効果的な統計学習・教授法とは?

( ゜д゜) 日本人は醤油味

今週末に,私的な研究会でちろっと発表をすることになっております。
その研究会の趣旨からすると,正直相応しくないテーマだと思うのですが,発表の機会を与えて下さったので,自分なりに精一杯やりたいと思います。

テーマは「効果的な統計法の教授・学習についての考察」みたいなものです。
僕のホームページやブログを見ている人にとっては「バカの一つ覚えみたいに…」と思われるかもしれませんが。すみません。

( ゜д゜) 雪本はまだまだ統計法というものが好きなのです。

最近は,量的分析法としての統計法だけではなく,それと対比されることが多い「質的分析法」についても関心を広げつつあります。
KJ法やグラウンデッド・セオリーなど比較的体系化されたものであっても,なかなか難しいです。

分析法を学習するという場合,雪本流には,三つのポイントに注意する必要があります。

①分析法そのものの知識・使い方
②分析法全般の中での位置づけ(他の分析法と比べての共通点・相違点について)
③その分析法が適用できるまでのデータの加工法

一般に統計解析法などの量的分析法を学習するといった場合,①の観点に力点を置かれ過ぎている気がします。よく「統計ソフトで○○という分析法は使えるようになった。どんな時に使えばいいかある程度わかる」といったレベルの人が,発展的な勉強を行う場合の多くは,②や③のポイントを勉強しようとするのではなく,①の深化,すなわち数学的な理解に【のみ】こだわってしまうことです。

決して,数学的理解をすることは悪くありませんが,実践的に統計法を使うという場合は①・②・③を全般的に勉強しなければなりません。①をどれだけ深化して学習しようとも,②や③の知識が不足していたのでは,統計法の実務家としては優秀とは言えないのです。

……とまあ,こんな話を下敷きにして,多重比較法を題材にして統計学習・教授法について少しばかり語っちゃおうと思っているわけです。

(´-`).。oO(やっぱり自分は「教える」という行為が好きなことを実感します)

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )