主の家、神の庭

茅ヶ崎シオン・キリスト教会と聖鳩幼稚園の共同建築プロジェクト。
新しい会堂と園舎ができるまで。

茶色の滝から白い滝へ

2013-08-31 18:36:24 | 日記
教会の外壁や屋上のデッキがいいかんじで白茶けてきました。
塗装をしない外壁の経年変化については、最初から私たちの大きな関心事で、
大倉山観音会館や駿府教会の見学に行ってみたり、
「どうなるんでしょうか。」「大丈夫でしょうか。」と建築家を質問責めにしました。

塗装にもメリットがたくさんあるのでしょうが、
あるとき、写真で見て「素敵だ~!」と思った塗装された建物の実物を見たときに、
「あれ?なんかホームセンターのガーデニング売り場っぽい...」と
やや失望したことがあります。

テキトーなアマチュア集団である教会としては、
「完全に色がぬけるまでの中途半端な時期がヤバイかも...」という心配もありましたが、
私たちの予想以上に早く色が落ちていきました。



施設にふたつあるガーゴイルから雨水が滝となって流れます。
竣工直後は、この水が木の灰汁で赤茶色でした。
私は以前住んでいたケニアのティカという町のブルーポスト・ホテルから眺める
茶色い濁流の滝を思い出し、あの滝はまったくもってブルーではなかったと
どうでもよいことを考えたものです。



現在は無色透明の滝になりました。
雨が突然やんで、光が差し込んで、小さな虹が見れたら、子どもたちが喜ぶだろうな...
などと、空想するのでした。



滝の流れを受け止めるのは埋め込まれた土管です。
中には石がぎっしりつまっています。
晴れの日には土管のふちに幼稚園の先生と子どもが座ってお話しているのを見かけます。
きっとお気に入りの場所なのでしょう。