しあわせな生き方のつくりかた

自然素材、国産木材にこだわっている女性設計家が、建築、環境、健康、子育てを通してしあわせに生きる答えを探します。

テレビゲームを捨てよう!

2006-07-27 00:37:43 | 子育て

お父さん、お母さん、テレビやビデオやファミコンに、子育てを任せていませんか?

私達世代は、ようやくテレビの放送が始まって、ひょっこりひょうたん島やシャボン玉ホリデーなんて番組を楽しみにしていました。
テレビを囲んで、という時代が始まってしまったけれど、それでもテーブルを囲んで、トランプやおはじきなんかを親もいっしょに楽しむことがありました。

私が親になってからも、カードゲームやボードゲームをどれくらいやったことでしょう。
家族が同じテーブルについて、わいわいいいながら、勝ったり負けたり、そんな中から、いろんなこと、子供達は学んだり、真似たり、してきたような気がします。(私達は、決してわざと負けてやったりしない、シビアな親でした。)

ようやく、子供達にとって念願のファミコンを手にしてから、毎日が怒鳴り声になってしまいました。

「何時間、やっているの?」
「もうやめなさい!」

そういいながら、まとまった時間を子供達だけで過ごしてくれることも、少しは喜んでいたはずです。
次から次にでるソフトを、これでもか、というほどに買う子供達。
満足することなんてありません。

でも、高校を卒業するころから、ようやく離れるようになりました。
我が家の子供達は、それほどにはのめり込んではいなかったのかもしれません。

小さなころから、ボードゲームを楽しんだ記憶は、家族の団欒のシンボルのように感じているのか、20才を過ぎた娘が、今でもなつかしそうにモノポリーや、人生ゲームをやりたがります。

小さな手の中のゲーム機は、子供たちの心を捉えます。
でも、家族で出かける時、旅行する時、持って行こうとする時、どうぞ、家に置いて行って下さい。

気持ちが、手の中のゲームに捉えられている時、旅先の体験や、家族のおしゃべりや、窓の外の景色など、目にはいらず、心に届かず、折角の時間がさみしいものになるからです。

それは、親にとって、というより、子供本人にとって。

架空の世界で、どれほど、拳を振るっても、痛くも痒くもない。
架空の世界で、どれほど、仲間を作って旅をしても、本当の体験ではないのだから。

夏休み、子供達と沢山の思い出を作ってください。
それは、大人になった子供達の宝物になります。
大切にする、ということは、子供のいうなりにする、ということではありません。

親がどんな風に考えているか、それをきちんと子供達に伝えられれば、そして親がきちんと向き合っていくことを怠けなければ、子供達は充足し、次の場所へ進んで行くことが出来るようになります。

私は、反省の気持ちも込めて、今そう思っています。


to U

2006-07-27 00:03:36 | 平和

音楽の力
それは、果てしがない

心が震える、そんな歌が歌えるしあわせ

Apbank bandの「to U」

なんどもなんども、繰返される優しい言葉
歌うこと
自分の想いを託す
やさしい言葉達
それに触れることのできるしあわせ

“眠れずにいるあなたに言葉などただむなしく”

と歌うけれど、それが大きな勇気をくれる時だってある

今、できること
音楽を通して
私達は心をつなげることだってできる

こどもたちが
おおきく笑える

そんな未来がかならず、つくれそうな気がする

apbank festival

2006-07-25 10:49:02 | 平和

昨夜のニュースで、ap bank festivalのことが流れていました。
ミュージシャンの桜井和寿氏、小林武史氏、坂本隆一氏らが、立ち上げた、市民バンク、apbank 。

2001.9.11のあの一連の事件から、世界の流れが、大きく変わらされて行った時、日本でも、平和を願う人々、エネルギーを奪い合う戦争はもうやめよう、と願う人々が、声をあげました。

桜井和寿氏、小林武史氏、坂本隆一氏たちは「非戦」という本に執筆をしたメンバー達でもありました。

彼等は、自分達が持っている「音楽」という贈り物を介することで、なにかが出来るはず、と信じ、自分達が持っている資金のみで、この市民バンクをスタートしたのです。
熱い想いは、直接彼等のサイトを見ていただいた方がよいでしょう。
http://www.apbank.jp/index.html

