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無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

美(ちゅ)ら島へ

2005-09-18 | 


沖縄への訪問は3度目になる。
いずれも社員旅行だ。最初に来たのは平成8年。
長男はまだ保育園生であった。
てんもりさんのブログの影響もあり
今回ほど、沖縄への訪問を楽しみにしていたことはない。
先日見た伸助さんの番組も、多いに琴線に触れた。

沖縄へは11時頃に着いた。
一番心配だった天気も良く、突き刺すような陽差しで
ジリジリと音を立てて、体が焼けていくようだ。
ホテルにチェック・インし、そこで昼食後、ゴルフ組と観光組に別れる。
それにしても沖縄の3日間、ゴルフだけをしに来る義母達もある意味凄い。
初日と3日目に付き合わされるニョウボも災難だが
子供らを押しつけられるオレもいいツラの皮だ。
年齢以上に子供で、親が居なければ何もできないヤツらなのだ。
特に下の息子は、外にいるよりは部屋の中で
パソコンやゲームをやっている方が好きなのだが
まさかホテルで留守番してろというわけにはいかない。
それでも以前に比べれば、ましになったが…

オレ達観光組は、バスで糸満にある「ひめゆりの塔」へ。



それにしてもなんと無知だったことか…
というより、なにか辛気くさい感じがイヤで逃げていただけなのだ。
沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校生徒222人による
「ひめゆり部隊」が看護活動を行った最後の場所である第3外科濠跡は
こんなに小さいところだったとは思わなかった。
物資が底をつき、突如の「解散命令」。
濠に打ち込まれた米軍のガス弾により多くの兵士や学徒が死亡。
命からがら逃げ出した者達は、荒崎海岸に追い込まれ自決。
資料館で、初めて知る戦争の歴史…
数少ない生存者の語る映像は心に突き刺さる。

その後は平和祈念公園に出向いた。
日本における唯一の地上戦であり、太平洋戦争最大規模の戦闘。
沖縄線での戦死者の名前を刻んである「平和の礎」には
今回、同行した義母の会社のYさんのお父さんの名前もあるらしいが
Yさんが物心着く前に出生したため、お父さんの記憶も無いという。



「平和の礎」を越えると真っ青な海が眼下に広がる。
こんな美しい場所が戦火にさらされたかと思うと
いまさらながらに心が痛む。
旨いものを喰ってノホホンと気楽に生きているオレ達は
この人達の犠牲の上にいる。

この日の夜は、夕食の後に国際通りにある
喜納昌吉さんのお店「チャクラ」に行った。



酒を呑みながら、沖縄民謡を楽しめるお店だ。
また、チャンプルーズのメンバーであり、喜納さんの妹さんである
啓子さん、幸子さんも出演されている。
このライブが素晴らしかった。



すべての武器を楽器に
すべての人の心に花を
すべての基地を花園に
戦争よりも祭りを!

沖縄で是非見たかったエイサーも小規模であったが、見ることができた。



腹にズシンと響く太鼓の音。キビキビとして勇壮な踊り。
途中から涙が止まらなくなり、名曲「花」で感動の頂点に。
音楽とはなんと素晴らしいものか。

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ


「ハイサイおじさん」では、みんなで立ち上がって一緒に踊った。



戦争を繰り返してはいけない。
みんなが仲良く歌って踊る方が、絶対に楽しいに決まってる。
人を憎んだり、妬んだりする自分の小ささが馬鹿馬鹿しく思えてくる。

喜納啓子さんのお使いになる、沖縄民謡版カスタネット『三羽』を
ニョウボが欲しいと言いだした。
フラメンコのカスタネットに通じるものがあるのだろう。
ライブ終了後、店内にあるショップで
啓子さんご自身による三羽のレクチャーがはじまり、みんなで教わった。



オレは喜納昌吉さんの活動を記録したDVDを買った。

泡盛でベロベロに酔っ払って、ホテルに戻り
よりによって、てんもりさんに電話をしてしまった。
夜遅くに、さぞご迷惑だったことと思う。
この場を借りてお詫びをしたい。

てんもりさん、ごめんなさい。



長野なのにコレでいいのか?

