・ 【小さな遺影を準備です】
遺影を配る準備をしています、準備をしていますが何時配るのでしょうか、本人は97歳衰えたとは言え
今は川柳に挑戦しています、耳はほとんど聞こえませんが知的好奇心はあります
(朝目覚めるのも早いし、お化粧してお題目唱えて朝食も自分で準備しています)
・ 【アルバムを整理していたら小さな僕の写真が出て来ました】
本当にこれが配られるのは本人がなくなってるので悲しい事だと思います、母さんはなんでもやることが早いね
(随分若い時の写真が出てきてびっくり40年前でしょうか、こんな証明写真の余りを大事に保管してくれました
真面目そうに見えます)
・ 【親父の写真も出て来ました】
いつ頃の証明写真でしょうか、僕が30歳の時の写真だとしたら40年前かしら古いアルバム整理してたら出てきました
(母さんの人生、父さんが会社辞めた時から充実していました)
・ 【母さんもふっくらした時代があったのです】
アルバムには色んな思い出が一杯詰まってます、横浜の我が家にそんなにたくさんの思い出が詰まったアルバムはありません
・ 【母の育てた君子蘭まだまだ長生きしそうです】
立派な君子蘭です、大きな花も葉に隠れて見え難いです、花より葉っぱが目立ってました
(早く天国にいる父に会いたいそうです)
帰り際にこれも棺に入れて下さいと渡されました、これで天国のオヤジと再会して母の人生お終いねと思っていたら
母の第二の青春の始まりがあったのです、字も綺麗でびっしり、難しい文章にも母が分かりやすいように解説まで加えて
おります、赤文字も交えて丁寧に便箋の裏側までつかって書かれたラブレターの束です
最初と最後の10通あって90通位は燃やしたそうです、人の手紙など覗く趣味はありませんが、母が読めというので
読んだところ博学博識の匂いのする文章の中にこちらが顔を赤らめたくなる表現で満ちていました、相手も既に
亡くなっており倫理的に問題はありません、おばさん時代にも若き血がたぎるような青春があったのでした、息子としては
複雑な感情が少し湧いてきました
(親父が亡くなって寂しく過ごしていた分けでありません、母さんの老後は友も多く、趣味も沢山今は川柳に挑戦していました
知的好奇心にあふれた充実した生活を送ったのです、息子も老後に入って来ました、母の領域には到底及ばない事を知らされました)
年の差ぶん、近づいてはいますが息子は母に絶対に追い付けないのです
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