バンク、といっても、今の所、預金は受け付けていません。
活動を支えるための資金を、彼等は音楽を使って、集めている訳です。

環境に関心のなかった若者が、このフェスを通して小さな気付きをもらう、そんなことだって可能です。

こんな想いに賛同をしたミュージシャン、今年はものすごいラインナップだったようです。(残念、今年も行けませんでした。)
会場では、使い捨てではない食器や、ごみの分別もきちんと行われて、参加者の意識を高めていこうとしています。(スェーデンなどの環境先進国は、幼稚園に入る前から子供達は、ゴミの分別作業を親に教えられて実行しているのです。)

このバンクは、環境を守るための活動ならば、NPOでも団体でも、個人でも、融資を申し込むことが出来ます。
例えば、個人の住宅の屋根に太陽電池パネルを設置したい、そんなことでも融資の対象になります。

自分に出来ることから、なにかを始めたい、そういう人を応援したい、という嬉しいシステムです。
融資の詳細などは是非ホームページを参照してください。

もうひとつ、預金を変えることで、社会が変わる、というスローガンを掲げているA SEED JAPAN。

郵便貯金や、大手の銀行に預けたお金がどのように使われているか、その先は?
こういうことを知ることで、唖然とすることがあります。
殆どのお金がアメリカへ流れて行きます。アメリカ国債を購入することで、アメリカはそれを資金として、軍事に使うことができます。

戦争反対、と言いながら、郵貯や大手銀行に貯金をするのは大きな矛盾がある、と言う訳です。

じゃあ、どうすればいいの?
A SEED JAPANのサイトを見てください。
http://www.aseed.org/ecocho/

戦争反対!、環境を守ろう!
そう声を上げること。
とても大切だとおもうけれど、毎日の生活の中でも、できることは、けっこうある。嬉しいです。



炭を埋めましたよ。

2006-07-17 18:58:15 | 建築
白竹炭を塗ったご家族の家に、今日は炭を埋めました。

前もって、きれいに穴を掘っておいた中へ、炭(孟宗竹を1000℃以上で焼いた炭の微粉です。)を少しずつ、水をいれながら、踏み固めて行きます。
ちょうど良い具合に小雨が降る中、(あまりお天気がよいと、空中に炭の粉が舞い飛んで、ご近所に迷惑がかかるそうです。)

お父さん、がんばりました。

最後に、お酒をまいて感謝の捧げものとします。

これから、ゆっくりと時間をかけて、約半年ほどで、炭の粒子が落ち着いてくると、電磁の流れが整って、家の中の環境が整ってくるとのこと。

昔から、日本以外の国々でも、炭を埋める、ということ行われていたそうです。
土地を見る力があった昔の人々は、その土地のエネルギーや、磁場をよく分かっていて、良い場所を見つけて、神様の社や仏様のための寺を作りあげてきました。

今の日本の、しかも住宅地で、電線や高圧鉄塔が立ち並ぶ中、人は家の中だけではなく、色々な所から影響を受けて暮らしています。

せめて、自分の敷地内の磁場を整えることで、少しでも良い土地になれば、という思いから、今回の作業を決定されました。

実際に、埋炭をした家を訪ねると、言葉で表現することが難しいのですが、なんとも居心地が良いのです。

きっと、このお宅も、訪問者は長居してしまうかも。
どういう作用が原因となるか、もちろんデータを取ることは可能ですが、このお家はまだ、今の段階では無理ですね。

作業している時、炭を埋めている中に降り立つと、なんとも不思議な熱?を受けるような感覚になりました。

1m直径の、1m深さの穴に、竹の炭、300kgが納まりました。

さて、これからが楽しみです。

お世話になった、炭屋 大吉さんのホームページ
http://www3.ocn.ne.jp/~dharma/index.html.html


夜泣きは家が原因かもしれない?

2006-07-16 14:47:01 | 子育て
 
赤ちゃんが夜泣きがひどくて困っていたり、家族がなぜかイライラしている、けんかばかりしている、なんてことはありませんか?

それは、もしかすると「住い」が原因かもしれません。

住空間に、20数年前から、合板、ビニールクロスや、建具に使われているメラミン樹脂の化粧板など、もちろん家具にも、様々な化学物質が使われています。
数年前に、ようやくその規制が法律化されましたが、あくまでも2~3種程度の物質についてのみの規制でしかありません。