2005-08-14 | 


長野と言えば「蕎麦」である。
信濃の旨い蕎麦を食いまくりたいと思っていたのだ…

うちの子供らは、というよりオレ以外の3人は
「食」についての執着が薄い。

ニョウボは「並ぶ」「待つ」といった面倒なことが大嫌い。
娘は喰うこと自体好きだが、ようは腹に入れば何でもいい。
息子は極端に偏食で、しかも食が細い。
こういう家族の中にあって、旨いものをたくさん喰いたいオレは
いつも「食」で泣かされるのだ。

まずはホテル内にある温泉に浸かり、汗を流して疲れを癒す。



大浴場と露天風呂があり、なかなかの景観だ。



まだ午前中であったため、誰もいないのをいいことにデジカメを持ち込んで
ま、こんなオッサンの裸なんぞ見たくはないだろうから、
モザイク処理をさせて戴くが、多いに身体を伸ばしてゆっくりと楽しんだ。

入浴後、ホテルでパンフレットを見て「長門牧場」と言うところに行った。



まるでピンク・フロイドの「原子心母」のジャケットのように
牛たちが放牧されている。



ここでは取れたての牛乳や、それらをふんだんに使った
ソフトクリームやチーズなどが売られている。



まだ昼メシには時間があったため、みんなでソフトクリームを喰った。



これがミルクの味が濃くて素晴らしく旨い。



高校生の頃、美術部の合宿である牧場の写生をしたのだが
そこで飲ませていただいた牛乳の旨さは、いまでも忘れることが出来ない。

そうこうしているうちに昼。
朝が早かったので、朝メシも満足に喰っていなかったため腹ペコだ。
ところが、である。
子供らは二人とも、ソフトクリームを喰ったため腹が減っていないという。

嘘だろ?ソフトクリームだぜ!
なんで腹が減ってないんだよ!
ここには新鮮なミルクを使った料理がたくさんあるというのに…

仕方ないので、一旦ホテルに戻ったのだが
途中にも何かしら旨そうなものを喰わせてくれるような店が見あたらない。
ホテルのお姉さんに伺うと、ガイドマップをくれ、
美味しいと評判の「蕎麦屋」に。
アバウトすぎるマップに悪戦苦闘しながら、ようやく辿り着いた「職人館」
「村内産の玄そば100%使用の石臼挽きそば」というのが売りだ。




ところが

娘は「蕎麦」が嫌い。
一家で蕎麦屋に行っても、頑なにうどんを喰うヤツである。
それでも喰えないわけではないので、何とかなだめすかし
子供らは「職人そば」、オレは「十割そば」というのを頼んだ。



民家を利用したという店の作りは、なんともいい雰囲気で
もちろん蕎麦の値段も「いい」。
当然蕎麦の香りが強くて旨いのだが、如何せん量が物足りないし
案の定、蕎麦嫌いの娘は残してしまったため、
結局店を出た後、コンビニを探して娘は「あんぱん」、オレは「やきそば」…



都会暮らしの寂しさ…

今日は今日とて、車をとばし(もちろん安全運転でね)
「白樺湖ファミリーランド」へと出かけた。



蛇行する山道を抜け、ようやく目的地に着くと今度は長男が「車酔い」だ。
だったら大人しくしてりゃいいのに、遊園地にあるジェットコースターとか
いかにも「酔い」を増すようなものに乗り、ダウン…
売店で薬局を聞いたところ、近所にはないというので
子供らを遊園地内で待たしておいて、薬局探しである。
ナビで検索すると、なんと15kmも先…
往復で30km、1時間以上かけてやっとのことで「酔い止め」を探した頃には
既にゴルフ組との約束の待ち合わせ時間に迫っている。
園内にあるファーストフードの店で、スチロールの器に入った「ラーメン」



