道はだれのもの?札幌21

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北海道公安委員会に要望書を提出(2)

2012年06月22日 | 記事
北海道公安委員会 御中

自動車からの左折巻き込み事故を回避し自転車のスムーズな直進・左折走行を行うための

自転車用一時停止線の標示をお願いする要望書 

平成24年5月1日   
道はだれのもの?札幌21   
                        代 表  大 場 邦 夫  


 自転車の車道左側走行は法律で定められておりますが、車道の幅員の問題や、車道走行の危険、車の渋滞、等のためになかなかうまくいってないのが現状です。その中でも自動車による左折時の巻き込み事故は昔から問題視されており、自転車の車道走行の大きな阻害要因のひとつになっております。また、車道には、自転車の車道走行のための指示標識や安全標示が皆無な事もまた事実であり大きな社会的批判の的になっております。

 他方で、札幌市街地には、ほかの都府県などと違って、広い路肩のある道路が数多く散在して昔から自転車の幸便な安全走行帯になっております。わたしたちは、自転車と自動車の共存を願う市民の立場から、ここを、自転車の車道走行のモデルにして、なおかつ、自動車からの左折巻き込み事故回避のモデルエリアにするように切望し、ここに貴委員会に願いする次第となりました。

 私たちは長い間自転車の車道走行のための運動を行って参りました。北海道警察や札幌市の道路管理者には改善の要望も出してきております。出来るところから改善する事をモットーに、この度は表題のように自転車の一時停止線の車道への標示をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。


1、要望事項

交差点前の自動車の一時停止線と同様に、自転者走行が可能な広い路肩部分にも自転車の一時停止線を標示マークしていただくこと。

1、理  由 

自動車の左折時の自転車巻き込み事故の回避、自転車のスムーズな交差点直進および左折走行のため。
この事はまた、自転車の車道走行の原則をつよくPRし自動車ドライバー、自転者ドライバーのそのような自覚を促す効果も期待できる。

1、場  所

札幌市中央区南大通四丁目歩道側路肩。
ほか当場所に準ずる自転車が優先的に走行できる広さのある都心部の路肩。
※一覧アルバム参照

1、位  置

交差点横断歩道直前で自動車一時停止線の前方の位置。または自転車停止線から後方に自動車停止線の方を下げる。両停止線には意識的に一定の段差を設ける。
※標示前、標示後の最終ページ<図面>参照

1、効  果

この自動車、自転車両停止線のずれ(段差)によって自転車の交差点への進入がより早く優先的に行われるようになる。自動車ドライバーにとっても、視界により広くより容易に自転車が入ってくることによって交差点への自転車の優先侵入等、車道における自転車走行優先の意識付けが格段に向上する。

自転車一時停止線<図面>   標示前(左) 標示後(右)




以上