野生の掟 渓口 紗梨
小額年生の真子がテレビを見ている。母は隣でアイロンかけ。
ごく普通の日曜日だった。
真子が画面にしがみついているので、母は「離れなさい」と一言。
でも真子には聞こえていない。何を真剣に見ているのだろう?
目をやると、大草原で暮らすライオンの特集だ。
今しも、一頭のライオンがシマウマを捕らえ、食いつこうとしている。
凄惨な場面だった。
真子は目が離せない様子で、しきりと生唾をのみこんでいる。
そして、テレビに目をやったまま、問いかけてきた。
「ねえ、ママ・・・」
きっと野生の厳しさ、掟にショックをうけているのだろう。
「どうしたの、真子?」
優しく訊き返すと、真子が言った。
「シマウマって、そんなに、おいしいの?」
(横浜市港区北区・大学生・21歳)
この文章いかがですか?
その人それぞれの感性・感じ方・思い
私には、いままで野生の動物を、食料と感じたことはありませんでしたね。
でも現代人になるこの女の子は、弱肉強食の世界が、
とても美味しそうに見えたのですね
野生の掟とは・・・ 「別の意味で子供らしい一瞬を切り取った愉快な着想」と
監修者は批評されています。
でも、私は古い考えのようです。今ではいろんな感性があり新しい発想が必要と
思っても、子供には優しい心が欲しいなと思い、笑い話ですませたくないな~と。
小説なのに、次から次と、一人で考え込んでしまいました。
小額年生の真子がテレビを見ている。母は隣でアイロンかけ。
ごく普通の日曜日だった。
真子が画面にしがみついているので、母は「離れなさい」と一言。
でも真子には聞こえていない。何を真剣に見ているのだろう?
目をやると、大草原で暮らすライオンの特集だ。
今しも、一頭のライオンがシマウマを捕らえ、食いつこうとしている。
凄惨な場面だった。
真子は目が離せない様子で、しきりと生唾をのみこんでいる。
そして、テレビに目をやったまま、問いかけてきた。
「ねえ、ママ・・・」
きっと野生の厳しさ、掟にショックをうけているのだろう。
「どうしたの、真子?」
優しく訊き返すと、真子が言った。
「シマウマって、そんなに、おいしいの?」
(横浜市港区北区・大学生・21歳)
この文章いかがですか?
その人それぞれの感性・感じ方・思い
私には、いままで野生の動物を、食料と感じたことはありませんでしたね。
でも現代人になるこの女の子は、弱肉強食の世界が、
とても美味しそうに見えたのですね
野生の掟とは・・・ 「別の意味で子供らしい一瞬を切り取った愉快な着想」と
監修者は批評されています。
でも、私は古い考えのようです。今ではいろんな感性があり新しい発想が必要と
思っても、子供には優しい心が欲しいなと思い、笑い話ですませたくないな~と。
小説なのに、次から次と、一人で考え込んでしまいました。