これでいいのか!!!???
長野なのに、長野なのに…



仕方ないので、家で喰うように「信州限定」というお菓子をお土産に買って
ゴルフ組と合流し、帰路に就いた。

途中、関越道「寄居」のサービスエリアで喰った「ますの寿司」が一番旨かった…



嗚呼…情けなや
長野なのに、長野なのに…

家に戻ると金四郎は相変わらずの大はしゃぎで
リタはその金四郎の様子をカーテンの影から伺っている。



留守中はペットシッターさんに来ていただいたのだが、
ケンカもせず無事だったようだ。

ともかく無地に帰ってきた。
ズラリと買い込んだ「信州限定」のお土産の数々。



長野なのにコレでよかったのだろうか…





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死ぬかと思った

2005-08-13 | 


今日から17日まで夏休みである。
ニョウボはスペイン語の先生に質問されたという。

「夏休みは?」(もちろんスペイン語でね)

13日から17日ということを告げると、かのセンセイ

「それはバケーションとは言いません」

サマーバケーションというものをうんと大事に長く取る外国の人から見ると
たった5日間の休みは、確かに「バケーション」とは言えまい。
なんとも余裕のない国民だと、我ながら呆れるのだが
実際そんな長い休みだと、どう過ごしていいかわからない。
フランスからスペインに行った昨年の今頃、
それでも取った休みは10日間。これでも短いのだろうな…
オレからするとウンと長い贅沢な「バケーション」だったのだが
それでも後半は日本が恋しくて仕方がなかった。

今日から1泊で長野に出かける。
ニョウボ、義母、その他ゴルフ仲間のお付き合いである。
皆がゴルフを楽しむ間、オレは子供らを連れてブラブラ…
それでも運転免許を取ってからは随分と行動範囲も広がったし
免許の利便性を身に滲みてわかったのだが…

なにしろゴルフであるから、朝が早い。
朝10時30分のスタートに間に合わす為、それに合わせて家を出なければならない。
出発は5時半…いつもなら眠りについて一番深い時間帯である。
ここのところの仕事の忙しさ、模様替えなどで、睡眠時間が充分でない。
ニョウボに頼んで、行きの運転を頼み、
頃合いを見計らって交代するつもりだったのだが
一旦寝てしまうと、全然目が開かない。
結局高速を降りるまで、ずっと運転をさせてしまったため
ニョウボがぼやくぼやく…

目的地に着き、ゴルフ組と別れたオレと子ども達。
さて、気合いを入れて運転しなければ!

オレは高速道路の運転が苦手だ。
まだ新米ドライバーと言うこともあるが、スピードの対する恐怖感があるため
運転は至極大人しい。安全運転と言える。
高速道路は単調なため、睡魔に襲われるのだ。
だからなるべくニョウボや子供らと話したり、
賑やかで、一緒に歌えるようなCDをかけて気を紛らわす。
公道だと、曲がったり止まったりしながら緊張感があるので眠くなる心配がない。
しかもここのゴルフ場やホテルは、標高の高いところにある。
免許の教習中も、S字やクランクが大好きだったオレには
蛇行する山道を、登ったり降りたりするから運転が楽しい。

山道をクネクネと走行中のこと。
正直言ってその部分だけ記憶がないのだ。
何かの考え事をしていたか、急な睡魔に襲われたのか…

気がつくと山道の崖が目の前にあった。

「あ! 事故った!」

静かな山道で、他の車がいなかったので大事には至らなかったが
路肩の溝にタイヤがハマり、これは一大事だと車を降りた。

拍子抜けするほど、どうもなっていない。
タイヤには土と雑草がこびりついており、ホイルにやや擦った後がある程度だ。
ともかく子供らも乗っていたので大事に至らなくて良かった。

落ち着いて気を取り戻し、運転を再開してホテルへ戻った。
翌日、同じ場所を通ったので写真を撮っておこうと思い、
降りて落ち着いてよく現場を見てみると…



もう少し右に寄っていたら、コンクリートにぶつかるかして
ケガ、よくても車には大きな傷が残っていただろうし
もう少し手前だったら、路肩の溝にハマって動けなくなっていたかも知れない。
コンクリートの塀が切れ、軟らかい土と雑草の崖だったのが幸いした。
また、逆に左に寄っていたら…もちろん谷や崖と言った急なものではないが
ガードレ-ルすらないので、落ちたら大惨事になるところだったかも知れない。

