道はだれのもの?札幌21

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市電ループ化に修正案。道はだれのもの?札幌21

2014年10月08日 | 市電ループ化

当「道はだれのもの?札幌21」では自転者の走行場所が失われる札幌市電のループ化に修正を求めると同時に駅前通りの当該車道に自転車走行のためのブルーレーンの新設を求める下記のような「意見書」を提出した。また市議会議長に対しても同趣旨の「陳情書」を提出した。


札幌市市長 上田 文雄 様

 平成26年10月8日 

道はだれのもの?札幌21

代表 大場 邦夫

市電のループ化に伴うブルーレーン敷設

「自転車の走行場所」についての意見書

 
(趣旨)

ループ化計画の欠陥

 平成27年度の開業を目前にして、それこそ工事入札の時期に来ているという時、私たちの観点から「ループ化計画」の重大な「欠陥」が露呈しました。自転車の走行箇所、走行帯が何ら示されていないという事です。長い議論の結晶ともいうべき「札幌市路面電車活用計画」にさえ自転車の事が一言、一句も述べられておらず写真、挿画には一台の自転車の影すら描かれておりません。自転車がなんら顧慮されていない事であります。これが上田市長の姿勢とは思われません。

「ループ化計画」より優先して駅前通りに自転車走行のためのブルーレーンの敷設を要望いたします。
 

 (理由)

1、サイドリザベーションに奪われた自転車通行帯

 市電のループ化によって法律で決められている自転車の走行場所がなくなります。あるいは走行場所が混乱するという現象が起きています。「ループ化」に比べて比較的強調されてこなかった「サイドリザベーション」という事で、市電の停留所が歩道上に設置され、軌道は歩道に接して車道の左側ぎりぎりを走るようになります。これでは積み上げてきた自転車の「車道の左側走行」が不可能になります。札幌市は長く札幌の車道走行をPR してきたのではなかったですか? 私たちの会としてもそのことには十分に協力してきた経緯もあります。

 2、自転車通行に無関心な札幌市の担当部局

 札幌市の建設局には道路課があり、自転車対策担当課があり、市民まちづくり局には交通安全を担う区政課があっても、どのセクションも自転車のことを指摘し、計画に助言してこなかった事は驚きです。「札幌まちづくり戦略ビジョン」にも明確に抵触します。このたびはまた路面電車活用を担う総合交通計画部都市交通課も自転車走行は完全無視のままループ化に取り組んでいるという最悪の状況が現出しております。

 3、自転車走行のための軌道修正の要請

 改めて、庁内の関連部局、あるいは北海道警察、北海道開発局など外部も加えて合同の打ち合わせをもって、札幌駅前通りの自転車走行についての新しい見解を示す事を要請いたします。

私たちとすれば現行計画の「ループ化」「サイドリザベーション」の電車軌道は自転車走行の立場から容認できません。自転車走行は車道の左側走行が法律的に義務づけられており、このままでは、駅前通りの自転車の交通事故は札幌市がその責任を負う事になります。まさに交通安全、安心快適走行のために、私たちは、西区琴似や北1条国道の自転車走行指導帯に準じた札幌駅前通の自転車走行のためのブルーレーンの敷設を要請する次第です。

都心部の電車軌道新設ともなれば当然にも地下鉄、バス乗車降車、地上・地下歩行者歩行、荷さばき、信号、標識等、ほぼ全部の交通機関、関連施設が総合的に見直しされる事になります。都心交通見直しのこの機会に自転車走行の安全、安心走行のためのブルーレーンの敷設を強く要請いたします。

 【添付】ブルーレーンのくわしい内容は別に述べますが、次ページに市電ループ化の際のイメージ白地図を添付しておきます。

 以上


添付資料