SCONEDOLPHIN オフィシャルブログ

スコーンの常識が変わる リピーター続出の柔らかしっとりスコーン
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自宅ショップを卒業する時

2006-09-22 21:47:05 | 自宅ショップのできるまで
このブログで、言ってきたこと。
自分の好きなことをショップにするのか。
人に喜んでもらえるショップにするのか。

自宅ショップという、趣味以上職業未満のような仕事。
利益を出さなければいけないのか。
自分の心が満足する空間が嬉しいのか。
そこが大きな分かれ道。。。

「何かをやってみたい」
「やらないで後悔するなら、やってから考えよう」

前向きな女の人は、いつも心のどこかにそんな声が聞えているはず。

自分のできる範囲で、行動してみる・・・そして、それが仕事としてどう受け止められるのか見られる場所。そこが「自宅ショップ」。
何かやってみたいけど、まだまだ自信がない。だから小さな規模でやってみる。そこが「自宅ショップ」。
自分の好きなものを沢山見て欲しい。欲しい時はお譲りします。これも「自宅ショップ」。

約3年半、スコーンとバナナブレッドのお店をやってきました。
知り合いのお花屋さんに置いたスコーンたちが、沢山の出会いと喜びをもたらしてくれました。
ちっぽけな主婦が、家族の協力のもと「自宅ショップ」という形で、多くの人に支えながらお店をやってきました。

この、素敵な3年半という時間が、やっともう一歩前へ進む自分の力になったような気がします。
品物も、店も、心も何も変わりません。
でも、「自宅ショップ」という、暖かい傘の中から、自分の足で歩いてゆく時期が来たのかもしれません。

自宅ショップを卒業し、もっと多くの人に喜んでもらえるショップとして、この秋より、ひとまわり大きく育った店にしてゆきます。

ひとまず、「How To Make 自宅ショップ」は終了。
もっと言いたいこと、書きたいことあったけど、それぞれ始める人によって、十人十色。
ご自分の、納得する日々を過ごして下さい。

ではまた。。。

チャンス!!

2006-06-22 18:38:56 | 自宅ショップのできるまで
一生懸命な姿は、きっとチャンスを近づけてくれます。
家族が、何か手を貸してくれたり、
ダメですよ。「わたしだって働いているのだから、あなたも少し家の事やってよ!」とか、「男女平等・・家事は折半!!」とか言っては。
自分が始めると言った仕事なのだから、どにかく出来ることは自分でやってみてください。見かねて、手伝ってくれる様になったらそれは、本物です。

努力が結果として現れるのが、そういうことなのかもしれません。
そして、そのひたむきさが、商売繁盛につながってくるのかも。
見えない努力が、新たなチャンスを時空を超えて連れてきてくれるのです。

チャンスはがんばったところに訪れる。
ひたいに汗して仕事をする。
パソコンの中や、机の上にあるマネーゲームでは絶対にありえない。
楽して得たもの、お手軽に手に入ったもの・・それは身につかずに早く去ってしまう。時代やかっこよさなんか関係ない。どれだけ、努力したかが結果につながる・・そう思います。




最近の自宅ショップ事情

2006-06-16 16:12:55 | 自宅ショップのできるまで
先日、「自宅ショップ」というキーワードで、検索をしてみました。件数がかなりあり、がんばる人たちが沢山いるんだな・・と、感心しました。
多くの人が、自分で店を・・と動き出すにあたり、そのネットの中や現実の中で、注意した方が良いなと思える点があったので、書いてみました。

「簡単お気軽にはじめられるのは、簡単お気軽にやめられる事」
「小さく、出来る範囲で・・というショップに、どれだけワクワクする品物を出せるのか」
「弱い商売につけこむ悪いやつらがいること」

自宅ショップで、儲かっている人はごくわずかです。儲けなどどうでも良いなら、自分の好きなものワールドを好きなように作ればよいのですが、やるからには、利益を出したい・・と思うのであれば、それなりの腹を決めなければなりません。
どの程度の規模にするかは、本人が決めることですが、どれだけ努力したかで仕事が伸びると思うし、ただ自分ががんばっても、沢山の人の力、家族の協力、今まで培ってきたご自身の人徳、いろいろなものの総合力。自分の中に、どの程度の腹づもりがあるか、確認した方がいいかもしれません。

世の中の、興味をそそられるお店や品物は、いったいどんなものなのでしょう。あそこでランチをしたい、どこどこの何を買いたい・・と思って、行ってみたくなるのはどんな所でしょう。汚い店でもすごく美味しかったり、小さい店でも納得のゆく商品があれば、ぜんぜんOK。お客さんは、すでに目が肥えてます。出来る範囲で出来るものを売ることで、そこまでしても行ってみたい魅力を備えられるか、自分の店をシュミレーションしてください。