想像するだに恐ろしい…

無事だったから、こうして呑気にブログなんぞ書いていられるが
運転だけは体調の万全なときでないと、するべきでないことを痛感した。



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呑んで遊んで喰って…那須

2005-05-08 | 
昨夜はひどい夜だった。
とにかく恨みを晴らすが如くの痛飲。

温泉に浸かった後、晩飯はバイキングを主に
ローストビーフを喰いつつ酒を飲む。




ビールに始まり、日本酒『越乃寒梅』を堪能。



義母の呑んでいたウイスキーが旨そうなので
『山崎』をロックで。



芋焼酎を持ち込んだ人がいて、勧められるままに
これまたロックで…

ホテル内のカラオケになだれ込んで
さらに呑みまくりの歌いまくり…

悪酔いしない方が不思議な飲み方で
案の定ベロベロ。

朝食は、チェックインの際に
「洋食で」と言ってしまったのを後悔したが
和食を選んだニョウボが
「何故、あなたが洋食?」と不思議がりながらも取り替えてくれた。
オカズは鮭の塩焼き、納豆、たらこ、卵焼きにお新香、味噌汁という
鉄壁のメンツ。



朝から3杯も喰えてしまいそうなラインナップだが
やや酒が残っていたこともあり、2杯で我慢だ。

ニョウボ、義母その他はゴルフに出かけ
オレ達3人はサファリパークやモンキーパークなど
さすがリゾート地らしく、遊び場所も多いが
一日タップリ遊べるということで
『那須ハイランドパーク』に行こうということになった。



現地のそばまで来ると、車の行列が出来ている。
ゴールデンウィーク最終日とあって混んでいるのか
やや不安になったが、そうではなかった。
時間が早く開園前だったためで、園内にはいると空いており
アトラクションも殆ど列ぶことなく、乗ることが出来た。
車だとすぐ酔ってしまう娘は、なぜかジェットコースターが大好き。
ディズニーランドのコースターさえ乗りたがらなかった長男も、
ここ1~2年は姉の影響からか、むしろ好んで乗るようになった。



オレは下で撮影係だ。
“お父さんの務め”などと言い訳しているが
実はこのテの乗り物が大嫌いなのだ。
まさか「怖い」というわけにもいかないから
子供らが小さい頃や、これまたコースター好きのニョウボと
つきあい始めのデートの時など、恐怖を噛み殺して付き合ったが
いまさらニョウボや家族相手にカッコつけても始まらない。

アトラクションもさることながら
露店で売られている喰いものも、こういう場所では楽しみの一つだ。



スペインでいう「チュロス」
ここでは「チュリトス」という名で売られていた。
人気ナンバー1という「チョコレートチュリトス」をパクつきながら
パンフレットで次のアトラクションを決める。

さんざっぱら色々なものに乗った後は昼食。
ここは園内で渓流釣りが出来るらしく、鮎の塩焼きが売られていた。
子供らはコレが喰いたいという。焼き芋好きの娘は更に焼き芋まで…



オレは「白河中華そば」を喰いたかったので
鮎は遠慮し、レストランにて「白河チャーシューメン」。



園内のレストランということで、期待はしていなかったが
シコシコの平打ち麺はコシがあってなかなか旨い。
子供らを遊びに行かせ、一人残って「オニオンリング」をつまみにビール
と、いきたいところだが運転もあるのでアイスコーヒーで我慢。

空いていたのが裏目に出て、午後1時頃には大方乗り尽くしてしまった。
土産物屋で、ご当地限定のお菓子を物色。
近くの宇都宮は「餃子」が名物ということで
菓子類も餃子、餃子…



さすがに「餃子羊羹」は買う気が起きず、
中で一番無難な「餃子ポテトチップス」というのを買った。
(何て事はないフツーのポテトチップス)



ゆっくりと足湯に使って休憩していると
さすがに肌寒くなってきたが、ゴルフ組との待ち合わせにも時間がある。
温泉も近いらしいし、ゆっくり温まろうと意見が一致した。



出口付近で「シュークリーム」と「ちぎりだんご」という
アンコとみたらしのだんごを買って、遊園地を出た。

遊園地を出て、入浴のみ出来る宿を見つけた。
入口でジッとこちらを見ている猫がいる。
家においてきたリタを思い出したのか、娘が近寄るとご覧のポーズ。
どうやら手術前のリタ同様の「せつない時期」らしい。
温泉は露天もあり、ゆっくりと疲れを癒した。



