしていなかったのでしょう。たまにテレビで見かける、罪を犯した政治家が連行される際にネクタイのみを外しワイシャツのボタンはキチンと締めたままの姿のようなものです。勝手に想像してしまいました。精液を出し切り、脱力感を感じた後より、射精中の絶頂に達した時に介錯される。この少年も本懐を遂げたことでしょう。この秋の夜長、じっくり楽しめそうです。
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逝く少年 (切腹ごっこ)
2008-10-06 21:25:40
Yさん、コメントありがとうございます~

お久しぶりです~!
このボタンの開け方、以前描いた「腹から変なモノが‥」のイラスト以来気に入って描いてます。血首から腹まで露わになっていながら第一ボタンまで留めているという痒いところに手が届く理想的な着方なんですよね。完全に自分のイラストの1つのパターンになりました。
最期の射精はフィクションだけど切腹フェチの理想としては外せませんw そっちに目が行きがちで相対的に切腹の影が薄くなる難点もあるんですが。
>この少年も本懐を遂げた‥ そう言ってもらえるとこの子も浮かばれることでしょう。文章の最後にあるようにいい夢を見ながらイったと思いたいです。
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いいですね。 (RYU)
2008-10-07 22:16:20

いいですね。これだけ愉悦を感じているのなら、むしろ介錯をしてやらないで、存分に感じさせてあげた方が情けかも知れませんね。

>この子は、勃ってないのに常に股間が膨らんでるので今までコンプレックスを感じてたかもしれません。

いそうですね。トランクスが流行ってもナニが大きくてブリーフしかはけなくて恥ずかしかったりして。それでブリーフの設定になっているのでしょうか。
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明らかなはみチン (切腹ごっこ)
2008-10-08 01:36:04
RYUさん、コメントありがとうございます~

腹を切り裂く苦痛がエクスタシーに変換されるんなら存分にそれを味わわせて出血多量で見守ってやりたいですね。切腹して内臓が溢れ出し、その快感に悶える少年を息絶えるまで抱いていてやりたい‥w
平常時もこのイラストぐらいでかかったら多感な時期にはコンプレックスでしょうね~ 
自分が通った中学は夏はかなり短い短パンで体育やらされたんですが、トランクスは短パンからはみ出たりしてました。そんな短パンだとナニが見えちゃいますねw 半勃ちするとすぐに短パンを押しのけて顔出したりしそうだし。美形だけど内気で大人しい子が巨根の持ち主とかいう設定が好きですw
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切腹は・・・ (kiku)
2008-10-08 08:25:42
うーーん、イメージを広げていろんな読みとり方があるんですね。
切腹は一つのきっかけなんだと思いました。
(笑)

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きっかけ (切腹ごっこ)
2008-10-08 21:12:21
kikuさん、コメントありがとうございます

人によって設定や物語のとらえ方は様々ですよね。
簡潔な文章ほど想像が膨らむのかもしれませんね。
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