がんばって理想のショップを作るにあたって、その弱みに付け込んで、いろんな話を持ってくる悪い人がいるかもしれません。思ったより高い設備をつける事になったり、道具を買わざるを得なかったり。自宅ショップの段階では、お金を借りてまでは、絶対始めないで下さい。小さくはじめて、続けられるか手ごたえを見てからでも、遅くありません。

自分の中で納得ができていればいいのです。(努力はしても、良い方向へ向いていればいいのです!)でも、つらくなってきたり、苦しんだ店であっては何のための自宅ショップか分からなくなってしまいます。

好きなことを続けることは、ショップにすることとは別問題。「やってみたい!」という素敵な気持ちを、良い結果につなげられるよう、冷静に考えてみましょう。
「旦那さんが稼いでくれるから小遣い程度お金になれば・・」というつもりの自宅ショップでは、お手軽お気楽な結果と、魅力がある商品を提供できるか・・・、リスクを背負うことになるのか。

~~すみません!きつい表現かもしれない・・。でも、つぶれてもいいような店を作らないでほしいから。傷つくのは、誰かでなく自分自身だと思うから。
どうか、頭の隅に覚えておいて欲しい。



自分の中の一区切り

2006-06-12 17:50:14 | 自宅ショップのできるまで
先日、イギリスのオートバイメーカーより英国大使館での展示会にスコーンドルフィンのスコーンを使いたいとの申し出があり、とても驚き、嬉しかったのと同時に大変緊張しました。
本場イギリスの方々がきっと召し上がるであろうし、お茶菓子としてのスコーンをずっと食べている習慣がある。そこへ、日本人の自分の作るスコーンをお出しするのであるから、とてもあせりました。
しかし、何のご縁か、こういう形で自分のスコーンを使ってもらえるということが、何か自分の中では、・・やっとここまでこれたかな・・というような、感慨になったのです。
自宅ショップということで、小さな店をはじめて、販売店が増え、今日に至り、これからは一つのショップ・・店として、自分の中できちんと認識を持ってあゆまなければいけないな・・と。

「食えなくてもいいものは道楽」「食えるのが仕事」それを心に刻んでやってきました。やっと、自分の中では、「仕事」としての位置にきたように思います。

自分で何かを始められる方は、「ショップを持った時」「資格を取ったとき」「自分で決めたあるレベルに達した時」・・・いろいろ自分の中に一区切りつけるときがくると思います。
そんな階段を一段一段上りながら、決して楽ではないけど、自分で追いかけてしまう何かに向かって、がんばってゆくんだと思います。共に楽しんでゆきましょう!

  寧喜  Good Lack!!

ima・・・

2006-05-25 16:20:00 | 自宅ショップのできるまで
3年3カ月前になる。このスコーンドルフィンを始めることになった。
どうして始めたか・・どうして今日があるのか・・
ケーキ屋さんになりたいとは、一度も考えたことが無かった。
飲食店をやりたいとも一度も考えたことは無かった。
体が弱かったし、立ち仕事でお金を得るなんてとうてい出来るはずが無いと思っていた。

カナダに1年間ワーキングホリデーで滞在したが、英語を習得するために渡ったのではなかった。外国で生活したい・・それだけだった。
バンフで暮らし、11月末から3月まで週に2回も3回もスキーをしていたが、スキーをするためにカナダの暮らしを選んだのではなかった。

いつか何か、自分から何かをやりだすなんてほとんど考えたことも無かった。

別れ道でいろんな選択があり、どの場面でも最善の道を進めるように考えながら、悩みながら・・みんながそうであるように・・時を重ねてきたと思う。

今にして思うと、その全てが、現在の自分を作り上げている。
どれ一つも無駄なく、自分の栄養になり、現在自分の作っているスコーンたちやパウンドケーキたちに流れ込んでいる。
そんなことは、あたりまえに、地球上の人間・生き物全員、現在があるのは過去の積み重ねであるから、改めて言うことも無く、摂理なのだが、沢山の出会いや、ご縁、現在自分を支えてくれている多くの方々にに感謝せずにはいられない。

「このケーキお店で売ってみたら」の一言から、お花屋さんの店先でスコーンとパウンドケーキを売るようになり、お客様が買ってくれて、嬉しくてまたケーキを焼き、お店に出してまたなくなってケーキを焼き・・その繰り返しで今日までがある。

また今日のこのときから、心に恥じない自分になるために、一日一日を大切にしてゆこう!!

