仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

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仮設住宅に行ってきました!

2011-05-22 19:24:07 | 活動報告(その他)
今日はあすと長町にある仮設住宅の集会所へ行っていきました。

そこでは、プロのマッサージ師が無料でマッサージをしてくれるサービスや、野菜などの食料品や、日用品などの配布もおこなっていました。マッサージを受けたり、お菓子を囲んで雑談をしたりしながら住民やPSC(パーソナルサポートセンター)のスタッフと交流をしました。





集会所に集まってきた住民の方々から、少し話を聞くこともできました。

あすと長町は、近くにスーパーがあり、駅も徒歩5分ほどの場所にあるため、立地的にはかなり便利な場所です。しかし、現時点ではあまり人気がありません。今まで住んでいた場所から遠い、というのが一番の理由のようです。

「今まで住んでいた場所から遠くなると、病院に通いづらくなる」「子どもを転校させたくない」といったような理由から、立地的に多少不便でも、地元に近い仮設住宅を希望する方が多いようです。

すでに入居されている方々も、やはり同じような理由で躊躇したそうです。それでも入居してきたのは、仮設への入居が原則「10世帯1グループ」でなければならないからだそうです。

近所付き合いのある人たちは、各避難所に散り散りになっており、誰がどこにいるのか分からない状況にあります。なので、仮設に入居するためのグループ作りは、各避難所でおこなわれます。どこにいるかわからないご近所さんとグループを組むのは難しいし、避難所で生活するよりもはやく仮設に入りたい、という理由から、「地元に近い」こと、「顔なじみでグループを作る」ことを諦めて、あすと長町に入居されているそうです。

それでも長い避難所生活をともにしているなかでできたグループなので、それなりの付き合いはあるようです。また、立地条件の利便性をポジティブに選択して入居されている方もいました。

ところで、入居するためには、コミュニティーを維持するために原則「10世帯1グループ」を作らなければなりません。うまく作れる人がいる一方で、逆に孤立してしまう世帯があるということも考えていく必要があります。グループを作ることができない世帯は、原則、仮設へ入居することができないのです。

仮設住宅で生活をしているなかで、細かいことではありますが、やはりさまざまな不便が生じているようです。「風呂の追い焚きができない」「シャンプーや石鹸の置き場がない」「収納スペースが少ないから、入らない荷物をどうにかしたい」「網戸がない」「靴箱がほしい」「台所がせまい」などの声が聞かれました。

住居環境を良くしたいという人がいる一方で、「どうせ2年しかいられないから」と、あまり積極的に改善に取り組もうといない人もいるそうです。

いずれにせよ、仮設で暮らしていく人びとの生活をより良いものにしていくために、少しでも住民の声を汲み上げていく努力が必要になってくるでしょう。

【余談】
なんと仮設住宅で(仙台メンバーはおなじみの)「おっちゃん」こと阿部さんに遭遇しました。お元気そうでなによりでした。これからお互いがんばりましょう!

(POSSEスタッフ/渡辺)

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