DRIVING~DiaRy of racIng deVelopment IN Grid~

DRIVING
【名:運転、推進、駆動 形:心をとらえる、激しい】

馬力とトルク(エンジン性能曲線編)

2006-08-20 02:40:07 | technology
自動車のカタログを見ると馬力とトルクが記載されていますが、ネット値とグロス値と言うのが存在してます。

ネット値とは自動車にエンジンを取り付けた状態で計測したもの
グロス値とはエンジン単体で計測したもの

というのはよくカタログに書かれています。

そしてエンジン性能曲線も一緒に書かれています

ここで注目して欲しいのが横軸がrpmです
1速でも6速でも同じ回転数であれば同じ馬力トルクが出ている

と思われがちですが違います!!

なぜ?と思う人も多いと思いますが…
少なくとも私も昔はそう思ってました;でも私だけかも;;
まーそれはおいておいて

3000rpmで走行しており1速と6速の減速比を考えれば…もちろん1速の方が大きいです。減速比が大きければ大きいほどトルクは大きくなりますよね?
よく考えれば実に単純。

ではトルクが違えば馬力も違います。
馬力=トルク×回転数×0.001396
この計算式に当てはめると馬力は出るので回転数は同じでもトルクが違います。

ではこのエンジン性能曲線はどのようにして描くか?

エンジン単体の軸トルクを各回転ごとに測定し上式に当てはめる。
これがグロス値です。

ではネット値とは?
ファンベルトやパワステなどの損失を考慮した結果の値です。

私もどこまでが考慮の対象かはわかりません;グロス値にしたってどこまでがエンジン単体なのかはわかりません;オイルポンプやLLCポンプ、また冷却損失なんかも考慮してるのかさえわかりません;;とりあえずネット値はグロス値に比べて10~15%ほど低いってことです。この減少率もカタログによって違うのであしからず

つまりはエンジンの純粋な性能ってわけです


では実走行時の馬力やトルクはどのようになっているか?
これは走行性能曲線を導入します。

この走行性能曲線に関してはまた今度『馬力とトルク(走行性能曲線編)』にでも