メロンパン

2006-05-09 16:26:50 | 自宅ショップのできるまで
1年ほど前から、スコーンとパウンドケーキの他に、パネトーネ酵母を使った、パンを作り始めました。
「パンは毎日食べられても、スコーンは毎日たべられないかな・・・」
という人の話を耳にしたり、このスコーンという知名度が低いせいか、この店を「パン屋さん」と呼ぶ方がいたりで、パンを置いてみよう、という事にしました。

パネトーネ酵母という酵母を使ってパンを焼くことは初めてだったので、何度か試作を作り、この酵母の特徴を捉えたりで、回数を作るごとに発見や失敗をしながら、出来るようになって来ました。
特に、生地の香りが良いので、私自身がとても好きなパンになったので、食べたくて作っていたのかもしれません。(笑)
ただ、ちゃんとした機材が無いので、温度・湿度・時間、その時その時の状況に合わせるしかありません。上手に出来る時もあれば、今日はなぁ・・・と、感じるときもありで。
温度の高い夏と、温度の低い冬は、まるで商品にならずにお休みを頂きましたし。

そんな、我がパネトーネ酵母パンも、お客様が喜んで買ってくれるようになり、中でも外側カリッと内側フワフワのメロンパンは、ほとんど売り切れの状況で。皆様には、とても感謝です。

ここ最近、販売店が増え、ショップでの販売も多くのお客様にいらしていただき、スコーンとパウンドケーキの製造量が増えてきました。現在の自分の仕事の量では、開店時間の2時に商品を作って揃えておくことは、かなり厳しい状況。
美味しいといわれて、嬉しい気持ちから作っていたパンですが、スコーンとパウンドケーキを生かすためには、残念ですがパンをやめざるを得なくなりました。


もっと、ショップがしっかりして、スタッフが揃えられればいつか近い将来、メロンパンを復活させたいと思います。
ご愛顧くださった皆様、しばしごめんなさい!!

本業は、スコーン屋さん。パンは美味しいパン屋さんにお任せします。



自宅ショップのお勉強

2006-04-07 14:50:07 | 自宅ショップのできるまで
ずいぶんと投稿をお休みいたしました事、お詫び申し上げます。

スコーンドルフィンという、スコーンとバナナブレッドの専門店をやっております。バナナブレッドは一年間のカナダ生活の中、何人かのカナディアンのお友達に教わり、帰国後自分のバナナブレッドを作れるようになりました。

スコーンは、やはり自分の納得できるものにするために、試行錯誤の上、現在のスコーンになって販売に至っております。
ただやはり、スコーン発祥の地であるイギリスにどうしても行きたくて、そしてどうしても本場のスコーンを食べてみたくて、その機会を待っておりました。

3人の息子たちがある程度成長し、長男がこの春から中学生になるこの時期、家族で今後共に旅行に行くチャンスが減ってしまうかもしれないという危惧から、今回家族と共に、イギリス訪問を決めました。

5人での貧乏旅行。B&Bをめぐるレンタカーでの珍道中。
初めての飛行機、ロンドンの地下鉄、パブでどうやって注文するのか分からず、お店の人に迷惑をかけてしまったこと、ぐるぐる回るランナバウトという交差点。
何もかも初挑戦で、4泊6日の旅をしてまいりました。

自分が切り開くからこそ、そこに道ができる。
そう思ってます。
誰かのまねや、誰かの通った道では、own shopとはいえないのではなかな・・・
珍道中だからこそ、失敗やトラブルが糧となり、強く前に進める力になるのかもしれない・・などと感じてしまいました。

旅の話をまた今度。




暮らしを表現する場

2005-10-31 23:47:18 | 自宅ショップのできるまで
自宅ショップにお客様がいらっしゃるということは、自分の家に来てくれるということ。欲しいなぁ・・という商品を買いに来てくれると同時に、どんな暮らしをしていて、どんな日常をしているから、この商売をしているんだな。という総合力で納得されるのです。
見えるところだけ綺麗にして、ドアを閉めればいいわ!・・という暮らしぶりは、すぐに見破られてしまいます。門をくぐった時、玄関に入った時、お部屋に入った時、それぞれの雰囲気。そしてドアの向こうの見えない部屋の雰囲気。特に女の人は、よそのお宅の暮らしに興味があるじゃないですか。敏感な探知機をつけて、訪れてくるのです。
高いものがある必要はありません。珍しいものがある必要もありません。ショップの内容や個性によってそのありかたはさまざま。ショップならでは、オーナーならではのセンスが感じられる暮らしぶりを、無理なく表現していることが、お客様の信頼を獲得できるのです。