ゴルフ組と合流して、帰路へ。
ゴールデンウィークの最終日ということで
心配された渋滞もなく、一度の休憩を挟んだがノンストップで自宅まで。

たった一泊の旅行であったが、朝が早かったためか
かなり長いこと家を空けた気がする。
ドアを開けると、金四郎は相変わらずぬいぐるみをくわえて出迎えてくれた。



「母の日」ということで、ゴルフ場にてサービスしてくれたカーネーションは
リタがエサと間違えたのか、しきりに囓ろうとしている。

懐かしい我が家…

さて、明日からまた仕事だ。

年寄りたちを夢中にさせるもの

2005-05-07 | 
ゴールデンウィークも残り僅かとなった土日
義母と、その友人たちが「那須」に行くというので
我々も同行することとなった。
別に「湯治」に行こうというわけではない。

ゴルフだ。

昨年の秋、練習場にだって行ったことのないオレが
付き合いとは言え、いきなりコースに放り出され
18コースを回らされるという「拷問」のような目にあって
もうゴルフはコリゴリ…せめて打ちっ放しあたりで
練習を積んでからにしてほしいものと
ひたすら後悔したものであった。

そういう経緯もあったので、今回は
当然の事ながら、ゴルフのお付き合いではない。
ゴルフをするのはニョウボのみ。
せっかくの休み、しかも場所は那須ということもあって
子供たちを連れて行こうということになった。

もう3年ほど前になるが、やはり義母とニョウボのゴルフに伴って
家族連れで行ったことがある。
ただし、その当時はオレもまだ免許を持っていなかったため
はなはだ行動の制限をされた。

免許を取っておいてよかったと
今回ほど痛切に感じたことはない。

それにしても…である。

ニョウボを除いた参加者の平均年齢は
おそらく60代後半、義母は70を超えた。
このじいさん、ばあさんらをここまで掻き立てる
ゴルフの魅力とは何なんだろう。
今朝、家を出たのが5時半である。
しかも雨。
途中、大谷のサービスエリアで集合した年寄り連中の嬉しそうなこと。
「こんな雨の日にやりたくない」「帰りたい」と
ぼやいているのが一番若いニョウボ。

一行が向かったのは『那須グリーンコース』。
リゾートゴルフ場ということで、設備も素晴らしく綺麗だ。




オレ達が泊まるのは、すぐ向かいにある『那須グリーンホテル&スパ』
オレと子供らは、もちろんここの温泉がメインだ。

朝からそぼ降る雨も、プレイ開始の時間にはすっかり上がり
絶好のゴルフ日和となってきた。
いそいそとコースに向かう年寄りどもを送り出し、
オレと長男は一足先にチェックイン。
今回、学校があるため一人遅れて電車でやってくる娘を
那須塩原の駅まで迎えに行かなくてはならない。
土曜日の一日くらい、休んだところでどうということはないのだが
娘に言わせると「単位が危なくなる」とのこと。
「だったら普段勉強しろよ」と思わず突っ込みたくなったが
本当の理由はそうではない。
おそらくは、一人で電車に乗って遠くに行くという経験がしたいのだろう。
電車といっても、新幹線。乗車時間は1時間程度だが
それでも何だか「小さな冒険」のようではある。
そういうことを楽しみたいお年頃というやつであろう。

2時頃に着くと言うことなので、長男と部屋で一休み。

駅で落ち合ってから、3人で遅い昼食と取り
帰りに本屋で漫画などを買って、3人でホテルでグダグダしていた。
それにしてもいいホテルだ。
ベランダに出ると、すぐコースになっており景観も素晴らしい。



今夜は旨い酒を飲んで、旨いものを喰って
ゆっくり温泉に浸かろう。

遊びまくり、喰いまくりのレポートは明日いっぺんに…

ということで

つづく

メーワクもハナハダしい?

