皆さん これが最後です。さようなら さようならー。
宗谷海峡を見渡す北海道 稚内市の稚内公園内には、受話器を耳にした「殉職九人の乙女の碑」が立っています。この乙女の碑は、1945年8月20日に樺太の真岡郵便局で自決した9人の電話交換手の慰霊碑です。
当時、日本領だった樺太では、ソ連軍と日本軍の戦闘が、1945年8月15日以降も続いていました。当時の郵便局は電信電話も管轄しており、真岡郵便局の電話交換手は、疎開をせずに業務を続けていました。8月20日に真岡にソ連軍が上陸すると、勤務中の女性電話交換手が局内で集団自決を図り、9人が亡くなったのです。「殉職九人の乙女の碑」に手を合わせ、不戦と恒久平和を固く誓いました。
75回目の終戦記念日が目前です。今あらためて先の大戦で犠牲となられた内外の全ての方々に謹んで哀悼の意を表すとともに、ご遺族ならびに今なお深い傷痕に苦しむ皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。
