仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

仙台POSSEは、労働相談・生活相談をお受けしています。ボランティアも募集中です。お気軽にお問い合わせください。

7/21(木)16~22時、「全国奨学金総合相談ホットライン」を開催します!

2016-07-13 10:35:04 | 活動報告(裁判)

「全国奨学金総合相談ホットライン」を開催します!


若者の労働・貧困問題に取り組むNPO法人POSSEでは、7月21日(木)に奨学金の返済に関して問題を抱えている方を対象に、「奨学金総合相談ホットライン」を開催します。
 
 近年、奨学金を返済できない若者が増えていることが注目されており、10日に投開票が行われる参院選でも各政党がそれぞれの公約に給付型奨学金の創設などを盛り込んでいます。しかし、そうした議論は現在起こっている奨学金の関わる被害実態を十分に反映しているとは言えません。

私たちのもとには、将来的な奨学金の返済を考慮して学生のうちからアルバイト中心の生活を送り辞められなくなってしまうというブラックバイトの相談や、奨学金を返済できないほどの低賃金と長時間労働というブラック企業の相談が多く寄せられています。

さらに、この間特に目立つようになったのは、家族の奨学金の保証人になっており、借りた本人が返済不能になってしまったために連鎖的に破綻してしまうという、奨学金による多重破綻の問題です。そこで、今回、奨学金を借りている本人だけでなく、保証人になっている家族からのご相談も受け付けるためのホットラインを開催します。

◆POSSEに寄せられた奨学金に関する相談事例
・「生活困窮のため返済が滞り、裁判所から支払督促が届いた。現在生活保護を受給中で返済不能なことは明白なのに、一括請求されて途方に暮れている」(男性)
・「夫が病気で生活が苦しく、子どもが大学に通うために月12万円の有利子奨学金を借りている。それでも学費を賄いきれないため、週6でバイトをしており留年しそうになっている。バイト辞めて勉強に集中させるためにさらに教育ローンを組んだため、借入総額が1000万円ほどになってしまった」(40代・女性)
・「妹が自分で返済するという約束で、妹の大学進学のための奨学金の保証人になった。しかし妹は病気になり返済できなくなってしまった。ある日突然、利子と延滞金合わせて約700万円の返済をするよう日本学生支援機構から手紙が届いた。払えるわけがなく、このままでは自分も破産するしかない」(50代・男性)

このような相談が私たちのところには日々寄せられておりますが、相談機関につながることができた当事者はごくわずかであり、大多数の方が誰にも相談できずに生活苦に陥っていると考えられます。
 そこで、私たちは多くの方に相談してもらうため、ホットラインを開催することにしました。奨学金返済に関する法的な対処方法だけではなく、労働相談・生活相談の実績を生かした総合的なアドバイスを行います。

◆「全国奨学金総合相談ホットライン」概要
日時:7月21日(木)16~22時
電話番号:0120−987−215 
対象:奨学金の返済のことでお悩みの学生や社会人、および奨学金の保証人になっている家族など
対象地域:全国
通話料相談料無料、秘密厳守です。POSSEの専門スタッフと弁護士が対応します。
※フリーダイヤルはホットライン時のみの番号になっています。
 常時、03-6693-5156で奨学金の相談を受け付けています。


◆NPO法人POSSE(ポッセ)とは?
POSSEは労働相談、労働法教育、調査活動、政策研究・提言、文化企画を若者自身の手で行うNPO 法人です。現在、会員は約250 人、10 代・20 代を中心に、約100 人のメンバーで運営しています。事務所を東京の下北沢、京都、仙台に構え、年間およそ1500 件の相談に対応しています。また、仙台における被災者支援活動や東京での生活相談活動など貧困・生活困窮問題への取り組みにも力を入れています。

事務所所在地・連絡先:
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201 号室
TEL:03-6699-9359
   03-6693-5156(奨学金相談専用番号)
FAX:03-6699-9374
E-mail:soudan@npoposse.jp  HP:http://www.npoposse.jp


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