2005-02-13 | 
旅行となると頭を悩ますのが
うちの犬猫である。
昨年、10日程家を空けた際はペットシッターにお願いをした。
一日一度、家を訪れ、エサと散歩の面倒を見てくれる。
鍵を預けて留守宅に他人を入れるわけであるから、
あまりいい気持ちのものではない。
もちろん現金や金目の物は置かないし、信用が第一の商売であるから
間違いはないはず…と思うしかない。
何度かお願いをしているが、ちゃんと
「今日は何処其処まで散歩に行きました」とか
「たくさんご飯を食べました」など、丁寧に日記を残してくれる。
それだけまとまった日数であればいいのだが、
2~3日となると中途半端である。

猫のリタは食事だけなので、それほど世話はない。
トイレもちゃんと砂の上にする。
問題は金四郎だ。
一日二回(少なくとも一回)散歩をしないと、部屋の中で粗相をしてしまう。
いつもだと近所に住む義母にお願いするのだが、
先日ケガをして、外出もままならないというので
リタの食事のみ見てもらった。

一昨年のスキーから、一緒に行く仲間も犬連れで行くというので
うちもそれに習い、金四郎はスキーのお伴だ。
「スキー場に連れていって大丈夫?」とのこちらの心配を
「甘やかしすぎだよ」と一笑された。
確かに普通の犬は庭で飼われているものだ。
北極でも過ごせる。そのために全身に毛が生えているのだ。
人間が考えるより、犬はずっと強い。

車の中に一晩寝かしてたって、翌朝オレ達の顔を見て尻尾を振って喜んでいる。
もしかしたらヤケになっているのかもしれないが…
とにかく日本程度の寒さで凍え死ぬことはない。

甘やかして育てたツケか、
2日目くらいになると、車の窓から覗き込んでも
ふてくされてでもいるように無反応である。
迷惑そうな顔をして、こちらを見ている。
しかしながらドアを開け、散歩に連れだしてやると
企んだところで所詮は犬、
尻尾を振って見知らぬ土地にマーキングのしまくり。
ちゃんと後足で砂をかけている。

無事に旅行も終わり、懐かしの我が家に戻ると
リタのヤツは無事に発情期も治まった様子だ。
義母に聞くと、帰ろうとすると身体をすり寄せて
帰らせまいとしていたらしい。

やはり寂しかったのかも知れないな…

久しぶりに会った金四郎にちょっかいを出して
相変わらずの追いかけっこ。

こちらの都合で、おいていったり引っぱり出したりして
リタと金四郎からすれば甚だ迷惑なことであったろう。
我が家が一番良いのは人間もペットも同じかも知れない。


※写真 車の中で主人の帰りを待つ金四郎

リタ金ギャラリー
B級グルメアルバム、随時更新。
無明長夜BBSにもどうぞ。

贅沢な時間

2005-02-12 | 
毎年のことであるが、スキー靴との相性が悪い。
足の大きさと太さが比例しないのか、
毎回、スネがかなり痛い思いをするのだ。
だったらレンタルじゃなく、自分の靴を買えばいいのであるが
シーズンに一度くらいしか行かないし、
持ち運びの苦労、また毎年大きくなる子供らのこともあって
一度もマイ・スキーを持ったことがない。
だから許されることならスキーはしたくない。
しかし家族で行っている以上、オレだけ見学というわけにもいかない。

だったらせめて温泉を楽しみたい。

今年は水上温泉。
これは期待できる。
晩メシを済ませて、ゆっくりと温泉に浸かり、
旨い酒でも飲めたら、スネの痛みも仕事の疲れも忘れられるだろう。

今年の宿は常生館という民宿だ。
ここはスキー宿と言うよりは、湯治場である。
またスポーツクラブの合宿としても有名らしく、
食堂には高校野球部、ホッケーやソフトボール部などの
寄せ書きが沢山飾られている。
かの西武ライオンズ、松坂投手の色紙もあり、横浜高校も常宿にいていたようだ。
料理もシンプルながら、美味しく懐かしいものが並ぶ。

さて温泉であるが、これが「?」と思うほどぬるい。
熱い湯が好きなオレや長男は、どうも物足りない。
温度の設定を間違えているんじゃないのか?

