老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

甚を去る 御算用日記 六道慧著

2013-08-17 09:38:15 | 読書
今年のお盆はこれでした。読書なんですが日頃実務書ばかり読んでいますので
この時代人情推理小説は久しぶりです。ブログを紐解きますと実に3年ぶりです。
Facebookを始める以前です。言い換えればFacebookに読書時間が取られたのかも
しれませんね。シリーズも12冊目です。

第11弾 駑馬十駕 御算用日記 六道慧著

この本のシリーズの根底に流れているものは、ジャンルの「時代人情推理小説」
にも在りますように「人情」「愛」なのですね。ご近所の「人情」から始まり
肉親、兄弟、親子の深い「愛」、そして愛する人へです。

近江国丸池藩市橋家。花の道楽に耽る大殿の長重の後を継いだ長昭の代になって
三年で、借財を返し、社倉米を二万石も積み上げた秘密は何なのか?そして、
病届けを出して姿を見せない長沼の行方は?友の早乙女一角とともに潜入した
幕府御算用者の生田数之進は、御禁制の鉄砲に絡んだ陰謀の手がかりをつかんだ。
(一部「BOOK」データベース引用)

今回のタイトル「甚を去る」は生田数之進の上司、鳥海両目付が発した言葉で、
あまりにも急激に盛んになると、すぐさま衰えてしまう。ゆえに、
甚だしく極端な行動は取らない。平静に、充実して生きたいと思うのであれば、
「早く、早く」ではなく、ゆっくりと落ち着いてコツコツやってくのが肝心。

文中重要な場面で出てくる「一の裏は六」 私は小さい頃、別の言葉で自分を
元気付けをしていました。「いつも同じ風は吹かない」 反対の場合もありますが。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。