ダイキャスト情報室

鋳造品の品質を決めるのは、方案と排気かな。。。。

素材図・鋳造図・納入仕様図

2023-04-11 | DieCast

  鋳造メーカーは、客先から発注を受けると素材図を作って、このような形で納入しますがいかが?という確認を取って仕事を進めるのですが、いささか技術力の不足している企業では、この確認作業が曖昧なまま受注が進行してしまいます。今回も金型が完成してしまってから素材図作成の依頼がありました。素材図というのは、(言うまでもなく)あらかじめ鋳造対応できない部分は依頼元に変更を依頼し、完了後PL位置・ゲート位置・押出しピン位置・加工代とその量・熱処理などを設定・確認してそれぞれの作業現場にあらかじめ情報を提供するものですが、金型がほぼ完了の状態で作るということは、金型メーカーはさぞ金型設計で苦労しただろうなと想像できます。型図から押出位置をひろっての作業ですからね。技術力があれば(ないものねだりという)金型の法案を検討したら素材図で表現してくれれば(CADは設計者のワープロ・ワード)金型設計者は楽に仕事が進められただろうにと涙が流れます。

大手のダイキャスターでは考えられないことも、小規模な鋳造所では良くあることなんです。

画像はまったく関係なくポンペイで発掘された当時のパン。国立博物館の展示会にて。



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