あとで聞くと、湯治場の湯は長い時間をかけて
ゆっくり浸かるものなので、熱い湯はダメなのだそうだ。
言われたとおり、ゆっくりと浸かってみる。
なるほど、湯から上がっても身体がポカポカと暖かく
湯冷めをすることがない。
内湯の脇にドアがあり、露天風呂に行く事ができる。
宿の前には利根川が流れており、景色も素晴らしい。
夜の利根川の流れを楽しみながら、のんびりと身体を伸ばし
タップリと時間をかけて温泉に浸かる。

コンピュータからも電話からも解放されて
「何もしなくていい」時間を楽しむ。

湯上がりはもちろん酒だ。
まずは火照った体にカキッと冷えたビールを流し込む。
あたたかい家庭料理をおかずに、3杯もメシをお代わりして
部屋に戻ると、近所の酒屋で調達してきた地酒「谷川岳」を仲間と煽る。
これがキリッと辛口で旨い。
瞬く間に720mlの瓶が2本空いてしまった。

仕事の話、遊びの話、よもやま話…

贅沢な時間はゆったりと流れていく…

この時期…

2005-02-11 | 
2月の第一週というのは、なぜか色々なことが重なる。
母親の命日があり、昨年の今頃は
自動車学校で缶詰め状態になっていた。
「ああ、もうあれから一年か。ようやく若葉マークが取れるな」
などと思っていたら、大変なニュースが飛び込んできた。

北区赤羽の自動車学校跡地で温泉掘削中に天然ガスに引火して火事!

その“自動車学校跡地”こそ、オレが卒業した学校なのだ。
一年も経たずに学校が無くなったこともショックであったが…
ニュース映像では、馴染みの校舎がまだ取り壊されずに残って写っていた。
幸い怪我人もなく、沈下したのでホッとしたが。

家族や会社の仲間とのスキー旅行もその一つだ。
毎年、仕事でドタバタとして疲れ切った状態で行くことが多いため、
帰ってくると必ず風邪をひいたりするのである。

オレが初めてスキーをしたのは、小学校6年くらいのときであった。
3~4泊したこともあって、かなり上達した。
子供で飲み込みが早かったこともあっただろう。
それから行く機会もなく、10年以上経って社会人になってから行ったときは
ほぼ初心者ということで、仕事場の何人かで半日スキー教室に入学した。
以降、毎年のように行っていた。

前の会社を辞め、しばらくブランクがあったが
結婚して、子供がスキーの出来る年齢になってから
また、毎年行くようになった。
家族だけの時もあれば、友人と一緒だったり。

ここ数年は、仕事場の連中と行くことが多い。
今回もそうである。
水上温泉にある『ノルン水上』という
なかなか大きなスキー場である。

午前中に家を出て、着いたのが午後2時頃。
ナイター設備もあるということから、
一休みして夕方から「トワイライトチケット」を購入し、2時間ほど滑る。

今はスキー客の半分がスノーボードであるが、オレは毎年スキー。
せっかく遊びに来ているのに、慣れない遊びでストレスが溜まるより
やり慣れたスキーの方がいい。
随分とスキーも多様化したものだ。
身長よりも長い板で滑っている人は少なくなった。
オレは数年前から「カービングスキー」という
短めで回転しやすくするために板の中央部が狭くなっている板を使っていた。
家族は昨年からスノーボードに乗り換えているが、オレは「スノーブレード」。
いわゆるショートスキーで、板の長さは1mほど。
ストックも不要なので、手軽でいい。

スキーもそうだが、ゲレンデで見るスキーウェアも随分と様変わりをした。
オレがスキーを始めた頃は、それこそ色とりどりで
普段とても町中では着られない雪山に映える色使いのものが多く、
パンツもスパッツのようで、身体にフィットして美しい。
それがためにゲレンデでの女性の姿には随分と騙されたものである。

今は極端にいうと、雨具のようなものが多く、
スキー場でなくても十分に着られるものが多い。
オレのウェアは一昔前のものだ。
得てして、スキーの上手い人に限って、古くさいウェアを着ている人が多い。
外見より腕で勝負といったところであるが、オレはどうか。
実力で勝負!と言いたいところだが、腕前の方はかなりあやしい。
なんとかボーゲンは卒業し、上・中級者コースを
何とか転ばずに降りて来られる程度で、中の下といったところであろう。
来年あたりは、せめて新しいウェアが欲しいところだ。

天気も良く、夕刻からとあって
リフトから眺めるゲレンデは絶景である。
2~3時間滑り、さて楽しみは酒と温泉だ。

ここ数日の忙しさから来るイライラを解消できればいいのだが…

ゴルフなんて!

