晴嵐改の生存確認ブログ

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

最近読んだ本

2007年08月24日 | 読書

究極のサイエンス 不老不死/金子隆一
究極のサイエンス 不老不死

個人的には不老不死になりたいとは思わないのですが、かといって興味も関心もないというわけではなくて。
読み始める前は、不老不死を実現しようとする最新科学の研究成果を紹介する内容なのかと思っていたのですが、さにあらず。いや、勿論、そういう内容も含まれてはいるのですが、単にそれだけでなく、不老不死に関する歴史から、もし不老不死化が実現された場合の社会的影響、情報生命体への進化という遠未来における可能性まで、実に幅広い内容を扱っていて、とても読み応えのある一冊でした。

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すべてがFになる/森博嗣
すベてがFになる (講談社文庫)

森博嗣氏のデビュー作を、今頃になって読みました。
作中にはコンピュータが頻繁に登場します。とはいえ、96年発表の作品で、94年頃を想定しているということもあって、ちょっと古くさい感は否めません。が、それだけ、コンピュータが私たちにとって身近になったということなんですよね。
小説に出てくる孤島の研究所の有り様は、当時としては斬新で、エキセントリックですらあったのかもしれませんが、今となってはそういうのも有りだよなと普通に納得できてしまいます。まぁ、消防法とかを別にすれば、ですが。

ちなみに、この本を読み終えて、真賀田四季博士を帆場暎一と重ねてしまった私は、パトレイバーファンです。
というのも、事件のトリックにコンピュータ――というか、真賀田博士が開発したレッドマジックというOS?――が密接に関わっていて、まぁそれだけならどうということもないのですが、正常に動作するシステム内に意図的に仕組まれた異常動作を引き起こす罠が…という部分で、パトレイバー劇場版第一作に登場した「HOS」のことを思い出してしまったんですね。
真賀田博士の言動などを見ると、明らかに確信犯ですし。……もっとも、境遇とか、身の処し方とかは、随分と違うんですけどね。
パトレイバーの先見性に感心しつつ、S&Mシリーズの他の作品も読んでみたいと思う今日この頃。

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星のパイロット/笹本祐一
星のパイロット

以前から興味はあったのですが、ようやく読めました。
しかし、これは何とマニアックな小説なんでしょう(笑
でも、それがよいのです!
何かをやる、その手順を事細かに描写するというのは、臨場感を醸しだし、物語にリアリティを付与する上で、とても有効な手段であることを再確認すると共に、やはり「好きこそものの上手なれ」なのだなぁと感じた次第です。



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