晴走雨読

歴史観

「坂の上の雲」最終回でした。
なかなか迫力のある日本海海戦でした。CG技術が向上したので
TVでもこんな映像ができるんですね。
ハリウッド映画と比べるとちょっと見劣りしますが。

歴史というのは戦いの勝者が書くものと決まっています。
勝者が戦後に自分の都合の良いように書いたものが後世に残ります
から、客観的な事実というのはなかなか分かりません。

これは戦国時代に限らず近現代史でも同じです。

太平洋戦争は戦後日本を占領統治した米国の都合の良いように
伝えられています。
そのためにマスコミの言論統制や、日本国民を洗脳するような施策
が数多く実施されました。

戦後アメリカのTVドラマがたくさん放映されましたが、これもそ
の一環です。幼少の私はすっかり洗脳されております。



小説家が書く歴史小説も事実とはかなりかけ離れた物だと思う。
しょせんは小説家がテキトーにでっちあげたものです。
特に会話なんてなにも残っていないのですから。
小説はあくまでも創作物なのです。

典型的な例は坂本竜馬です。
現在我々が認識している竜馬は司馬遼太郎が作り上げたほぼ架空の
人物だと思っています。
坂本竜馬という人間が実在した事は事実ですが、例えば薩長同盟を
あたかも一人で成し遂げたような記述はどうかと。
実際はかなりたくさんの人間の協力や関わりがあって実現したらしい。

坂の上の雲の秋山真之もそんな感じに仕立て上げられているし、最近
映画にもなっている山本五十六もそんなふうになりそう。


かくも正しい歴史を把握するのは難しい事だし、小説家にだまされ
るな・・・と。

でも歴史小説はおもしろい。
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