換気扇をつければよし、とされる法律は、規制対象外のものについては、今の所、野放し状態です。

化学物質は、知らない間に身体に蓄積されて、人それぞれの飽和限界を越えた時、突然、症状が表れます。

頭痛、めまい、吐き気、食欲不振、いらいら、不眠などなど。
風邪の症状に似ていたり、自律神経失調症などにもよく似ています。

それに気付かずにいると、学校や仕事に行けなくなるなど、通常の生活することにも、大きな制限を受けるようになるのです。

食べ物も大きな原因かもしれません。
でも、空間、学校や住宅、事務所など、私達を取り囲む環境が、あまりにも劣悪であることも、大きな理由のひとつです。
実際、各地で建築物に関しての裁判も起こっています。

昔、日本の住宅は無垢の木がふんだんに使われ、紙や土で包まれていました。学校には、木の机、木の椅子が当たり前でした。

それが、いつの間にか、外国からの合板や、コンクリートの建物になり、
化学物質を多用した材料で、壁や床は覆われてしまいました。

今、日本のあちこちで、子供の環境を、特に学校環境に無垢の木、を使って行こうという試みが始まっています。

日本の森林の問題の解決が、当初の目的だったのかもしれませんが、県で補助金を出すということも始まっています。

子供達が過ごす環境に、日本に昔からある、自然な素材を使うこと。
これは、学校だけではなく、住宅についても、また大人にとっても、ゆったりとした精神状態を取り戻すためには、大切な第一歩のように思われます。

以前、マイナスイオンの所でも書いていますが、人の心は、取り囲む環境に大きく影響されている、ということ。

なんか、最近イライラして仕方がない、と思ったら、家の中を見渡してみてください。
本物の材料、どれくらい見つけられますか?
呼吸していない素材は、あなた自身の呼吸を妨げている、そう思って間違いないからです。

出来る所からはじめてみませんか?
カーテンを木綿のものに変えてみる。
ソファや、クッションもウールや木綿など自然なものに変えてみる。
蛍光灯を電球に変えてみる。
リフォームできるのなら、クロスをやめて、しっくいや塗装(自然素材の)をしてみる。

専門業者に頼まなくても、自分で出来ることは意外にあるものです。
深呼吸が楽になること、間違いありません。

参照
西新宿にある、OZONEの6Fには、安心して使用することの出来る、材料など様々な情報を得ることが出来る、室内環境ラボという所があります。
http://www.ozone.co.jp/showroom_shop/information_bank/ie_lab.html

家を作るしあわせ

2006-07-16 13:53:08 | 建築
竣工、お引き渡し、と完成間際の建築現場はなにかと忙しいものです。

建築主にとって、大切な住いになる訳ですから、最終チェックが大切です。
クリーニングが終わり、床が表れて(それまでは養生シートで隠れています。)みると、あらためて、その空間がどのようなものかを確認することができます。

初めて、私の事務所を訪ねてくださったお客様が、これからの長い時間を過ごしていく、大事な場所として、私はお役にたてたのだろうか、と不安に思いながら、現場を後にします。
これまでは、工務店の管理下にあった場所が、これからは建築主のプライベートスペースになるわけです。

見学会で、色々な方からの感想を聞くことで、反省したり、喜んだり、納得したり。
設計者として、この時ほど、緊張する時間はありません。

先日、板材をいれてもらった業者さんが見学にきてくれました。
工務店が用意した構造材や、床材など、気を配った、良いものをいれているね、と感想を述べてくれました。

また、雨樋を作るメーカーの社長さんが来てくれて、通常ではない納め方に感心をしてくれました。

いずれも、私のことではない、としても、施工に携わった様々な人が、この家のために一生懸命、関わってくれていた、ということが本当によく分かる、出来事です。

暑いさなかのお引っ越しになってしまいましたけれど、これからゆっくりと、その気持ちのこもった家の、空気を味わっていただきたい、と思っています。

今、コメが危ない

2006-07-07 12:49:04 | 子育て
これは、DAYS JAPAN7月号の特集のテーマです。

現在、日本ではアメリカからのGM(Genetically Modified)作物の輸入は7作物75品種になっていて、食品添加物についても13品目を許可している。
食品の記載には、遺伝子組み換えかどうかを明記する規制があるものの、「遺伝子組み換えでない」と書かれた豆腐の40.9%からGM大豆が検出された、という。

今、日本で、コメの遺伝子組み換え種の野外植え付け実験が行われています。
虫に強い、殺虫剤に強い、花粉症が治る、などそういう希望的なメリットばかりを強調して、実験に多大な税金を使っているのは、日本政府農林水産省の研究機関や国立大学です。

いいことじゃない?と思われますか?