ちなみに我が家は、ショップがスタートする時に、家族で内装工事をしました。居間とトイレの壁紙を張替え、カーテンを替え、配置換えをし、自分達の居心地の良い空間をつくりました。業者に頼むと何十万、何百万の世界。ホームセンターに行って、材料と基本的な工具をそろえ、自分達の手でつくりあげてしまいました。今年の夏は、レンガの石畳。お金を使わないように、やれることは自分で済ませること。その感覚は、大切に心に留めていくと、後々どこかで役に立つことでしょう。

好きなことを生かす事

2005-10-27 15:47:06 | 自宅ショップのできるまで
もし、好きなことで収入が得られ、生活できればいいな!と考えて自宅ショップをやろうとお考えの方は、ここで一度止まってよく考えてみてください。
「好きな事」と「収入」と「生活」は別々とお考え下さい。

「好きな事」はお金にならなくても、楽しくて、寝食忘れて没頭できることです。それは、人様からお金を頂くような経済活動ではありません。厳しい表現になってしまいますが、自分の心の満足が得られるという事ということなのです。

「収入」とは、現金収入のこと。生きてゆくためのには、どうしても食べなくてはなりません。自給自足が出来て、食べものや着るものを作れたり、雨風をよけられる住処でもあれば、何とか生きてはゆけるでしょうけど、普通の人にはなかなかできません。お金を得ると言うことは、働かない限り現金を手にすることは出来ないのです。
旦那さんや自分が過去に勤めていた経験があれば、よく考えて頂きたいのは、好きで好きで、楽しくて楽しくて頂いてくるお給料なのでしょうか? 眠くても、体が疲れていても決まった時間があればその時間を守って働き、お客様がいれば頭を下げ、我慢もすれば、売り上げが上がるように努力し、工夫し、協力して仕事を成し上げて得てくる結晶のようなもの。

「生活」とは、得たお金を自分の家族と、価値や習慣や必要経費などに割り振って生きてゆく空間時間・・のようなもの。どう使い、どう生きるかはあなたしだい。

この三つは、ともすると同じラインで捕らえがちですが、分けて考えてみてください。

好きな事で収入を得ようと思ったから、「自宅ショップ」をとお考えになったと思いますが、その商品で他者(お客様)が納得し、また買いたい(来たい)と思ってくれないことには、商売にはならないのです。知り合いや親戚は一度は来ますが、もう一度とか、人に紹介してまでとか、かなり評価をいただけないと、売り上げは伸びなくなるのです。
収入が少ないことで不安や迷いが生じ「好きな事」が嫌いになってはもともこもありません。「好きな事」は仕事にしない方がいい・・と、いう方がいます。それは、自分のこだわりやここは譲れないと思うところにも値段をつけなければならない時があるからです。

「自宅ショップ」という枠でなく商売は何にせよ、ずっとずっと努力を続ける事が大切なのです。
「生活」は、ずっと続けてゆく時間です。「仕事」として努力してゆけるか、「好きな事」を大切に持ち続けてゆくか、心の中で静かに考えてみてください。



女性企業家

2005-10-18 17:30:17 | 自宅ショップのできるまで
女性が店を始めたり、会社を興したり。最近はそんな方々が増えているとテレビや雑誌で見かけます。「そういうことが出来てすてきねー。」とか、「いいとは思っても実行するのはなかなかねぇ~」とか、普通は、その段階でストップしてしまいます。それを実行に移し、自分の描く仕事を始めるのは、本当にすごい事。
ましてや、そこから利益を出し、生活の足しに出来るお金が稼げると言うのは、すばらしい!すばらしい!
やはり、テレビで聞いた事ですが、女性が仕事を興し年商300万円を超えるまでの業績をあげているところは少なく、300万円以下が80%以上を占めているとの事。ひところ流行った「ご当地産業」のようなところで、産地の農産物を加工し漬物とか、その土地の調理法で味付けしてお土産にした物を販売して、利益を上げている主婦がいましたが、商売とは浮きしずみがあるということも現実。流行や人の流れを読みながら、対応してゆかなければならず、女性と言えど起業したからには、社会の中の一社長のつもりで自分の始めた商売を切り盛りしてゆかなければなりません。
自宅ショップは、その企業する女性の始めの一歩として、自分の能力を見極める初期段階として、大風呂敷を広げすぎず、適当に怠惰にせず、がんばればどこまで出来るかの可能性に挑戦する場としてとらえてもらえる場であればな、と思います。
自分のできる範囲で初めて、お客様側がどう動いて答えを見せてくれるか、それを見ることが出来るチャンスの場だと思います。
自宅で家族がいてくれる事によって出来る、幸せな職場だと思います。