2004-11-07 | 
土日はオレとニョウボが参加している、
地元信用金庫の主宰する会の親睦旅行であった。
こちらの都合で、皆と遅れての現地到着。
オレ達が着いた頃は、宴が始まっており、
大酒飲みばかりなので、すでにテンションは高めであった。
コンパニオンのおねえさんが3人ついたのであるが、
宴も半ば、その中の一人がオレに言った。

「日本語は喋れますか?」

何のことだろうと思ったら
誰かがおねえさんに、オレのことを
「あの人はロシア人だからね」と吹きこんだらしい。
お断りをしておくが、オレはプロフィールにも書いたとおり、
「パパイヤ鈴木」氏のように顎髭を蓄えているが決してガイジン顔というわけではない。
『ロシア人』という先入観を植え付けられればそのように見えるかも知れないが…
さらに、オレの到着が遅れ、先に酔っぱらっている皆についていけず
話の輪に入りそびれ大人しくしていた事も重なったらしい。
いずれにしても、宴は大爆笑となり、それはそれでよかったが。

深酒をした翌、日曜日、
この旅行のメインである「ゴルフ大会」。
申し上げた通り、オレはゴルフをしないため、員数合わせだ。
もう10年以上も前になるが、当時の社員旅行で
「ミニゴルフ」というものをしたことがあるが、その時以来である。

“ゴルフなんて年寄りのスポーツさ”

馬鹿にしていたがとんでもないことだった。
確かに上手い人であれば、スポーツと言うほどのものではないだろう。
移動も重いゴルフ道具の持ち運びも全てカートで行える。
しかしオレのようなへたくそはそうはいかない。
とにかく何処に飛ぶか分からないボールを追いかけて走り回る。
全てのコースを回り終えた頃には、ヘトヘトで体中が痛かった。

まず打ちっ放しなどに行き、練習を積んでからでないと
コースになど出るものではないと痛感させられた。
それでも今回は仲間内のみだから、変なプレッシャーは少なかったが…

ニョウボは『社長』という立場上、接待や付き合い上「必要」であるという考えから
2~3年前に義母やその社長仲間に勧められてゴルフを始めた。
年に数回ではあるが、レッスンプロについて練習をしているので
まだオレなどよりは全然マシである。

確かにまぐれでもいいショットが出来ると気持ちいいし、
長いパットを入れたりすると気分がいい。
しかし空振りやチョロなどを繰り返していると
いくら仲間内とはいえ、焦るし「早く帰りたい」と泣きたくなってくる。
今後続けるかどうかは未定である。

初めてスキーをやったとき、会社の先輩に言われた。
「スキーは『また来たい』と思うか『二度とやりたくない』と思うかどっちかだよ」
これはゴルフにもあてはまるのだろうか。
スキーはスキー場でなければ出来ない。
基本的に事前に練習が出来るものではない。練習=本番である。
ゴルフはいくらでも「打ちっ放し」があるし、
パターの練習や素振りくらいなら自宅でだって出来る。

『二度とやりたくない』とまでは思わないが、やはり練習は必要であろう。

でも…

でも、まだいいなぁ…

義母は今年70歳だが、社長仲間で毎週のようにゴルフに行っている。
元気なものだ。
友人も多く、仕事も現役で酒が大好き。
いろんな人に囲まれて過ごしているので、お化粧もオシャレもする。
オレが言うのも何だけど、今でも充分素敵な『女性』である。

もう少し年を取って気持ちに余裕でも出来たら
そのとき自分の中に「ゴルフをやりたい」という気持ちが残ってたら
そしてもし、義母のように素敵な人生が送れるのなら
ゴルフをやるのもいいかも知れない。



※写真 グラブハウスで摂った昼食の「海鮮ラーメン」
1300円!?!? 不味くはないが、都内だったら机ごとひっくり返したい値段だ。