Manifold:金型の空きスペースにin用とout用を固定と可動にそれぞれ取り付ける。 上流は金型各部に冷却水を分岐させ、下流では分岐していた熱水を一か所にまとめて排水するためのもので、まあ普通に使われています。既存の商品は、接続するためのネジがいくつか加工され、バルブを後付けしたりしたものが有ります。
現在企画中のものは、昨年のダイカスト展でも展示しましたが、流量調整弁(ニードル弁)を組み込み、更にサーモスタットも組み込んで、一定温度になったら冷却水が流れるようになる構造を持つものです。このマニフォールドによって、金型の段取り時点で冷却バルブを「全開」にしても通水はなく(正確には温度検出のためわずかに流れる)、金型温度が設定温度まで上がったところで通水が始まる。流量調整弁のチューニング時の設定が変わることがなく安定鋳造が行なうことが出来る。立ち上げ時には流量調整弁で、金型各部の温度の最適化を行えば、その後は安定した金型温度で鋳造工程が管理できる。またトラブルで停止しても型温が一定のところで通水を停止するので、金型温度が不要に低下することがない。ただし、バルブとかサーモスタットに異物がつまらないように、冷却水の水質は要求されます。また設定温度は細かく設定可能です(何度が適切かは試験運転してみないと判らないが、50℃くらいを考えている)。
と、こんな商品を考えています。 どこか使ってみたいと言ってくれるところは有りませんかね。
'17.12.19 追記