感覚的に、遺伝子操作された食品を食べる気持ち悪さもさることながら、動物実験の結果や、耐性の問題など様々な問題点が、すでに警告としてだされているそうです。種子の中に自殺遺伝子を組み込んでいるということまで。

アメリカの一企業が販売を牛耳っている野菜などの種は、殆どのものが、二世代目の種子の採れないものばかりです。または、採ることを禁止されたもの。
特許の侵害にあたるとして、裁判を起こされることもあるとのこと。

どんなにがんばって、野菜を植えてもその種で苗を作ることが出来ないわけです。要するに、いつも種を買わなければ食べる物を作ることが出来ない、ということです。採種をして農業を続けて来た日本の農家の方達も今は、農協を介して、アメリカ産の種を購入しているはずです。

ということは、遺伝子組み換えのコメが流通する、とコメを主食にしている世界中の国の人々は、ある特定の企業からそのコメを購入して栽培をするしかない、ということにもなりかねません。
花粉が飛んで、(空気に境界線はありませんから)GM種でないコメと交雑が起こった場合でさえも、その企業は特許侵害を訴えて、多額の賠償金支払いを要求するというのです。

とてつもない、食料独占のおもわくが動いている、ということに私達はまず、気付かなくてはなりません。

日本のメデイアがなぜもっと危機感を持って、報道しないのか、これはおそろしいことです。

DAYS JAPANとは、写真家の広河隆一氏ら、フォトジャーナリストが立ち上げた月刊誌です。

世界中に起こっている様々な情報を隠すことなく、写真を通して伝えています。
大企業のスポンサーなしには、継続することが困難な雑誌業界の中、この写真誌は、2004年4月からなんとか発刊を続けています。

定期購読をすることで、この良心的な情報誌を支えることができます。

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竣工間近です!白竹炭を塗りました。

2006-07-01 22:30:53 | 建築
現在、工事進行中のお施主さんが、ご夫婦で、塗装の作業をしています。

この日は、水土社http://www.suidosya.co.jp/という左官材料メーカーのもので、竹の炭を粉にしたものを石膏に混ぜている塗装材料を使っています。
画面に見えているのはピンク色ですが、元々は白色で、炭なのに不思議です。
ベンガラの紅を少し混ぜて、淡いピンク色に仕上げます。

昨日と今日は、珪藻土を塗りました。
過乾燥が問題になっている珪藻土ですが、土地柄や立地の条件によっては、とても有効な材料だと思います。
住宅密集地に建つ、このお宅は湿気がとても心配でしたので、この材料を使用しました。

キッチンに入れた、F☆☆☆☆のユニットは、荷をほどいた瞬間から、室内に異様な匂いが漂っていたので、毎日扇風機を回してなんとかお引き渡しまでに、匂いが消えるように、と気をつけていたのですが、珪藻土や白竹炭を塗ってから、匂いがなくなったようです。

VOCの吸着、分解作用がある、といわれている材料なだけに、その効果は確かなようでした。

また、自分の家の壁を塗る作業は、家への愛情がより深まる、というすてきな恩恵があるような気がします。魂がこもるのだ、と。

毎日、お仕事で忙しく働くご主人や奥様にとっては、多分、多大なる負担であることに間違いはありません。

普段使わない筋肉を使うために、何日か経つと、ぎしぎしと痛くなりますし・・・。
折角のお休みを返上しての作業は、きっと大変なことと思います。

でも、でもです。
これからの長い長い時間を過ごす家に、自分達の手の跡を残すことは、本当は
とてもすてきなことだと思うのです。
家は買うもの、と思っている人には到底味わうことの出来ない、喜び、そして苦労です。

これからのメンテナンスを億劫に思わずにできるようになるためにも、家に対する愛着を、作業することから得る、という体験は、必ず後から、良い思いでになるのです。

私が小さなころは、大晦日になると家族総出で、大掃除をさせられました。
ガラスを磨いたり、畳をあげてたたいたり。
そういう作業を、今は殆どの人がしなくなりました。

出来るだけ、メンテナンスをしないもので。
そういう考え方が、日本の家並みをだいなしにしている、そんな風にも思います。

私の住む所沢市は、今大手のハウスメーカーが競って、高価な住宅を建築、販売しています。
たしかに、モダンに見えますが、外壁は、サイデイングの見本会場の様にも見えてしまいます。

使われている内装材料は大丈夫かしら?
子供達は、化学物質過敏症にはならないかしら?

心配な匂いが、ときおり風に乗って、通り過ぎる私の鼻に飛び込んでくるのも
気掛かりなことなのです。