「過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)」についてお話しましょう。
過換気症候群とは、突然呼吸の回数が多くなり息苦しく、動悸がして胸がしめつけられれる様で、強い不安を伴い、同時に頭痛や吐き気、口の周りや手足のしびれ、ひどい時には全身がしびれたり、けいれんを起こしたりするような発作があらわれる病気で、過呼吸症候群とも呼ばれています。
ストレスが引き起こす体の病気のことを心身症といいますが、過換気症候群も心身症のひとつです。肉体的な疲労や精神的ストレスが続いた時などに、急に深い呼吸を沢山しすぎることによってこの病気は起こります。全身のいろいろな症状が出現するため、脳や呼吸器、循環器、消化器などの病気が疑われますが、精密検査をしてみても何処(どこ)にも異常がみられません。
医学的には「酸素の取り込みすぎ」によるものと考えられます。激しい呼吸をくり返すと、血液中の酸素が増えすぎて、はじめに述べたような様々な症状が現れるのです。普通の人でも深呼吸を激しくくり返すと、頭がボ-としたり、めまいを感じることがあります。
情緒不安定の時期にあたる十代、二十代の女性に圧倒的に多い病気と言われてきましたが最近では年齢を問わず、また男性にも多くみられるようになってきました。気が小さくて何かにつけて不安を感じやすい人で、現代の数多いストレスに耐えきれないタイプの人がかかりやすい病気といえます。精神的、肉体的な過労を避けて、安定した生活を送ることが大切です。
発作そのものは、酸素を多くとりすぎないようにする簡単な方法で治すことができます。紙袋かビニール袋を鼻と口の両方を覆(おお)うようにあてがい、自分が吐き出して袋の中にたまった炭酸ガスを再び吸い込むというやり方です。これを呼吸が楽になるまでくり返してください。発作が何度も起こるようであれば、専門医に相談して下さい。
どうやら私はストレスに弱いみたいです。
これになったようです